生死の狭間に静止した精子の精神力
このCD-Rに収録された16分は「音楽」でもなければ「音響」でもなく、「楽音」でも「雑音」でもない。モノクロームの薄暗がりから沸き起こる「気配」とでも喩えればいいだろうか。それも喜怒哀楽の情感を喚起するのではなく、ただそこに存在する「空気の澱み」のようなもの。存在自体に色はないが、何処か灰色のスモッグの如き不穏な気分に浸される。藤田亮が実戦しているのは自分の心音を他人の耳で聴くことが出来るか?という不可能な願いを実現するための試行錯誤というより実行覚悟の悪足掻きに見えなくもない。ジャケパクリ模様も第一弾『Pursuit of isolation(孤立の追求)』はニューディレクションとキング・クリムゾン、第2弾『HITO.RI.GOTO』はChaos UKとINU+浦邊雅祥、そしてこの第3弾『DEAT DEAT DEAT』はWHITEHOSEと愛欲人民十時劇場と、殊更巧妙に地下へ潜行中である。盲いた土竜のように盲滅法叩き回るのではなく、狙い定めた中心地をヒットしたらそれで事足りる。想いは然程深くないに違いない。深読みは精神力の無駄遣い。感覚こそ我が性感帯、Gスポットをヒットされたら喘ぎ声すら漏らすことなく起昇天血、呆然自慰とは狂なる物であることよ。
残響の波が引いた後に私自身の残骸
使用機材はバスドラム 一個/タム 一個/フロアタム 一個/スネアドラム 一個/シンバル 3枚。ドラマーじゃなくても決して豪華絢爛なキットではなく、寧ろ慎ましやかなお淑やかな人柄が有と無の間に滲み込んでいく。冷徹な厳格さを塵ひとつもないが、何でもOKの愛情に餓えた欠食児童でもない。オイラはドラマー的なべらんめえ江戸っ子でもない。演奏家の心構えと覚悟のほどは、ピエール・シェフェール&ピエール・アンリの『ひとりの男のための交響曲」(Symphonie pour un homme seul)』に近いのではないだろうか?アンリがオーケストラの打楽器奏者だった偶然もまた善き哉。
Symphonie pour un homme seul (Béjart)
●ピンク・フロイド『夜明けの内笛吹き(The Piper at the Gates of Dawn)』(1967)
『夜明けの口笛吹き』(The Piper at the Gates of Dawn)は、1967年に発表されたピンク・フロイドのデビュー・アルバム。サウンド的にはプログレッシブ・ロックというより、完全にサイケデリック・ロックである。発売時の邦題は「サイケデリックの新鋭」というタイトルであった。タイトルは、ケネス・グレアムの児童文学作品『たのしい川べ』の第7章の題名から拝借したものである。
1978年9月にイタリアで公開されたジョージ・A・ロメロ監督のホラー映画『ゾンビ』(原題: Dawn of the Dead, 国際題: Zombie)のサントラ盤。『サスペリア』『サスペリア2』など映画音楽も手がけるイタリアのプログレバンド、ゴブリンの狂気的でありながら、爽快感のある音楽は、ホラー映画の作品の中でも最高傑作の一枚。
アメリカのスラッシュメタルバンド、スレイヤーの2作目のスタジオアルバム『ヘル・アウェイツ』(Hell Awaits)の収録曲。1985年リリース。アルバム自体はチャートインする事はなかったが、その後のメタルシーンに与えた影響は大きく、元パンテラのVoフィル・アンセルモは「このアルバムはヘヴィミュージックにおけるすべての要素を持っている。スレイヤーは神であり、カルフォルニア出身のバンドとして最高のバンド」と称賛し、ギターのダイムバッグ・ダレルはギター雑誌の企画で「最も好きな12曲」の中に「At Dawn They Sleep」を入れている。
メンバーにとっても久々のライヴで、最初からテンションマックス。いつものように下手PAスピーカーの前で参戦したが、食うか食われるかのモッシュとリフトに負けじと都子カラーのピンクのペンライトを振りつつ踏ん張る20分は、高校の運動会の騎馬戦以上に過酷だった。Entertainment THrough Painを再び味わえて昇天寸前。
グラスゴーの至宝ともいうべきポストロックバンド、モグワイが広島への訪問にインスパイアされたというサウンドトラックを完成!今作は、2015年8月にBBCにて放送されたマーク・カズンズ監督によるドキュメンタリー『Atomic: Living In Dread and Promise』のサウンドトラックをリワークした音源をコンパイルしたもの。
2017.8.18 Fri
19:15 open / 19:30 start
Charge ¥1,000 incl. 1 drink
Shibuya DJ BAR EdgeEnd
踊れないDJに特化したDJイベント
異端DJたちの紡ぎ出す異端音楽や異端映像に塗れる秘教的儀式
Avantgarde, Noise, Industrial, Dark Ambient, Neofolk, Punk, Hardcore, Black Metal, Middle-east, Ethnic, Ritual, Medieval, UnderGround,… Everything Weiredness About Music!
TIME TEBLE
19:15 Open
19:30 DJ Paimon パイモン(aka Moppy)
19:55 DJ Rag ラーガ(aka Keiko KUSAKABE)
20:15 DJ Athmodeus アスモデウス(aka Tamotsu Mochida)
20:40 DJ Qliphoth クリフォト(aka Takeo Udagawa)
21:05 DJ Necronomicon ネクロノミコン(aka Takeshi Goda)
21:30 DJ Bothis ボティス(aka MSS)
22:00 End
1. Pressure - 67m お正月
2. アマリリス - うみ
3. Chiko Hige x Kaoru Sato- La Table Nerveuse
4. Sarasvati - Co-O-Ni III
5. Sadie Sads - Id
6. Nubile - Spyral Totem Toler Than East Poll
SADIE SADS - i d (1984)
●DJ Rag ラーガ(aka Keiko KUSAKABE)
01. Mahakala Sadhana: Dakye recorded by David Lewiston
( LP Tibetan Buddhism The Ritual Orchestra and Chants )
02. Helter Schelter by The Beatles
( LP The White Album )
03. Slaves and Bulldozers by SOUNDGARDEN
( LP SATANOSCILLATEMYMETALLICSONATAS )
04. The Throne of Blood from Akira Kurosawa film 『蜘蛛巣城』 soundtrack
( CD 黒澤明 映画音楽の世界 )
05. Wild Honey Pie by The Beatles
( LP The White Album )
06. 川向こうのラスト・デイ by 原田芳雄
( LP 原田芳雄ファーストアルバム LAST・ONE )
07. Show-Wow THEME A,B,C,D
( LP 1974 AOYAMA GAKUIN UNIVERSITY )
08. Mr.Boogie Man by Martin Mull
( LP I'm everyone I've ever loved )
09. Megatron by Chu Ishikawa / from Shinya Tsukamoto film 『鉄男』soundtrack
( CD TETSUO Ⅰ-Ⅱ )
10. Charming by Chu Ishikawa / from Shinya Tsukamoto film 『双生児』soundtrack
( CD DUCTILE )
11. Revolution No.9 by The Beatles
( LP The White Album )
12. Till Death Do Us Part by The Kinks
( LP THE GREAT LOST KINKS ALBUM )
13. Mahakala Sadhana: Dakye recorded by David Lewiston
00. DVD “LOVE DOLL, Wanna hold you” 一部
原田芳雄 " 川向こうのラスト・ディ "
●DJ Athmodeus アスモデウス(aka Tamotsu Mochida)
1:昭和天皇 / 玉音放送
2:ゲロゲリゲゲゲ / 燃えない腹
3:河崎いち子 / アパッチ野球軍
4:SPAZZ / SPAZZ VS. MOTHER NATURE
5:DRAGONS / ANARCHY IN THE U.K.
6:近藤等則 / CHAINA BOOGIE
7:CHRISTIAN MARCLAY / PLAYS WITH THE RECORDS
8:JULEE CRUISE / FLOATING
Dragons - Anarchy In The U.K. (Cover)
DJ Qliphoth クリフォト(aka Takeo Udagawa)
VJ + DJ
Track list
1. Imperial Japan - Under the victory banner (Come Organisation 1982)
2. 伊福部昭‐土俗的三連画 (現代日本の音楽名盤1500シリーズ ⑪)
3. annapurna - Na rekah vavilonskih (Apokrifna Realnost)
4. Martin Denny – Rain ( Martin Denny In Person)
5. AUTO-MOD - Last Punk Hero
6. Älgarnas Trädgård - There Is a Time for Everything, There Is a Time When Even Time Will Mee
7. Turbund Sturmwerk - II. Hagakure
8. 小沢昭一 - 土耳古行進曲
9. Death In June - Little Black Angel
10. Erde - The Raven [Mit Emphavoice]
11. Death In June - We Are The Lust
12. Death In June - All Pigs Must Die
Movie list
A. M.B. - ARMAGHEDDON II TEMPO b
B. Kazeria - Liber Corvus
C. YUKOKU (Patriotism), by Yukio Mishima - Complete Film w original re-score by Aaron Embry
D. ▲in death it ends▲theme from metamorfosia▲2014▲Directed by Cosmotropia de Xam
E. RACHEL BRICE- Belly Dance Superstar
F. Ending of 'Mishima A Life in Four Chapters'
G. Sun & Reign
H. Jungbannfahnenweihe
I. THE DEVIL & THE UNIVERSE - Danaus Plexippus (official Video)
J. THE DEVIL & THE UNIVERSE - Osculum Infame II - official promo video
K. THE DEVIL & THE UNIVERSE - Nod - Official Promo Video
L. THE DEVIL & THE UNIVERSE - Nikopoia - Official Promo Video
M. Von Thronstahl - The Saints Are Coming (Official)
*G. and H. are Nazi Propaganda film.
小沢昭一 「土耳古行進曲」
●DJ Necronomicon ネクロノミコン(aka Takeshi Goda)
1. Alice Cooper/Under My Wheels from LP「Killer」
2. come/rampton 2 from LP「come presents rampton」
3. 非常階段/Tod dem Marxismus from LP「king of noise」
4. ハナタラシ/Cock Is Great from LP「THE HaNaTaRaSHI」
5. ハナタラシ/We Bite Bollocks from LP「hAnAtArAsh 2」
6. NECRONOMIDOL/END OF DAYS from CD「DEATHLESS」
7. 橋本孝之/ASIA from CD「ASIA」
8. 川島誠/Dialogue from CD「Dialogue」
9. amiinA/soar from LP「Family Tree」
10. Kazuko Shiraishi/My Tokyo from「Dedicated to the Late John Coltrane」
11. HARUMI/Samurai Memories from LP「HARUMI」
12. ヤなことそっとミュート/No Regeret from CD「STAMP EP」
13. George Harrison/No Time or Space from LP「Electronic Sound」
14. Maison book girl/rooms from CD「412」
15. MASONNA/Side A from LP「masonna vs. bananamara」
16. ゆるめるモ!/モイモイ from LP「ディスコサイケデリカ」
17. NULL/Materia from LP「最終物質」
Kazuko Shiraishi "Dedicated to the Late John Coltrane".
●DJ Bothis (aka MSS)
1.織茂サブ - 天空
2.MYRKUR - Onde Børn
3.いろ - 核
4.Preoccupations - memory
5.いろ - たまふり
6.織茂サブ - 産安
7.いろ - 核
MYRKUR - "Onde Børn" (Official Music Video)
盤魔殿
非公認マスコット
出来ました
盤魔くん
次回開催決定!
盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.5
2017.9.15 Fri
19:15 open / 19:30 start
Charge ¥1,000 incl. 1 drink
Shibuya DJ BAR EdgeEnd
「バイクの日」聴いて真っ先に思い出すのがアメリカの女性シンガー、アリス・スチュアートのジャケット。映画『イージー・ライダー』を思わせるモンキーハンドルのバイクに跨がったブラックレザーのカーリーヘアにどんな激しいハードロックが飛出すのか、と身構えたらカントリータッチのフォークロックで拍子抜け。でもクリスタルクリアなフィメールボイスは大好物。ポストサイケデリックのレイドバック路線としては筆者的に珠玉の1枚。
アリスは1942年ワシントン州チェラン生まれのブルース/カントリー・シンガーソングライター。5歳でピアノ、18歳でギター、バンジョー、ドラムなどを習得。バークレーに移り1964年にデビューアルバム『All The Good Times』をリリース。その頃フランク・ザッパと出会い、最初期のマザーズ・オブ・インヴェンションのメンバーになるが、『ルイ・ルイ』を歌えない、という理由で脱退。70年にファンタジー・レコードと契約し『Full Time Woman』(70)、『Believing』(72)をリリース。後者はAlice Stuart And Snake名義。ヴァン・モリソンやジェリー・ガルシア、ジョーン・バエズなどと共演する。70年代後半にシーンから姿を消すが、96年に復帰し、シアトルをベースにカントリー・ブルース歌手として70歳を過ぎた現在も活動している。
Alice Stuart and Snake - Full Concert - 02/02/74 - Winterland (OFFICIAL)
The Flower Travellin' Band - Anywhere (Full Album) (1970)
●チープ・トリック Cheap Trick
77年にデビューするもアメリカでは成功せず日本で大ヒット、78年の日本公演を収めた『チープ・トリックat武道館』がアメリカに逆輸入され全米ヒットに繋がったという「Big in Japan」を象徴するバンド。日本ではアイドル的な人気を誇り、辛口のロックファンからはミーハーバンドの烙印を押されたことも確か。高校生の時、雑誌『ZOO』のメンバー募集で知り合ったベースの女の子(ちょっとムードのあるパンク少女)に「リチャード・ヘルに似てる」と言われて有頂天になったが、彼女がロビン・ザンダー(チープ・トリックのVo.)好きと知って「パンクパンクと言っても女はミーハーでしょうがないな」と思った。その娘とは数回会って一緒にライヴにも行ったが、バンドもロマンスもないまま終わった。ちょっと後悔。それは兎も角、チープ・トリックは今ではパワーポップの代表バンドとして正当な評価を得ている。バイカージャケは77年の2ndアルバム『蒼ざめたハイウェイ In Color』。
Cheap Trick - I Want You to Want Me