基本はファンキーなロッケンロールに甘いヴォーカル。ベーシストはかなり激しく動き回る。結成5年目らしいがテクニックは万全だ。何しろアルバムを聴いていないので、どの曲も同じように聴こえるところが難だったが、中盤でやったバラードは素晴らしかった。他の同世代のバンドを余り聴いていないので大きなことはいえないが、かなりハイ・レベルなバンドだといえる。 Unison Square Garden HP
そうこうする内にジム・オルーク氏が機材を引き摺って到着。イギリス製のSYNTHIというメーカーのシンセとエフェクターが4つ。早速セッティングにかかる。中原氏はアンプを2台、ジムは"Back to Monaural"なんて言いながら1台のみ使用。私は立っていた位置が丁度一番前だったので目の前でジムの演奏を観ることが出来た。ジムがセッティングを終えるとそのままなし崩し的に共演へ傾れ込む。中原氏もSYNTHIのシンセと鍵盤付のMOOG(実は借り物だそうだ)を使ってうねる低音をクリエイトする。ジムは金属のおもちゃやバネ等をコンタクト・マイクで拾って変調させる。休み無くツマミを弄る二人の動きが明るいギャラリーでよく見えて、二人がどういう音を出しているのかがよく分かった。ライヴハウスだと暗くて何をやっているのか分からないので面白かった。