日野日出志 vs JOJO広重 トーク地獄変!
非常階段『極悪の教典・完全盤~日野日出志 vs 非常階段~』発売記念トーク・ライブ&サイン会
出演:日野日出志(漫画家)、JOJO広重(非常階段)
MC:椎名宗之(Rooftop編集局長)
泣く子も黙る世界初のノイズ・バンド、非常階段の規格外BOXセット『極悪の教典・完全盤~日野日出志 vs 非常階段~』の発売を記念して開催される規格外のトーク・ライブ!
ホラー漫画界の重鎮である日野日出志と非常階段のブレインであるJOJO広重が門外不出のエピソードの数々を縦横無尽に披露!
当日は『極悪の教典』BOX購入対象者にサイン会もあり!
新生アイドル研究会 Brand-new idol Society=「BiS」はその名の通り「アイドルを研究して、アイドルになろうとする、アイドルになりたい」ユニットだから、永遠に正真のアイドルにはなれない運命である。We Are IDOL.ではなくWe Wanna Be IDOL.。ワナビー精神の象徴が研究員愛用のIDOL Tシャツであり、BiS側からのワナビー宣言がアルバム「IDOL is DEAD(アイドルは死んだ)」であり、なりたくてもなれないアイドルへのアンビバレントな気持ちの発露が「IDOL騒動」であり「BiSメンバー内抗争」であった。すなわちでんぱ組と対極の負のベクトルの端に屹立するのがBiSなのである。
バジーという名のビットブル犬がヴォーカルを務めるのは、1992年にニューヨークで結成されたハードコア・パンクバンド「カナイナス」。イヌ属を意味するCanisに接尾語inusをつけた形容詞で「犬っぽい」という意味。90年代はメンバーチェンジを繰り返し、2001年にメンバーが固まった。当殺傷処分の前日に救出されたバジルとバジーという名前の2匹の犬がリードシンガーを務めていた。人間のメンバーはサッズ・エクソダス(g)、ベル・モロトフ(g)、バディ・ブロンソン(b)、カリー・ライトニング(ds)の4人。2004年に14曲入CD&7インチ「今や動物たちは声を手に入れた(Now The Animals Have A Voice)」でデビュー、2005年にサンディエゴのグラインドコア・バンド「キャトル・デカピテイションCattle Decapitation」と7インチ「スプリットEP」と、次に紹介するヘイトビークと7インチ「Bird Seeds Of Vengeance / Wolfpig」をリリースしている。だが2011年にバジルが脳腫瘍により他界。バンドは現在、残されたバジーをメインボーカルに置き、亡くなったバジルのために新アルバムをレコーディング中だという。バジー以外のメンバーは、全員が菜食主義者であり、動物の権利を保護する活動家でもある。歌詞カードによると動物虐待や環境破壊への反対をテーマにしている。デス・メタルやグラインドコアのヴォーカリストは犬の唸り声を真似た声で歌うから、それならば本物の犬に歌わせようと思ったのがバジーたちを加入させたきっかけだったという。人前での生演奏やツアー移動は動物虐待になるので、ライヴ演奏は行わないスタジオ・プロジェクトである。
●Mop of Head
ブレイクビーツ、ダブステップ、ドラムンベース、ハウスなどのクラブミュージックを生演奏で表現するインスト・ロックバンド。2011年デビュー、同年フジロックに出演し熱狂で迎えられた。天性のフェス仕様バンドで、のっけから両手を上げて飛び跳ね「しぶやーーーーっ!踊ろうっ!アー・ユー・レディ?」と煽る。ファンキーなダンスビートに身体が疼くが、時間も早いのでさすがに観客はレディーじゃない。有名ロックナンバーのリフを交えた演奏に拍手は沸くが、踊らすことは叶わず。昨日のフェスのステージならダンス大会間違いなしだろう。お祭りにはピッタリなのでサマソニ向けである。アゲアゲ・サウンドでアイドルと共演しても面白い。
アイドルと並ぶ今回のフェスの特徴にベテラン・アーティストの出演がある。その中でも意外性の高い荻野目洋子のステージ。duo MUSIC EXCHANGEに集まったアイドル・ファンがどう反応するのか。冒頭ダンサーを引き連れ倖田來未のような踊りで登場したので驚いたが、2曲目から往年のヒット曲に突入。最近楽器演奏にハマってて、と語りエレキウクレレの弾き語りも披露。80'sアイドル・ソングのキャッチーさを改めて実感する。祭り好きな観客の予想以上の盛り上がりに荻野目ちゃんも満足だったに違いない。