A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【私の地下ジャズ愛好癖】12弦ギターの二面性~『ロブ・ノイス / 弧分』『ドナルド・ミラー / 破戒』

2021年04月30日 01時23分43秒 | 素晴らしき変態音楽


ブルースやフォークに根ざしたアコースティック・ギターのインストゥルメンタル・ソロの音楽を紹介することを目的として2009年に設立されたレーベル、VDSQ(Vin Du Select Qualitite=厳選された品質のワイン)の近作2作を聴いた。最新作の『Chuck Johnson / The Cinder Grove』は先日レビューした通り、アコースティック・ギターのソロではなく、スチールギターと他の楽器のアンサンブルによる新機軸を打ち出したアルバムだったが、今回紹介する2作はVDSQの伝統に従ったアコースティック・ギター、奇しくもどちらも12弦ギターのインスト作品である。しかし同じ楽器を使ってもサウンドの感触は大きく異なる。ギター音楽の幅の広さを証明する意欲的なリリースである。


『Rob Noyes / Arc Minutes』『ロブ・ノイス / 弧分』
SKU: VDSQ-029

Side A: Cheap Gold - Pishamares - How and Wither - Magic On Television - Vout - Animal Grief
Side B: The Sniper's Dream - Invisible Ridicule - Dwelling - Old Devils - Tackbeater - And How - Absolutely Still

Rob Noyes - 12 String Guitar
Recorded and mixed by Kevin Micka at the Berwick, Roxbury, MA and Odd Fellows Recording, Weymouth, MA

ニューイングランド出身で、現在は東京をベースに活動するギタリスト、ロブ・ロイスのVDSQでの2枚目のアルバム。Robbie BashoやJohn Faheyを想起させる流れるようなアコギサウンドを聴かせる。中世リュート音楽に通じる美しいアルペジオと透明感のあるリバーブに包まれたリリカルな音色は、これぞ12弦ギターという趣。アメリカ西部の古き良き時代に思いをはせる哀愁のギターが、聴き手の意識をリフレッシュさせる。独特の響きを最大限に活かしたふくよかな録音も素晴らしい。ブルースよりもカントリー&ウェスタンに親和性を持つアメリカーナの注目作である。

Rob Noyes - Arc Minutes - Magic on Television / Vout / The Sniper's Dream




『Donald Miller / Transgression!!!』『ドナルド・ミラー / 破戒』
SKU: VDSQ 028

SIDE A: The Man In The Well - A Little Anatomy of the Physical Unconsciousnesses (for Davey Williams) - Leonora in the Morning
SIDE B: There's A Dance In The Old Dame Yet (for our beloved Squeaky Frome) - A Pseudoragasque Pavanne (for Jack Rose) - For I Am A Cat Of The Devil I Am (or Variations upon "A Spoonful Blues" by Charlie Patton)

Recorded and mixed at Christopher Robert's home studio over three sessions, amongst our other musical endeavors, betwixt Spring and Summer of 2017, a dozen blocks from my house in New Orleans.

ドナルド・ミラーは79年にニューヨークで結成されたサックス2本とギターからなるインプロトリオ、ボルビトマグース Borbetomagusのギタリスト。巨大なサックス2本が爆音を吹きまくり、その間を捻じれたギターが炸裂し、ノイズとフリージャズの斜め上を突進するボルビトマグースのサウンドを考えると、アコースティック・ギターを爪弾くよりも叩き割るほうがお似合いかもしれないが、ミラーはギターの弦を愛撫するように繊細な指使いで音を導き出す。しかしながら生まれ出ずるサウンドは、12弦ギターらしいスチール絃の共鳴に収まらない。ブルースの哀感、ハープのような透明な響き、スライドバーの摩擦音、魔術的な弓弾き、蜃気楼のようなハーモニクス。耳元で鳴るような接写ならぬ接録された臨場感のあるサウンドが、聴き手の聴覚に引っ掛かりを生じさせる。ジャケット写真に写る邪教の神や異形の面や動物の骸骨に魅入られた者にとっては、ただの音楽ではなく、邪悪な大氣を払う呪文に違いない。ご丁寧にもレコード袋には悪魔や魔獣があしらわれた無邪気な幼児の写真が印刷されている。ドナルド・ミラーの12弦ギターは、爆音に塗れたボルビトマグースの魂の真ん中にあるエッセンスを凝縮した、闇の音楽美学を暴き出すようだ。

DONALD MILLER - John Fahey Tribute


VDSQ Bandcamp⇒https://vdsq.bandcamp.com/artists

12弦
十二分に
自由たれ

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【1週間に聴いた盤のリスト】松本清治/平野剛/リンダ・コーエン/松宮庄一郎/チャールズ・アイヴス/寺内タケシ/ヒカシュー/菊地雅章/SKIN/Kluster etc.

2021年04月27日 01時11分33秒 | こんな音楽も聴くんです

下北沢 Pianola Records外観(本文とは密かに深い関係があります)

4月19日(月)

松本清治 / 作品集 第21集


平野剛 / Refelction of Dreams


Linda Cohen / Leda


松宮庄一郎 / 魅せられしギター 第3集


いそしぎ / ファンジック・サウンドへの誘い


インタギャラティック・・ツアリング・バンド / 銀河の使者


4月20日(火)

チャールズ・アイヴス / ヴァイオリン&ピアノ・ソナタ集


東京佼成ウィンドオーケストラ / 法華経からの三つの啓示


Zoltan Jeney / Twelve Songs


松本清治 / 作品集 第21集


華麗なる幻想の世界 Vol.2


4月21日(水)

寺内タケシ & ザ・バニーズ / Let's Go Terry!


寺内タケシ & ザ・バニーズ / Golden Album


ヒカシュー / なりやまず


菊地雅章 / ススト


Larry Wendt / Recordings 1975-1979


スキン / スキンレス


シーナ&ザ・ロケッツ / メイン・ソングス


ザ・スペイスメン / 桜音頭 A GO! GO!


Musique Experipentale


4月22日(木)

松本清治 / 作品集 第8集


松本清治 / 作品集 第11集


ザ・スペイスメン / 桜音頭 A GO! GO!


ジャックス / LIVE, 15JUN.1969


Alan Silva The Celestial Communications Orchestra / The Shout Portrait for a Small Woman


松本清治 / 作品集 第12集


松本清治 / 作品集 第18集


松本清治 / 作品集 第21集


4月23日(金)

ベイ・シティ・ローラーズ / 青春に捧げるメロディー


ザ・テンプターズ / ファースト・アルバム


ザ・スペイスメン / 桜音頭 A GO! GO!


ザ・カーナビーツ meets ザ・ジャガーズ / カーナビ―・ビート・サウンドのすべて


米川文子 / 五段砧、千代の鶯 


松本清治 / 作品集 第8集


マリユス・コンスタン / Chants de Maldoror


ピエール・アンリ / Pierre reflechies, Envol, Coexistence


ミュージック・ノン・ストップ~ア・トリビュート・トゥ・クラフトワーク


ゲイリー・ウォーカー&ザ・レイン / アルバムNo.1、ゲイリー・ウォーカー&ザ・カーナビーツ / 恋の朝焼け


ゲイリー・ウォーカー / 夜明けに恋はない、トゥインキー・リー


4月24日(土)


G-Schmitt / Sillage


ななきさとえ / 赤色人形館


リゲティ / Zehn Stücke Für Bläserquintett


松本清治 / 作品集 第11集


ザ・ベンチャーズ&サンディ・ネルソン / ゴールデン・ビーツ


松本清治 / 作品集 第14集 秋の歌

4月25日(日)

The Cure / Japanese Whispers


富樫雅彦カルテット / スケッチ

4月26日(月)

マーティン・デニー / PRIMITIVA


マーティン・デニー / A Taste of Honey


中沢厚子 / あなたが母を愛したように あなたが父を愛したように


Daphne Oram / The Oram Tapes Volume One


Kluster / Klusterstrasse 69-72


ヴァニラ・ファッジ / キープ・ミー・ハンギング・オン


ジョニーとハリケーンズ / レッド・リヴァー・ロック


ヴァニティ・フェア / 夜明けのヒッチハイク



ザ・マウズ / ハ・ハ・ハ


ザ・ユニオン・ギャップ / ヤング・ガール


フォー・ジャックス・アンド・ア・ジル / マスター・ジャック


青江三奈 / 酔心


Les I / Les I


松本清治 / 作品集 第14集 秋の歌

リスニング
集めて囃子
プレイリスト

YouTubeで聴いてた初期Kraftwerk







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【私のB級サイケ蒐集癖】第31夜:ガレージサイケに感染したロックアイドルが生んだ万華鏡ポップワールド~ゲイリー・ウォーカー&ザ・レイン『アルバム No.1』

2021年04月24日 03時23分05秒 | ロッケンロール万歳!


今朝ベイ・シティ・ローラーズ(以下BCR)のヴォーカリストだったレスリー・マッコーエンの急逝が報道され軽いショックを受けた。70年代半ば、筆者が洋楽に目覚めた中学生の頃、BCRは日本でアイドル的人気を誇っていた。クラスでも熱狂的な女子ファンが騒いでいて、キッスやエアロスミス好きな男子は“BCRはミーハー向け”と馬鹿にしていた。それを決定づけたのがNHKテレビの『ヤングミュージックショー』だった。BCRは全曲あからさまな口パクで演奏し、曲も聴かずに大騒ぎするファンに向かって手を振ってばかりで楽器を弾いていないのにギターの音が出ているのを見て「やっぱりBCRは楽器も弾けない偽物バンド」といった印象が定着してしまった。後で聞くと契約やギャラの関係で生演奏を拒んだそうだが、下手でもいいからライヴパフォーマンスを見せていれば評価は違っていたかもしれない。そんなわけで完全に馬鹿にしていたが、時々ラジオやレコード店でBCRがかかっているとぜんぜん悪くないどころか、ポップロックとしての完成度の高さに驚くこともある。レスリーの冥福を心からお祈りします。

Saturday Night - Bay City Rollers


ベイ・シティ・ローラーズの10年前、1966,7年頃に日本で大人気を誇った洋楽バンドがウォーカー・ブラザーズだった。元々アメリカ出身のスコット、ジョン、ゲイリーからなる3人組で「太陽はもう輝かない」「ダンス天国」「孤独の太陽」などのヒットを放ち、67年に初来日、ビートルズをしのぐほどのセンセーションを巻き起こした。特に学ランを着たスコット・ウォーカーの姿は、当時の日本のGSに熱を上げていた10代女子の目を洋楽に向けさせるきっかけとなったという。

The Walker Brothers - Land Of 1000 Dances (1966)


1967年にいったん解散し、メンバーそれぞれソロ活動をスタート(68年、75年に再結成)。スコット・ウォーカー(本名:スコット・エンゲル Scott Engel)は抒情派シンガーとして活動し、内省的・哲学的な歌世界を展開し、デヴィッド・ボウイやトム・ヨークなどに影響を与える。ジョン・ウォーカー(本名:ジョン・ジョセフ・マウズ John Joseph Maus)も正統派シンガーとして活動し、10数枚のシングルと7枚のアルバムをリリースした。

そして残りの1人、ドラマーのゲイリー・ウォーカー(本名:ゲイリー・リーズ Gary Leeds)が今回の主役である。



1942年3月9日生まれ。1962年末~64年、ロサンゼルスのガレージバンド、スタンデルズ The Standelsにドラマーとして参加。脱退後P.J.Probyのバンド・メンバーとして英国をツアー。ブライアン・ジョーンズと交友を深める。米国に帰国後ウォーカー・ブラザーズのスコットとジョンと出会う。ウォーカーズのサウンドが“スウィンギング・ロンドン”にピッタリだとして、ロンドン行きを説得。65年2月ウォーカーズのメンバーとなり、スコット、ジョンと共にロンドンに拠点を移す。その後ウォーカーズは大ヒットを放ち人気グループとなる。スタンデルズ~ブライアン・ジョーンズの流れから想像できるのはゲイリーは生粋のガレージサイケ好きではないか?ということだ。その証拠に1966年の2枚のソロシングル『夜明けに恋はない You Don't Love Me b/w ゲット・イット・ライト Get It Right』『トゥインキ―・リー Twinkie-Lee b/w すてきなあの娘 She Makes Me Feel Better』はどちらもガレージ感覚たっぷりの粗削りなサイケポップ。シングル曲はUK サイケ発掘ものコンピレーションに収録されている。

You Don’t Love Me


1968年1月ウォーカー・ブラザーズとして2度目の来日の際、日本のGS、ザ・カーナビーツと共にレコーディングしたのが『恋の朝焼け Cutie Morning Moon b/w ハロー・ゲイリー Hello Gary』。スコット・ウォーカーが作詞を担当、プロデューサーとしてレコーディングに立会った。ファズギターとコーラスが印象的なカーナビーツの演奏がメイド・イン・ロンドンに聴こえる本格的サイケポップ。B面はカーナビーツのカラオケに乗せてゲイリーがラリッタように「Hello How Are You?ミナサン コニチワ」と語り掛ける、ダニエル・ジョンストンもビックリのアシッド・ソング。

Cutie Morning Moon


ウォーカー・ブラザーズは実質的に67年5月に解散しており、ゲイリー・ウォーカーは次の活動のためにレインというバンドを結成した。メンバーは ゲイリー・ウォーカー(ds,vo)、ジョーイ・モランド Joey Molland (g, vo)、ポール・クレイン Charles "Paul" Crane (vo, g)、ジョン・ローソン John Lawson (b)。1968年1月にシングル『スプーキー Spooky b/w いつまでも僕のそばに I Can't Stand To Lose You』をUKポリドールからリリース。2ndシングル『孤独な影 The View』、3rdシングル『マガジン・ウーマン Magazine Woman』、さらに1969年1月リリースの唯一のアルバム『アルバム No.1 Album No.1』は日本のみのリリースだった。68年7月にレインは来日し、ザ・カーナビーツを前座に日本ツアーを行い人気を博したというから、日本のレコード会社の要望でアルバムが制作されたのかもしれない。ロンドンの霧に七色の閃光が光るようなドラム&ベースのビートとファズギターで幕を開けるアルバムは、サージェント・ペパーズ症候群の感染拡大を露わにするとともに、ゲイリーがスタンデルズ以来追い求めてきたガレージサイケへの憧れが最大限に開花した夢のサウンドといえるだろう。

Gary Walker & the Rain - The Sun Shines


アルバムの後69年にUK Philipsからシングル『Come In You'll Get Pneumonia』をリリースしレインは解散。ポール・クレインはプロデューサーに、ジョン・ローソンはハニカムズの後継バンドLaceに加入、ジョーイ・モランドはバッドフィンガーのメンバーになる。ゲイリーは英国滞在許可期間が切れたため米国に帰国。75年に英国に戻りウォーカー・ブラザーズ再結成に参加、78年に再び解散。79年にイギリス人女性バーバラと結婚し、公の場から姿を消し、特殊な樹脂混ぜた砂を使って城や船など様々な模型を作る事業を始めた。2005年に27年ぶりにステージに登場しジョン・ウォーカーと共演したという。2007年にジョンと共にラジオ出演した動画を見つけた。しかしジョン・ウォーカーは2011年5月7日に死去、スコット・ウォーカーも2019年3月22日に没したため、現在79歳のゲイリーがウォーカー・ブラザーズの最後の生き残りとなってしまった。願わくば長生きしてほしいものである。

Gary & John Walker with Mike Quinn Part 1


「サイケデリックは精神の在り方である。サウンドエフェクトやファッションやアートワークの見せかけのギミックに騙されるな」と90年代のサイケマニアは悟ったように語ったものだが、サイケはもっと自由で多様性があることが明らかになった2021年現在、ゲイリー・ウォーカー&ザ・レインのような埋もれた宝石に現を忘れて耽溺するのが、21世紀のサイケデリアの正しい在り方のひとつであることを声を大にして宣言したい。

アイドルは
ガレージサイケの
夢を見る

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【FREE ZINE】『盤魔殿アマルガム Vol.34』公開~ケロッピー×剛田/Gaji/絶対零度/レクリプス・ヌー/ACTIVE RECOVERING MUSIC/ゲダリア・タザルテス+イベント情報

2021年04月22日 00時00分01秒 | 素晴らしき変態音楽


盤魔殿 Disque Daemonium AMALGAM Vol.34
“Libération printanière” issue

2021年4月16日発行


盤魔殿DJ 今月の1枚
盤魔殿DJ陣が毎月お気に入りの音源をご紹介。こだわりの選盤からどんな世界が広がるかお楽しみください。

●DJ Athmodeus a.k.a. 持田保
Keroppy Maeda x Takeshi Goda / ELECTRIC TJURUNGA / Live Recordings @ Kondo Sound Body Laboratory(Les Disques Du Daemonium)


盤魔殿でもおなじみケロッピー前田&剛田武によるアブストラクト音響デュオ作品。チューリンガとはオーストラリア先住民族アボリジニの宇宙観を表す(木や石で作られた)楕円形の魔除けとして知られるが、ここではそのチューリンガ宇宙観をふたりが即興演奏&電子化することで音響結晶化させている。さらにその触媒として先日他界した近藤等則のスタジオである近藤音体研究所が使用されており、地球とのネイチャーな交信を目指した晩年の近藤等則作品との共振性も注目すべき。エレクトリック・ディジリドゥーやリード・フルートを筆頭に様々な電子&アコースティック楽器(非楽器)を駆使して生み出されるインプロヴィゼーション空間は、まるでポポル・ヴが縄文時代にタイムスリップしたかのようなリチュアル・コスモロジーに満ち満ちている。


●DJ Vaby a.k.a. 大場弘規
Gaji /Blowpipe (Remastered)
 (左:オリジナル盤/右:リマスター盤)

さてさて今回の盤魔殿なんだけど、私は「やすこ と ゆうこ」という、まるで昭和のアイドル、または怪しい演歌ユニット(笑)のようなテーマでプレイさせて頂くのですが...
「ゆうこ」こと現Din RemoterのYuko Hasegawa嬢が参加していた伝説のBand「Gaji」の1stアルバムのリイシュー盤をご紹介させて頂きます。オリジナルは痛郎の井出氏が運営していたレーベル「ZK Records」より1994年にリリースされたものですが、今回のリイシュー盤は当時の未発表曲 「Hide」を加えたうえ、更に綿密なリマスターが施されているという超お薦め版(盤)なのです。
「Gaji」は1992年結成し高円寺20000Vを中心に活動。ノイズと変拍子を中心に練られた、トランシー+切れ味のあるループ系ビート+ノイズギターにストイックな構成と中性的な透明感のあるボーカルは聴く者を独特の世界に誘います。シカゴ系のへヴィクール+NY系アヴァンコンテンポラリーな変則性を持ち合わせ、ソリッドなアタック感も鮮烈なこの名盤は、今でもAmazonにて購入可能ですので、1人でも多くの人に体験して頂きたく切に願う今日この頃なのです。


●DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武
絶対零度 / LIVE at 回天'80 + Junk Connection EP


1979年に結成され吉祥寺マイナーの地下音楽と新宿ロフト&渋谷屋根裏のパンクロックを繋ぐ存在として82年まで活動したポストパンクバンドの黎明期を明らかにするアルバム。1980年5月に六本木スタジオ・マグネットで開催されたレコーディングライヴ「回天'80」で録音された未発表ライヴ音源と80年に地引雄一の自主レーベルJunk ConnectionからリリースしたEP『絶対零度』のデジタルリマスターを収録。一聴してガーンと来るの波止康雄の強烈なヴォーカル。岩石のようにゴツゴツと粗削りなロックサウンドの圧を突き崩す衝動のパワーは、INUの町田町蔵の河内弁に負けない東京のべらんめえ精神の発露である。ヴォーカルの波止脱退後の音源は2013年に2枚組CD『絶対零度II』と『絶対零度III』の2セットが発売されたが、正直言ってバンドとしての全体像を掴むには膨大かつ多様過ぎて、消化不良のままだった。今回のリリースでポストパンク世代=第三世代を象徴するアヴァンギャルド・ロック・バンドとしての本質が明らかになった。改めて後期のサウンドを聴き直してみて、日本のパンク‣ニューウェイヴ史を再検証する必要があるかもしれない。それほどの衝撃作といえる。


●DJ Ipetam a.k.a. Rie fukuda
レクリプス・ヌー/ネガティブ


彼は、実は私の友人でもある。一度デュオでライブパフォーマンスを行った事もある。
しかし、そんな贔屓目を除いても彼の音には抗い難い魅力がある。
彼は以前、主にハーシュノイズを演奏する事が多かった。その後餓鬼道への参加を経て、少々色合いが変わって行った様に感じる。
レクリプス・ヌー参加時の餓鬼道は音にずっしりと重みがあり、とても好きだ。
ハーシュノイズを鳴らしながら、パワーエレクトロニクス宜しくネイティブな英語で叫ぶスタイルは非常に説得力がある。彼自身は日本が好きなので、パワーエレクトロニクスにありがちなネガティブな問題は無い。
このアルバムではボーカルに何人かのサポートメンバーを加えて録音されている。
ネガティブ、と言う言葉には、良くない意味合いしか無いのかもしれない。しかし、ネガティブであるが故に力強い表現に近付く事は確かにある。ノイズと言うスタイルは、極端に歪ませた音を美しく響かせ、特殊な趣味趣向を持つ者を楽しませる外道であり、ジャンルとしての成り立ちは説明がし辛く、一体音楽なのかそうでないのか、かれこれ三十年かそこら論議され続け未だ決着がついていない。しかしながら、ネガティブでありながら力強く歩んで行けるのは、ノイズを奏でる事でしか実現出来ないのではないだろうか?
そして険しい道のりを、敢えて選んだ者にしか見えない桃源郷とも言えるのではないか。


●DJ BEKATAROU a.k.a. 伊藤元
ACTIVE RECOVERING MUSIC / PHYSONECTS


本作はNo Schools Recordingsを主宰する大藏雅彦氏が”ACTIVE RECOVERING MUSIC”名義で製作した12音列技法とサイン波によるドローン作品。
氏の解説から一部を引用させていただくと”サンゴやクダクラゲなどのコロニーを形成する群体生物の、私たちには観測できないけれどあり得るかもしれない文化、思考、言語、音楽などをイメージしています。”とのこと。
カセットを再生すると、、、サイン波の重い振動が骨に僅かに伝わる...時間をずらし放射される高音や低音のそれぞれが長い持続の先で重なり震える際に浮き上がる光に僕の記憶は晴れ上がり、真っさらに抜かれるようだ…
調性のない動きは生物の一連の様態のみならず氏が述べる"あり得るかもしれない文化”をイメージし易いように意識に映し出してくれる…そして、揺めき、変遷する過程で底へと深まれば深まるほど、生命の呼吸に触れさせてくれるような…そんな不思議な感覚さえも降り立つ…


●DJ Qliphoth a.k.a. 宇田川岳夫
ゲダリア・タザルテスの遺作 Book +CD quoi qu'il ens soit(それが何であれ)
 

2021年のはじめに73歳で亡くなったゲダリア・タザルテスの遺作。
2019年5月9日、パリのサンメリー教会で行われたライブla chute de I'ange (天使の堕落)の音源を付属したもの。
スペイン系ユダヤ人の家系に生まれたタザルテスは、1979年にファーストアルバムDiasporasを発表し、現代音楽シーンの特異点としてフリーミュージックの世界に現れた。彼の死のニュースを聞いて、最初に思い浮かぶのは、彼の声、前代未聞の可塑性を持つ複数の言語で展開する変調とう言うべき声だ。Diasporasではタザルテスのホーミーのような声、酩酊した老人のような異言んだ、様々な声がフリーフォームな演奏とともに展開する。セカンドアルバムTazartès Transportsは透明ジャケと透明レコードでリリースされ、民族音楽とノイズのコラージュのような曲もあれば、リズミックなノイズのような曲もあり、今日聞いても全く古さを感じさせない。そしてサードアルバムUne éclipse totale de soleil(皆既日食)は世界各国の民族音楽のエッセンスをつなぎ合わせた、クール&ドープでアブストラクト作品となり、ノイズパーカッションの人力グルーヴに宗教的儀式の祈りや歌声、子供の声、自然音、オルガンらのサウンドスケープがスピリチュアルにコラージュされている。しかし彼の作品が本当に理解されるのは21世紀になってからで、初期作品は一部の好事家に収集されるにとどまった。この間彼はバレエ音楽などの仕事をして生活していたが、作品リリースは少なく、まさに幻の音楽家だった。21世紀になって彼の音楽が様々な面で先駆的な存在であったことがようやく理解され、数多くの作品がリリースされるようになった。ディスコグラフィーを見てもらえばわかるが、その作品の多くは21世紀に発表されたものだ。独創的で表現力豊かな声を駆使し、様々な楽器を演奏し、磁気テープを操作し、音による彫刻を作り続けた彼は、例外的なミュージシャンであった。その作品はいつまでも残り多くに人々に親しまれるであろう。

Ghedalia Tazartes Discography
* Diasporas, LP, recorded 1977, Cobalt, 1979
* Quelque Part Quelqu’un, mini LP, recorded 1978, released 2011
* Tazartès Transports, LP, recorded 1979, autoproduction, 1980
* Une éclipse totale de soleil, LP, recorded 1979, Celluloïd, 1984
* Tazartès, recorded 1979, LP, AYAA, 1987
* Check Point Charlie, CD, AYAA, 1990
* Voyage à l’ombre, CD, Demosaurus, 1997
* 5 Rimbaud 1 Verlaine, mini-CD, Jardin au Fou, 2006
* Les danseurs de la pluie, mini CD, Alga Marghen, 2006
* Alma Marghen Anthology, 4cd box Alga Marghen 2006
* Jeanne, CD, Vand’Oeuvre, 2007
* Hystérie off Music, CD, Jardin au Fou, 2007
* Repas Froid, CD, Tanz Procesz, 2009
* Les Comores w. Reines d’Angleterre, LP, Bo’ Weavil Recordings, 2009
* Ante Mortem, CD, Hinterzimmer, 2010
* Works 1977-79, 4 LP-Box, Vinyl on Demand, 2011 (read more below)
* Repas Froid, reissue LP, PAN 17, 2011
* Granny Awards, LP, PAN Marghen, 2011
* Globe et Dynastie w. with Reines d’Angleterre, Bo’ Weavil Recordings, 2012
* Coda Lunga, CD+DVD, VDN 816, 2012
* Voyage à l’ombre, reissue CD, Hinterzimmer, 2013
* GOL et Ghédalia Tazartes – Alpes, recorded 2011, LP Gollaberation vol.6, Planam Golta, 2013
* LA., LP, dBUT interambiance 007, 2014
*Ghedalia Tazartes, Bruno Letort, Cube Quartet, Etenesh Wassié, Semelles de Vent, Cubic Series #13, 2014
* Il regalo della Befana 12″ S/Sided, Holiday Records, 2015
* La Bar Mitzvah du chien/Don’t cry for me LP Bisou Records 2016
* Vooruit 17.05.2015 (live with Chris Corsano and Dennis Tyfus), LP Ultra Eczema 199, 2016
* Ghedalia Tazartes, Paul Romanchuk, Andrzej Załęski, Carp’s Head, MonotypeRec, 2016
* Ghedalia Tazartes and Maia Dunietz, Schulevy Maker, recorded live at Café Oto, London in 2013, issued in 2017, Holo7
* Quoi qu’il en soit (a 40-page book with photos by Tazartes) + live CD by Tazartes, Quentin Rollet and Jerome Lorichon. Bisou Records, 2021.


<―――――――――――----------------------EVENT INFORMATION----------------――――――――――――――>
2021年
4月28日(水)阿佐ヶ谷TABASA
BURST 公開会議
17:00 OPEN 17:30 - 19:30 番組配信 20:00 CLOSE
チャージ1000円 ドリンク(キャッシュオン)
出演
ピスケン 元BURST編集長
釣崎清隆 死体写真家
ケロッピー前田 身体改造ジャーナリスト
酒井よし彦 扇情カメラマン


5月4日(火)中野サンプラザ
「あなたの聴かない世界vs唸る語る、盤魔殿」


トークショー
出演:持田保、宇田川兵夫
午前10:15~12:00
料金:1,819円(税込2,000円)
(料金には当日中野サンプラザ開催の”まんだらけありある”入場券と持田&宇田川特別制作Zine料金も含まれています、お得!)

まんだらけ主催の精神世界&オカルト系展示即売イベント「ありある」にて日本の霊的音楽についてのトークショーを持田&宇田川コンビが開催します。
予定としては大本教から日本ヒッピー文化、企業化した精神世界、オウム、オーラの泉以降のスピ系からJアノンまでを、音楽作品を紹介しながらヤバヤバ・トークしたいと思ってます(ヤバヤバなので当日録音や撮影はマジ禁止!)。

コロナの密を考慮して定員30名限定!現在前売り予約受付中!!
https://order.mandarake.co.jp/order/detailPage/item?itemCode=1162207149


5月7日(金) 東京・千駄木Bar Isshee
【Sound of BURST DAYS】


open 19:30 / start 20:00(予定)
投げ銭制(別途チャージ500円+ドリンクオーダー)

ピスケン ポエトリーリーディング
ケロッピー前田 ディジュリドゥ パーカッション 電子音 他
DJ TKD サウンドマニピュレーション
釣崎清隆 ベース
剛田武 リードフルート、ノイズドール 他

ピスケンこと曽根賢(伝説の雑誌『BURST』元編集長)が、盟友・ケロッピー前田(身体改造ジャーナリスト)と釣崎清隆(死体写真家)とともに千駄木登場。渋谷Bar Isshee時代から縁のあるTKD武田を交えてピスケン朗読ライブ、地下音楽家・盤魔殿主宰の剛田武&ケロッピーの即興デュオ、さらに釣崎清隆とのBURSTセッションも!!


5月28日(金) 四谷三丁目ConTonTonVino
盤魔殿 Spiritual Lounge
18時30分開場 19時開始
料金未定

DJ Qliphoth a.k.a.宇田川岳夫 
DJ Necronomicon a.k.a.剛田武 
DJ Subrosa a.k.a.由良瓏砂 
DJ Aura Noir a.k.a.黒い瞳 

盤魔殿
レーベルだって
あるんです

盤魔殿レーベル
Les Disques Du Daemonium
Tokyo, Japan
異端DJイベント『盤魔殿』の音楽レーベル。未だ知られざる新世代地下音楽や実験的アーティストを続々リリース。
The music label by DJ event "Disque Deamonium", specialized for Neo Underground Music in Japan.
詳しくは下記リンクをチェック:
https://lesdisquesdudaemonium.bandcamp.com/music
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【イベントレポート】盤魔殿 presents NEO UNDERGROUND vol.3@阿佐ヶ谷TABASA 2021.4.16 fri ~ ケロッピー前田×剛田武/Rie Fukuda etc.

2021年04月21日 00時10分37秒 | 素晴らしき変態音楽


盤魔殿 presents
NEO UNDERGROUND vol.3

~ケロッピー前田 x 剛田武「Electric Tjurunga(エレクトリック・チューリンガ)」&コンピレーション「盤魔殿 Flashback」Release Party~

2021/4/16 fri.
阿佐ヶ谷TABASA
18:00 Open / Start (20:00終演)

Time Table
18:00 - 18:30 DJ Vaby a.k.a. 大場弘規
18:30 - 19:00 Live Act : Rie Fukuda
19:00 - 19:30 DJ Athmodeus a.k.a. 持田保
19:30 - 20:00 Live Act : ケロッピー前田 x 剛田武

2020年12月13日に阿佐ヶ谷TABASAで開催された『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.36』のあと、2021年1月23日に予定されていた『第2回 【輝く、盤魔殿レコード大賞!!!】盤魔殿 vol.37』が2回目の緊急事態宣言のため中止になって以来中断されていた盤魔殿イベントが4か月ぶりに開催された。まん延防止等重点措置という中途半端な対策のため1時間前倒しの開催となったが神セブンとも呼べる7名のお客さんに来場いただき充実したイベントとなった。ウィルスにも緊急事態にも関係なく音楽は鳴りやまない、という当たり前の事実に至上の歓びを感じる我々の感性は決して錆びつくことはないだろう。

●DJ Vaby a.k.a. 大場弘規


「やすことゆうこ」というテーマで、一方は日本のオルタナ界を代表し世界的にも著名なMelt-BananaのYako、もう一方がGajiを経て現Din RemoterのYukoいう2人の女性ヴォーカルのみの楽曲で繋くMIX。80'sインディーズの香りの濃いハードコアなギターロックとハイトーン・ヴォイスが炸裂する刺激的なサウンドが思考停止気味の世界に喝を入れる。Melt-BananaのDEVOのカバーと初めて聴いたGajiが気に入った。

1. Melt-Banana / Phantasmagoria~Shield For Your Eyes, A Beast In The Well On Your Hand
2. Gaji / Nails
3. Melt-Banana / Tapir's Flown Away
4. Gaji / Wire In Heat
5. Melt-Banana / Uncontrollable Urge(Devo Cover)
6. Din Remoter / AR = 気
7. Melt-Banana / Monkey Man(The Specials Cover)
8. Melt-Banana / Disposable Weathercock (Helpful 80 Points Version)




●Rie Fukuda(Live Act)


演目はガザ空爆をきっかけに書いた作品で、全ての理不尽な攻撃や暴力への抗議がテーマだという「くじらのお母さん」。くじらの鳴き声を思わせる高周波音が脳を通じて涙腺回路を活性化して目頭を潤ませる快感に浸った。使用機材はelectribe EA-1、Volca FM。

Rie Fukuda @2021.4.16 Neo underground



●DJ Athmodeus a.k.a. 持田保


テーマはダブとコラージュとアンチ・グローバリズムとしてのグローカリズム。エスニックとかワールドミュージックと呼ぶには日常に染みつき過ぎた音の記憶が、東南アジア~中近東~シベリア~邪馬台国を攪拌し、今この場でしか鳴らないサウンド・カントリーを築き上げる。

El Mahdy Jr. / A Side
よくわからないミャンマーラジオ音源
Bengal Sound / On the Hill
Jah Wobble / K Dub 5
El Mahdy Jr. / B Side
よくわからないロシアラジオ音源
栄英&近藤等則 / 氷面鑑


●ケロッピー前田 x 剛田武(Live Act)


レコーディング・プロジェクトとして活動してきたデュオの初ライヴ。CD-Rの構成を元にして各自が即興演奏を繰り広げるスタイルは、予定調和の作曲作品とも、先行き不明のフリー・インプロヴィゼーションとも異なり、様々な展開を経ながら一つの結末へ向かって進行する人生のストーリーを思わせるパフォーマンスだった。このデュオは経験を積むことでより進化・深化し、真価を明らかにしていくに違いない。

Keroppy Maeda +Takeshi Goda / Electric Tjurunga at NEO UNDERGROUND vol.3 @Asagaya TABASA



会場にはこの日リリースの『ケロッピー前田 x 剛田武 / Electric Tjurunga(エレクトリック・チューリンガ)』とコンピレーション『盤魔殿 Flashback~Disque Daemonium Live Archives 2019-2020』に加えて、2020年11月リリースの盤魔殿レーベル“Les Disques Du Daemonium”第一弾『Lower Than God / We Advance Masked』、12月の第二弾『Rie Fukuda / 狩赤夢 KariAkaYume​-​Live at EdgeEnd Nov​.​2020-』、さらにRie FukudaのCD『precog』などが並び、来るべきネオアンダーグラウンド時代を予感させる現場だった。



盤魔殿
Bandcampを
よろしくね

【朗報】盤魔殿レーベル"Les Disques Du Daemonium"Bandcampページ開設(全作品試聴&DL/CD-R購入可)+取り扱いショップ・リスト(通販可)
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【朗報】盤魔殿レーベル"Les Disques Du Daemonium"Bandcampページ開設(全作品試聴&DL/CD-R購入可)+取り扱いショップ・リスト(通販可)

2021年04月18日 00時46分52秒 | 素晴らしき変態音楽


Les Disques Du Daemonium
Tokyo, Japan
異端DJイベント『盤魔殿』の音楽レーベル。未だ知られざる新世代地下音楽や実験的アーティストを続々リリース。
The music label by DJ event "Disque Deamonium", specialized for Neo Underground Music in Japan.
https://lesdisquesdudaemonium.bandcamp.com/music

Lower Than God / We Advance Masked


Les Disques Du Daemonium CD-R:盤魔-001
https://lesdisquesdudaemonium.bandcamp.com/album/lower-than-god-we-advance-masked

アメリカ生まれのマルチ・プレイヤーのマーク・ロウ(Marc Lowe)と、地下音楽家にしてDJ Necronomiconとして盤魔殿を主宰する剛田武(Takeshi Goda)によるImprovised Intelligent Dance Musicユニット「LOWER THAN GOD」(神以下)のデビューEP。剛田のリード・フルート(フルートにサックスのマウスピースを付けた楽器)の破天荒なインプロヴィゼーションと、マーク・ロウのエレクトロニクス・プロダクションの出会いが異形のダンスビートを生み出した。
ボーナス・トラックとしてダンス・リミックスを追加収録。
This is the debut EP from the unit LOWER THAN GOD, formed one extremely hot summer night during a period of Covid-19 “stay-at-home” self-restraint by American-born multi-player DJ malo23 (Marc Lowe) and underground music DJ and blogger DJ Necronomicon (Goda Takeshi) in a state verging on madness. Goda’s derailed improvisatory style and Lowe’s electronic production tramples on every possible genre — Industrial, Noise, Ambient, Drone, IDM, Free Improvisation, Psychedelic — and the confluence of their respective styles has created an unprecedented, absurd, blood-tinglingly aberrant new sound. It is the birth of “Improvised Intelligent Dance Music for the Mind & Body” in a new age.




Rie Fukuda / 狩赤夢 KariAkaYume​-​Live at EdgeEnd Nov​.​2020-


Les Disques Du Daemonium 盤魔-002
https://lesdisquesdudaemonium.bandcamp.com/album/rie-fukuda-kariakayume-live-at-edgeend-nov-2020

朗読とエレクトロニクスで幻惑・呪術の音世界をクリエイトする天獄の巫女Rie Fukudaの2020年11月9日渋谷EdgeEndに於ける最新ライヴ・レコーディング。沸々と湧き出す電子音の波のうねり、沈着な声で繰り返される童話のような詩編、熱のない炎となって水晶の夜に浮かび上がる言霊。ノイズともインダストリアルともポエトリーリーディングとも異なるRie Fukudaの独自のサウンドスケープが堪能できます。
This is the latest live recording from Rie Fukuda, a priestess of the heavenly prison who creates a sound world of illusion and witchcraft with recitation and electronics, at EdgeEnd in Shibuya on November 9, 2020. The swelling waves of electronic sounds, the fairytale-like verses repeated in a subdued voice, and the spirits of words that emerge as heatless flames in the crystal night. You can enjoy Rie Fukuda's unique soundscape, which is different from noise, industrial, and poetry reading.




ケロッピー前田 x 剛田武『Electric Tjurunga(エレクトリック・チューリンガ)』
Live Recording @ Kondo Sound Body Laboratory



Les Disques Du Daemonium CD-R:盤魔-003 
https://lesdisquesdudaemonium.bandcamp.com/album/keroppy-maeda-x-takeshi-goda-electric-tjurunga

身体改造ジャーナリストとして活躍するケロッピー前田は、ツァイトリッヒ ・ベルゲルター のドラマーを務めた過去を持ち、現在もディジュリドゥを吹き、電子音や打楽器でストイックな演奏を聴かせる。異端DJイベント盤魔殿の企画者にして、リード楽器やフルート、ノイズドール等ガジェットを巧みに操る地下音楽家・剛田武とともに、プリミティブ(原始的)でエレクトリック(電子的)な演奏で「近藤等則氏=チューリンガ(死者の肉体)」との交信を試みた。ワイルドでソリッドな音の啓示、近藤氏へのリスペクトと魂の共鳴!
Keroppy Maeda, a body modification journalist and former drummer of ZEITLICH VERGELTER, blows a didgeridoo and plays stoically with electronic and percussion instruments. Together with Takeshi Goda, the organizer of the heretical DJ event Banmaden (Disque Daemonium) and an improviser performing reed instruments, flutes, noise dolls and other gadgets, he attempted to communicate with "Toshinori Kondo = TJURUNGA (the body of the dead)" through primitive and electric performances. Wild and solid sound revelation, respect and soul resonance for Mr. Kondo !




『盤魔殿 Flashback~Disque Daemonium Live Archives 2019-2020』


Les Disques Du Daemonium 盤魔-004 
https://lesdisquesdudaemonium.bandcamp.com/album/flashback-disque-daemonium-live-archives-2019-2020

異端DJイベント"盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會"に出演した個性派ミュージシャン11組のライヴ・パフォーマンスを収録。現在進行形の東京ネオアンダーグラウンド・シーンの胎動をドキュメントした異形のコンピレーション。すべてがここでしか聴けないレア音源。
収録アーティスト : DJ Necronomicon + Rie Fukuda / 鬼籍 / UH(内田静男、橋本孝之)+剛田武 / ケロッピー前田 / 持田保 / Marc Lowe / モリモトアリオミ / Floating Brothers(バンギ・アブドゥル+小松成彰) / DJ Necronomicon + 橋本孝之 / Risaripa / Lower Than God
A compilation album of live performances by 11 groups of unique Japanese musicians who appeared in the heretical DJ event called "Banmaden (Disque Daemonium)". This is a unique sampler of the emergence of Tokyo Neo-Underground music scene.
All tracks are only for this album.




盤魔殿
盤弩キャンプで
お買い物

Les Disques Du DaemoniumのCD-Rを扱ってくれる良いお店
●東京・下北沢 pianola records https://pianola-records.com/




●東京・高円寺Los Apson? http://losapson.shop-pro.jp/




●埼玉・さいたま市 Mangalitza Records https://mangalitzarec.ocnk.net/




●兵庫・加西 tobira records https://tobirarecords.com/


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【灰野敬二最新ライヴ情報】5月16日(日)渋谷WWW X『う       た』灰野敬二 / 蓮沼執太 /5月30日(日)公園通りクラシックス『事 ある 事~声 と 声』灰野敬二 / 徳久ウィリアム

2021年04月17日 01時46分54秒 | 灰野敬二さんのこと


それぞれのかたちで本当の音楽を追求する、灰野敬二と蓮沼執太による貴重なコラボレーションライブが、5/16(日) WWW Xにて開催決定!
2019年に一度だけ行われたコラボレーションの後、セッションを重ねてきた両者が
満を持して東京では初となる貴重なパフォーマンスを披露!

「人が合奏する」ということは、そのひとの人生を「音」として重ね合わせること。
いまだからこそ、2人が表現する”うた"を目撃してください。

会場チケットは全て椅子席で、集中して観られる環境をご用意します。
さらに当日は生配信の実施も予定。配信チケットの詳細は後日ご案内致します。

「う       た」
日  程:2021年5月16日 (日)
会  場:WWW X
時  間:OPEN 17:00 / START 17:30
料  金:前売 ¥4,000 (税込 / 自由席 / ドリンク代別)
出  演:灰野敬二 / 蓮沼執太
チケット:4/17(土)10:00〜
e+ https://eplus.jp/haino-hasunuma/
チケットぴあ https://t.pia.jp/ 【Lコード:71296】
ローソンチケット https://l-tike.com/ 【Pコード:196-163】

問  合:WWW X 03-5458-7688
公演詳細:https://www-shibuya.jp/schedule/013522.php



灰野敬二
1952年5月3日千葉県生まれ。アントナン・アルトーに触発され演劇を志すが、ザ・ドアーズに遭遇し音楽に転向。ブラインド・レモン・ジェファーソンをはじめとする初期ブルースのほか、ヨーロッパ中世音楽から内外の歌謡曲まで幅広い音楽を検証し吸収。1970年、エドガー・アラン・ポーの詩から名を取ったグループ「ロスト・アラーフ」にヴォーカリストとして加入。また、ソロで自宅録音による音源制作を開始、ギター、パーカッションを独習する。1978年にロックバンド「不失者」を結成。1983年から87年にかけて療養のため活動休止。1988年に復帰して以来、ソロのほか不失者、滲有無、哀秘謡、Vajra、サンヘドリン、静寂、なぞらない、The Hardy Rocksなどのグループ、experimental mixture名義でのDJ、他ジャンルとのコラボレーションなど多様な形態で国際的に活動を展開。ギター、パーカッション、ハーディ・ガーディ、各種管弦楽器、各地の民間楽器、DJ機器などの性能を独自の演奏技術で極限まで引き出しパフォーマンスを行なう。200点を超える音源を発表し、確認されただけでも1,800回以上のライブ・パフォーマンスを行なっている。



蓮沼執太
音楽家。1983年、東京都生まれ。蓮沼執太フィルを組織して、国内外でのコンサート公演を開催する。
映画、ドラマ、舞台、ファッションなど、多くの音楽制作を展開している。また個展形式での展覧会、プロジェクトを行っている。2014年にアジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)グランティでアメリカ・ニューヨークへ。 2017年に文化庁・東アジア文化交流使に任命され中国・北京へ。
主な音楽アルバムに 蓮沼執太フルフィル『FULLPHONY』(2020)など。
主な展覧会に『Compositions』(Pioneer Works, NY、2018)、『 ~ ing』(資生堂ギャラリー、2018)など。
第69回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。

2021.5.16 SUN うた@WWW X 開催決定![出演:灰野敬二 / 蓮沼執太]





世界的に活動する音楽家・灰野敬二が日本の個性派ミュージシャンとコラボレート。

5月30日(日)  東京 渋谷 公園通りクラシックス
『事 ある 事』
声 と 声 ~ 灰野敬二、徳久ウィリアム
19:00 open / 19:30 start
前売り 3,000円 当日 3,500円 1ドリンク別

灰野敬二 (voice)
徳久ウィリアム (voice)

予約:公園通りクラシックス
03-6310-8871
http://koendoriclassics.com/



徳久ウィリアム(ボイスパフォーマー・アーティスト)
ブラジル出身。

声を使った音楽的表現で、ヒトのココロと身体と、自然の原理・原則の体現を志向するボイスパフォーマー。
モンゴルやトゥバの倍音唱法「ホーミー」「ホーメイ」、モンゴルのオルティンドー、イラン/ペルシャのタハリール唱法などの民族音楽的発声から、デスボイス、独自のノイズボイスまで、特殊発声を得意とする。

声を通して、ヒトのココロと身体の原理/原則を体感し、未知の可能性を追求するレクチャー・ワークショップにも力を入れている。
https://note.com/voiz

続いていく
人と人との
音と音

明日開催!


4月18日(日) 東京 下北沢SPREAD
灰野敬二soloパフォーマンスシリーズ
nijinohoshi灰野美術館vol.1

*開場・開演時間が変更になりました
16:30open / 17:30start
adv.\3000 / door.\3500 +1d
着席30名限定

ご予約
meholidays7@gmail.com まで
お名前、人数を明記の上メールをお送りください。
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【レーベル特集】盤魔殿レーベル "Les Disques Du Daemonium(レ・ディスク・デュ・デーモニウム)" 試聴あり~4/16リリースイベント。『盤魔君缶バッジ』プレゼント。

2021年04月14日 23時23分03秒 | 素晴らしき変態音楽


盤魔殿レーベル

(Les Disques Du Daemonium レ・ディスク・デュ・デーモニウム)とは?


”踊れないことに特化したDJイベント”として2017年5月2日に西麻布Bullet'sでスタートした異端音楽愛好家たちによる異端音楽愛好家のためのイベント『盤魔殿 Disques Daemonium 圓盤を廻す會』が主宰する音楽レーベル。レーベル名は1980年に設立されネオアコ、ポストパンク、実験音楽などエッジーな音楽を独自の美学で装飾して世に送りだしてきたベルギーの個性派レーベル、クレプスキュール (Les Disques Du Crépuscule)へのオマージュ。盤魔殿ならではのオリジナルな視点でセレクトした先鋭的/越境的/異端的/変態的な音楽とアーティストを続々リリースしていくとともに、音源だけでなくイベント/ライヴでのリアルな体験を重視した活動を目指している。
マスコットキャラクターはホウキに乗ったペストマスクの「盤魔君」。

【Discography】 希望小売価格 各¥1,000 (税込)

『Lower Than God / We Advance Masked』 
盤魔-001  2020/11/29 Release

アメリカ生まれのマルチ・プレイヤーのマーク・ロウ(Marc Lowe)と、地下音楽家にしてDJ Necronomiconとして盤魔殿を主宰する剛田武(Takeshi Goda)によるImprovised Intelligent Dance Musicユニット「LOWER THAN GOD」(神以下)のデビューEP。剛田のリード・フルート(フルートにサックスのマウスピースを付けた楽器)の破天荒なインプロヴィゼーションと、マーク・ロウのエレクトロニクス・プロダクションの出会いが異形のダンスビートを生み出した。
Marc Lowe : piano and synth, electronics/programming, noise box, vocals on “Unmasked”
Takeshi Goda : reed-flute, noise dolls, guitar, field recording

LOWER THAN GOD / Devil May Care MV

詳細⇒【特報】盤魔殿レーベル"Les Disques Du Daemonium"始動!第1弾リリースは『Lower Than God / We Advance Masked』



『Rie Fukuda / 狩赤夢 -Live at EdgeEnd Nov.2020-』 
盤魔-002 2020/11/29 Release

朗読とエレクトロニクスで幻惑・呪術の音世界をクリエイトする天獄の巫女Rie Fukudaの2020年11月9日渋谷EdgeEndに於ける最新ライヴ・レコーディング。沸々と湧き出す電子音の波のうねり、沈着な声で繰り返される童話のような詩編、熱のない炎となって水晶の夜に浮かび上がる言霊。ノイズともインダストリアルともポエトリーリーディングとも異なるRie Fukudaの独自のサウンドスケープが堪能できます。
Rie Fukuda : electribe EA-1, Volca drum, Volca FM & effects.

Rie Fukuda / 狩赤夢 KariAkaYume - Live at EdgeEnd -digest-

詳細⇒【特報】盤魔殿レーベル Les Disques Du Daemonium 第2弾リリース~『Rie Fukuda / 狩赤夢 - Live at EdgeEnd Nov. 2020-』



『ケロッピー前田 x 剛田武 / Electric Tjurunga ~ Live Recording @ Kondo Sound Body Laboratory』 
盤魔-003 2021/4/16 Release

身体改造ジャーナリストとして活躍するケロッピー前田は、ツァイトリッヒ ・ベルゲルター のドラマーを務めた過去を持ち、現在もディジュリドゥを吹き、電子音や打楽器でストイックな演奏を聴かせる。異端DJイベント盤魔殿の企画者にして、リード楽器やフルート、ノイズドール等ガジェットを巧みに操る地下音楽家・剛田武とともに、プリミティブ(原始的)でエレクトリック(電子的)な演奏で「近藤等則氏=チューリンガ(死者の肉体)」との交信を試みた。ワイルドでソリッドな音の啓示、近藤氏へのリスペクトと魂の共鳴!
ケロッピー前田: electric didgeridoo, synth, clapstick, gong, sound tube
剛田武: reed-flute, shinobue, folk flute, noise dolls, percussion / produce and mastering

Keroppy Maeda x Takeshi Goda ケロッピー前田 x 剛田武 Electric Tjurunga(エレクトリック・チューリンガ)- Digest

詳細⇒【盤魔殿レーベル第3弾リリース決定!!!】ケロッピー前田 x 剛田武『Electric Tjurunga(エレクトリック・チューリンガ)』~故・近藤等則氏のスタジオで即興ライブ・レコーディング



コンピレーション 『盤魔殿 Flashback ~Disque Daemonium Live Archives 2019-2020』
盤魔-004  2021/4/16 Release

異端DJイベント"盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會"に出演した個性派ミュージシャン11組のライヴ・パフォーマンスを収録。現在進行形の東京ネオアンダーグラウンド・シーンの胎動をドキュメントした異形のコンピレーション。すべてがここでしか聴けないレア音源。 
収録アーティスト : DJ Necronomicon + Rie Fukuda / 鬼籍 / UH(内田静男、橋本孝之)+剛田武 / ケロッピー前田 / 持田保 / Marc Lowe / モリモトアリオミ / Floating Brothers(バンギ・アブドゥル+小松成彰) / DJ Necronomicon + 橋本孝之 / Risaripa / Lower Than God

盤魔殿 Flashback -Digest-

詳細⇒【盤魔殿コンピレーション リリース決定!!】『盤魔殿 Flashback~Disque Daemonium Live Archives 2019-2020』~東京ネオアンダーグラウンド・サンプラー


【Release Event】


盤魔殿 presents
NEO UNDERGROUND vol.3

~ケロッピー前田 x 剛田武「Electric Tjurunga(エレクトリック・チューリンガ)」&コンピレーション「盤魔殿 Flashback」Release Party~

・盤魔殿レーベルCDRを特別価格で販売。
・お買い上げの方に特製『盤魔君缶バッジ』プレゼント!


2021/4/16 fri.
阿佐ヶ谷TABASA https://www.asagayatabasa.com/
18:00 Open / Start (20:00終演)
¥1,000 + 1d / Live 投げ銭制
*15名限定(参加希望の方はTABASAホームページにて予約、またはFacebook特設ページにて参加表明お願いします)

Live Acts:
Rie Fukuda
Keroppy Maeda × Takeshi Goda

DJ's: 
DJ Vaby a.k.a. 大場弘規
DJ Athmodeus a.k.a. 持田保

------------------
Time Table
18:00 - 18:30 DJ Vaby a.k.a. 大場弘規
18:30 - 19:00 Live Act : Rie Fukuda
19:00 - 19:30 DJ Athmodeus a.k.a. 持田保
19:30 - 20:00 Live Act : ケロッピー前田 x 剛田武
-------------------

知られざる
地下音楽の
楽しみを

【さらに特報】
1. 盤魔殿レーベル"Les Disques Du Daemonium" Bandcampサイトまもなく開設。
2. 下北沢pianola recrods高円寺Los Apson?にて『盤魔君缶バッジ』プレゼントキャンペーン近日開催。

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【特報】灰野敬二率いるロックバンド『THE HARDY ROCKS』のライヴ音源がイギリスCafe Otoからデジタル・リリース!

2021年04月13日 18時59分44秒 | 灰野敬二さんのこと


先鋭的な音楽を展開するイギリスはロンドンのライヴハウス「Cafe Oto」の13周年を記念して、灰野敬二率いるロックバンド「THE HARDY ROCKS」のライヴ音源がCafe Otoの創立記念日である4月13日に配信サイト「TAKUROKU」でデジタル・リリースされた。THE HARDY ROCKSは2016年4月にライブ活動を開始したロックバンド。灰野がボーカリストに徹し、自らの原点であるロックンロール、R&B、ソウル、ジャズ、歌謡曲などのカバー曲を英語詞で歌う。結成5年目にして初リリースとなる今作はThe Rolling Stones,The Who, The Doorsなどのナンバーを衝撃的なアレンジで聴かせる。海外のリスナーの反応も楽しみだ。

DOWNLOAD £6:購入はこちらから
TAKUROKU:KEIJI HAINO & THE HARDY ROCKS

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お会計を済ませれますとレシートとご購入品の詳細のメールが来るようになっております。
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KEIJI HAINO & THE HARDY ROCKS – KEIJI HAINO & THE HARDY ROCKS

“This is the only Rock. Disclose the language I call Rock as if the seal of old documents is unlocked.” - Keiji Haino
これだけがロック。私が言うロックという言語を、古文書の封印が解かれていくように開示する。 ------灰野敬二


Members:
灰野敬二 Keiji Haino : vo, harmonica
川口雅巳 Masami Kawaguchi : g
なるけしんご Shingo Naruke : b
片野利彦 Toshihiko Katano : ds

1. (I Can’t Get No) Satisfaction
2. My Generation
3. Down To The Bones
4. End Of The Night
5. Vent Your Rage
6. Born Under A Bad Sign

Recorded and mixed by Yoshiaki Kondoh at GOK Sound, Tokyo Japan on November 21th, 2020.



倫敦の
カフェ音で聴く
リアルロック


参考⇒【本邦初インタビュー】THE HARDY ROCKS~灰野敬二とメンバー(川口雅巳、なるけしんご、片野利彦)に聞くリアルロックバンドの行き方
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【Underground Jazz DiscReview】Chuck Johnson / The Cinder Grove~The reverb from a forest of memories.

2021年04月09日 00時05分16秒 | 素晴らしき変態音楽


Chuck Johnson / The Cinder Grove
Text by Takeshi Goda
LP/DL : VDSQ-027

Chuck Johnson : pedal steel guitar, synthesizers, Yamaha electronic organ, treatments
with:
Sarah Davachi : piano
Marielle V. Jakobsons : violin
Hilary Lewis : violin and viola
Crystal Pascucci : cello

Side A
1. raz-de-marée
2. serotiny
3. constellation

Side B
1. Red Branch Bell
2. The Laurel

All music composed by Chuck Johnson and published by Sruti Music (ASCAP)

Recorded and mixed by Chuck Johnson at Cirrus Oxide in Oakland, California
String ensemble conducted by Jason Hoopes and recorded by The Norman Conquest at Expression in Emeryville, California
Piano recorded by Sarah Davachi in Los Angeles, California
Mastered by Bo Kondren at Calyx Mastering in Berlin, Germany
Front cover "Geschenk der Seherin" by Johannes Schebler
Layout and design by Rob Carmichael, SEEN

http://www.chuckjohnson.net/

The reverberations of a pedal steel guitar awaken a forest of memories.

VDSQ (Vin Du Select Qualitite) was founded in 2009 with the aim of introducing instrumental solo acoustic guitar music rooted in blues and folk. In recent years, they have expanded the scope of their work to include not only solo acoustic guitar, but also electric guitar and ensembles with other instruments. The symbol of such expansion is Chuck Johnson (now 52), a composer/guitarist living in Oakland, California.

Johnson has been active as a guitarist in indie rock bands such as Spatula, Idyll Swords, Shark Quest, and Pykrete in North Carolina on the East Coast since the 1990s, and has been playing blues-influenced acoustic guitar and pedal steel guitar since then. In the late 90's, he released some improvised solo guitar works under the name Ivanovich. He moved to California in 2008 and began his solo career in earnest in 2010, releasing a trilogy of solo acoustic works, A Struggle Not A Thought (2011), Crows In The Basilica (2013), and Blood Moon Boulder (2015). After that, he started to create his sound mainly with pedal steel guitars, and his first album on VDSQ, "Balsams" (2017), incorporates synthesizers as well, and uses studio editing to create a multi-layered sound. It was the result of his skill as a sound creator working on soundtracks for movies and TV shows, which he applied to his solo work.

Three years since then, he expanded the possibilities of the pedal steel guitar and added piano and strings to create a more imaginative sound with this album. Even if you know that VDSQ is a label specializing in guitars, few people would recognize this record as a guitar album. And in fact, when I was checking out recent releases on VDSQ's Bandcamp and listened to this album, I had to double-check the URL, thinking that I had accidentally jumped to another label's site. At first listen, it resembles ambient music with synthesizers or modern classical works with strings. However, the layers of lustrous long tones are unmistakably the vibrations of steel strings, and the gliding pitch changes convey the delicate pitch swings characteristic of the pedal steel guitar. Often used in country music, the pedal steel guitar is an instrument that symbolizes Americana (American roots music), and its detailed tone is nostalgic even for non-Americans. The sound of Chuck Johnson's pedal steel guitar is like the soundtrack of a dream world trying to grasp a distant memory that emerges like a mirage.



The Cinder Grove is a reference to the landscape destroyed by the California wildfires of 2020. In fact, the studio and residence that Johnson had dreamed of building outside of Oakland had to be abandoned due to the danger of wildfire. In addition to wildfires, many other places and landscapes have been lost in the world around us. The theme of this album is nostalgia for the landscapes that are destroyed and lost, as well as hope for the next landscapes that will surely be reborn. In terms of sound, the reverberation data from the lost studio in the suburbs of Oakland and the burned down sequoia forest were analyzed and applied to the sound creation in the studio. In other words, it is a reproduction of the acoustic memory of the space. Chuck Johnson's "Ode to the Lost" evokes nostalgia in the depths of the listener's heart, and I would like to call it environmental music for the heart common to all people. (March 31, 2021)
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アンビエント
シンセサイズド
ペダルスチール

Chuck Johnson @ Nightlight



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