A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【UKサイケにご用心】 閲覧注意!!!! TOYとテンプルズのヤヴァすぎるミュージックビデオ

2014年01月31日 00時22分44秒 | ロッケンロール万歳!


【ポケモンショック】ブライトン出身サイケデリック・ノイズ・ファッカーTOYがマインドブロウイングすぎると話題


UKサイケデリック・ロックバンドTOYの最新アルバム『ジョイン・ザ・ドッツ』収録曲「It's Been So Long」のMVが公開された。監督は最初期のジーザス&メリーチェインのベーシストであり、リバティーンズ「Can't Stand Me Now」、ホラーズ「Sea Within A Sea」を手掛けたダグラス・ハート。奇妙で神秘的なラインでマッピングされたシンボル、スパイラル、固体形状、幾何学模様が重複し明滅するヴィジュアルと幻惑的なサウンドが相まって極めてドラッギーな世界を創り出している。


注意:最大画面表示にして、ヘッドホンをして、部屋を暗くしてなるべく近くからご覧ください。




▼ダグラス・ハート監督作品






【ピラミッドパワー】デビュー・アルバム・リリース間近のテンプルズが未知との遭遇すぎてワロタ


ノエル・ギャラガーが「宇宙的なスペース・ミュージックだ」と称賛する英ミッドランズ出身の注目新人サイケ・ロック・バンド、テンプルズ。日本でも昨年『シェルター・ソング e.p.』をリリースし、Hostess Club Weekenderで初来日を果たした。2月にリリースするデビュー・アルバム『サン・ストラクチャーズ』の1stシングル「Mesmerise」のMVが完成。監督はドイツの若手ベニエル・ハーフメイダーホルツ。ドイツのインディー系バンドのMVを手掛ける彼の手法はちょっとアレなアニメーション。どこがアレかは観て確認してほしいが、ピラミッド型宇宙船(因みにテンプルズの自宅スタジオはピラミッド・スタジオという)が迷宮神殿に潜入し、何故か突然爆発して飛び散った破片を飲み込んだデスマスクが歌いだすというシュールなストーリーはタイトル通り「催眠的」。デヴィッド・リンチにつままれたようにクラクラしちゃう。






▼ピラミッド型のにくいヤツ
 


▼ベニエル・ハーフメイダーホルツ監督作品








サイケでは
ミュージックビデオは
ドラッグです

▼日本のヤヴァいミュージックビデオ 監督:宇川直宏


注意:最大画面表示にして、ヘッドホンをして、部屋を暗くしてなるべく近くからご覧ください。
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猫好き注目!しょこたん新曲PV企画で猫写真&動画を募集

2014年01月29日 00時15分15秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界

(写真:しょこたんと愛猫マミタス)

しょこたんこと中川翔子が4月2日にニューアルバム『9lives』をリリースする。

今作は、オリジナルアルバムとしては2010年10月に発表された『Cosmic Inflation』から約3年半ぶりのアルバム。グッズやDVDが付属するボックス仕様の完全生産限定盤、DVD付きの初回限定盤、CDのみの通常盤の3仕様が用意される。アルバムタイトルは猫にまつわることわざ「猫に九生あり」から付けられたもので、猫好きのしょこたんらしいタイトルとなっている。

またアルバムのタイトル曲「9lives」のビデオクリップが制作されることが決定。このビデオクリップは「猫が宇宙一いっぱい出てくる」がコンセプトに掲げられており、現在特設サイトにて猫の写真や動画を募集する企画を実施している。さらに特設サイトでは「9lives」の一部が試聴できるので早速チェックしてみよう。



中川翔子コメント
「猫は無償の愛をくれる存在。猫が宇宙一いっぱい出てくるミュージックビデオに是非ご協力下さい! あなたの猫の“生きた証”を一緒に刻みましょう!」






愛と素敵が詰まったカオスムービー誕生!
中川翔子初主演映画「ヌイグルマーZ

絶賛全国ロード―ショー中!!



もふもふの
しょこたんとネコ
ナイスペア

▼「九生」師弟コンビ、しょこたんとスティーヴン・タイラー(エアロスミス)@グラミー賞


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BiS(新生アイドル研究会)@新宿LOFT 2014.1.26(sun)+【衝撃告白】異端のアイドル解散への"いばらの道"

2014年01月28日 00時20分14秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


BiS「STUPiG」リリースイベント 握手&チェキ会


■解散への決意と疾走
1月11日代々木公園野外ライヴで予定していた重大発表が中止になり、涙と混乱の幕切れに、プー・ルイは「絶対今年中に解散してやるぞーっ♪( ´θ`)ノ」と言い残してステージを去った。バンドなら衝撃発言として暫く余韻に浸るところだが、アイドルは立ち止まることは許されない。主演映画『アイドル・イズ・デッド2』公開、写真集『月刊BiS』出版、名古屋での「BiS/非常階段/the原爆オナニーズ/原爆BiS階段」公演、地方キャンペーン、ニュー・シングル「STUPiG」リリースと休むことなく走り続ける。日々の活動記録はメンバーのブログやツイッターの他、情報サイトの記事やファンのRTやコメントで辿ることが出来るが、状況が女心か秋の空か猫の目のようにコロコロ変わるので、今この瞬間何処で何が起こっているのか、恐らく本人でも把握できないだろう。



★史上最大のピンチ!? 2014年中の解散を宣言するBiSの崖っぷちインタビュー!!⇒コチラ

■世界の縮図が新宿に出現
太古より繰り返し語られて来たように、地球上では時間・空間・現実・仮想関係なく無作為に様々な事象が同時発生しており、虚実入り乱れごった煮スープの如く渦を巻きブラウン運動を繰り返してゐる。その現象を分析すれば、ホストクラブが密集した歌舞伎町の地下2階の狭い空間に、明らかにキャパシティオーバーの数の若年層有機生命体をぶち込み、消費電力が異常に大きい為、使用する度にブレイカーに過度の負担をかける音響装置の電源スイッチをオンにして、耳栓なしで長時間聴き続けると聴覚および脳細胞に絶大なダメージを与え得るレベルの空気振動を発生させ、盲人でも失われた視神経に微熱を感じるほどの威力を持つ照明器具の光源から虹色のフィルターを通した放射能と、野球選手並みの動体視力の持ち主でなければ網膜に痕跡すら残さないほど高速の連続ストロボ投射による早送り映像の様な6つの運動体を、近い者で70センチ、遠くても15メートルの距離で角膜、結晶体、硝子体の順に受容した刹那に、健全な若者なら当然示すであろう反応、すなわちモッシュとリフトとダイヴが生み出す狂騒状態に集約される。分かり易く言えば、この日の新宿ロフトのフロアこそ世界の縮図に他ならなかった。



■北朝鮮も驚きの新機軸
上田剛士(AA=)プロデュースによる、凶暴なビートとヒステリックに鳴り響くシンセとギターが創り出す疾走感溢れるトラックと、目まぐるしく展開していく唄の世界観が融合した、BiSの新境地とも言えるモッシュ炸裂間違いなしの衝撃デジタルハードコアチューン「STUPiG」は、北朝鮮のマスゲームさながらに6人が一列に並び伝言ゲームのようにジェスチャーを伝播する新機軸の振付けが特徴。ジャケットとアーチスト写真でセンターを飾り、件の野外ライヴではひとり笑みを浮かべ異彩を放ったコショージメグミも、何事もなかったようにBiSの一員としての役割を全うする。





★飛ばねぇアイドルは、ただのアイドルだ。BiS、上田剛士(AA=)を迎え新曲リリース⇒コチラ

■殺人事件調査団の実情
6日間に亘って行われたリリースイベントを無事完了したこの日に、1年半ぶりの3rdアルバム『WHO KiLLED IDOL?』(誰がアイドルを殺したか?)のリリースが発表された。前作『IDOL is DEAD』(アイドルは死んだ)の続編ともいえるタイトルだが、メンバーの過半数が入れ替わっている事実に異端のアイドル稼業の過酷さを感じずにはいられない。



2月からは手弁当・車中泊の全国ツアー「BiS after all」後半戦が待ち受けている。



■裸体と芸術と性欲の微妙な関係
昨年12月にサブカル誌「Quick Japan」の表紙を裸体で飾り話題になったが、今回は性少年のバイブル「週刊プレイボーイ」最新号の袋とじで『衝撃の筆下ろしヌード』を披露。"裸"体を張った挑戦は個人的にはオノヨーコや草間彌生の50年以上前のアート作品に似た感慨を覚える。一方で思春期のフラストレーションの解消に役立つのかどうかは不明。また、かつて握手会と呼ばれた接触サービスの過熱ぶりの最前衛もBiSに他ならない。

 

★BiSメンバーが全裸写真公開へ 彼女たちはなぜ過激なパフォーマンスを続けるのか⇒コチラ
★ファンの股間を触る金タッチ会、全裸、ハグ……アイドルのプロモーションが過激化する背景とは?⇒コチラ



■極悪の教典に従うしか道はない
大阪の極悪人ひねり大王JOJO広重率いる非常階段、通称マル非との共闘も引き続き予定されている。



3月22日(土) 東京TSUTAYA O-WEST
ソウル・フラワー・ユニオン「闇鍋音楽祭2014」
出演:ソウル・フラワー・ユニオン、ゲスト:BiS、非常階段、BiS階段

4月22日(火) 新宿ピットイン
JAZZ非常階段+JAZZBiS階段
出演:非常階段(JOJO広重、T.美川、JUNKO、岡野太)、坂田明、大友良英、ヒラノノゾミ(From BiS)、ファーストサマーウイカ(From BiS)



★「日本の音楽はまだまだ面白くなる」BiS階段JOJO広重が語る、カオス化するシーンの行方⇒コチラ

アイドルが
解散するなら
(日本)武道館

■お得な入門編
レンタル限定盤『お試しBEST!!
アイドル未体験の方へ。代表曲の音とMVで楽しむBiS入門編、レンタル開始!。


■備えあれば憂いなし
BiSのプー・ルイが新たにバンド・プロジェクト「LUI◇FRONTiC◆松隈JAPAN」を始動
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SCANDAL/ねごと/赤い公園@EXシアター六本木 2014.1.24(fri)

2014年01月26日 00時15分15秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


EX THEATER OPENING SERIES 2014 NEW YEAR PREMIUM 
"GO LIVE VOL.1"

SCANDAL
ねごと
赤い公園


EXシアター六本木、2014年はプレミアムなライブイベントからスタートします!「沢山の音楽ファンの皆様に少しでも早くEXシアター六本木の臨場感や音響を体験してもらいたい」そう考えて企画したライブイベントです。2週間に渡り連日ライブを繰り広げていきます。



EX THEATER ROPPONGIは昨年11月に西麻布にオープンした地下3階層・キャパ1746人のライヴハウス。地下音楽のメッカ六本木Super Deluxeの真向かいに位置する豪華な造りの建物である。年明け早々大家のテレ朝パワーで実現したJ-POPスター総出演の2週間。U.F.O.CLUB18周年と並ぶ話題のイベントである。



そのU.F.O.CLUBで年明け早々に観たBorisでバンド女子への恋心が再燃しかけたところへ、お気に入りの女子バンド三つ巴のワンナイトスタンド。おみくじは凶だったがでんぱの神神に祈った甲斐があったってもの。10年ぶりに元カノに会うようなドキドキ感に胸を弾ませ会場入り。最新型の設備や音響装置はTOYKO DOME CITY HALLによく似ている。綺麗過ぎてちょっと落ち着かないが、2階スタンド席からもステージが近くて観易い。それにしても男子率が高い。女子バン祭りはアイドル現場に近いのかもしれない。ただしケチャは指差しのみ。場所柄招待者風のおぢさんも多い。出演3バンドは今まで何度も対バンしている仲良しグループ。楽屋の姦(かしま)しさが想像出来る。データでは結成と(メジャー)デビューが2年ずつズレているのが興味深い。ビミョーな年齢差もいい。

赤い公園 2010年結成/2012年デビュー/平均年齢22歳


オルタナ女子代表4人組。ウェディングドレス風の白衣装で妖怪変化の激ロックを展開。背が高いヴォーカル娘はそこはかとないセレブ感がある。そのセレブ女子が「女の天下取ったるでぇっ!」と恫喝するのが怖いもの見たさ的萌えポイント。小柄なベース女子の天真爛漫な狂いぶりに惚れ惚れ。



1.ひつじ屋さん
2.娘
3.今更
4.ずっと
5.風邪が知っている
6.塊
7.のぞき穴
8.絶対的な関係
9.ふやける



ねごと 2008年結成/2010年デビュー/平均年齢22.75歳


ちょっとだけお姉さんだが、バンド名通りおっとりして貫禄のない先輩である。まるっこい歌声は耳に優しく心が緩む。乗り易そうな手拍子は、実はちとムズかったりするが、「皆さんご一緒に」のサービス精神が嬉しい。こちらのベース女子も小柄でピョンピョン跳ねる元気娘。



1.カロン
2.Re:myendi
3.ワンダーワールド
4.たしかなうた
5.真夜中のアンセム
6.nameless
7.ループ
8.シンクロマニカ



SCANDAL 2006年結成/2008年デビュー/平均年齢23.25歳


一番上の姐さんにして現代女子バン界の頂点スキャンダルは貫禄たっぷり。ストレートな歌謡ロックは、プリプリやSHOW-YAなどのギャルバンより、アンルイスやシナロケに近く、やはり女子バン(ガールズバンド)と呼ぶべき。ずっと座っていたスタンド席も総立ちで盛り上がる。個人的にはまみたす推しだったが、ベースのトモミのアニメ歌唱がえいたそに似てて胸キュンもの。



1.HARUKAZE
2.会わないつもりの、元気でね
3.瞬間センチメンタル
4.カゲロウ
5.BURN
6.下弦の月
7.Runners high
8.OVER DRIVE
9.Doll
10.太陽と君が描くSTORY
11.EVERYBODY SAY YEAR





ベース女子
バンドを支える
しっかり者

▼ベース女子の総元締はこの方



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三上寛と道下慎介+亀川千代+高橋幾郎/豊田道倫@東高円寺U.F.O. CLUB 2014.1.23(thu)

2014年01月25日 01時06分06秒 | 素晴らしき変態音楽


U.F.O.CLUB18周年記念
【Donburi Disk presents「三上寛/Y A M A M O T O」発売記念ライブ】

LIVE:
三上寛と道下慎介+亀川千代+高橋幾郎
Special Guest:豊田道倫
DJ:山本直樹(漫画家)

毎度手前味噌な話で恐縮だが、バブル華やかなりし頃、ギロッポンのシャレオツなバーで、密かに想いを寄せていたモデルの女の子に「ミカミヒロシ」に似てると言われたことがある。恥ずかしながら「寛」をヒロシと読むと思い込んでいた筆者はショックのあまり立て続けに酒を煽った。酔った勢いで問い詰めて、俳優の三上博史のことだと分かり、ホッとして酒が進み、泥酔の挙句に醜態を晒してフられたので結果的に大差はなかった。

 

「夢は夜ひらく」は聴いたことがあったが、当時の筆者にとって三上寛のイメージは東北弁の冴えないチンピラ歌手だった。しかし地下音楽の世界に深く踏み入るにつれこの強面シンガーが如何に巨大な存在か思い知ることとなった。灰野敬二・吉沢元治と共演したLP『平成元年LIVE』に衝撃を受け、灰野・トシ(頭脳警察)とのトリオVajra(バサラ)に驚愕。絞り出すような声で哀しいメロディに乗せて力強い言葉を歌う三上は、轟音ギターや爆裂ドラムに動ずることなく屹立していた。過去の作品、特に『BANG!』のあまりにアナーキーな世界は、フォーク=軟弱という自分の中のイメージを粉々に打ち砕いた。

三上を初めて生で観たのは2004年9月23日のVajra@吉祥寺MANDA-LA2。その6日後にPSF&Alchemy20周年記念公演@六本木Super DeluxeでJOJO広重とのデュオを観た。
以降の観戦記録:
2005年11月22日高円寺ShowBoat
2007年1月21日渋谷O-nest
2007年3月9日千駄ヶ谷Loop Line
2007年10月2日Vajra@新宿JAM
2009年8月7日Vajra@高円寺ShowBoat
2010年8月2日阿佐ヶ谷Yellow Vision
2011年9月5日DJ三上寛@東高円寺UFO CLUB

今回はUFO CLUB18周年企画のひとつとして道下慎介(G/LSD March、オシリペンペンズ)、亀川千代(B/ex.ゆらゆら帝国、不失者)、高橋幾郎(Ds/ex.不失者、LSD March)との共演。上記2011年9月5日のダモ鈴木ネットワークにこの3人が参加した際、三上がディスクジョッキーを務めた。その縁かどうかわからないが、4人は昨年6月30日にUFO CLUBで初共演を果たした。今回はそのライヴCD『Y A M A M O T O』のレコ発である。

●豊田道倫


90年代大阪のインディー・バンド、パラダイス・ガラージを率いたシンガーソングライター。2009年11月に早稲田祭で観たときの感想は「アコースティック・ギターを手に赤裸々な詩を歌う。語りが面白かった」。この日もアコギ弾き語りで、昨今のフォーク事情、モダーンミュージック閉店、三上寛のアルバム・タイトルのことなど多少過激な放言と苛立ったような歌を聴かせた。



●Y A M A M O T O(三上寛と道下慎介+亀川千代+高橋幾郎)



(写真の撮影・掲載については出演者の許可を得ています)

鎖を引き摺るような重いグレッチの音に亀川の太くうねるベースが絡みつく。三上が歌い出すと高橋の小刻みな打撃音と道下のスペースファズギターが叫びを上げる。嵐のような激情のカオスに突入。吹き荒ぶ轟音の竜巻の中、三上の歌とギターが一直線に飛び出して耳に突き刺さる。「親を捨てに行く」「生きろじゃなくて死になさい」「同じ悲しみに同化しなければ意味がない」など情念を込めた言葉はまさに怨歌。それがトリオの激烈バックアップで無限大に膨張・拡散される。ただひたすらカッコいいROCKだった。



最新ソロ『ブログ ツィート フェイスブック』のPVで語るように自分の過去を拾う旅に出る三上が最高の道連れを見つけた訳だ。アルバム・タイトルでありバンド名でもある『Y A M A M O T O』に込められた意味、自分を含めメンバー、観客も全員「Y A M A M O T O」でいいじゃないかと言って、「Y A M A M O T Oの日」「Y A M A M O T Oの会」を宣言する心の境地は、決して諦めややけっぱちではなく、これから始まる新たな旅路への信念に違いない。




Y A M A M O T Oと
呼んでしまおう
何もかも

Y A M A M O T Oと呼ぶ者、名前をつけない者、名前をつける者、人生様々である。


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【ブルーノート75周年】山中千尋/日野皓正/ロン・カーター他@ブルーノート東京 2014.1.22(wed)

2014年01月24日 00時27分03秒 | こんな音楽も聴くんです


ブルーノートレコード75周年記念
BLUE NOTE plays BLUE NOTE

■山中千尋 トリオ
 山中千尋(ピアノ)
 須川崇志(ベース)
 ジーン・ジャクソン(ドラムス)
■bohemianvoodoo
 bashiry(ギター)
 木村イオリ(ピアノ、キーボード)
 Nassy(ベース)
 山本拓矢(ドラムス)
松岡 "matzz" 高廣(パーカッション)
山本玲子(ヴィブラフォン)
西口明宏(テナー・サックス)
日野皓正(スペシャル・ゲスト、トランペット)
 
ロン・カーター(スペシャル・ゲスト、ベース)

創立75周年を迎える"ブルーノート"を代表する名曲を豪華メンバーがブルーノート東京で演奏するスペシャル・プログラム

1939年、ニューヨークで創立。マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、ハービー・ハンコックら巨星による歴史的名盤をリリースすると共に、現在もノラ・ジョーンズ、ロバート・グラスパー、グレゴリー・ポーター等を傘下に収めながら音楽シーンを牽引し続ける“史上最強のジャズ・レーベル”、ブルーノート。その設立75周年を記念したアニヴァーサリー・ライヴが開催される。出演者は山中千尋トリオ、話題の4人組ユニット“bohemianvoodoo”、松岡 "matzz" 高廣(クオシモード)、山本玲子、西口明宏等の精鋭たち。さらにブルーノートにもアルバムを残すトランペッター、日野皓正がスペシャル・ゲストとして登場する。ブルーノート・レーベルゆかりの名曲が、どんなアレンジで蘇るのか。必見必聴の一夜が訪れる。



物心ついた頃からアンチメジャーのヒネクレ者だった。ウルトラシリーズではザザーン、仮面ライダーではキノコモルグ、変身忍者嵐ではゲジゲジ魔が好き。プロ野球では中日・木俣、大相撲では青葉城、プロレスでは稲妻戦士・木村健悟推し。ロックはサイケ/パンク/オルタネイティヴ、プログレはレコメン、クラシックは現代音楽。だからジャズが好きと言っても、持ってるレコードはESP、ECM、BLACK SAINT、Ogun、INCUS、ICP、Metalanguage等のマイナーレーベル中心、メジャーはせいぜいImpulseかAltantic位で、モダンジャズ三大レーベル=Blue Note (1939~)、Riverside (1948~)、Prestige(1949~)はほとんどない。大学時代にジャズ研で退屈な「ナウズ・ザ・タイム」ばかり吹かされてスタンダードにはすぐ飽きた。10年程前にやっぱり頑張ろうと教則本を買ってきて「サテンの夜」「A列車で行こう」「チュニジアの夜」などを練習したが、意外に難しくて断念。オレ的スタンダードは「ロンリー・ウーマン」「ゴースツ」「エピストロフィー」だと嘯いていた。

  

  

しかしブルーノートは悪くない。何といってもオーネット・コールマン『ゴールデン・サークル』、エリック・ドルフィー『アウト・トゥ・ランチ』、セシル・テイラー『ジャズ・アドヴァンス』、ドン・チェリー『即興演奏家のためのシンフォニー』と名盤が揃っている。ニューシング(発祥当時フリージャズはこう呼ばれた)に好意的なあっぱれなレーベルである。ジャケットのセンスは「ピンのブルーノート、キリのESP」と呼ばれるほど評価が高いし、録音技術にも定評がある。






サン・ラー生誕100年、スティーヴ・レイシー生誕80年&没後10年、頭脳警察結成45周年、非常階段結成35周年にあたる今年、ブルーノートは創立75周年を迎える。その記念イベントがブルーノート東京(他にどこがある?)にて開催された。出演者は特にブルーノートレコード所属というわけではないが、山中千尋はブルーノート・トリビュート『マイ・フェイヴァリット・ブルーノート』をリリース、松岡“MATZZ"高廣はブルーノート・パーカッション・コンピ『アフロ・キューバン・ブルー」を監修した。ジャズベースの巨人ロン・カーターは勿論ブルーノート作品にも多数参加しているレジェンドである。



ブルーノートの名演・名曲が並んだ正統派(非オレ派)スタンダード・ナンバー満載のセトリ。今風コンボBohemianvoodooは原曲に忠実なラウンジジャズで食事を美味しくする。元々ジャズは高級レストランで演奏される場合も多く、食事客の邪魔にならないことが何より大切だった。食事中に和音の無い薄気味悪い音楽を聴かされたら堪ったもんじゃない、という意見が多数派なのが現実。当時オーネットが忌み嫌われたのはその掟を破ったからに違いない。



しかし山中千尋トリオはひと味変わっていた。確かに聴き覚えのあるメロディだが、徐々に逸脱し、各楽器のソロは気合が籠った奔放プレイ。しかし過剰にならぬよう慎重にコントロールされており、聴き手の心には僅かなさざ波を残すのみ。小柄な体でピアノに覆いかぶさる山中の演奏スタイルはある種畸形的。この日来場していた中原昌也(顔を見たときスーデラと間違えたかと思った)の大ファンでもあるようだし、実はかなりの異能戦士なのかもしれない。同期の桜の上原ひろみの影に隠れて気づかなかったから、改めてCHIHIROチェックが必要だろう。



豪快なプレイの日野皓正は流石日本を代表するトランペッターだけあり、魅せ方をよく心得ている。ロン・カーターは派手なプレイはなかったが、40年以上世界のジャズを支えてきた縁の下の神髄を見せた。



Set List
1 ミッドナイト・ブルー
Bohemianvoodoo / MATZZ (per)
2 クレオパトラの夢
Bohemianvoodoo / MATZZ (per)
3 黒いオルフェ
Bohemianvoodoo / 山本玲子(vib)/ MATZZ(per)
4 ニカの夢
Bohemianvoodoo / MATZZ (per) / 山本玲子(vib)
5 ドント・ノー・ホワイ
山中千尋(p) / 須川崇志(b) / ジーン・ジャクソン(ds)
6 サマータイム 
山中千尋(p) / 須川崇志(b) / ジーン・ジャクソン(ds)
日野皓正(tp)
7 クール・ストラッティン
山中千尋/G.ジャクソン/西口明宏(ts)/日野皓正
MATZZ(per)/ロン・カーター(b)
8 チュニジアの夜
山中千尋/G.ジャクソン/西口明宏/日野皓正/MATZZ
ロン・カーター/山本玲子/BASSI(g)/他(per)

長いものに
巻かれてみたら
気持ちいいカモ

21世紀型ブルーノートにも要注目。

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本田珠也+近藤等則+灰野敬二+ナスノミツル@新宿Pit Inn 2014.1.21(tue)

2014年01月23日 00時15分15秒 | 灰野敬二さんのこと

(pix courtesy of f.k.)

本田珠也 SESSION

本田珠也(Ds)近藤等則(Electric Tp)灰野敬二(G,Vo)ナスノミツル(B)





灰野敬二は新年早々3週間で4回ライヴというハイペース。青葉市子&マヒトゥ・ザ・ピーポー石川浩司Boris with Merzbow etc.とユニークな組み合わせが続いた最後はジャズの聖地新宿ピットインでドラマー本田珠也主宰のセッション。昨年の同時期に「本田珠也SPECIAL SESSION」として近藤等則と井野信義(B)とのトリオで出演しているので、毎年恒例なのかもしれない。

筆者は今年45歳のこのドラマーを少なくとも3回観ている。
Brotz Fest 09@六本木 Super Deluxe 2009.12.9 (wed)
ポール・ニルセン・ラヴ & ケン・ヴァンダーマーク・セッション@新宿ピットイン 2012.9.11 (tue)
阿部怪異/集団投射@渋谷WWW 2012.11.29 (thu)
灰野はペーター・ブロッツマンとは来日の度に共演しているし、坂田明や八木美知依とも共演経験がある。スーパーデラックス、ピットイン、WWWには何度も出演している。何処かで遭遇していてもいいのに、灰野によれば共演はおろか会うのも初めてらしい。

さらに驚いたことに、灰野と近藤等則も初共演かもしれないという。それぞれ間章と深い関わりがあり、彼が企画するイベントに何度も出演していた二人だが、瞬間的なすれ違いはあっても、真っ向から対峙したことはないらしい。80年代以降もどちらも精力的にライヴをしているのにステージを共にする機会がなかったのは、ジャンルの壁が阻んだのだろうか。



つまりこの日のセッションは単なる一夜の饗宴ではなく、別々に輝いていた4人の希有の演奏家たちが一堂に会する運命的な邂逅だったのである。というのは後になって判明した事実だが、実際この場に集まった観客は予想を遥かに超える激烈な魂の交感に戦慄することとなった。



平日にもかかわらず全席埋まるほど集まった観客の中には普段灰野の現場で見慣れた顔は驚くほど少ない。本田とナスノ、そして誰よりも近藤目当てのファンが多かった模様。知る限りでは近藤のピットイン出演は2011年3月のビル・ラズウェルTOKYO ROTATION以来。「地球を吹く」や海外公演で多忙な近藤をジャズの聖地で観るのは貴重な機会である。たまには後ろから観ようと思いのんびり入場したら、最前列に空き席を発見、これ幸いとすべり込み、いつものように灰野のアンプの真ん前で観戦する羽目になった。



ステージに登場した4人を見て、最初に目についたのは本田の「SAXON」Tシャツ。アイアン・メイデン、デフ・レパードと並ぶNWOBHM(ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル)の代表バンドだが、前2者に比べ玄人好みのサクソンを着るとは只者ではない。リズム隊ふたりを挟んで左右を近藤と灰野が固める並びはバランスが取れている。

 

1stセットは灰野の深いリヴァーブをかけた金属的なギターでスタート。近藤の反響するエレクトリック・トランペットと相俟っても空間を絵の具のように塗り替えていく。細かく連打する本田のドラムと地面を蛇行するナスノのベースがしっかりとボトムを固めるので、演奏が行き先を見失い迷走することはない。大きな意志の力に導かれるように衝突と和解を繰り返し、激しい情念が高く上り詰めていく。灰野・本田・ナスノのギタートリオに近藤が穴を穿つようなスリリングな40分。

 

2ndセットは灰野のエアシンセから始まり、宙を舞うトランペットがリードする展開からハードコアな四つ巴の鬩ぎ合いへと突き進む。渦巻くサウンドの嵐の中で灰野が「たった一度しかない今という宝物~」と歌った瞬間に四人のスピリチュアル・ユニティが完成した。哀愁のトランペットのアンコールを含み60分の旅路の果てから生還した四人の顔は全力を出し切った心地よい疲労感に輝いていた。ジャズでもロックでもなくただひたすら「音楽」というセッション。途轍もなく大きな奇跡を目撃したのではなかろうか。












出会うなら
出会ってしまおう
命あるうちに

<灰野敬二ライヴ・スケジュール>
2月3日(月) 恵比寿BATICA
BATICA TROICA
<ACT>灰野敬二/Umez/LOST IN TLANSRATIONS/キッチュ一人楽団/わかってほしい
<DJ>dj harurutokun(HALBACH)

3月2日(日) 六本木Super Deluxe
KEIJI HAINO+JIM O'ROURKE+OREN AMBARCHI / STEPHEN O'MALLEY solo / CRYS COLE solo

3月3日(月) 六本木Super Deluxe
NAZORANAI (KEIJI HAINO+STEPHEN O'MALLEY+OREN AMBARCHI) / YAMAMOTO TATSUHISA+JIM O'ROURKE+EIKO ISHIBASHI

3月7日(金) 秋葉原 CLUB GOODMAN
サンヘドリン[灰野敬二(g)ナスノミツル(b)吉田達也(ds)] スプリングツアー【東京】「好」の5W1H 

3月19日(水) 名古屋TOKUZO
サンヘドリン[灰野敬二(g)ナスノミツル(b)吉田達也(ds)]
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【時事放談】機械が歌う鬼畜英米愛唱歌~ノイズとシューゲでボカロが進化

2014年01月22日 00時25分20秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


●初音階段 『恋よ、さようなら』


きゃりーぱみゅぱみゅが着々と進化する一方で、もうひとつの現代日本のポップアイコンであるボーカロイドの進化も著しい。昨年夏発売の初音ミク英語版をきっかけに海外進出を目論む。先鞭を切るのは、アキバとノイズの合体ユニット初音階段。2月下旬Multiple Tapに参加し、英国紳士淑女の前でお披露目。世界制覇祈念の秘密兵器として全曲懐かしの洋楽ヒットで構成した新作CDをリリース。。前作『からっぽの世界』のえぐい歌謡曲・フォーク・J-POP選曲で通を唸らせたマル非だけあり、通常の洋楽ではなく人ひねりもふたひねりもしたプログレやパンク、カルトな名曲をセレクト。ディオンヌ・ワーウィックやカーペンターズで有名な『恋よ、さようなら(I'll Never Fall In Love Again) 』というタイトルで偽装、"わたせせいぞう風"のジャケットはELPの『ラヴ・ビーチ』(1978)のパロディ。ELP解散発表後にリリースされ、もはやプログレッシヴの欠片もない駄作として知られる迷盤にオマージュするあたりは極悪の教典の主ならでは。当初1月22日発売予定だったが、2月12日に延期になったので音は聴けないが、商品コメントでは「もちろんボーカロイドのアンニュイで可憐なボーカルと轟音ノイズの融合も健在!」とのこと。乞うご期待!



<収録曲>
1)宿命の女(ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)
2)嵐が丘(ケイト・ブッシュ)
3)恋よ、さようなら(バート・バカラック)
4)風に語りて(キング・クリムゾン)
5)ア・リトル・サムシング(スラップ・ハッピー)
6)愛は惜しみなく(リンダ・ロンシュタット)
7)アスク・ジ・エンジェルス(パティ・スミス)
8)うつろな愛(カーリー・サイモン)
9)瞳の中の愛(トッド・ラングレン)


●CRYV 『シューゲロイド』


その代りにボカロ洋楽カバーの最初の一歩となったのはシューゲイザー meets ボーカロイド=『シューゲロイド(Shoegazer-Loid)』。確かにシューゲは抑揚がない儚げなヴォーカルが特徴だが、なんでもボカロにすればいいってもんじゃねーだろ!と眉に唾して試聴したところ、轟音ギターと萌えヴォイスがナイスブレンドで、なるふぉど意外にいいカモ。トラック・メイキングを務めるのはバンドとしてもDJとしても、このシーンに精通している森下兄弟率いるCRYV。マイブラからソニックスまで全曲カッコいいギターが冴えわたる。ベスト・オブ・シューゲなトラックリストもナイスじゃないすか。ライヴはやらないのかな?



01.My Bloody Valentine / You Made Me Realise
02.Sweet Jesus / Real Babe
03.Pale Saints / Half-Life, Remembered
04. Ride / Dreams Burn Down
05.Rocketship / Kisses Are Always Promises
06.Teenage Fanclub / Star Sign
07.My Bloody Valentine / When You Sleep
08.Slowdive / Alison
09.Chapterhouse / Pearl
10.The Jesus And Mary Chain / Just Like Honey
11.Sonic Youth / Teenage Riot


ついでにシューゲ情報を二題。
●スロウダイヴ(Slowdive)が1月29日に再結成発表か?と話題に


90'sシューゲイザー・バンド、スロウダイヴ(Slowdive)が1月29日に再結成発表か?と話題に。中心人物であったニール・ハルステッド(Neil Halstead)が2年前のインタビューで可能性を示唆する発言をしていたが、今回は元メンバーのレイチェル・ゴスウェル(Vo,g)、サイモン・スコット(dr)、クリスチャン・セイヴィル(g)、ニック・チャップリン(b)がそれぞれのツイッターでカウントダウンを開始。カウントが0になる日が1月29日となるため、同日に何かしらの発表があるのでは?と言われている。なお、ツイッターにはバンドのものとされるアカウントslowdivebandも新設されている。再結成なら1995年の解散以来、19年ぶりの復活。



[1/29追記]90'sシューゲイザー・バンド、スロウダイヴ(Slowdive)が再結成⇒コチラ

●リンゴ・デススターが来日公演を3月に開催


米シューゲイズ・バンドのリンゴ・デススター(Ringo Deathstarr)が来日公演を3月に開催。昨年12月リリースの新作『GODS DREAM』のレコ発ツアー。名古屋、大阪、山梨、北海道、神奈川、東京で計6公演。



<Ringo Deathstarr - GODS DREAM JAPAN TOUR 2014>
3月20日(木) 名古屋・栄 TIGHT ROPE
3月21日(金・祝) 大阪・南堀江 KNAVE
3月22日(土) 山梨・甲府 BODEGA EAST
3月23日(日) 北海道・札幌 SPIRITUAL LOUNGE
3月25日(火) 神奈川・横浜 GALAXY
3月26日(水) 東京・渋谷 TSUTAYA O-NEST
INFO : Vinyl Junkie Recordings TEL 03-3481-3440

プログレや
シューゲも歌う
ボカロ恐るべし

●冨田勲+初音ミク「イーハトーヴ交響曲」東京公演のBlu-rayが発売決定


冨田勲が初音ミクをソリストに迎えて宮沢賢治の世界を描いた「イーハトーヴ交響曲」。2013年9月15日東京Bunkamaura オーチャードホール公演の模様を収めたBlu-ray『冨田勲イーハトーヴ交響曲 ISAO TOMITA SYMPHONY IHATOV』が3月19日発売予定。封入特典の3Dメガネで飛び出す初音ミクを楽しめる「リボンの騎士 3Dバージョン」が特典映像として収録される予定。


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きゃりーぱみゅぱみゅ@横浜アリーナ 2014.1.19(sun)+【特集】きゃりーを阻む「不死身の壁」

2014年01月21日 00時15分15秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


きゃりーぱみゅぱみゅのマジカルワンダーキャッスル



スーパーきゃりーぱみゅぱみゅへの進化宣言をしたきゃりーちゃんの初アリーナ公演2DAYS。ハマスタ(横浜スタジアム)と勘違いしていたが、途中で気づき無事横アリに辿り着く。昨年クリスマスの東京ドームのような大混雑を覚悟していたが、キャパの違い・導線の分かり易さにより、混乱なく入場できた。毎度の大行列の物販はスルー。出遅れてチケット手配が後手に回ったので座席に期待していなかったら、ラッキーなことにステージを下手横から見上げる最前ブロック。目の前にTVカメラのクレーンが設置されているので、撮影用スペースを開放したのかもしれない。





クールなオルゴールのBGM、動物人間の大道芸、立体感のある大がかりなステージセット、ワイアーで天井から登場するきゃりーや忍者トリオ、人数倍増のキッズダンサー、幼稚園仕込みの一輪車、葉加瀬太郎風のバイオリン奏者、派手さではKISSに負けるが熱波に顔が火照る火の柱、真に迫った殺人遊戯、着脱可能金屏風電飾ワンピなど、ガジェット感溢れる演出はいつにも増して多い幼児客を飽きさせない。大人も一緒になって時の経つのを忘れて没入した。





記憶の扉を開き、忘れかけていた夢や憧れを蘇生させるマジカルなパワーは、誰しも一度は経験する一家団らんや家族旅行の思い出にも似た、セピア色のメモリーを大脳皮質に刻み込むに違いない。きゃりーぱみゅぱみゅは仏の悟りの境地を描いた「曼荼羅」であると同時に、現世の煩悩を捨てきれない俗世の住人を仏の教えに導く「菩薩」でもあることは明らかである。





いわば我々は釈迦の手のひらの孫悟空と同じように、きゃりーが手にしたゲームボーイのポケモン育成ゲームに登場するキャラクターに過ぎないのかもしれない。普通ならばアイドルを育成することで無限の歓びを手に入れるファンが、立場が入れ替わりアイドルを悦ばす独楽(コマ)となる。きゃりー本人は「あたしアイドルじゃねぇし!!」と否定するが、これは間違いなくアイドルの役割だと断言できる。





昨年に続く二回目となるワールドツアー「KPP NANDA COLLECTION WORLD TOUR 2014」は合計11か国・地域16公演で、約3万5千人を動員する。新曲「ゆめのはじまりんりん(意訳:BeBeBeBeginning of The Dream)」でティーチャーとマイフレンドにグッバイを告げる進化の巨人=きゃりーぱみゅぱみゅの動向から目を離すことは出来ない。



【セットリスト】
1. ファッションモンスター
2. さいごのアイスクリーム
3. キミに100パーセント
4. くらくら
5. ふりそでーしょん
6. み
7. みんなのうた
8. Super Scooter Happy
9. CANDY CANDY
10. きゃりーANAN
11. インベーダーインベーダー
12. のりことのりお
13. すんごいオーラ
14. Point of view
15. おやすみ
16. ぎりぎりセーフ
17. つけまつける
18. にんじゃりばんばん
19. おとななこども
20. PONPONPON
21. もったいないとらんど
<アンコール>
22. ゆめのはじまりんりん
23. ちゃんちゃかちゃんちゃん

★ライヴレポートはコチラ


【傾向と対策】きゃりーぱみゅぱみゅが越えなければならない「不死身の壁」


コンサートのハイライトは悪魔に狙撃され紫の血を流して倒れたきゃりーが何事もなかったように立ち上がり歌い続ける演出だった。きゃりーが特にこだわって不死身のきゃりーぱみゅぱみゅを表現したかったという。不死身を目指すきゃりーの今後を占うために為に、音楽界の「不死身の壁(Walls of Immortality)」を調査・分析し、KPPに捧げたいと思う。

●スピッツ 「不死身のビーナス」


まず越えなければならないのは永遠少年犬バンドの不死身ソング。初めてチャート入りした1994年の5thアルバム『空の飛び方』収録曲。作った当初は「無敵のビーナス」というタイトルだった。当時、ライヴの盛り上げ曲として演奏され、「ネズミの街」という歌詞の「ネズミ」の部分を開催場所名に変えて歌っていた。不死身といっても風まかせの風来坊なので、実力は口ほどにもないだろう。




●↑THE HIGH-LOWS↓ 「不死身のエレキマン」「不死身の花」


続いてスピッツ草野マサムネの憧れの存在のザ・ブルーハーツのヒロト&マーシーが1995年に結成したザ・ハイロウズの不死身曲が2曲。「不死身のエレキマン」は1998年の3rdアルバム『ロブスター』に収録。ライヴではヒロトがフライングVを弾く人気ナンバー。大人になれない子供を歌った青春ロケンロー。間もなく21歳を迎えるきゃりーの子供の心で対抗可能。






「不死身の花」は2000年の5thアルバム『Relaxin' WITH THE HIGH-LOWS』に収録。テレビ朝日系「いきなり!黄金伝説。」エンディング・テーマ。不死身で永遠に変わらないがゆえに誰からも愛されない戦場の花の悲哀を歌ったリリックは泣ける。しかしジョーシキに囚われず常に変わり続けるきゃりーなら負けはしないだろう。




●タイマーズ 「不死身のタイマーズ」


80年代末に突如出演した覆面バンド。RCサクセションの忌野清志郎に"よく似ている"ゼリーが率いる。バンド名はタイガースのパロディと言うがあからさまに大麻を賛美し、生番組で放送禁止用語を交えラジオ局を罵倒、お騒がせの極み兄貴バンド。1995年にリリースされたライヴ・アルバム&ビデオが『不死身のタイマーズ』。曲のタイトル・内容が過激なことからインディーズから発表されたが、現在では入手困難となっている。真っ向から対抗するにはきゃりー本人がドラッグや過激発言をするしかないが、ゼリーが他界しているので、卑怯なオトナに倣って裏から手を回して遺族の許可を得ればスルー出来るはず。




●パール・ジャム 「Immortality(不死)」


海外に飛び出すきゃりーは当然異国の不死身ソングも打破しなければならない。ニルヴァーナ亡き後のオルタナロックの首領パール・ジャムの1994年の3rdアルバム『バイタロジー』に収録。不死への疑問を投げかける歌詞は、2か月前のカート・コバーンの死を歌ったのではないかと話題になったが、作者のエディ・ヴェダーは否定している。きゃりーが対抗するにはアメリカ公演のゲストにパール・ジャムを迎える懐柔策がベスト。




遠藤賢司 「不滅の男」


残る2つの壁の最初は67歳を迎えますます血気盛んなカレーライスとネコ好き、「遠からん者は音にも聞け 近くばよって目にも見よ 我こそは千代に八千代に 我が代の男 姓は遠藤 名は賢司 人呼んで天下御免の純音楽家 エンケンなるぞ!」。「夜汽車のブルース」「満足できるかな」「カレーライス」「東京ワッショイ」「夢よ叫べ」と並ぶ代表曲が「不滅の男」。筋金入りの不死身さんなので相手にとって不足なし。映画『不滅の男 エンケン対日本武道館』に対抗して「あたしアリーナクラスだし!!」と主張すれば不戦勝間違いなし。




●美空ひばり 『不死鳥』


最後の壁が難易度高し。日本芸能界に燦々と輝く御嬢(おじょう)身長147cm。40年に亘る芸能生活は紆余曲折でひとえに幸せだったとは言い切れない。1988年4月11日重度の病を押して決行した東京ドームでの「不死鳥コンサート」のエンディングで、約100mもの花道をゆっくりと歩を進めたひばりの顔は、まるで苦痛で歪んでいるかのようであった。とても歩ける状態では無いにも拘らず、沢山のひばりファンに手を振り続けながら全快をアピール。そのゴール地点には息子・和也が控え、ひばりは倒れこむように和也の元へ辿り着いたという。当時マスコミ陣営はひばりの「完全復活」を報道したが、ひばり自身にとっては命を削って臨んだ、伝説のステージとなった。この伝説的存在には金屏風を背負うだけでは対抗不可能。やはり東京ドームのステージに立つしかない。川の流れのように、慌てずじっくり構えて作戦を練るべし。



欲しいもの
死なないからだ
強い気持ち・強い愛

【予言】きゃりーぱみゅぱみゅと最上もが@でんぱ組.inc
同じ雑誌の表紙を飾ったこの二者の2014年の大躍進は間違いない。

 
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灰野敬二/Boris with Merzbow/Carre×Preparation Set/ENDON@新代田FEVER 2014.1.18(sat)

2014年01月20日 00時42分47秒 | 灰野敬二さんのこと


M.A.S.F. 5th Anniversary

Boris with Merzbow / Haino Keiji / Carre×Preparation Set / ENDON
[booth] M.A.S.F. / G.G.R.R.

M.A.S.F.

ENDONのノイジシャンAXONOXが2008年に立ち上げたExtreme Musicに特化した音響ブランド。
ライブハウスでの手売りを中心に、国内外の楽器店でも販売中です。
オリジナル回路で構成された様々な機器をすべてハンドメイドで制作し、設立当初からある発振器Ma.s Model OSCシリーズや、Guitar/Bass向けに開発したMASF Pedalsなどを、メジャー/インディーズ問わず様々なアーティストが使用/所有しており、通常ラインの他にCustom品も様々なアーティストの特別な機材として使用/所有して頂いております。



最近でっかなヘッドフォンをつけてる人を街でよく見かける。今や音楽を聴く手段はポータブル・オーディオが主流になり、スピーカーより場所を選ばず音楽を楽しめるヘッドフォンで聴く方が多いようだ。音漏れが気になるイヤホンではなく、遮音性に優れたヘヴィデューティなヘッドフォンが好まれ、数万円の高級機もよく売れているという。デジタル/インターネット世代にとっても、現音に近いオーディオ体験を求める気持ちに変わりはない。30年前のオーディオ少年がアンプやスピーカーやケーブルに凝ったように、今の子たちはヘッドフォンやDSDストリーミングに関心を持つのであろう。

同様のことが楽器演奏にも当てはまる。パソコンやサンプリングで手軽に音楽を制作出来る時代だからこそ、逆に人間の手による演奏が求められる。その為のデバイスはギターやドラムといった楽器からマイクロフォンやエフェクターへと広がる。ラップトップ演奏が増えたノイズ/極端音楽では、歪み系を中心としたエフェクターが進化し、電子音響の人間加工効果が著しい。その代表ブランドがM.A.S.F.(マスフ)であり、ほぼ特注に近い形ながら高い支持を集める。演奏家もリスナーも決して多くないジャンルに特化するが、愛され続けて5周年とは嬉しい。お祝いに集まったラインナップで明らかなように、道を極めたミュージシャンのエフェクター愛に溢れたイベントになった。外人客も多く極端音楽としては驚くほどの動員。ミュージシャンも多くエフェクターの物販コーナーも盛況。

●Carre×Preparation Set

(写真・動画の撮影・掲載に関しては出演者の許可を得ています。以下同。一部除く

真ん中に大きなメガホン型スピーカーが屹立する未来派風セッティング。NAG(Rhythm Machine, Bass Machine, Synth)とMTR(G, Oscillator)によるインダストリアル・ユニットCARRE(ケアル)と4人組ダブバンドPreparation Setのコラボ。床置のスーパーウーハーからズーンと骨太な重低音が流れ出し、その上を浮遊感のある電子雑音が暴れる。リー・ペリーのダブを生で再現するようなディープなサウンドの音の良さに昇天。




●ENDON


MASFの主宰者AXONOXを擁する暴力ハードコアノイズバンドENDONこそは現代日本の極端音楽の首謀者といえる。ふたりのノイズ奏者の電子雑音の嵐は勿論、激しいアクションで爆音を鳴らずギターとドラム、叫び声から産まれてきたようなヴォーカルのドスの効いたパフォーマンスは、日本で一番危いバンドかも知れない。闇夜に四方八方からパンチを浴びせられるような容赦ない爆発は、よく聴くと極めてオーソドックスなロックの一部を拡大解釈した畸形に違いない。




灰野敬二


2014年3回目のライヴ。前2回がアコースティック中心の音量を抑えた演奏だったので、今回が爆音始めである。4台のアンプをフルヴォリュームにしてギターで分厚い音の壁を創り出す。圧迫感が途轍もなく気持ちいい。そのままエアシンセに移り、魔法使いのような手振りで突き刺す電子音を導きだす。次にハンドマイクでヴォイスパフォーマンス。ループさせた言葉と言葉の衝突と屈んでのたうつ灰野の姿が濃厚な空間を産む。轟音から一転してシュルティボックス(蛇腹ボックスの正式名称)の静謐な演奏に切り替わる灰野マジックに酔った。




Boris with Merzbow


トリはヘヴィロックとハーシュノイズの究極的融合体。フレーズやリフすら原形をとどめない圧倒的な音圧でひたすら放射されるヘヴィな音塊が空間を歪める。真っ白なスモークの中に浮かび上がる4人のシルエットは、この世の物とは思えない怪奇と幻想の世界。オーディエンスの熱狂が、遥か昔にどこか遠い世界で経験したデジャヴを呼び起こす。ドラマーがダイヴし頭の上を泳いで行く。ワンマンギグは最前列だったので、ベストポジションで聴くオーディオ的な快楽にどっぷり浸ることが出来た。



ノイズには
オーディオ装置が
重要です

一昨日紹介したボール型カプセル式スピーカーでノイズ三昧したら社会復帰出来ないかもしれないな。その必要も無いかも。
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