Sex Pistols (Live in Japan, The Filthy Lucre Tour 1996)- God Save The Queen
"ボヘミアン・ラプソディ"の一年後、パンクが勃発し、巨大に膨張していたロック・ミュージックとオーディエンスのライフスタイルは悉く糾弾されていった。ところがクイーンは、例えばEMIのレーベル仲間であり、隣り合わせのスタジオで仕事をしたこともあるセックス・ピストルズと陽気に冗談を交わす間柄になっていた。フレディなどはシド・ヴィシャスによく「あら、こんにちは、愛しの凶暴君!」と声をかけていたという。とはいえ、ジョニー・ロットンの歌う"ゴッド・セイブ・ザ・クイーン"とクイーンのショーの締め括りを飾るきらびやかな英国国歌("ゴッド・セイブ・ザ・クイーン")のギター・ヴァージョンとの間のあまりにも大きなギャップがクイーンにとって心地のよいものではなかったのは想像に難くないことである。(By Phil Sutcliffe from Q magazine / rockin'on 91年5月号)
●マルコム・マスク・マクラーレン Malcolm Mask McLaren
Malcolm Mask McLaren 2ndワンマンライブ
「Melodic Hardcore 1st Anniversary ONE MAN 」
9.22(木祝) 渋谷club asia
OPEN11:30/START12:00
【チケット料金】 前売り¥2,500/当日¥3,000(共に1ドリンク別料金)
クイーン+アダム・ランバート
LIVE IN TOKYO 2016
2016年9月22日(木・祝) 日本武道館
開場18:00/開演19:00
◆料金:S席 16,500円 A席 14,500円 B席 12,500円
SS席 40,000円 (※SS席はグッズ付き、数量限定の良席です。)
英国を代表する伝説的ロックバンド「クイーン」の来日公演が9月22,23日に日本武道館で開催されることが分かった。日本武道館公演は、85年の公演から31年ぶりとなる。今回は「神の声域」といわれる米歌手アダム・ランバート(34)をボーカルに迎え「LIVE IN TOKYO 2016」と銘打って開催する。ランバートとの来日は2年ぶり。91年11月にエイズのため45歳で死去したボーカリスト、フレディ・マーキュリーさんの没後25周年、生誕70周年と記念すべき公演となる。
【秘密その1】セックス・ピストルズ『勝手にしやがれ』とクイーン『世界に捧ぐ』は同じ日に発売された! 『勝手にしやがれ!!』(Never Mind the Bollocks, Here's the Sex Pistols)
リリース:UK 1977年10月28日/日本 1977年11月
チャート:全英1位/全米106位/日本29位
『世界に捧ぐ』 (News Of The World)
リリース:UK 1977年10月28日/日本 1977年11月25日
チャート:全英4位/全米3位/日本3位
【秘密その2】セックス・ピストルズは足音、クイーンは手拍子ではじまる!
恐らく世界初の発見かもしれない。『勝手にしやがれ』の1曲目「さらばベルリンの陽 Holidays in the Sun」は行進する足音でスタート。一方『世界に捧ぐ』の1曲目「ウィ・ウィル・ロック・ユー We Will Rock You」はライヴでお馴染みの手拍子ではじまる。パンクは戦争や危機を予感させる軍靴の響き、大物ロックは呑気に「幸せなら手を叩こう」。似たような音でも両者の意識の違いを如実に物語っている。経済危機に喘ぐ70年代末の大英帝国では、逼迫した軍靴の行進に共感し革命を求める民衆が多かったのだろう。
Sex Pistols - Holidays In The Sun
Queen - We Will Rock You (Official Video)
そう考えると、マルコム・マスク・マクラーレンのオープニングSEのセックス・ピストルズ「アナーキー・イン・ザ・UK Anarchy in the U.K.」で手拍子が起こるライヴ現場は、パンク革命と主流派王朝が手を結んだ幸福な世界の訪れを告げる福音に違いない。つまり世界はこれからMMMが描き出す新世界の予感にワクワクするしかないのである。
1978年、吉祥寺に開店した一軒のジャズ喫茶は、その一年後「Free Music Box」を名乗り、パンクよりもっと逸脱的(パンク)な音楽やパフォーマンスが繰り広げられる場となっていく──「Minor Cafe」として海外でも知られるようになったこのスペース、吉祥寺マイナーの“伝説"は近年とみにマニアたちの関心を惹くものとなった。しかし、そこには前史や後史、あるいは裏面史など時間的にも空間的にもさらなる広がりと深さを持った、さまざまな出来事と人物たちの「流れ」と「つながり」があったことは、あまり、否、あまりにも知られていないのではないか。本書は、そうした現場の一端に立ち会ってきた一人の目撃者=体験者が、ミュージシャンやパフォーマー、オーガナイザーたちとの再会や対話、またメディアの再検証を通じて、日本のメジャーな音楽シーンが80年代の多幸症に向かうなか、そのパラレルワールドのようなものとしてあった「地下音楽」の世界を描き出す、初めての試みである。
Sound Live Tokyo 2016
私がこれまでに書いたすべての歌:バンド・ナイト
モーマス, 工藤礼子, マヘル・シャラル・ハシュ・バズ, The Hardy Rocks, ジェイコブ・レン
9月18日 (日)
18:00開場 / 18:30開演 / 2,500円 (1ドリンクつき)
●ジェイコブ・レン
(写真の撮影・掲載については主催者の許可を得ています。以下同)
今年で5年目になる<貪欲な耳と疲弊した耳のための非挑発的音楽フェスティバル>サウンド・ライヴ・トーキョー(以下SLT)。昨年は灰野敬二『奇跡』を世界初演した草月ホールや青山スパイラルホールなど数カ所で開催されたが、今年は会場を六本木SuperDeluxeに定め、様々なスタイルのイベントが企画された。9月17、18日はカナダの無名のシンガーソングライター、ジェイコブ・レンの作品による2形態のライヴ。ジェイコブは自作曲58曲をインターネットで公開し、ダウンロードもカヴァーもフリーで提供している、SLTの紹介によれば「インターネット時代の最先端をゆくプロジェクト」。初日の17日は「ソロ」、二日目18日は彼の曲を別のアーティストがカヴァーする「バンド・ナイト」。ネットで聴くソロ演奏は、ギター一本の伴奏で物悲しいメロディーを歌う、所謂アシッド・フォーク。自然な歌い方はこの手の音楽にしては灰汁がなく、気楽に聴ける。あっち側の世界に連れて行かれることもなかろう。そんな歌を、地下音楽界の猛者たちがどう料理するのか楽しみにしてスーデラを訪れた。
⇒Jocob Wren / Every Song I’ve Ever Written
<劇団としてのバンド>というコンセプトを貫き拡張する近年のマヘルは、行き過ぎるところのその先を目指したアクションを追求して来た。彼らにとってジェイコブの作品は福音なのかもしれない。58曲全曲を寸劇仕立てで演じるステージは、ギャグとかコメディとかウィットとうありきたりな言葉では語れない。砂を噛むようなセンスレスなセンス溢れるナンセンスのコンテンツは、ファッグスの歌ではないが「We Are Nothing」と吐き捨てる以外に活用方法は思いつかない。
LAND FES vol.8
9/17(土)
18:00〜19:20
政岡由衣子(ダンス)×清水博志(パーカッション)
伊東歌織(ダンス)×高原朝彦(10弦ギター)
小暮香帆(ダンス)×橋本孝之(サックス)
⇒LAND FES公式サイト
第9回 JAZZ ARTせんがわ 2016同時開催イベント「ランドフェス」に参加した。実はどういうイベントか把握しておらず、せんがわ劇場でのライヴが終ってから受付に行くと、既にイベントが始まっているとのことで、指示されるままに商店街の中の広場へ向かうと、甲高いサックスの悲鳴が聴こえて、人だかりができていた。
「TOKYO DARK CASTLE」のオーガナイザーであるGENET(ジュネ)が1980年に結成し、フロントマンとして活動を続けるバンド。80年代当時盛り上がりを見せていた、日本のポジティブパンク・シーンを牽引する形で1985年にメジャー・デビュー。AUTO-MODの解散を最終目的とした13回限定のシリーズ・ギグ「時の葬列」を主催し、1985年11月3日に後楽園ホールにて「時の葬列・終末の予感<最終夜>」を行い解散。