10代からドラマーとして吉祥寺マイナー等の東京の地下音楽シーンで活動。1986年Korean percussion unit「サムルノリ」に衝撃を受け88年渡韓、漢陽大音楽大学伝統音楽科にて打楽器と理論を学ぶ。2019年6月Free Jazz trumpeterチェ・ソンベ(崔善培)氏を日本に招聘、大友良英氏らと共演したことをきっかけに即興演奏を開始、伝統リズムの枠を超えジャズ、ロック、日本や中東の伝統音楽、ダンス、舞踏などさまざまなアーティストと表現を試みている。2020年8月Kazumoto Endo氏(Noise)とのCD「IN THE CAVE」発表。
●isshee
Bar Isshee店主(2008年-)
共犯者 with ヒグチケイコ(2012年ー)
元TRANSPARENTZ with 山本精一、日野繭子、HIKO(2013年-2020年)
●池田若菜
フルート奏者、即興演奏家。リーダー・グループとして、即興演奏が主体のトリオ・發展や現代音楽/実験音楽の作曲作品をリアライズする室内楽集団 Suidobashi Chamber Ensemble を率いて活動。近年はファゴット奏者の内藤彩とともに2018年に結成した五人組バンド THE RATEL での活動も精力的に続けている。スピッツや寺尾紗穂、Luminous Orange などのレコーディングにも参加。
6年目を迎えた”地下音楽DJ界の老舗”盤魔殿が敬老の日に中央線のオアシス阿佐ヶ谷TABASAでお贈りする42回目のイベントは、季節を問わず異端音源を廻すことに命を賭ける盤魔殿レギュラーDJ陣に加えて、日本のゴシック・イベントの最老舗「TOKYO DARK CASTLE」を中心にポジパン&ゴシック界のこの人ありと噂される白塗りDJ「kihito」氏をゲストDJに迎えて、これまでになく多種多様な音楽スタイルをお届けします。
Special Live Actとして、80年代伝説のポストパンクバンド「絶対零度」のメンバーとして活躍し、現在は日本のアンビエント・ミュージックを代表するギタリストとして知られる中川一郎氏が出演、MOGRE MOGRUの器楽奏者・剛田武とのレアなコラボレーションも予定しています。
TIME TABLE
18:00 DJ BEKATAROU a.k.a.伊藤元
18:30 DJ Vaby a.k.a.大場弘規
19:00 DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武
19:30 Guest DJ : kihito (TOKYO DARK CASTLE)
20:00 DJ Qliphoth a.k.a.宇田川岳夫
20:30 Live: 中川一郎 aka ambient_samurai
21:00 DJ Bothis a.k.a.山田遼
21:30 DJ Athmodeus a.k.a.持田保
ブラジル人のフラヴィアとデンマーク人のマーティンというクーリ夫妻によるロックンロール・ユニット。2015年にドイツのインディー・レーベル“サウンズ・オヴ・サブタレイニア”からアルバム『Here Are The Courettes』でデビュー。2017年に10インチLPでライヴ盤を出して。2018年にセカンド・スタジオ・アルバム『We Are The Courettes』、2021年3rdアルバム『Back In Mono』をリリース。これは日本盤もリリースされたが、日本語表記が「コーレッツ」になっている。本人はライヴで「クーレッツ」と言っているのだが、確かめないでコーレッツと名付けたとしたらちょっと悲しい。最新作は10インチ『Back In Mono (B-Sides & Outtakes)』(2022)。ベースがいないが、低音部をフラヴィアのドスの効いたファズ・ギターが担っている。アートワーク、タイトル、楽器、ファッション、すべてが60年代ガールズロックへのオマージュなのが素晴らしい。
The Courettes - "Misfits & Freaks"
●ザ・ジャケッツ The Jackets
2007年スイスのベルンで結成。Jack Torera (g, vo)、Chris Rosales (ds)、Samuel 'Schmidi' Schmidiger (b)の三人。これまでに4枚のアルバムをリリース。ヨーロッパ各国、アメリカ、カナダ、メキシコをツアー。最新アルバムは『Queen Of The Pill』(2019)。2022年1月The Courettesとのスプリット2枚組7インチをリリース。ホラーなメイクが印象的なジャック・トレラのワイルドなヴォーカルとギターは、ザ・クーレッツのフラヴヴィアと並ぶ現代欧州ガレージ女子の最高峰。
The Jackets - Losers Lullaby (Official Video)
●カクテル・スリッパーズ Cocktail Slippers
ノルウェイ・オスロ出身のオールガールズバンド。現在のメンバーはHope (vocals)、Rocket Queen (guitar)、Vega (guitar)、Miss A-OK (drums) 、Sugar(bass)。90年代に活動したガールズバンドThe Barbarellasのメンバーにより2001年に結成。同年レコードデビューし、2007年にブルース・スプリングスティーンEストリートバンドのリトル・スティーヴンのWicked Cool Recordsと契約。現在までに5枚のアルバムをリリース。最新作は『Shout It Out Loud 』(2021)。20年の歴史を誇るオールガールズバンドだけあって、ガレージロックだけでなく、グラムロックやハードロックの要素も持つきらびやかなサウンドが貫禄たっぷり。
COCKTAIL SLIPPERS - SAY MY NAME (from the album SHOUT IT OUT LOUD 2021)
●ロス・ビッチョス Los Bitchos
イギリス、ロンドン出身のインストロックバンド。Serra Petale (guitar), Agustina Ruiz (keytar), Josefine Jonsson (bass) and Nic Crawshaw (drums)。南米のチーチャやクンビア、トルコ・サイケ、サーフギターを融合させたサウンドが、クルアンビンへのイギリスからの回答と紹介され注目を集めている。2022年にデビュー・アルバム『Let The Festivities Begin!』をリリース。女子会っぽいマッタリしたリラックス感と真面目にふざけたMVが新世代ガレージ女子の証。
AUTO-MOD DTD with 彩では、clas-sixでのムーディーな演奏とは打って変わった過激なロックパフォーマンスを展開。ドラム、ベース、ギターの3人の超個性的なルックスとサウンド、エレクトロニクスだけでなくヴォーカルでAUTO-MODの世界を拡張する彩(特に「アヴェ・マリア」の絶唱は鳥肌もの)、そして特注のクリスタルギターを妖艶に構えて、変幻自在なヴォーカルを聴かせるジュネの絶対的な存在感。ダークサイドの帝王AUTO-MODの本領発揮だった。
8月8日 (月) 秋葉原 Club Goodman 「Legends Reassemble 2022 : M.S.U. [水玉スーパーユニット] vs ACID MOTHERS TEMPLE 荒野の四人 ~あの水玉消防団が帰ってくる!?」
MOGRE MOGRU結成のきっかけは、2020年末の剛田とMarc Loweのユニット「Lower Tha God」のライヴをTanaoと黒い瞳が観に来たことだった。モグモグ結成後もTanaoとMarcのデュオでライヴをするなど交流は続いたが、イベントで対バンするのは初めて。マルチ・ミュージシャンとしてヴォーカル、キーボート、ギター、エレクトロニクスを駆使した演奏に、自作映像を照明として投射するステージは、Amrican Man in Tokyo=Marc Loweのやりたいことを凝縮したワンマンショーだった。
DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武
DJ Vaby a.k.a.大場弘規
DJ Athmodeus a.k.a.持田保
DJ Amy a.k.a. モリモトアリオミ
DJ Lézard Noir (from France)
VJ Qliphoth a.k.a.宇田川岳夫
LIVE : MOGRE MOGRU
1. Ralph Lundsten / Cosmic Love - Trial and Descussion
2. Fistulatores Et Tubicinatores Varsovienses / Estampida - Ductia
3. Napalmed / 3.3.95 / A
4. Mart Saar / Karjase kaebus
5. Napalmed / 06.03.95 / A
6. Zoltan Jeney / impho 102/6
7. Лазги / Лазги Саломи
8. Ka Baird & Pekka Airaksinen / Syzygy (for Pekka)
9. The Plastic People Of The Universe / Samson
1. Salvador Dali : la folie 0:20
2. Telex : Ca Plane Pour Moi 5:20
3. Kraftwerk+Houellebecq : Bootleg 4:06
4. Moderne : Indicatif 3:30
5. Mathematiques Modernes : A + B = C 4:00
6. Deux : Paris Orly 4:20
7. Charles de Goal : Exposition 5:30
8. Taxi girl : Cherchez Le Garçon 3:30
1:V.A. / Indian Soundscapes
2:キリストの墓の民謡ナニャドヤラ
3:恐山Vibration / 寝ロジャmix
4:King Coya / Villa Donde
5:Mark Stewart / The Puppet Master
6:El Mandy Jr. / Perfectly Chased
7:Omar Souleyman / Shift Al Mani
8:Saint Abdullah / Problem
1. The Letters / Nobody Loves Me
2. Sex Pistols / Pretty Vacant
3. 999 / Homicide
4. Elvis Costello / Pump It Up
5. The Stranglers / Duchess
6. Blitz / Warriors
7. The Exploited / Dead Cities
8. Negative Approach / Can't Tell No One
9. The Dickies / Banana Splits
10. The Clash / London Calling
11. The Damned / Smash It Up
Ka Baird & Pekka Airaksinen / Hungry Shell(2021 / Rvng Intl. – FRKWYS17)
フィンランドで60年代に結成されたザ・スペルマ(ランコではない)はアヴァンギャルド/フリージャズ/サイケデリックをミックスした過激な音楽と猥雑なパフォーマンスで世間を騒がせ、挙句の果てにメンバー二人が猥褻罪で逮捕されたため70年に解散。その後創設メンバーのペッカ・アイラクシネンは仏教思想に傾倒し瞑想法を自己開発しながら、エレクトロニクス/アンビエント/ニューエイジ/即興音楽家として地下活動を続けてきた。
一方2001年にウィスコンシン州で結成されたフィメール・アヴァン・サイケ・バンドSpires That In The Sunset Rise(夕陽に映える尖塔)のメンバーでもあるカー(キャサリン)・ベアードは、異端ヴォイス&マルチパフォーマーとしてNYを拠点にソロ活動する。二人が2018年11月オランダ・ユトレヒトでコラボした音源がこのアルバム。アイラクシネンが瞑想中に書いた詩をベアードが朗読し、アイラクシネンの幻惑的なエレクトロニクスと、ベアードの物音フルートやリズムマシンがクールに並走する音世界は、北欧の白夜と都会の喧騒の猥雑なヘヴィペッティングであり、シュールリアリスティックなマーシャルアートである。2倍の年の差の行為で精力を使い果たしたアイラクシネンは本作のレコーディングの6か月後に74歳で死去。産み落とされた『空腹な貝殻』は「哀楽死年(アイラクシネン)」への弔辞に違いない。
ENNO VELTHUYS / A GLIMPSE OF LIGHT
フルクサス創設に関わったWillem de Ridderに見出されたシンセサイザー奏者であり、60年代には様々なバンドでギタリストとして活動し、ドローイング作品も残したオランダの音楽家Enno Velthuys。
本作は1984年にリリースされた氏のカセット作品を2021年にオランダのレーベルDead Mind Recordsがオリジナルマスターテープを使用して
再発した限定数のLP。
不定形にゆったりと動く雲原ような低音のドローン。
その低音の纏う"もや"の中に仄かな光芒を放つ電子音が揺曳し、やがて薄明の中に神秘を顕す…
雲すれすれに這う陰が背後に迫り、掴まれるような生々しい、奇妙な感覚が起こる…
その時、低音は真下に広がる波一つ立たない海の強い重力に引き寄せられる…
後半、回廊を渡る幽体の為に現れる鍵盤が地層まで重厚に響き、、、聴者の胸を閉じる。
作品を通して、基本的な音構成は低音のロングトーンと電子音、そして鍵盤という非常にシンプルなものである。
ゆったりとした音の運びの動きはその実、非常に微細かつ繊細であるが、
結果、響きを陰のようにして空間に深く滲ませ、聴く者の内側へと急速に広げる氏の表現力には脱帽する…
●DJ Bothis a.k.a. 山田遼
MAKKENZ - 陸の外海の外 CD TRUMAN RECORDS (2009)
普段ヒップホップは滅多に聴かないっていうか、あまりピンとくるアーティストや作品に巡り合う機会がなかったのだが、makkenzの作品を初めて聴いた時はけっこうビックリしました。たしか何気なくYouTubeを観ていたら、たまたま「YUKARI」のPVを見つけて、その一般的なヒップホップの枠を逸脱した世界観に圧倒されたのを覚えています。まず、トラックに深みがあっていい感じに幻想的で、そこに乗っかる言葉選びのセンスも抜群。そして何より、彼は声がいい。独特の靄とそこに埋もれない重低倍音を同時に発声できていて、聴いていて気持ちがいい。いい声してる。サビの部分で「子供が産みたい」と畳み掛けるように連呼する場面には、なんとも言い知れぬ不安と諦念が混ざり合い、唯一無二のグルーブ感が漂っています。
本作『陸の外海の外』はmakkenz自身のレーベル「TRUMANRECORDS」より出版された4thアルバムで、一曲目の「娑婆の歌」からもう最高。天才だと思う。
●DJ Qliphoth a.k.a. 宇田川岳夫
Ti-Tho / Freuziel SUEZAN STUDIO SSZ3086/87
またSUEZAN STUDIOが貴重なリリースを発表してくれた!
1980年代前半にドイツ・ハンブルクで活動した知られざるジャーマン・ニューウェイブ男女デュオTi-Tho(ティ・トー)。Christina Maria CalcagnoのTiとThomas StelterのThoを取ったネーミングだ。ドイツの名門自主レーベルZickzack〈ツィックツァック〉から1982年にシングル「夢みるダンサー(Traumtänzer)」で鮮烈なデビューをとげた当時、クリスティーナはティーンエイジャーだった。その後1983年にTELDECから「象を狩る者(Elefantenjäger)」、1985年にPolydorから「L.C.B.A.P.(Love Can Be A Pain)(愛は痛みになりうる)」、1985年には同じくPolydorから「Walking in The Rain(雨に歩けば)」と都合4枚のシングルを発表したがアルバムを残すことなく7年間の活動にピリオドを打った。デュオ解散後マリアは女優として活動し、数多くの子供向けラジオドラマなどの音源を残している。一方トーマスは80年代までは音楽プロデューサーとして活動していたようだが、現在の活動は不明だ。解散後の2015年にはVinyl on Demandからコンピレーションが出ているし、またZickzackからのコンピレーションSelbstdarstellungにも曲が収録されているので彼らの音楽を聴くのは少し容易になってきた。だがしかし、今回の再発は、彼らの全公式音源に加え、大量の未発表曲、デモ音源など150分を超える合計48曲を2枚のCDに収録した完全版。トム・ドクピル(ザ・ヴィルトシャフツヴンダー)参加、ツィックツァック主催者アルフレート・ヒルスベルク監修。
・初回盤のみ2枚組仕様・マリーザ・カルカーノ本人による回顧録(独語/日本語)と完全ディスコグラフィを掲載したフルカラー・ブックレット付属・2022年版最新デジタル・リマスター使用・限定プレス&日本初リリース。