A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【イベント情報】9月3日~大阪の現代アート・ギャラリー「NOMART(ノマル)」初の東京での展覧会が開催+ピアニストsara (.es) 9月ライヴ・スケジュール。

2022年08月20日 00時31分20秒 | アート!アート!アート!


コンテンポラリー・ミュージック・ユニット.es(ドットエス)の生まれた「場」として心ある音楽ファンにも知られる大阪の現代アートギャラリー「NOMART(ノマル)」の初めての東京での展覧会「Since 1989 NOMART(ノマル)-アーティスト×工房展-」が9月に20日間にわたり開催される。版画、デザイン、画廊、音楽と拡大する総合的芸術プラットフォーム「ノマル」のユニークな創造空間を体感できるチャンス。アートファンはもちろん、音楽ファンの方々もぜひ足を運んでいただきたい。
あわせて「ノマル」をベースに精力的な演奏活動を展開するピアニスト、sara(.es)の9月のライヴ・スケジュールもご紹介します。



Since 1989 NOMART
ーアーティスト×工房展ー


1989年に大阪で「版画工房ノマルエディション」を開設し、その後デザイン編集スタジオ、現代美術画廊「ギャラリーノマル」、 前衛音楽のレーベルなど、現代を生きるアーティストたちと共に創造し、アートのプラットフォームとして拡張を続けるNOMART。本展では、「SENSES COMPLEX – 五感を超えて、感覚が交差・拡散する地点」をテーマに掲げ、さまざまな挑戦を続けるNOMARTとともに創作活動を行ってきたアーティストたちの作品を、前期(vol.1)、後期(vol.2)の二部に分け、一部作品の入れ替えをして展示いたします。

会期|[vol.1] 2022年9月3日(土)~9月14日(水)、[vol.2] 2022年9月16日(金)~9月27日(火)

vol.1:展⽰アーティスト:2022年9月3日(⼟)〜9月14日(⽔)
伊庭靖⼦、今村源、植松奎⼆、⼤岩オスカール、⽊村秀樹、⿊宮菜菜、⼩⾕くるみ、⽥中朝⼦、張騰遠、名和晃平、⼭⽥千尋、.es(ドットエス:橋本孝之&sara)

vol.2:展⽰アーティスト:2022年9月16日(⾦)〜9月27日(⽕)
稲垣元則、伊庭靖⼦、植松奎⼆、⼤岩オスカール、⽊村秀樹、⿊宮菜菜、⼩⾕くるみ、張騰遠、中原浩⼤、名和晃平、⼭⽥千尋、.es(ドットエス:橋本孝之&sara)

時間|11:00~20:00 ※各会期最終日のみ、18:00閉場
会場|銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM(イベントスペース)
入場|無料
主催|銀座 蔦屋書店
協力|NOMART
お問い合わせ|03-3575-7755(営業時間内)/info.ginza@ccc.co.jp

プレスリリース:https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/28192-1719400805.html

参考記事:.es(橋本孝之&sara)+林聡インタビュー:アートと音楽の未来へ向けて





酒游舘30周年記念LIVE!
2022年9月10日(土)-11日(日)


酒游舘30周年を祝す熱き2DAYS LIVE!
滋賀県近江八幡のライブスポット「サケデリック・スペース酒游舘」が今年30周年を迎えます。創業から300年超の老舗「西勝酒造」専務、西村明氏は知る人ぞ知る関西パンク史家。1992年に古い酒蔵をイベント・スペースとしてオープンさせました。
西村氏の熱く尖った企画、築百年を超える酒蔵の稀有な響きに魅せられて世界各国から先鋭的ミュージシャンが集う場として知られています。
故 生悦住英夫氏(P.S.F. Records、モダーンミュージック主宰)をして「あの空間には何かが宿っている」と唸らせた日本前衛音楽界が誇る酒游舘。30周年を迎えた西村氏が「自分が聴きたい音楽家を集めた」という2DAYS企画、先駆けて30周年記念Tシャツに絵と書を贈った山本精一のライブも開催されました。当日は希少な周年Tシャツも販売されます。歴史ある近江八幡の観光も兼ねてはるばる赴く価値あり!

9月10日(土)
落穂の雨+大上流一
Albedo Gravitas(ヒグチケイコ+Sachiko+内田静男)
健司愛子千恵

9月11日(日)
落穂の雨
sara(.es)
MANDOG
ヒグチケイコ
大上流一

15:30開場 / 16:00開演
予約 4,000円 / 当日4,500円
ドリンク代別+600円(地酒のみおかわり自由)

サケデリック・スペース酒游舘
滋賀県近江八幡市仲屋町中6
[ご予約] 090-1960-1264




榎忠 Chu Enoki個展”Pumice”
Closing Live:Pumice(パミス)


創造エネルギーの邂逅, Pumice (パミス)!
8月27日よりギャラリーノマルで開催する16年ぶりの榎忠個展「Pumice (パミス)」。昨秋、榎が70年代に制作した戦闘機ドローイングの版をノマルのシルクスクリーン技術で復元したことから計画はスタート。さらに昨年、海底火山から噴出された軽石が日本各地の海岸へ漂着したことが榎のイマジネーションを掻き立て、「軽石 (Pumice)」がモチーフのひとつとなりました。ノマルとのコラボレーションで生まれた大量のシルクスクリーン版画が壁と床面を埋め尽くす壮大な展示の最終日、本ライブを開催します。
ノイズ界の重鎮、美川俊治とsara (.es / piano) 、一見すると不思議な組み合わせかもしれませんが、10年前の2012年に美川と.es (ドットエス:橋本孝之 & sara )はノマルと難波ベアーズで2DaysのLiveを行い、両会場の音源を収録したアルバム「September 2012」が香港のレーベルよりリリース。その後も東京で数回の共演を果たしています。
ノマルでは10年ぶりとなるT.Mikawa & sara (.es) のDuoが放つサウンドと、榎から噴出したPumiceのエネルギーの邂逅…当事者ですら想像が付かない絵図が繰り広げられること必至!!

2022年9月24日(土)

出演:美川俊治 T.Mikawa(非常階段/ Incapacitants) / sara (.es / piano)

Open 19:30 / Start 19:45-
料金:前売 3,000円 / 当日 3,500円 *予約制
会場:Gallery Nomart (ギャラリーノマル)

*ライブ詳細&予約フォーム
https://www.nomart.co.jp/sound/20220924_pumice.php

*榎忠展 2022.8.27(sat) – 2022.9.24(sat) 詳細
https://www.nomart.co.jp/exhibition/detail.php?exhCode=0195

第六感
音楽聴こえる
アートの場

山本精一 Seiichi Yamamoto+sara (.es) Duo Improvisation “BABY” 2022/03/26 Gallery Nomart
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【最近行った展覧会】クリスチャン・マークレー トランスレーティング[翻訳する]/Viva Video! 久保田成子展@東京現代美術館

2022年01月20日 01時05分00秒 | アート!アート!アート!




クリスチャン・マークレー トランスレーティング[翻訳する]

ニューヨークNO WAVEターンテーブル奏者としてお馴染みクリスチャン・マークレーのアートはすべてが音楽に結びついているのでレコードヲタクの筆者にとってはあまりに馴染みやすくて共感しまくりだった。レコードジャケットを切り張りした「ボディ・ミックス」はジャンクレコードで作ってみたい。楽器持参でオノマトペや音符写真のコラージュ図形楽譜を演奏出来たらいいのにな、と思った。



クリスチャン・マークレー トランスレーティング[翻訳する](展示風景)/"Christian Marclay Translating" [Installation view]





Viva Video! 久保田成子展 The Art and Life of Shigeko Kubota

60年代ニューヨークでフルクサスに参加し、ナム・ジュン・パイクと出会ってヴィデオアートの先駆者となった。オノヨーコや草間彌生に通じるが、夫のパイクとのコラボレーションを中心にした活動・作品からはArt Heart Mother(芸術心母)というイメージが喚起される。巨大なヴィデオ彫刻は都会の絶景スポットとして、超高層ビルの最上階に常設してもらって折に触れて成子詣をしたいものだ。



Viva Video! 久保田成子展 広報用動画(1分40秒)


空いてる
現代美術館ほど
楽しいものはない

Hikashu - Pike
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【公演レポート】鼠派演踏鑑Ω公演 宮下省死廃庭舞踏会『夢屍庭(むしにわ)』@池袋西口・鼠派演踏鑑Ωの庭 2019.5.26 sun

2019年05月30日 09時21分37秒 | アート!アート!アート!


鼠派演踏鑑Ω公演
宮下省死廃庭舞踏会
『夢屍庭(むしにわ)』

構成・演出・振付・出演:宮下省死
音響操作・受付:夜羽エマ

2019年5月26日(日)
開場:午後2時45分 / 開演:午後3時
場所:東京・池袋西口・鼠派演踏鑑Ωの庭
料金:予約・当日 2,500円



1969年19歳の初冬に金粉ショーで踊りはじめた宮下省死。70年から牛の生首を担いでストリートで舞踏活動を開始。サックス奏者阿部薫と71年幻野祭をはじめ何度も共演した。75年に土方巽氏の命名による劇団「鼠派演踏艦」を立ち上げ西池袋の自宅を劇場に改造しオリジナルの戯曲で様々な公演を行い、同時にパートナーのアルチュール絵魔(現・夜羽エマ)とともにセクシー・フロイドとしてストリップ劇場を中心にSMショーを行う。95年団体名を鼠派演踏鑑Ωと改め、近年は主にひとり舞台の舞踏公演を行っている。7年前に長年の激しい舞踏により脊柱管狭窄症という激痛を伴う病気を発症したが、自らのリハビリで回復。踊りはじめてから50年となる今年、数十年ぶりに自宅での舞踏公演が4日間限定で開催された。リハーサルの時小道具の傘の柄が目に当たり出血したり、ハシゴから落下したりのアクシデントがあったというが、公演にも恵まれ無事に楽日を迎えた。



30数年前、学生時代に何度も通った西池袋の鼠派演踏鑑の木造建築は、当時そのままに時代を経て見事な襤褸屋敷の佇まい。立派な琵琶の木が美しい。見覚えのある垂れ幕や奇怪な装飾品の仮面が飾られた玄関の右手に小さな庭がある。防火水槽や鉢植えの残骸が転がる乾涸びた庭はまさに廃庭。寄せ集めの椅子が十人分並んでいる。宮下と同年代らしき初老の客と、筆者のような当時のファン、今はSM界の女王として知られる夜羽エマの後輩ダンサーなど、お互い初対面ながら和やかな雰囲気がある。



ジャズのスタンダードナンバー「サマータイム」が流れて開演。縁側の方から、将棋の駒が描かれた浴衣姿で口に枯れ葉を銜えた宮下が覚束ない足取りで現れる。狭い庭の木や水槽の辺りで心許ない挙動を繰り返す。防火水槽の上で暫し微睡み。驚いたように目を覚ますとそのまま水槽の中に身体がハマってジタバタする有様に笑いが起こる。「自分のしたことを忘れてしまう」というモノローグは、2014年の前作『捨て身』のセリフの続きであり、痴呆症の老人の5年後の姿であることが判明する。徘徊の末に水笛を吹き鳴らして崩れ落ちた『捨て身』に比べ、今回の『夢屍庭』は塀の上に登り、赤い傘を手に木登りしたり、屋根に掛けたハシゴの上から怒ったネコのように観客を威嚇したり、ポジティブな行動性を発揮し、半分夢の中の屍のごとき老人が生きる意欲を取り戻したように思われた。ジャニス・ジョプリンの「サマータイム」はじりじり暑く燃え挙がる決意を象徴するかのようであった。



開放的な野外公演は、車の音や通行人の足音や会話、隣家の工事の音や料理の香りが混ざりあい、宮下の舞踏の異質感が当たり前の日常生活と滲みあい、遮断された屋内公演では得られない暗黒世界の広がりを明らかにした。何気ない日常と隣り合わせに狂気が同居しているのがこの世界の真相である。この認識は暗黒舞踏や不条理劇だけでなく、世界中の地下音楽やフリンジカルチャーの存在意義のひとつであろう。



次回公演は来年の5月に同じ池袋西口・鼠派演踏鑑Ωの屋内で開催予定とのこと。

舞踏家の
魂宿る
西池袋

追加公演決定!


2019年6月2日(日)
鼠派演踏館追加公演
鼠派演踏鑑Ω公演
宮下省死廃庭舞踏会
『夢屍庭(むしにわ)』

構成・演出・振付・出演:宮下省死
音響操作・受付:夜羽エマ
開場:午後2時45分 / 開演:午後3時
場所:東京・池袋西口・鼠派演踏鑑Ωの庭
料金:予約・当日 2,500円
予約・問い合せ TEL 090-1213-9884 [宮下]





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【特報】鼠派演踏鑑Ω公演決定! 宮下省死廃庭舞踏会『夢屍庭(むしにわ)』5月18,19,25,26日 各日10名限定

2019年03月16日 02時17分30秒 | アート!アート!アート!


鼠派演踏鑑Ω公演
宮下省死廃庭舞踏会
『夢屍庭(むしにわ)』

構成・演出・振付・出演:宮下省死
音響操作・受付:夜羽エマ

2019年5月
18日(土)・19日(日)・25日(土)・26日(日)雨天順延
各日10名限定
開場:各日午後2時45分 / 開演:午後3時
場所:東京・池袋西口・鼠派演踏鑑Ωの庭
料金:予約・当日 2,500円

予約・問い合せ*3月15日(金)より予約受付開始
TEL 090-1213-9884 [宮下]



暗黒の
地下演踏の
震源地

宮下省死舞踏ソロ公演「捨て身」

宮下省死舞踏ソロ公演「捨て身」@明大前キッド・アイラック・アート・ホール 2014.5.30(fri)

鼠派演踏鑑Ω公演-舞踏シリーズ・百八の煩悩ソノ弐- 「人間・魔苦辺主」

鼠派演踏艦Ω公演・宮下省死「人間・魔苦辺主」@目白庭園内・赤鳥庵 2012.5.6 (sun)

鼠派演踏艦Ω公演-舞踏シリーズ・百八の煩悩ソノ壱-「瓦礫の森のリア」


鼠派演踏艦Ω公演-舞踏シリーズ・百八の煩悩ソノ壱-「瓦礫の森のリア」2

宮下省死「瓦礫の森のリア」@目白庭園内・赤鳥庵 2011.12.9 (fri)
怪奇暗黒演劇~鼠派演踏館

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藤島 亮 Ryo Fujishima Exhibition"3455"@南青山 Art & Spaceここから〜非常階段/あヴぁんだんどetc.

2017年11月16日 01時47分33秒 | アート!アート!アート!


11/14(tue) - 11/23(thu) Spcae A+B
藤島 亮 Ryo Fujishima Exhibition"3455"
12:00 - 20:00
日曜 12:00 - 19:00
最終日 12:00 - 17:00

-展示概要-
日本の混沌とした「音楽シーン」をそのまま海外で再現するフェス「Multiple Tap」。
「Multiple Tap」が2016年春に日米9組のアーティストと共にアメリカツアーを行った。
本写真展はツアーにカメラマンとして同行した藤島 亮による移動距離5559km(=3345mile)のフォトドキュメント。
幾多のトラブルと盛り上がりを見せるライブの間で写真を撮る藤島は次第に、アメリカでの出来事を多くのひとに伝えたいと思うようになった。
昨年の「LUFF(Lausanne Underground Film&Music Festival」に招待され開催された同写真展、日本初披露。



日本の音楽シーンの混沌さと過剰さを再現するイベント「Multiple Tap」がロンドンのCafe Otoで開催されたのは2014年2月22,23日だった。その数ヶ月前にプレミアイベントとして東京で「Multiple Tap in Galaxy - Gingakei」が開催された。またロンドン公演の5ヶ月後の7月27日には秋葉原Club GoodmanでMultiple Tap凱旋公演が開催された。


Multiple Tap:非常階段/ドラびでお/伊東篤宏/PAINJERK etc.@神宮前 Galaxy 銀河系 2013.11.30(sat)


【進撃の混沌】ロンドンへ向けて全日本カオス軍、暁の出撃!~Multiple Tap@Cafe OTO, London


Multiple Tap凱旋LIVE!!@秋葉原Club Goodman 2014.7.27(sun)

日本のノイズ/インプロ/地下音楽の猛者によるこのシリーズイベントはそれで終了したと思っていたが、昨年春に非常階段+あヴぁんだんどを含むアメリカツアーも「Multiple Tap」として開催されたようだ。筆者は彼らの渡米直前のJAZZ非常階段のライヴを新宿ピットインで観た。カナダのベテラン・ニヒリスト・スパズム・バンド来日公演でもあり、またあヴぁんだんどのメンバー脱退が発表された直後のライヴでもあり、異常なほどの凄みとエモさに溢れた希有な現場だったと記憶する。


ニヒリスト・スパズム・バンド/JAZZ非常階段/あヴぁんだんど@新宿Pitt Inn 2016.3.20(sun)

脱退するメンバーを含む最後のツアーとなった2016年3月24日〜4月2日のアメリカ公演「Multiple Tap」は様々なトラブルに見舞われた珍道中だったことは当時ツイッターで克明に報告され、最近もクリス・ピッツィオコス来日時に先鋭音楽家対談で美川俊治が触れている。その過酷なツアーに同行した写真家・藤島亮のでキュメンタリー写真集「3345」の発刊にあわせた写真展が、6月にアート展「Modern Music / P.S.F.Recordsの奇跡」が開催されたギャラリーで開催中。


【日米先鋭音楽家対談】クリス・ピッツィオコス×美川俊治×橋本孝之×川島誠

最近では佐藤ジンの80年代日本のパンク/ニューウェイヴの写真展が話題になったが、藤島の写真はそれに劣らず、というより現在進行形の被写体だけにそれ以上のリアリティを持って迫ってくる。佐藤ジンと同じくアクション・フォトグラファーと言っていいだろう。非常階段や伊藤篤宏などベテラン地下音楽家の異形さは勿論強力だが、それ以上に刺さるのはあヴぁなだんどの4人の精悍な顔つきと逞しいパフォーマンス姿である。



観客がほぼすべて屈強な白人の若者ということもあるだろうが、日本のアイドル現場では見ることの少ない、動物的な本能が顔に現れたようなナマナマしさには尊さを超えた畏怖の念を覚えるしかない。度重なる残忍なトラブルのせいか、それとも異国の地で異国の民を前に自らを表現する執念に火が灯ったのか。歌って踊るアイドルが『偶像』に過ぎないと思ったら大間違い。その証拠がここにある。



ノイズやアイドルファン以外にも大いに刺激となる写真展である。会期は長くないので、早めにご覧になることをお勧めする。



-11/18(sat)
talk & live performance-
start 18:00
charge ¥1,500+1drink order
act: JUNKO(非常階段)/ 伊東篤宏/夏の大△/Kou Katsuyoshi

終了後
盤魔殿に
来てください

盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.7
Le Sacre du Automne
 秋の祭典

2017.11.18 sat
18:00 Open/Start
Charge ¥1,000 incl. 1 drink
Shibuya DJ BAR EdgeEnd



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佐藤ジン写真展『Action Portrait: GIG -Koenji Edition- Photo by Gin SATOH』

2017年10月30日 02時00分17秒 | アート!アート!アート!


Action Portrait: GIG -Koenji Edition- Photo by Gin SATOH

10/28(土)- 11/5(日)(月曜日休廊)
13:00 – 20:00

Up Town Koenji Gallery
東京都杉並区高円寺南3-23-16 2F
http://www.utk-g.jp/

佐藤ジンによる写真集『GIG』収録写真のエッセンスと数多くの未発表写真を軸に、1978年以来のロッカー達のポートレート / ライヴフォトを新たなセレクトで60点ほど展示。同時に同名の図録も販売(予価¥2,500+税、限定500部)。

【撮影されたバンド/ミュージシャンの一部】
フリクション、じゃがたら、ザ・スターリン、ハナタラシ、ラフィン・ノーズ、The Fools、Phew、アレルギー、EP-4、オート・モッド、The Comes、A-Music、コクシネル、あぶらだこ、ガスタンク、有頂天、S-Ken、ローザ・ルクセンブルグ、ザ・スター・クラブ、The Blue Hearts etc.



ときどきは
写真に写る
やさしさもある

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青野文昭展@武蔵野市立吉祥寺美術館〜家具の音楽:サティ/ビル・ネルソン/スロッビング・グリッスル

2017年09月25日 08時40分57秒 | アート!アート!アート!


conservation piece/peace
コンサベーション_ピース ここからむこうへ part A
青野文昭展  

会期:2017年9月9日(土)-10月15日(日) 
【休館日】  9月27日(水)
【開館時間】 10時~19時30分
【入館料】  一般300円・中高生100円(小学生以下・65歳以上・障がい者の方は無料)
【主催】   武蔵野市立吉祥寺美術館

青野文昭(1968年仙台生まれ、同地在住)は、宮城教育大学大学院在学中の1990年より「修復」をテーマに掲げ、以後今日にいたるまで、空き地や海岸などに打ち捨てられ、傷つき、壊れたものの断片を拾い、その欠損部分を知識と想像力によって「なおす」というスタイルで制作・発表を続けている。自身も被災者となった2011年3月の東日本大震災後は、津波により破壊された被災物を用いた作品制作にも集中的に取り組んできた。青野は、「復元」という行為の不確実性/不完全性を認めた上で、その復元作業によって顕在化するズレやすり合わせといった様々な異物間の関係性の中に、リアルな世界像を読み込もうとする。
欠落した部分の断面を見つめながら他者の記憶と向き合い、そこに自身の記憶や想像に基づく新しいかたちを与え、接地面の齟齬をならしていく作業。そこでは、他者/過去の記憶を自身の中に取り込み、またそれによって自身が他者の記憶の中に潜っていくような記憶の交感が行われている。
本展に向け青野は、戦前、祖母が暮らしていたという自身にも縁ある土地・吉祥寺周辺地域での収拾活動に基づき、地域全体の記憶を「復元」するという作業に挑戦した。展示会場では、数点の旧作により青野の今日までの制作活動を振り返るとともに、約1年をかけて進められた東京―吉祥寺における新たな取り組みの成果として、大作が発表される。



サティ 家具の音楽より「県知事の私室の壁紙」 コンスタン指揮





bill nelson's red noise furniture music single audio




家具の中
眠る記憶の
生死の狭間

Throbing Gristle - Music from the death factory: Sin título Cara A (1976)

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全裸で24時間。奇才マシュー・ハーバートが食べ、寝て、自慰行為をし、排せつをするアート作品。

2016年06月10日 01時01分23秒 | アート!アート!アート!


●ダンスミュージック界の奇才マシュー・ハーバートがヌード(全裸)で24時間部屋に籠ってレコーディング。食べ、寝て、自慰行為をし、排せつをする等、人間の生活の中で奏でられる音のみで作られた収録時間2時間以上に亘る摩訶不思議なアート作品を完成させた。
●アルバム『ア・ヌード(ザ・パーフェクト・ボディ)』の全曲試聴がスタートしました。
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不動の人気・支持を誇るダンスミュージック/サンプリング界の鬼才マシュー・ハーバートが人間の1日の生活の中で体が奏でる音をサンプリングしアルバムを作り上げた。1年振りとなる新作アルバムでは食べ、寝て、洗い、身を整え、自慰行為をし、動き、体を伸ばし、排せつをする等、人間の生活の中で奏でられる音のみで作られた摩訶不思議なマシュー・ハーバートの2枚組アート作品(収録時間2時間以上)です。

ヌードは、人類が最初に描いた絵画に始まり、常にヴィジュアルアートの基本的な表現形態であった。が、音楽によるヌードというものは、本当の意味では存在していなかった。本作、『ア・ヌード(ザ・パーフェクト・ボディ)』においてマシュー・ハーバートは、裸体が発する音のみをサンプリングする事によって史上初めて音楽によるヌード作品を完成させたと言える。

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アルバム『ア・ヌード(ザ・パーフェクト・ボディ)』の全曲試聴はこちらから
https://soundcloud.com/accidentalrecords-1/sets/a-nude-the-perfect-body-by
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最近は最新技術で食べ物にレコード盤の溝を掘り込みチーズやハム、トルティーヤでDJセットを行うなど常に新しいアート活動を行うなどその天才/変態紙一重な発想で常に新たな音楽活動を創造してきた。ア・ヌード(ザ・パーフェクト・ボディ)はアルバムとして発表され、将来的には美術館での展示も予定されているという。

身近な物をなんでもサンプラーに読み込み、楽器化してしまうサンプリングの王様、ハーバートはテクノやハウス・ミュージックは勿論、その実験性とイノヴェーティブな発想で多くのビッグ・ネームを魅了し、ビョーク、REM、ジョン・ケール、ヨーコ・オノ、セルジュ・ゲンズブール等のアーティストのプロデュースおよびリミックスを手掛けてきた。



■アルバム情報
アーティスト名:Matthew Herbert (マシュー・ハーバート)
タイトル:A Nude (The Perfect Body)
     (ア・ヌード(ザ・パーフェクト・ボディ))
CD発売日:2016/7/1 (金) (UK発売日7/1)
デジタル配信発売日 : 2016/6/7(火) (UK発売日6/7)
流通品番: HSU-10078
レーベル:Accidental / Hostess
価格:2,400円+税

<トラックリスト>
(Disc 1)
1. is sleeping
(Disc 2)
2. is awake
3. is grooming
4. is hurting
5. is eating
6. is moving
7. is coming
8. is shitting

聴いてみて
面白いかは
君次第



■ショート・バイオ
1972年、BBCの録音技師だった父親のもとに生まれる。幼児期からピアノとヴァイオリンを学ぶ。エクセター大学で演劇を専攻したのち、1 9 9 5年にウィッシュマウンテン名義で音楽活動をスタートさせる。以降、ハーバート(Herbert)、ドクター・ロキット、レディオボーイ、本名のマシュー・ハーバートなど様々な名義を使い分け、次々に作品を発表。彼の作品はミニマル・ハウスからミュジーク・コンクレート、社会・政治色の強いプロテスト・ポップに至るまでジャンル、内容を越え多岐に亘っている。また、プロデューサーとしても、ビョーク、REM、ジョン・ケール、ヨーコ・オノ、セルジュ・ゲンズブール等のアーティストのプロデュースおよびリミックスを手掛けている。2010年、本名であるマシュー・ハーバート名義で「ONE」シリーズ3作品(One One, One Club,One Pig)をリリース。2014年には4曲収録EPを3作品連続でリリースしている。そして2015年には名作『ボディリー・ファンクション』、『スケール』を彷彿とさせる全曲ボーカルを採用した『ザ・シェイクス』をリリースしHostess ClubAll Nighterでの来日公演も行った。2016年8月開催のHostess Club All-NighterでもレジデントDJとしての出演が決定している。

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BO NINGENがフィーチャーされた、フォトグラファー・鳥居洋介による写真集「BO」が発売決定!

2016年06月08日 00時20分23秒 | アート!アート!アート!

Photo By Yosuke Torii

ロンドンを拠点に活動する日本人男性4人組BO NINGENがフィーチャーされた、フォトグラファー・鳥居洋介による写真集「BO」が発売決定!
・写真集の発売を記念して、写真展の開催も決定!!
――――――――――――――――――――――――――――――――――

2年ぶりの新曲とライヴ音源を収録したミニ・アルバムを先週リリースし、今年のフジロックへ出演が決定しているBO NINGEN。ロンドンを拠点にワールドワイドに活動する彼らだが、そんな彼らの日常や現地ツアーにフォトグラファーの鳥居洋介が密着し、撮影された写真集「BO」が7月7日に発売される事が決定しました!

最近ではプライマル・スクリームのUKツアーやサヴェージズのヨーロッパツアーのサポートアクトを務め、7月にはフジロックを含めた日本での公演も決定しているBO NINGEN。スタイリッシュかつサイケデリックな雰囲気を漂わす佇まいは、一度見たら忘れられない強烈な存在感を放っており、かつ独特な空気感も醸し出しています。

今回発売される写真集「BO」では、フォトグラファー・鳥居洋介がそんな彼らの空気感を見事に切り出して写真に収めています。また、BO NINGENを通して映しだされているイギリスの街並みも必見。なお、彼らの最新のアーティスト写真も彼が担当しています。

そして写真集の発売を記念して、写真集の作品を含む約 120 点が披露される写真展『BO』を、西麻布のギャラリー「CALM&PUNK GALLERY」にて7月7日(木)~17日(日)の期間開催することが決定!入場は無料なので、気になった方はこちらもチェック!



<写真集「BO」概要>
タイトル:BO
著者:鳥居洋介
仕 様: B5 上製本 / 500部限定
リミテッド・エディション・ナンバー付き
ページ:96ページ / フルカラー サイズ:W182 × H257 mm
金額:4,000 円 (税込) デザイン:飛嶋由馬(ampersands)
発売日程:2016年7月7日(木)

<写真展『BO』詳細>
会場 :西麻布「CALM&PUNK GALLERY」
会期 : 2016年7月7日(木)~17日(日)
営業時間 : 12:00~19:00
休廊日 : 月曜日
入場料 : 無料
会場詳細はこちら:
http://calmandpunk.com/

写真集「BO」はこの展示ギャラリーでの販売の他、BO NINGENの出演する各ライヴ会場、また一部書店などで販売を予定され、7/6のBO NINGEN出演の渋谷La.mama会場では先行発売を予定しています。

■BO NINGENリリース情報:
ミニ・アルバム『Kizetsu no Uta / Live in Paris』発売中!
詳細はこちら:
http://boningen.info/kizetsu-no-uta-live-in-paris-new-release-01062016/



■BO NINGEN公演詳細:

BO NINGEN “VS” LIVE Vol. 1
*La.mama 34th anniversary 『PLAY VOL.35』
7月6日(水)@渋谷La.mama
19:00開場/19:40開演
w/mouse on the keys
前売り3500円/当日4000円(1drink別途)
お問合せ先:渋谷La.mama : 03-3464- 0801(受付 : 15:00~22:00)

BO NINGEN “VS” LIVE Vol. 2
7月12日(火)@代官山UNIT
19:00開場/19:30開演
w/後日発表
前売り3800円/当日4300円(1drink別途)
お問合せ先:代官山UNIT

BO NINGEN “VS” LIVE Vol. 3
7月20日(水) @SHIBUYA WWW
19:00開場/19:30開演
w/後日発表 前売り:3500円 (1D別)
information:渋谷WWW

BO NINGEN & Friends!
7月26(火)@新代田Fever
18:30開場/19:00開演
出演者詳細後日発表 チケット:2500円(1D別)
Information: 新代田Fever

FUJIROCK FESTIVAL 2016
BO NINGENは7月24日(日)出演
http://www.fujirockfestival.com/

BO NINGEN - Kizetsu no Uta


■BO NINGENバイオグラフィー:
ロンドンを拠点に活動する日本人男性4 人組サイケデリックロックバンド。ロンドンのアートカレッジで出会い、結成。UKベースに活動しているにもかかわらず全曲日本語で構成された歌詞と、70 年代サイケデリックを体現したような風貌、ヘビーサイケ、スペースロック、ノーウェイブ、クラウトロック、ベースミュージックの要素が混然一体となって押し寄せるグルーヴで人気を確立。これまでに3枚のフル・アルバムをリリースし、グラストンベリー、レディング、コーチェラ、フジロック、サマーソニックなど、世界各地の大型ロックフェスティヴァルにも出演を果たし、インターナショナルなロックバンドとして高く評価されている。2016年3~4月には新作をリリースしたプライマル・スクリームのUKツアーのサポートアクトを務めるなど、その評価と人気は今も拡大を続けている。

ボーニンゲン
写真に撮っても
ボーニンゲン

BO NINGEN Fuji Rock 20th Anniversary comment!
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【アウトサイダーアートの地平】アウトサイダーミュージックの水平線 G.I.S.M.ShaggsOUTO

2016年05月25日 01時36分03秒 | アート!アート!アート!


Hikarie Contemporary Art Eye vol.4
「アウトサイダーアートの地平」
渋谷ヒカリエ8階 8/ CUBE、5月24日[火]- 6月5日[日]

出展作家:Jemes Castle, Michel Dave, Johann Fischer, Madge Gill, Franz Kernbeis, Donald Mitchell , J.B. Murray, 成瀬麻紀子 , Heinrich Reisenbauer, 坂上チユキ, Harald Stoffes, Oswald Tschirtner, 山本純子, August Walla, Anna Zemánková

日本の美術シーンを新しい視点で切り開いていくギャラリーや美術に関わる人に焦点をあてる「ヒカリエコンテンポラリーアートアイシリーズ」第4弾を開催。

アウトサイダーアートが好き!というと、アウトサイダーアートのすべてがジャンルとして手放しで素晴らしいとなりがちです。でも、既成の美術の枠にとらわれて成立している”インサイダー”アートと同じように、アウトサイダーアートにも、美術として優れたものもあれば、そうでもないものももちろんあるはずです。インとアウトの境目のもどかしさがいつも付き纏いますが、境界の所在にばかり気を取られることなく、アウトサイダーアートの広い世界を見てみたい、というのが今回の試みです。人間にとって描くとはなんなのか、制作するとはなんなのかを突きつけるアウトサイドの素晴らしいアーティストたちの表現を、是非、お楽しみください。
(小山登美夫)



渋谷ヒカリエにディスクユニオンが期間限定でレコードセールを開催中、ということで行った帰り、隣のギャラリーで面白そうな展覧会をやっていたので覗いてみた。閉館時間ギリギリなのでゆっくり観てる時間はなかったが、個体的/社会的に特別な才能のある人々による「アウトサイダーアート」は平凡な日常の中に潜む非日常を見つける天才の技に感嘆すること頻りであった。



音楽に於いても「アウトサイダーミュージック」と呼ばれる存在は少なくない。シャッグス、ペル・ウブ、キャプテン・ビーフハート、ヤンデック、シド・バレットなどが、OUTSIDERとして知られる。

The Shaggs "My Pal Foot Foot"


Jandek--Down In A Mirror



●THE OUTSIDERS(米)


他方、THE OUTSIDERSという60年代ガレージロックバンドを筆者は偏愛している。1965年オハイオ州クリーヴランドで結成された5人組。全米TOP5ヒット「タイム・ウォント・レット・ミー」の他、「ヘルプ・ミー・ガール」「恋する乙女」「レスペクタブル」がTOP40ヒットした。ブリティッシュビートの影響の濃いガレージロックだが、投げやりなヴォーカルとマイナー調のメロディーが特徴。

The Outsiders - Time Won´t Let Me (1966)



●THE OUTSIDERS(蘭)


60年代オランダのビートサイケバンドに同名のTHE OUTSIDERSがいる。1965年デビュー、69年解散したが、オランダでは人気グループとしてヒットを連発した。後期はサイケデリックなサウンドに転向し、現在高い評価をされている。

The Outsiders - Don't You Worry About me 1967.



●Various Artists / OUTSIDER


アルバム・タイトルが『OUTSIDER』というハードコアパンク中心のオムニバス。「社会のはずれもの」という意味で使えば、最も点数が取れそうな科目である。G.I.S.M./THE COMES/Laughin'Noseなど、豪速球の集まりは時代を超えたファイアボールとなりうる。

VA - Outsider LP (1982)



アウトサイド
外へ出かけて
汗が欠く

GISM outsider (1982)


OUTO Live
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