ザ・クロマニヨンズ TOUR BIMBOROLL 2016-2017
2017年1月24日 (火) 18:15/19:00
@TOKYO DOME CITY HALL (東京都)
でんぱ組.incの古川未鈴は武道館公演で「でんぱ組.incを諦めません」と語り8500人の観客(ファン)に感動を与えたが、オレとしては「ロケンローをあきらめられない」と宣言するしかない。地下音楽や地下ジャズや地下アイドルにゾッコンに見えるが、心の種子を覆う表皮を一枚一枚剥がして行って最後に残る林檎の芯には<ROCK'N'ROLL>と刻印されているに違いない。いや、この日のTokyo Dome City Hallで<BIMBOROLL>と遺伝子が組み換えられたかもしれない。それほどまでに強烈で濃厚で凝縮された90分だった。
★最高のライヴレポートはコチラ⇒ザ・クロマニヨンズ TOUR ACE ROCKER 2012@渋谷公会堂 2012.5.23 (wed)
彼らはこの90分のロケンローを10年間楽しみ続けている。ヒロトとマーシーに至ってはTHE BLUE HEARTS〜THE HIGH-LOWS〜ザ・クロマニヨンズと30年も続けている。オレが初めてTHE HIGH-LOWSのライヴを観たのは確か1997年か98年だから、オレも20年間続けている訳だ。計算すると90分×年2回×20年=3600分つまり2.5日間ロケンロー以外に何もない瞬間(とき)を過ごしたことになる。二日半のロケンロー 長すぎるか 短すぎるか オレの心の転がりかた次第さ。生きる歓びとスリルを最も実感できる現場は此処しかないと悟りを開いたのも束の間、帰りの電車で推しのアイドル=えいたそ☆成瀬瑛美の生誕イベントに想いを馳せるオレの煩悩人生に涅槃の境地はまだ見えない。
THE HIGH-LOWS(1995年 - 2005年)活動10年 オリジナルアルバム8枚 ツアー公演数562回
1995年 12月12日-12月27日 !TOUR (全国6大都市で公演)
1996年 3月31日 – 7月21日 THE HIGH-LOWS TOUR '96「KING BISCUIT TIME」(全国34ヶ所36公演)
1996年 10月13日 – 11月10日 ザ・ハイロウズのゆきゆきて女子大 ㊙女だらけのハリケーン!!(女子大学園祭ツアー6公演)
1997年 3月22日 – 7月11日 Tigermobile Tour (全国40ヶ所48公演)
1997年 7月26日 FUJI ROCK FESTIVAL '97
1998年 5月28日 – 10月30日 THE HIGH-LOWS TOUR メイン☆ロブスター '98(全国44ヶ所58公演)
1998年 11月2日- 11月22日 THE HIGH-LOWS TOUR メイン☆ロブスター合コン '98(全国5公演)
1999年 4月1日 – 12月24日 THE HIGH-LOWS TOUR BAUMKUCHEN '99(全国61ヶ所78公演)
2000年 5月9日 – 8月22日 THE HIGH-LOWS TOUR 2000 Steamin'(全国7ヶ所7公演)
2000年 6月9日 – 12月24日 THE HIGH-LOWS TOUR 2000 Relaxin'(全国64ヶ所83公演)
2000年 8月23日&26日 that summer feeling(野音2ヶ所2公演)
2001年 9月6日 -翌年8月22日 THE HIGH-LOWS TOUR 2001-2002 WELCOME TO THE HOTEL TIKI-POTO(全国69ヶ所80公演)
2002年 7月28日 FUJI ROCK FESTIVAL '02
2002年 10月26日 -翌年7月13日 THE HIGH-LOWS TOUR 2002-2003 angel beetle(全国65ヶ所75公演)
2004年 9月1日 -翌年5月22日 The★MUSTANG 04-05(全国66ヵ所76公演)
昨年サザナミレーベルからCD『Baby, I LOVE YOU』で全国デビューしたガレージ女子トリオ。揃いのグレーのスーツは遠目に私立女子高の制服に見える。小柄な少女がギターを持つとイナセなロック姐チャンに変身するから面白い。サザナミレーベルらしい60'フレイバーたっぷりのスリーコードR&Rと男前のヴォーカルがカッコいい。ルックス的にはキノコヘアーのベースの娘が気になった。チェキ会があったらロケンロー話で盛り上がれそう。
THE HARDY ROCKS=灰野敬二(vo)、川口雅巳(g)、なるけしんご(b)、片野利彦(ds)(山崎怠雅は都合により不在)の2017年初ライヴ。「Summertime Blues」「End Of The Night」「Money」「Strange Fruits」等洋楽ナンバー加え、金子寿徳のカヴァーを披露。英語の曲では絞り出すようなシャウト中心のヴォーカルが、金子の詞では深いクリアヴォイスになり、天国で荒ぶる魂を鎮める慈愛を解き放つ。川口のギターのシャープなカッティングもさることながら、歌と対峙する竹を割るようなドラムと野太い豪放ベースがバンドの核を形作っているように思えた。その意味では光束夜のトリビュートとして最も相応しかったかもしれない。
1961年生まれの山口正顯(やまぐち しょうけん)は菊地成孔および津上研太に師事、テナーサックスとバスクラリネットを中心に様々なリード楽器を扱う。New Jazz Syndicate参加以降、フリージャズのステージに立ってきた。1950年生まれの渡辺生死(わたなべ しょうじ)は、学生時代に山崎弘にドラムを師事、米軍基地における演奏などのプロミュージシャンとしての活動後、10年ほどのブランクを経てフリージャズを中心に活動するドラム/パーカッション奏者。長きにわたって東京のフリージャズのメッカのひとつである高円寺グッドマンへのレギュラー出演を続けているこのデュオ、フリーフォーム特有の圧力と速度感を保ちながら、「砂山」「赤蜻蛉」「Danny Boy」「Summer Time」「You don't know what love is」などの古い歌音楽のメロディを織り交ぜ、独特の詩情をたたえる音を奏でる。2016年10月13日録音。
CD "Yamaguchi Schoken & Watanabe Shouji duo / sunayama" PV
●François Carrier, Michel Lambert, Alexey Lapin『Freedom is Space for the Spirit』
François Carrier フランソワ・キャリエール (sax)
Michel Lambert ミシェル・ランベール (perc)
Alexey Lapin アレクセイ・ラパン (p)
カナダのアルト・サックス奏者フランソワ・キャリエールとドラマーのミシェル・ランベールはここ6年間に4回ロシアを訪れ、セント・ペテルスブルグのピアニスト、アレクセイ・ラパンと共演を重ねてきた。最初のトリオ三部作を2012年にリリース、続いて2014年にFMRレコードから『The Russian Concerts Vol. 1 & Vol. 2』をリリースし広く評価された。そして2017年にこのユニークなトリオの6作目『Freedom is Space for the Spirit(自由は魂の余白)』をFMRよりリリースした。人類は興味深く魅惑的。無限の可能性とポジティブは創造性に満ちている。また人生を自然な形よりも難しくしてしまうことで知られる宇宙で唯一の存在である。旅は開放感を刺激する。 開放感は驚きを目覚めさせる。 その後、音楽が発生する。 音楽はいつもここにある。 注意力は、インスピレーションと創造性への道である。
Francois Carrier, Michel Lambert, Alexey Lapin - GEZ 100
●Soon Kim・井野信義・ 北陽一郎『Hotel the Strasse』
Soon Kim (alto sax)
井野信義 (bass)
北陽一郎 (trumpet, piccolo tp)
Chris Pitsiokos クリス・ピッツイオコス: alto saxophone/compositions
Brandon Seabrook ブランドン・シーブルック: electric guitar
Tim Dahl ティム・ダール: electric bass
Weasel Walter ウィーゼル・ウォルター: drums
Music video by Richard Lenz
海賊盤(ブートレッグ)に目覚めたのはいつ頃だったろう。初めて買ったブートレッグはセックス・ピストルズの『100 CLUB SEX PISTOLS PARTY』だった。吉祥寺のF+Fというショッピングビル1階の名曲堂は普通のレコードチェーン店だったが何故かブートレッグ・コーナーが充実していた。パンク雑誌『ZOO』で紹介されたこのアルバム見つけて即座に購入したのは1978年高1の秋だったと記憶する。モノラルの客席録音で、グラスの音が混じる粗悪な音質だが、当時既に解散していたパンク・ヒーローの荒々しい演奏は、酷いサウンド故に逆に迫力があった。
新宿西口の輸入レコード店街にKINNIEというブートレッグ専門店があった。後にプログレ/ユーロロック専門店も併設されたこの店は、ロックの深みに徐々に足を踏み入れつつあった高校生にとって正に天国だった。ビートルズ、ストーンズ、ツェッペリン、クリムゾンなどロックレジェンドの海賊盤に心弾ませたが、値段はかなり高く試聴も出来なかったので、少ない小遣いを工面して一枚選ぶのは賭けに近い気持ちだった。オールカラーのジャケットに惹かれて買ったザ・フーの『TALES FROM THE WHO』は74年ワシントンでのQuadropheniaツアーのライヴで、映画『さらば青春の光』の元になった『四重人格』のナンバーを生演奏で聴けることに大昂奮した。ザ・フーは他にもモンタレーポップやウッドストックのライヴ盤、未発表デモテープ集など何枚も購入した。
トーキング・ヘッズの透明レコード『TALKING HEADS and RHYTHM SECTION』は84年に大学生協の中古レコードセールで購入。年二回くらい開催される生協レコードセールは貴重盤や珍盤が驚くほど安価で買える穴場だった。当時の筆者のギターヒーロー、エイドリアン・ブリューの変態ギターが堪能できるこのライヴ盤は絶品。トーキング・ヘッズの作品はこれ以外は正規・ブートともに所有していない。