2022年12月16日(金) 高円寺Fourth Floor II
free zone
高円寺の地下音楽の拠点Fourth Floorの2号店として2021年12月末にオープンしたライヴスペースがFourth Floor II(以下FF2)。白い壁の長方形のスペースはアコースティック楽器の音がよく響く。サウンドチェックの時にフルートの音がよく反響するのに驚いた。PAを通した電子楽器の音もよく聞こえて、モニターなしでもアンサンブルがしっくりくる。スタイルの異なる特殊音楽家4組が集まったこの夜は、FF2の特性をフルに活かす音響的にも面白いイベントだった。
●Oriental Love
旧Fourth Floorが12月10日にOriental Forceと名前を変えて新装オープンした。そのオーナーがモジュラー奏者のOriental Love。レトロエフェクターのスペース・エコーを持ち込んだ実験的なモジュラー演奏は、裏で鳴り続けるメランコリックなピアノが魅惑的な郷愁感を感じさせ、爆音の波の中で瞑想するような体験だった。ストリーテラーとしてのオリラヴ氏の魅力に溢れた30分だった。
素晴らしい演奏で、breathtaking な場面が何回もありました😲 相反するものがぶつかり合い、一つになる様を見るようです💥 全ては一つだったのかと。
— 華音 -Canon- StandWithUkraine-MuzikaKiosk (@MuzikaKiosk) December 17, 2022
多様な音楽をあわせて、洗練させるのが氏の魅力だと思う👀 和や音頭も入って、新鮮な驚きと気持ちよさ。エクスペリメント😃
@oriental_love_ pic.twitter.com/EzabX07ThJ
Oriental Love(@oriental_love_ )さん
— eifonen_music (@EifonenM) December 17, 2022
ハードなノイズ! pic.twitter.com/s7zykB4Mq2
●eifonen
ヴォイスパフォーマーeifonen氏とは吉祥寺NEPOで何度か対バンしたが、いつもデュオ編成のユニット、ラロトンガだったので、ソロのステージは初めて。マイク1本、声と身体で出す音だけで作り上げる濃厚なパフォーマンスは、サプライズとユーモアに満ち溢れ、ともすれば俯きがちになる地下音楽現場を笑いの渦で発光空間に変貌させる。声の持つ計り知れぬパワーに驚愕する。自分たちはまだ声の潜在能力の半分以下しか使っていないのかもしれない。
eifonen さん、ヴォイスソロ👀
— 華音 -Canon- StandWithUkraine-MuzikaKiosk (@MuzikaKiosk) December 16, 2022
@kouenji4th @EifonenM pic.twitter.com/nDkkgooOva
eifonen ボイスソロ
— eifonen_music (@EifonenM) December 17, 2022
12.16.2022 at 高円寺4th II
自信を持って言えますが、ボーカルパフォーマンス退化の最先端です pic.twitter.com/Su9nbMxbdh
●MOGRE MOGRU
「朗読~鳥/密林~ミニマル」の流れ。馴染みの「潜れ」の詩から始まったが、途中から初耳の別の詩になる。初めて聴く言葉に影響されて自分の演奏が変化するのが我ながら面白い。聴き手には伝わりにくいかもしれないが、これが即興の醍醐味と言える。特に意識しなくても場面切り替えがスムーズに出来るのはメンバーの意識が繋がっているからに違いない。中央線ディープ地帯の中心・高円寺で深く潜るのは楽しかった。
MOGRE MOGRU 、かっこいいアンビエントユニット✨
— 華音 -Canon- StandWithUkraine-MuzikaKiosk (@MuzikaKiosk) December 17, 2022
私の中のミュージシャンズ・ミュージシャン😃 海、山をもぐります…
そして、
瞳さん、おめでとう🎉✨❤️
@inibura @mirokristel @MogreMogru @hchernookij @kouenji4th pic.twitter.com/3vJOCyRaFG
MOGRE MOGRU(@MogreMogru )さん
— eifonen_music (@EifonenM) December 17, 2022
気持ちよく且つメリハリの効いたアンビエントミュージック! pic.twitter.com/nhioI2cGlH
●NRYY(g)×Yong Yandsen(sax)
ヤン・ヨンセンは阿部薫の大ファンだと言うので、何故(阿部と同じ)アルトじゃなくテナーを吹いているのかと尋ねたところ「アルトは音がキンキンして頭が痛くなる」との返事。ヤンのテナーの豪快な爆音を聴くと、こっちのほうが頭に良くないのでは?と思ったりもする。マウスピースを外してサックスを吹く特殊奏法がヤンの得意技。パーツ管だけを笛のように吹くのは、小学生の頃ジュースの瓶の口を吹いて遊んだことを思い出す。子供心に通じる探求心を演奏に取り入れているのが嬉しい。NRYYのギターが轟音ノイズだけでなく繊細な微音をも見事に奏でる。理想的なデュオ・インプロヴィゼーションに感動した。
NRYY(g)×Yong Yandsen(sax)@NRYY_
— eifonen_music (@EifonenM) December 17, 2022
やばいインプロ… pic.twitter.com/c9N14ktTyY
FF2とOriental Force。2023年はモグモグが高円寺に出没することが増えそうな予感がする。
潜るには
最高の街
高円寺
【MOGRE MOGRU今後のスケジュール】
2023年
1月20日(金) 高円寺Oriental Force
盤魔殿レーベル Les Disques Du Daemoniumリリースイベント(仮)
MOGRE MOGRU
Rie Fukuda
BEKATAROU
2月3日(金) 吉祥寺NEPO
MOGRE MOGRU presents DIVE DEEP Vol.5~Physical Graffiti(仮)
MOGRE MOGRU
愚弁
maguna-tech
鈴木和美(flute)&ひるり(dance)デュオ
詳細後日。お楽しみに!