A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【公演レポート】鼠派演踏鑑Ω公演 宮下省死廃庭舞踏会『夢屍庭(むしにわ)』@池袋西口・鼠派演踏鑑Ωの庭 2019.5.26 sun

2019年05月30日 09時21分37秒 | アート!アート!アート!


鼠派演踏鑑Ω公演
宮下省死廃庭舞踏会
『夢屍庭(むしにわ)』

構成・演出・振付・出演:宮下省死
音響操作・受付:夜羽エマ

2019年5月26日(日)
開場:午後2時45分 / 開演:午後3時
場所:東京・池袋西口・鼠派演踏鑑Ωの庭
料金:予約・当日 2,500円



1969年19歳の初冬に金粉ショーで踊りはじめた宮下省死。70年から牛の生首を担いでストリートで舞踏活動を開始。サックス奏者阿部薫と71年幻野祭をはじめ何度も共演した。75年に土方巽氏の命名による劇団「鼠派演踏艦」を立ち上げ西池袋の自宅を劇場に改造しオリジナルの戯曲で様々な公演を行い、同時にパートナーのアルチュール絵魔(現・夜羽エマ)とともにセクシー・フロイドとしてストリップ劇場を中心にSMショーを行う。95年団体名を鼠派演踏鑑Ωと改め、近年は主にひとり舞台の舞踏公演を行っている。7年前に長年の激しい舞踏により脊柱管狭窄症という激痛を伴う病気を発症したが、自らのリハビリで回復。踊りはじめてから50年となる今年、数十年ぶりに自宅での舞踏公演が4日間限定で開催された。リハーサルの時小道具の傘の柄が目に当たり出血したり、ハシゴから落下したりのアクシデントがあったというが、公演にも恵まれ無事に楽日を迎えた。



30数年前、学生時代に何度も通った西池袋の鼠派演踏鑑の木造建築は、当時そのままに時代を経て見事な襤褸屋敷の佇まい。立派な琵琶の木が美しい。見覚えのある垂れ幕や奇怪な装飾品の仮面が飾られた玄関の右手に小さな庭がある。防火水槽や鉢植えの残骸が転がる乾涸びた庭はまさに廃庭。寄せ集めの椅子が十人分並んでいる。宮下と同年代らしき初老の客と、筆者のような当時のファン、今はSM界の女王として知られる夜羽エマの後輩ダンサーなど、お互い初対面ながら和やかな雰囲気がある。



ジャズのスタンダードナンバー「サマータイム」が流れて開演。縁側の方から、将棋の駒が描かれた浴衣姿で口に枯れ葉を銜えた宮下が覚束ない足取りで現れる。狭い庭の木や水槽の辺りで心許ない挙動を繰り返す。防火水槽の上で暫し微睡み。驚いたように目を覚ますとそのまま水槽の中に身体がハマってジタバタする有様に笑いが起こる。「自分のしたことを忘れてしまう」というモノローグは、2014年の前作『捨て身』のセリフの続きであり、痴呆症の老人の5年後の姿であることが判明する。徘徊の末に水笛を吹き鳴らして崩れ落ちた『捨て身』に比べ、今回の『夢屍庭』は塀の上に登り、赤い傘を手に木登りしたり、屋根に掛けたハシゴの上から怒ったネコのように観客を威嚇したり、ポジティブな行動性を発揮し、半分夢の中の屍のごとき老人が生きる意欲を取り戻したように思われた。ジャニス・ジョプリンの「サマータイム」はじりじり暑く燃え挙がる決意を象徴するかのようであった。



開放的な野外公演は、車の音や通行人の足音や会話、隣家の工事の音や料理の香りが混ざりあい、宮下の舞踏の異質感が当たり前の日常生活と滲みあい、遮断された屋内公演では得られない暗黒世界の広がりを明らかにした。何気ない日常と隣り合わせに狂気が同居しているのがこの世界の真相である。この認識は暗黒舞踏や不条理劇だけでなく、世界中の地下音楽やフリンジカルチャーの存在意義のひとつであろう。



次回公演は来年の5月に同じ池袋西口・鼠派演踏鑑Ωの屋内で開催予定とのこと。

舞踏家の
魂宿る
西池袋

追加公演決定!


2019年6月2日(日)
鼠派演踏館追加公演
鼠派演踏鑑Ω公演
宮下省死廃庭舞踏会
『夢屍庭(むしにわ)』

構成・演出・振付・出演:宮下省死
音響操作・受付:夜羽エマ
開場:午後2時45分 / 開演:午後3時
場所:東京・池袋西口・鼠派演踏鑑Ωの庭
料金:予約・当日 2,500円
予約・問い合せ TEL 090-1213-9884 [宮下]





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【セトリ公開】盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.24 feat. Special Live Act : 内田静男

2019年05月28日 08時31分24秒 | 素晴らしき変態音楽


2019年5月25日 sat 渋谷DJ BAR EdgeEnd
盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.24
Début de l'été d'herbe jeune

18:00 Open/Start
Charge ¥1,000 incl.1drink



SET LIST
●Free Zone(自由参加)


DJ Vaby aka 大場弘規
1.触媒夜/沈行 Part1
2.内田静男/Only A Live Solo Bass
3.長谷川静男/直管ライダー
4.Kito Mizukumi Rouber/Nennen Bonjour

DJ Necronomicon aka 剛田武
1. UH 橋本孝之+内田静男 / Free Wind Mood
2. LiLii Kaona / 雨音
3. ・・・・・・・・・/ YOLO no taki


●DJ Necronomicon aka 剛田武


1. John Duncan, Cosey Fanni-Tutti, Chris Carter / 国歌 B2
2. Juma / pulse dance
3. Naoki Kasugai / 12 people died yesterday
4. Radio Free Europe / Falling Million Years
5. Les Vampyrettes / Menetekel
6. Naoki Kasugai / Mars' Brain
7. Necronomidol / あたいの爪跡
8. NORD / LSD
9. Whitehouse / Hungry For Pain
10. Normal Brain / You Are Busy, I Am Easy
11. Art Zoyd / Musique Pour L'Odyssee
12. Necronomidol / Sarnath
13. Glaxo Babies / Promised Land
14. Necronomidol / In Black





●DJ Vaby aka 大場弘規


1.Blurt/Bullets For You
2.Scattered Order/A Few Little Shocks
3.Delta Nudes/King Kong
4.Graf+Zyx/King Kong
5.Sprung Aus Den Wolken/Shakin Your Body
6.Konstruktivist/Ikon
7.Étant Donnés/La Vue
8.Nocturnal Emissions/You Tempt Me
9.Z'ev/Zones
10.S.B.O.T.H.I./3112
11.The New Blockaders & Gosplan Trio/Part1 ‎
12.Korpses Katatonik/Choronzon




●DJ Athmodeus aka 持田保


1:MC Shinzou / Under Control
2:NICK PASCAL / Cannabis Sativa
3:デッド・ボディ・アート / タイトル不明
4:KUKNACKE THE BASS EMPEROR / Basstupid
5:豊田商事MIX
6:脳ブレイン / タイトル不明
7:I:Cube / Le Bon Vieux Temps
8:KODE9 & THE SPACEAPE / Am I
9:THE BUG / Too Much Pain (冒頭部分のみ)
10:TAPES / Tape V
11:MC Shinzou / Under Control


Special Live Act : 内田静男





●DJ Qliphoth aka 宇田川岳夫


1. cRIMINaL pARTY - GYIZTELIALVE-SE
2. guistic death a
3. cRIMINaL pARTY - cRIMINalL pARTY-side
4. 第六猟奇エロチカ東京府癲狂院の経文伝記.般若の掛壁と三十白痴の憂鬱
5. feierlichkeit zeremonie 24th dez a
6. cRIMINaL pARTY - cRIMINalL pARTY-side
7. deathtod a
8. zaela(序論)a
9. falshung gehirn b
10. Necrophilia 2
11. for denis nielsen b
12. dh-16th b
13. zaela(序論)a
14. verruckt cpside
15. 第六猟奇エロチカ・巣鴨の気狂ひ小屋と旅宿に住居座り続けた集団白痴 - トラック 1
16. 第六猟奇エロチカ・巣鴨の気狂ひ小屋と旅宿に住居座り続けた集団白痴 - トラック 8
17. cRIMINaL pARTY - GYIZTELIALVE-SE
18. 第六猟奇エロチカ東京府癲狂院の経文伝記.般若の掛壁と三十白痴の憂鬱
19. A Challenge of Honour - Havamal


●DJ BEKATAROU aka 伊藤元


1. 大魔神の足音 : 伊福部 昭
2. GUM : Testicle Stretch
3. R/S : ONE (SNOW MUD RAIN)
4. TOMOGRAFIA ASSIALE COMPUTERIZZATA : PERCUSSIONI
5. ATA EBTEKAR AKA SOTE : Synthetic Overture
6. Kallabris : I wouldn't want them monks for coffee
7. Das Synthetische Mischgewebe / Loop of Existence
+ Asmus Tietchens / Rosenkranz


●DJ BATTLE


DJ Necronomicon (N) vs. DJ Vaby (V)
1. Juma / Enigma (N)
2. 触媒夜/沈行 Part2 (V)
3. Naoki Kasugai / Happen (N)
4. 長谷川静男/掴める烽火 (V)
5. Normal Brain / M-U-S-I-C (N)
6. Delta Nudes/Sokurha (V)
7. ナックルチワワ / ナックルチワワのテーマ (N)
8. Jazz-Konstrukt (V)
9. John Duncan, Cosey Fanni-Tutti, Chris Carter / 国歌 A2 (N)
10. Kito Mizukumi Rouber/Nennen Bonjour (V)
11. ・・・・・・・・・/サイン (N)
12. 内田静男/Only A Live Solo Bass (V)

音源は
後日公開
予定です

<盤魔殿イベント情報>

『ネクロ盤魔殿 Disque Daemonium d'Necronomidol vol.2』
2019 年 6 月 8 日(土)渋谷 DJ BAR EdgeEnd
18:00 Open/Star Charge ¥1,000 incl. 1 drink
出演:魔ヲタDJ's
【告知】6月8日(土・仏滅)開催決定!ネクロ盤魔殿 Disque Daemonium d'Necronomidol vol.2〜DJ紹介と聴きどころ #ネクロ魔 #NECRONOMIDOL

『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 Vol.25』
Saison des pluies sombre
2019 年 6 月 22 日(土)渋谷 DJ BAR EdgeEnd
18:00 Open/Start Charge ¥1,000 incl.1drink
盤魔殿 ALL STARS + Secret Guest???
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【現代サイケ論】ALLAH-LAS(アラーラズ)@渋谷WWWX 2019.5.24 fri

2019年05月27日 00時21分26秒 | 素晴らしき変態音楽


Allah-Las JAPAN LIVE 2019
OPEN/START18:30 / 19:30
ADV./DOOR¥5,000/ ¥5,500(税込 / スタンディング / ドリンク代別)



ALLAH-LAS(アラーラズ)という奇妙な名前のバンドのことを知ったのはつい1週間前のネットの音楽ニュースだった。⇒今週初来日を控える西海岸サイケロックバンド、アラーラズの超限定日本仕様盤7インチ・レコードが公演会場にて販売決定!
今から30年前の平成元年(1989年)筆者が自称サイケデリックロックバンドFlower TripでTV『イカすバンド天国(イカ天)』に出演した時、審査員の伊藤銀次に「サイケを舐めるな」と怒られたものだが、近年「サイケ」は国内外を問わずロック用語として多用されている。しかし特定の音楽性やスタイルを示すのではなく、イメージや雰囲気を形容する言葉である点に注意したい。なんとなくふわふわした雰囲気があったり、どこか別の世界のイメージがあったりした場合、直接言葉で伝えられない場合便利な言葉が「サイケ」のようである。伊藤銀次が聞いたら卒倒しそうな「舐めた」使用法と言えるだろう。だから「サイケ」と書いてあってもまずは眉に唾をつけて疑ってかかる必要がある。



アラーラズの場合もなにがサイケだ?という疑いから一応YouTubeで試聴してみた。シンプルなコード進行のギターロックにマイナーメロディの歌とコーラス、特に演奏が上手い訳でもなく、サウンドプロデュースに凝っている訳でもない、いわば普通のロックなのだが、どこか懐かしいノスタルジアに魅了された。感触としては13th Floor ElevatorsやChocolate Watch Bandといった60年代ガレージサイケの香りをそのまま現代に継承したローカルバンドといった赴きである。デジタルやバーチャルが主流になった21世紀の現代でも田舎の街には地元のロックシーンがあり、無数のガレージバンドがしのぎを削っているのだろう。テクノロジーが変化しても生身の人間が手と口で奏でるバンドサウンドはロックの基本のキであることに変わりはない。アラーラズを聴いていると、昔好きだった映画『アメリカン・グラフィティ』の高校のダンスパーティのシーンが浮かんで来て甘酸っぱい気分になる。

Allah Las - Tell Me (What's On Your Mind) (Official Video)


そんな気分を生で味わいたくて、アイドルイベントでしか行ったことが無い渋谷WWWXでのアラーラズの初来日単独公演に足を運んだ。日本での知名度は然程高くないと思われるが、耳の早い外国人客を中心に、若い日本人男女の姿も多く、満員とはならなかったが丁度いい感じの入り。開演前にドリンクカンター前でダベってした普通の兄ちゃん達がステージに現れた。ギターx2、ベース、ドラムの基本構成にキーボートとパーカッションを加えた6人組。MCは殆どなく次々曲を披露する。当たり前だがライヴの方が躍動感と臨場感があり、一見普通のロックバンドがなぜ来日するほどの評価を得ているのか分かる気がする。ノーエフェクトのフルアコギターのリバーヴ音、もう一方のギター(リバースファイアーバード)のレトロなトレモロやファズ、予想外に効果を発揮したコンガやブロックパーカッション、曲によって変わるユルいリードヴォーカル。激しい曲は無いが一部の外人客は熱狂的に盛り上がる。パンクやメタルやアイドルの直接的・直情的な盛り上がりとは異なり、肉体のリズムが心に伝わり喚起される自然のビートと言えるかもしれない。まさに老若男女問わず踊らせるダンスパーティの如し。



メンバーはサーファー出身だという。ビーチパーティの楽しさに青春の甘酸っぱさとエコロジー&ヒーリングの種とほんの少しのアシッドの香りを加えて育てた自然派サイケデリック感覚は、国や人種を問わず聴き手を快適なチルアウト体験に導くのである。

Allah-Las - Full Performance (Live on KEXP)


サイケとは
好きな音楽
それでいい

■ALAHH-LAS Short Biographyショート・バイオ
アラーラズはPedrum Siadatian(vocals / lead guitar)、Miles Michaud(vocals / rhythm guitar)、Matthew Correia(vocals / drum)、Spencer Dunham(vocals / bass)から成る4人組バンド。2011年にリリースしたセルフ・タイトルのデビュー・アルバムがA2IM Libera Awardsのインディペンデント・アルバム・オブ・ジ・イヤーにノミネートされ、Pitchforkなど名だたるメディアで取り上げられる。2014年にセカンド・アルバム『Worship The Sun』をリリース。これまでにUS、ヨーロッパ、南アフリカ、ロシア、メキシコ、イスラエルなど世界各地でツアーを行い、Coachellaをはじめとする大型フェスティバルにも出演を果たすなど、着実にその評価と人気を高めてきた。2016年12月にNYの気鋭インディ・レーベル<Mexican Summer>よりサード・アルバム『カリコ・レビュー』をリリースした。


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東京地下音楽の裏街道。『内田静男』について知っている11の事柄〜5/25(sat) 盤魔殿vol.24にゲスト出演

2019年05月23日 00時49分13秒 | 素晴らしき変態音楽


内田静男 Uchida Shizuo
80年代より、触媒夜、滲有無にて活動。現在、Hasegawa-Shizuoや、albedo gravitas、Galactic Abyss、UH、TERROR SHIT、Nord、疎水響、 L'Extase Métallique、などのユニット、そしてソロやさまざまなインプロヴァイザートのDUOやTRIO形式などで演奏。Bassを中心にした、インプロヴィゼーションを行う。



2019年5月25日(土)渋谷DJ BAR EdgeEndで開催される異端DJイベント『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.24〜Début de l'été d'herbe jeune』にスペシャル・ライヴ・アクトとして出演する演奏家・内田静男。内田は90年代に「おんなこども」という即興グループでPSFの『Tokyo Flashback』シリーズや海外のコンピレーション作品に参加する一方で、灰野敬二のドローン・ユニット「滲有無」のメンバーとして活動し、21世紀に入ってからはパンクバンドあぶらだこの長谷川裕倫とのデュオ「長谷川静男」やアシッド・フォーク・ユニット「Le Son De L’os」、さらにソロや様々なセッションで音楽活動する。また「猫猫商会」名義でグラフィックデザイナーとしても活動している。その歩みは東京地下音楽の裏街道と言ってもいい。

この機会に筆者が体験した内田静男の11のライヴ/音源についての文章を纏めてみた。盤魔殿2年目の記念すべき日に渋谷EdgeEndに降臨しベースソロ演奏を披露する内田の不偏不党の音楽の片鱗を感じてもらえると思う。興味を持ったらぜひ盤魔殿に足を運び、あなた自身の目と耳と心で直に彼の唯一無二の魂を感じて欲しい。
【告知】5月25日(土)開催『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.24』featuring 内田静男 (Special Live Act)

【内田静男体験記】
●2011.3.26(sat) 長谷川静男@新大久保 Earthdom
あぶらだこ/kito-mizukumi rouberの長谷川裕倫氏(エレクトリック篳篥)と内田静男氏(b)のデュオ・ユニット長谷川静男。ドローン/アンビエント風に静かに始まってゆっくりと高まっていく音響のスケール感にピンク・フロイドやタンジェリン・ドリームなどのプログレに通じる世界を感じた。後半の激しいせめぎ合いは昇天ものだった。
Sutcliffe Jugend/Painjerk/ENDON他@新大久保 Earthdom 2011.3.26(sat)


●2013.10.3 thu 解体飼育団@新宿URGA


長谷川洋(ASTRO)がエレクトロ、内田がベース、佐々木悟がアルトサックスのトリオ。ドローンノイズが撒き散らされる中で、アルトが突き刺すように咆哮する。次第にASTROのスペーシーな電子ノイズが空間を侵食し、サックスとベースを飲み込んでゆく。寄せては返す波のようにトリオの演奏が絡み合い、ひとつの有機生命体のように脈動する。堅固なノイズの壁を作り出し、最後に壁を破壊するストイックなASTROの演奏スタイルとは違い、バンドならではの鼓動が脈打つしなやかな演奏が心地よい。
解体飼育団とは、80年代初頭に長谷川と佐々木ともうひとりで結成されたバンドの名前で、長谷川はドラムを担当、彼にとって最初のバンドだったという。29年ぶりにそのバンド名を冠したユニットで始動、この日が記念すべき初ステージ。これから本格的に活動する予定だというから、要チェックである。
Aural Fit/二階のマウンテン/解体飼育団@新宿URGA 2013.10.3 thu


●2014.3.5(wed)解体飼育団@新大久保Earthdom


2013年新宿URGAで27年ぶりに復活した長谷川洋a.k.a.ASTRO&佐々木悟のプロジェクト「解体飼育団」が再降臨。ASTROのスペーシーなハーシュノイズは3分の1に過ぎず、佐々木の意外にクールなサックスと内田静男の物音ベースが三つ巴となり、単なるノイズでもフリージャズでもドローンでもない芳醇な異世界が目の前に広がる。展開らしい展開のない40分の演奏が吹き抜けた後には、欠落した記憶の空白がポッカリ穴を開けていた。
大凶風呂敷(白石民夫+カミッサ)/魔術の庭/解体飼育団@新大久保Earthdom 2014.3.5(wed)


●2014.8.23(sat)内田静男Solo@神宮前TOKI ART SPACE


LAFMSが本質的に訳が分からない活動体だったから、余計に受け手の想像力(妄想力)と好奇心を掻き立てた。WKTK(ワクテカ)な謎との出会いこそ、愛好家にとって最大のトキメキである。すべての謎が解けると思われているネット社会だからこそ、もっともっと羅府夢衆感が必要であろう。
羅府夢衆(LAFMS)展@神宮前TOKI ART SPACE 2014.8.23(sat)


●2015.4.23(thu)NORD(片山智+長谷川洋+内田静男+α)@高円寺ShowBoat


オリジナルメンバーの片山智とその次の世代の音楽家によるノール最新型。暗闇の中から立ちのぼる煙のような電子音が、明滅するフラッシュに同調して立ち籠める濃霧となる。空気を満たす濃厚な音の靄を吸い込んで、意識は朦朧となり異次元に漂う。言葉にすればアンビエントだろうが、四人の演奏家が放つ邪悪な「気」は、なしくずしの死に誘導する危険な香りがする。1stアルバムB面の「Utopie」を想起させるドラマティックなノイズ交響楽に酩酊した。
グンジョーガクレヨン/K.K. NULL/陰猟腐厭/NORD@高円寺ShowBoat 2015.4.23(thu)


●2017.2.11 (sat) NORD(片山智+長谷川洋+内田静男)@大久保ひかりのうま


2015年4月に高円寺ShowBoatで観て以来約22ヶ月ぶりにNORDを観る。前回同様オリジナル・メンバーの片山智と、ASTROこと長谷川洋と内田静男の3人組。正面のモジュラーシンセやカオスパッドを並べたテーブルに片山が座り、ベースの内田とエレクトロニクスの長谷川は背後の床に黒子のように鎮座する。片山が線香に火をつけ甘い香りが漂うと静かに楽器に息が吹き込まれる。アルバム『NORD』の1曲目「labyrinthe」を思わせるお経の声明で幕を開ける。アンビエント風のスペーシーなドローンが、照明ランプの明滅のリズムに引き裂かれ、シャワーとなって注ぐサウンドの滝になる。目の前の薄明の中で展開されるインダストリアル/サイケ/ノイズの饗宴は、35年間の進化の熟成を物語っている。温和な表情の後ろに漲る強靭な創造性が、音響の亀裂から放射状の光の帯となって弧を描いた。
NORD(ノール)/みみのこと@大久保ひかりのうま 2017.2.11 (sat)


●2017.3.20 (mon) UH(内田静男+橋本孝之)@大久保ひかりのうま


kito-mizukumi rouberで共演する内田と橋本のデュオユニットUH。CD『SIGNAL』以上に口唇ノイズ成分増量の橋本のハーモニカに舐め回されるようなエロティシズムを感じる一方で、禁欲的な内田のセミアコベースを使った物音音響が過激さを緩和するので、過度な妄想が暴走することは無い。アルトの螺旋がベースの肥沃な土壌に音楽の種を蒔いた。
工藤冬里/Reiko.A/UH(内田静男+橋本孝之)@大久保ひかりのうま 2017.3.20 (mon)


●2017.4.16(sun) NORD(片山智+長谷川洋+内田静男)@池ノ上 Bar GARIGARI


何も無いステージに大量の電子機器が運び込まれる。ぼんやり光を放つエフェクター群の前に座った片山智はマッドサイエンティストにしか見えない。後方左に内田静男、右に長谷川洋が黒子のように控える。お香に火をつけ、煙が店内に漂い始めると同時に、低い電子音が流れ出す。お経の呟き、嵐の前兆の風雨、水中の破裂音、遠くの咆哮、様々な音が浮かんでは消える。極めて映像的だが、視覚的に風景を幻視するのではなく、飽くまで聴覚刺激として脳内に現出するサウンドヴィジョンの物語である。映像の無い音だけの夢に引き摺り込まれる感覚は、真のサイケデリックと言えるかもしれない。
【魔窟に集いし地下音楽】NORD/JUNKO+橋本孝之/Sachiko/Sarry@池ノ上 Bar GARIGARI 2017.4.16(sun)


●2017.6.25 sun 長谷川静男(長谷川裕倫 +内田静男)@六本木SuperDeluxe


あぶらだこのVoでもある長谷川ヒロトモと、アコースティックベースを自在に操る内田静男のデュオ。ヒロトモはウクレレを弓で弾く軋みと弦を弾く打音で有機的なノイズ演奏。内田のベースは三つのペダルで変幻し、空間を塗り替えるマジックを発揮する。
Tokyo Flashback P.S.F. 発売記念 ~Psychedelic Speed Freaks~生悦住英夫氏追悼ライブ@六本木SuperDeluxe 2017.6.25 sun


●2017.12.2(sat) UH(内田静男+橋本孝之)@高円寺Fourth Floor


滲有無のメンバーでもあった内田静男と.esの橋本孝之のデュオ。橋本が吹くハーモニカが、内田のアコスティックベースの深い音に浸されてノイズと唾液の飛沫を浴びせる。アルトサックスは最新ソロアルバム『ASIA』の螺旋状ではなく、放物線を描いて大地を潤す如雨露の水となり低音畑の湿地に亀裂を入れた。
フローリアン・ヴァルター/橋本孝之/内田静男/川島誠/増渕顕史/SNH@高円寺Fourth Floor 2017.12.2(sat)


●Disc Review『橋本孝之+内田静男 / UH Takayuki Hashimoto + Shizuo Uchida』


内田の物量感のあるベースと橋本の官能的なサックスとハーモニカの軋轢が生み出す、鳴る音と響く音の穽陥に魂を誘い込まれ、残響がやむ瞬間を心待ちにしながら眠りに落ちる筆者の膝の上にはいつの間にか「音の無い音楽(la Musique sans son)」が座っていた。
#1513 『橋本孝之+内田静男 / UH Takayuki Hashimoto + Shizuo Uchida』 – JazzTokyo

ベーシスト
地下音楽の
屋台骨

●MC Review『NORD / Electric Meditation -Live materials 2015-2017』


Music Cassette : haang niap Records HNCS-007 haang niap records web site
内田静男が主宰する haang niap Recordsからリリースされた片山智を中心とするインダストリアル・ノイズ・ユニットNORDのライヴコレクション。筆者が目撃した2015年4月高円寺ShowBoatと2017年2月大久保ひかりのうまのライヴ音源に加え、2015年12月スタジオセッション音源と2017年5月落合Soupでのライヴ音源が収録されている。ノイズ音響と言うよりも、電気信号に変換された片山の思念が長谷川洋と内田静男によって変容・拡張され、スーパーウーハーを振動させて心身を揉み解すバーチャルマッサージ効果を持つ精神療法と呼ぶ方が相応しい。圧巻はB面すべてを使った落合Soupでのライヴ。30分を超える長尺だが、聴き手に強迫観念を与える密教的な魔窟サウンドは影を潜め、薄明に呟くような酩酊感が全編を貫く。地獄巡りから抜け出して涅槃の境地に達したのか、そのフリをして次の罠を仕掛けているのか、真意を悟らせない不測性こそ、生粋の異端主義者・片山智=NORDの真骨頂である。ここ暫く活動が沈静化しているようだが、また覚醒する時を楽しみにしていたい。
(2019年5月22日記)
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【タイテ公開】いよいよ今週末開催『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.24』feat. 内田静男@渋谷EdgeEnd

2019年05月21日 00時39分06秒 | 素晴らしき変態音楽


2019年5月25日 sat 渋谷DJ BAR EdgeEnd
盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.24
Début de l'été d'herbe jeune


18:00 Open/Start
Charge ¥1,000 incl.1drink


出演:
盤魔殿 DJ′s :DJ Necronomicon / DJ Qliphoth / DJ Athmodeus / DJ BEKATAROU / DJ Bothis / DJ Vaby
Special Live Act : 内田静男

タイムテーブル
18:00-18:30 Free Zone(自由参加)
18:30-19:00 DJ Necronomicon aka 剛田武
19:00-19:30 DJ Vaby aka 大場弘規
19:30-20:00 DJ Athmodeus aka 持田保
20:00-20:30 Special Live Act : 内田静男
20:30-21:00 DJ Qliphoth aka 宇田川岳夫
21:00-21:30 DJ BEKATAROU aka 伊藤元
21:30-22:00 DJ Bothis aka山田遼


来場者全員にプレゼント、特製ZINE『盤魔殿アマルガムVol.18』内容
・地下アイドルへの招待:アイドル&バンド対バン ネクロ魔vs.キノコホテル/リリカオvs.コンチネンタル・キッズ
・ターン・オン、チューン・イン、スピン・アウト!!!:特集:ポスト・ヒューマン vs. チーム・ヒューマン
・世界の地下音楽 音楽と魔術 :Acherontas/Shibalba/Jinmo
・スプラッター千夜一夜:第伍夜【Phantasm(ファンタズム)】 アメリカ・1979年公開
・レポート【∵23∵盤魔殿】 盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 Vol.23
and more

【各DJのHOT POINT(聴かせどころ)】⇒【告知】5月25日(土)開催『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.24』featuring 内田静男 (Special Live Act)

異端頭脳
ディスクの悪魔
棲みついて

<ーーーーーーーーーーーーーーーEVENT INFORMATION――――――――――――――――>
『ネクロ盤魔殿 Disque Daemonium d'Necronomidol vol.2』
2019 年 6 月 8 日(土)渋谷 DJ BAR EdgeEnd
18:00 Open/Star Charge ¥1,000 incl. 1 drink
出演:魔ヲタ(NECRONOMIDOL ファン)DJ's

『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 Vol.25』
Saison des pluies sombre
2019 年 6 月 22 日(土)渋谷 DJ BAR EdgeEnd
18:00 Open/Start Charge ¥1,000 incl.1drink
盤魔殿 ALL STARS + Secret Guest???
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【日本地下音楽の秘宝DD.Records】Juma『Selected Works』/Naoki Kasugai(春日井直樹)『DD.Records works 1983-84』

2019年05月20日 08時26分28秒 | 素晴らしき変態音楽


80年代日本地下音楽最大の謎と呼ばれるカセットレーベル「DD.Records」の謎の一部がベールを脱いだ。現在広島でフィルムメーカーとして活動する吉松幸四郎が1978年から山口県の大学在学中に結成したプロジェクト「Juma」のDD.Records音源がニューヨーク・ブルックリンのレーベルBITTER LAKE RECORDINGSから2枚組LPでリリースされたのである。
【幻のレーベルを求めて】謎の地下音楽カセットレーベル『DDレコーズ』全貌解明の糸口

1981年に雑誌『MARQUEE MOON Vol.6』に掲載されたDD.Recordsの紹介記事に興味を持って甲府のレーベル主宰者・鎌田忠に注文した中にJumaの1stリリース『Faust and Lost』も含まれていた。ソロ名義の宅録作品中心のラインナップの中で逆説的ポップバンドと紹介されており、ドイツのプログレバンド「ファウスト」をもじったタイトルに惹かれた。どんな音楽だったか、今となっては正確には覚えていないが、ファウストにも通じるシュールなポップロックと感じた記憶がある。

JumaのほかにK.Yoshimatuとしてソロ名義・共同名義で多数の作品をリリースした吉松は、間違いなくDD.Recordsを代表するミュージシャンのひとりである。今回リリースされた『Selected Works』は、タイトル通りJumaとして81-82年にリリースした6作のアルバムから選曲されたコンピレーション。1st『Faust and Lost』は7人編成のバンドだが、それ以外は曲によってヴォーカルにF.Yasumura、サックスにT.Isotaniを加えただけでほぼ吉松のソロプロジェクトである。Side AとSide Dはそれぞれ片面1曲の長尺ナンバー。シンセ、ギター、リズムボックス、シーケンサーを駆使してオーバーダビングで作り上げたサウンドは、マイク・オールドフィールドやマニュエル・ゲッチングを思わせるミニマルなプログレ組曲。最近海外で再評価されるシンセウェーヴやアンビエントミュージックに通じる音楽性だが、Side A「Enigma」では心地よいミニマリズムの裏で脳神経を逆撫でするノイズ音響がループされていたり、Side D「Jurasic Cycle」では軽やかなギターの向こうに寂寞とした虚無を孕んでいたり、いわゆる環境音楽やヒーリングミュージックとは次元の異なる実験性と冒険心に満ちた世界である。

Side BとCには短めの曲が収録されている。瞑想的なサウンドループや音響的なインストナンバーに交じって、ニューミュージック風ポップなヴォーカルナンバーもある。特にロリータ性を帯びたF.Yasumuraのヴォーカルナンバーは、80sニューウェーヴポップに通じるキッチュな魅力がある。Jumaが前衛的な実験音楽だけを目指していなかったことは明らかであり、それはフィルムメーカー/映画監督として活躍する現在の吉松幸四郎のスタイルに通じている。

モノクロを基調としたジャケットは、レーベル主宰者の鎌田忠によるシンプルなモノクロコピーのDD.Recordsオリジナルアートワークに倣ったもの。アルバム全体を通してクールで洗練された印象があるのは、元々のJumaの世界なのか、それともアメリカ人による選曲だからなのか判断できないが、有象無象の自主音楽家の作品を統一したイメージで世に送りだしたDD.Recordsの精神が、40年近く経った今でも生き続けていることは明らかである。

Juma - Ocean Zero(DD. Records DT37)1982



同じことが昨年秋にDAYTRIP RECORDSからアナログLP5枚でリリースされたNaoki Kasugai『DD.Records works 1983-84』にも感じられる。こちらは後期DD.Recordsを代表する名古屋在住の音楽家・春日井直樹自身が、DD.Recordsからリリースした作品を選曲したコンピレーションである。吉松より少し下の世代の春日井は、81年高校生の頃フライング・リザーズに触発されて身の回りの雑多な楽器や物体を駆使して自宅録音を始めた。パンク、ニューウェイヴ、インダストリアルミュージックに影響を受けた音楽性は、過剰な実験性や攻撃的なスタイルを持っており、ほぼ同世代で精神的パンクスだった筆者にとってより共感できる世界である。露悪的なノイズミュージックの要素もあるが、通して聴くと制作した当時の(おそらく)暗い情念よりも、表現行為として昇華されたポップミュージックとしての完成度に驚くしかない。LP5枚分、3時間以上の独創的な音楽が形に残されることに感謝するとともに、現在も精力的に独創的な音楽活動を続ける春日井直樹の不屈の創造精神に敬服するしかない。

DD.Records works 1983-84 part 1~part5 / Naoki Kasugai Commercial Video

JazzTokyo #01 『Naoki Kasugai(春日井直樹)/‎ DADA1981』
【感情解放ノ為ノ音楽〜アシッド・フォークの極北】春日井直樹『呪歌』
【地下音楽の原点回帰は電気牧場の煩悩か?】Naoki Kasugai ( 春日井直樹 ) / Normal Electronics

DAYTRIP RECORDS公式サイト

地下音楽
基本DD(誰でも大好き)
愛好家

えてして「フラストレーションの発散」「若さの無駄遣い」などと呼ばれがちな10代・20代の無軌道な音楽活動だが、このふたつのアーティストが産み出した作品は、溢れ出る才能の結晶であり、それを記録したDD.Recordsの功績を含め、日本の地下音楽の秘宝として高く評価されるべきである。DD.Recordsの全容解明は不可能かもしれないが、このレーベルに残された秘宝がこの先陽の目を見ることを愛好家として楽しみにしている。

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【告知】6月8日(土・仏滅)開催決定!ネクロ盤魔殿 Disque Daemonium d'Necronomidol vol.2〜DJ紹介と聴きどころ #ネクロ魔 #NECRONOMIDOL

2019年05月18日 02時10分48秒 | 素晴らしき変態音楽


ネクロ盤魔殿 Disque Daemonium d'Necronomidol vol.2

2019/6/8 Sat Shibuya DJ Bar EdgeEnd
18:00 Open/Start
Charge ¥1,000 incl. 1 drink

魔ヲタDJ's
DJ LUNA/DJ Minoloux!/DJ なまず/DJ PX/DJ META-cheeee/DJ 憑琉陀ケ/DJ TKD/DJ Necronomicon/DJ せまし/DJ 闇鍋/DJテキサス/DJ luvis666/DJ matsuton
ルール:各DJの持ち時間は20分。ネクロ魔の曲は1曲まで(かけなくてもOK)。

【TIME TABLE】 各20分
18:00 DJテキサス
18:20 DJ Minoloux!
18:40 DJ 闇鍋
19:00 DJ LUNA
19:20 DJ META-cheeee
19:40 DJ PX
20:00 DJ Necronomicon
20:20 DJ なまず
20:40 DJ luvis666
21:00 DJ せまし
21:20 DJ matsuton
21:40 DJ 憑琉陀ケ
22:00 DJ TKD



踊れないDJに特化したDJイベント『盤魔殿』の番外編として3月9日に開催された『ネクロ盤魔殿 vol.1』は20人近い動員で盤魔殿史上異例の盛り上がりをみせました。そもそも盤魔殿スタート時のキャッチフレーズは「カムオルグからネクロ魔まで」なので、暗黒系アイドルグループNECRONOMIDOL通称ネクロ魔のヲタクに特化したイベントは想定内。出演したDJがそれぞれ相当の音楽マニアで、シンセウェーヴ、クラウトロック、ニューウェーヴ、メタル、パンク、ノイズ、メタルといった一見バラバラな音楽性が<ネクロ魔>の世界観で統合されて愛に満ちた楽しい空間が生まれました。
【セットリスト+音源公開】魔ヲタDJイベント:ネクロ盤魔殿 Disque Daemonium d’Necronomidol Vol.1

第2回の今回はDJが13人に増えバラエティを増すと共に、6/12にリリースされる新体制初のミニアルバム『scions of the blasted heath』を4日後に控えた期待感が前回以上の祝祭空間を産み出すに違いありません。ネクロ魔やアイドルに馴染みの無い方にもゼッタイおススメのDJイベント、お気軽にお越し下さい。


【DJ紹介・聴きどころ】
●DJ LUNA(Lunatic Dawn@mooncastlesun):ハードコアテクノ縛り


●DJ Minoloux!(Mᵢₙₒₗₒᵤₓ!@iwamino):ミチロウ縛り


●DJ なまず(なまる@satyriconcon):エレポップ/シンセポップ縛り


●DJ PX(japonica x@japanipoika ):「暗黒」縛り


●DJ META-cheeee(ちぃめた@TWty78t):『クトゥルフ召喚しちゃうぞ💕』コンセプト縛り


●DJ 憑琉陀ケ(Keiichi Tsuruta ☬ 憑琉陀ケ@tsurutak ):初期ノイズ・インダストリアル縛り


●DJ TKD(TKD@dj_tkd):LAメタル縛り


●DJ Necronomicon(ひろミサ✰剛田武@mirokristel) 日本のフォーク縛り


●DJ せまし(ひろし/せまし@rocknroll_saiko):「1980年代の布袋寅泰」縛り


●DJ 闇鍋(キカ鍋@bishbisgp ):戦う女の子縛り


●DJテキサス (🏴‍☠️HITOSHI 🏴‍☠️@hitopichimas):ネオロカ、パンカビリー、オールディーズ縛り


●DJ luvis666(るびす@luvis666 ):Visual系縛り


●DJ matsuton(まつん@matsuton):アイドルソングメイン(48ハロ~地下まで)縛り


魔女狩りに
ヲタクDJ
火を放つ


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【アナログLPリリース記念】『Tokyo Flashback P.S.F. – Psychedelic Speed Freaks 4LP』フラッシュバックレビュー

2019年05月16日 01時38分31秒 | 素晴らしき変態音楽


2017年5月24日に日本のSuper Fuji DiscよりCD2枚組でリリースされたコンピレーション・アルバム『Tokyo Flashback P.S.F. 〜Psychedelic Speed Freaks〜』がアメリカのBlack EditionsよりLP4枚組でリリースされた。30センチLPの収録時間を最も音質のいい長さに調整する為に曲順はCD盤とはかなり異なっている。八面ブック型パッケージ、日本語解説と英訳入のインナースリーヴ、重量盤仕様という豪華な装丁を含め、愛情とリスペクトに溢れたリリースである。このアルバムの収益はすべてPSF Recordsのオーナーだった故・生悦住英夫氏の家族に寄付される。日本ばかりでなく世界中の地下音楽/極端音楽愛好家に愛される希有なレーベルの粋を極めたリリースに再度陽が当たるこの機会に、筆者がリリース時にJazzTokyoサイトに寄稿したアルバムレビューを再掲して「Flashback」することで、PSFおよびすべての地下音楽への捧げものとしたい。

『Various Artists / Tokyo Flashback P.S.F. – Psychedelic Speed Freaks 4LP』

2019年4月12日発売
Deluxe 4LP Triple Gatefold Black Editions BE-1001

Side A
Acid Mothers Temple & The Melting Paraiso U.F.O. / Pink Lady Lemonade
今井和雄 / Delay 160715

Side B
マヘルシャラルハシュバズ / いけえずみさん
.es / 暁の歌

Side C
Kim Doo Soo / 野花
灰野敬二 / 遠ざかりはしない
Overhang Party / 今立ち現れる

Side D
à qui avec Gabriel / ほばらみ
静香 / 狂気の真珠
浦邊雅祥 / “Alto Saxophone Solo”

Side E
High Rise / Outside Gentiles
Ché-SHIZU / 皇帝〜伝えよ
不失者 / お前

Side F
White Heaven / OUT
ヒグチケイコ with ルイス稲毛 / Nothing Is Real 002
冷泉 / Untitled

Side G
川島誠 / 窓からの輝き
にせあぽりあ / 空の蒼に染まず詠う
Ghost / Blue Link

Side H
平野剛/ For Rains
長谷川静男 / Low Blues
近藤秀秋 / ソナタ第 1 番ト短調 BWV1001

Directed by Masaki Batoh
Edited by Yoshiaki Kondo (GOK Sound)
Mastered by Kazuo Ogino
Vinyl Mastering by John Golden
Designed by Takuya Kitamura
Translation and Notes by Alan Cummings

鳴り続ける運命にあるサイケデリックの輪廻転生

1980年に生悦住英夫が東京・明大前にオープンした小さなレコード店「モダーン・ミュージック」は「ぺル・ウブから小林旭まで」と宣言して、大手レコード店が扱わないマイナー音楽や前衛音楽、フリー・ジャズ、プログレッシヴ・ロックやポスト・パンクを中心に、落語や一部の演歌まで含む品揃えで、趣味を同じくするコアな音楽ファンの集う場になった。過去の作品は素晴らしいものが多いのに、同時代のレコードに売るに値するものがない、と嘆いた生悦住は自分たちが売りたいアーティストのレコードをリリースしようと決意する。第1弾が常連客がやっていたヘヴィ・サイケデリック・ロック・バンドのHIGH RISE。彼らのデビュー・アルバム『Psychedelic Speed Freak』に因んで「PSF」というレーベル名になった(この頃の興味深い逸話は、拙著『地下音楽への招待』で生悦住本人が語っているので参照されたい)。HIGH RISEの他に不失者(灰野敬二)、三上寛、吉沢元治などの作品をリリースする一方で、ライヴハウス・シーンで活動するアーティストを紹介するために企画されたコンピレーション・アルバムが『Tokyo Flashback』であった。1991年にスタートし、2011年までに8作をリリース。サブ・タイトルに『PSF Psychedelic Sampler』とあるように、無名のアーティストのショーケース的な役割を果たし、日本国内よりも海外からの反応が大きかったという。実際に『Tokyo Flashback』に収録されたことで海外から単独作品のリクエストが寄せられたり、海外公演に招聘されたアーティストは数多い。PSFの200枚を超えるリリース作品に限らず、現在に至るまで世界中のレーベルから多くの日本の地下音楽がリリースされ続ける状況を創り出した功績は計り知れない。

21世紀に入って10年ほど経ったころから、世界的なCD不況に伴う経済状況の悪化によりモダーン・ミュージック及びPSFレコードの活動は滞るようになり、ライヴハウス・シーンもそれまでの活況ぶりが息を潜めていく。生悦住自身も「若い世代、特に大学生がメジャーな音楽以外に興味を示さなくなり、アンダーグラウンド・シーンが無くなってしまった」と嘆いていた。2014年に実店舗を畳んで以降、徐々に病魔に侵されていった生悦住を励ます為に、PSFレコード所縁のアーティスト有志によりコンピレーション・アルバムが企画されていたが、2017年2月27日の生悦住の急逝により追悼盤となり、PSFレコード最後のリリースとして発表されることになった。

22組のアーティストが未発表・新録音トラックを提供、トータル150分を超える大作である。幻想的なロック・バンドから極北を目指す即興演奏まで、スタイルも方法論も録音状態もバラバラながら、全体を曰く言い難いひとつのカラーというか香りのようなものが貫いている。それを言い表そうとすると「サイケデリック」という言葉が最も適切だろう。モダーン・ミュージック開店当初に生悦住が最も力を入れていたのは60年代の知られざるサイケデリック・ロックの再発盤だったという。特に一見普通のアメリカン・ロックに聴こえる音楽の裏側に流れる狂気のような精神性に惹かれたらしい。一貫して「商業的な音楽」への対抗心を燃やし続けたレーベル・オーナーの信念が、死後もなお引き継がれていることは間違いない。

肝に銘じるべきは、このアルバムはあくまでサンプラーであり、完成した作品でもなければ、過去の記録でもないということである。このアルバムのトラックやアーティストに「何か」を感じたなら、今現在の彼らの姿を体験してほしい。参加メンバーの殆どは、PSF亡き今でも全く変わらず自らの「サイケデリック」を追及しているのだから。過去・現在・未来と、このアルバムは時代を超えて鳴り続け、聴き継がれる運命にあるのだから。(2017年4月27日 剛田武記)

時は過ぎ
地下音楽に
身を任せ



2017年6月25日に本CDのリリース記念イベント『Tokyo Flashback P.S.F. 発売記念 ~Psychedelic Speed Freaks~ 生悦住英夫氏追悼ライブ』が開催された六本木SuperDeluxeも既に存在しない。日本と世界の地下音楽が今後どのように生まれ変わって続いて行くのか、興味は尽きない。
Jazz Tokyo Live Review #961 Tokyo Flashback P.S.F. 発売記念 ~Psychedelic Speed Freaks~ 生悦住英夫氏追悼ライブ
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灰野敬二/ニコラ・ラッティ/SUGAI KEN/Koichi Kimbara@幡ヶ谷Forestlimt 2019.5.7 tue

2019年05月13日 01時53分00秒 | 灰野敬二さんのこと
 
57日(火)東京 幡ヶ谷Forestlimit
Konrad SprengerPAN+ Nicola RattiRoom40 Japan tour 東京 DAY3
 
Open 18:00 / Start 18:30
Adv. 2000yen | Door. 2500yen | U23 1500yen
 
Live:
Nicola Ratti (ROOM40 / WHERE TO NOW?)
Keiji Haino / 灰野敬二
SUGAI KEN (RVNG Intl.)
Koichi Kimbara (star dub)
Arnica (Harp on mouth sextet)
 
DJ:
Yoshitaka Shirakura (Konvektion / Conflux)
GIEK (Output)
 
10連休のゴールデンウィーク終盤にドイツのKonrad Sprenger (PAN)とイタリアのNicola Ratti(Room40) のふたりの電子音楽家の初来日公演が開催された。Nicola Rattiのみ出演の東京公演3日目に灰野敬二が参加。4日前に渋谷WWWで不失者ワンマン公演を行ったばかりであるが、エレクトロニクスのソロ演奏は、バンドライヴとは全く異なる雰囲気があって聴き手だけでなく演者にとっても新鮮だろう。若いオーディエンスも多く、最新のエレクトロニクスミュージックスタイルへの興味が溢れてくる
 
●Kimbara Koichi
 
モジュラーシンセとPCを使ったアブストラクトなダブ。プリセットされた音源をシンセとミックスし、抑揚を押さたクールなサウンドが会場を沈静化する。目を瞑って聴いていると宇宙塵となり星間を漂っているような穏やかな気分になる。
 
●Nicola Ratti
 
モジュラーシンセを使ったサウンドスカルプチャー。ジャンルではないミニマル音響であり。少ない音数で起伏に富んだサウンドウェーヴを産み出す様は、音の魔術師のようだ。最新の電子音楽にあまり造詣が深くない筆者はPANSONICAutecreに近い感触だが、彼らよりずっとストイックで学究的な指向性が伝わってくる
 
●SUGAI KEN
 
和楽器のサウンドを取り入れたサウンドクリエーションで海外でも知られるSUGAI KEN。フィールドレコーディングを使って会場から地下鉄駅へ消え去り、覆面をしたクローンが代わりにパフォーマンスするという仮想ストーリーは忍者の葉隠れの術のようだ。言葉のループを多用したコンセプチュアルな電子音響が時間の感覚を麻痺させ、無限に続くタイムループに陥る気分になる。聴覚と視覚を襲う幻術に放浪され、別世界に迷い込むサイケデリックな合法トリップ。休み惚けがアシッドジャーニーに変わった。
 
灰野敬二
 
ヴォイス、ドラムマシーン、エアシンセによるエレクトロニクスセット。邪教的な叫びや呟きやハミングをループさせ二重三重に重ねるヴォイスパフォーマンスは久々かもしれない。人間の声とモジュラーシンセのハーモニーは決して水と油ではないが、異種の音たちを肉体と精神で濾過して吐き出すような、水も油も炎すら仲間にしてしまうパワーはまさに灰野マジックと言うしかない。エアシンセを操る魔術師のような動きが、エレクトロ二クスの洪水に溺れた頭脳を幻惑させ、轟音に頭から突っ込んだ。
 
不失者で発火したロックの極致への導火線が、エレクトロニクスの幻惑作用で鈍化し、地下でくすぶる火の種を若芽が包み込む新緑の季節の訪れを感じた電子音楽の夜であった。
 
連休の
果てに聴こえる
電子音
 
KEIJI HAINO CANADA TOUR May 2019
 
517日(金)Festival International de Musique Actuelle de Victoriaville (FIMAV), Victoriaville, Quebec, Canada
PETER BRÖTZMANN / HEATHER LEIGH / KEIJI HAINO
 
10 PM - $40
Peter Brötzmann : saxophone ténor, tarogato, clarinette
Heather Leigh : guitare pedal steel
Keiji Haino : guitare électrique, électroniques, polygonola, percussion
 
 
519日(日) Festival International de Musique Actuelle de Victoriaville (FIMAV), Victoriaville, Quebec, Canada
SENYAWA / KEIJI HAINO
 
10 PM - $40
Shabara : voix
Wukir Suryadi : bambuwukir
Keiji Haino : guitare électrique, électroniques, polygonola, percussion
 
 
521日(火) Red Gate Revue Stage, Vancouver, British Columbia
Keiji Haino & SUMAC
 
19:00-23:00
$35
Ticket
Botfly & Holzkopf
Keiji Haino (Tokyo) & SUMAC
The Nausea & JS Aurelius
 
523日(木)Summerhill Pyramid Winery, Kelowna, British Columbia
Skin And Bones Music Series Keiji Haino in The Pyramid
 
7:30 PM – 9:00 PM PDT
$20 – $25
Keiji Haino Solo
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【アナログLPで聴く現代地下音楽】川島誠『HOMO SACER』/ネクロ魔『VOIDHYMN』

2019年05月10日 02時03分08秒 | 素晴らしき変態音楽


2019年春、二組の日本のアーティストのアルバムが海外のレーベルからいずれもアナログLP盤でリリースされた。方や70年代フリージャズの精神を継承する前衛サックス奏者、方や地下アイドルシーンで異彩を放つ暗黒系アイドル。性別も編成もスタイルも違えど、現代日本地下音楽を象徴する個性派であり熱狂的なファン/支持者が存在する。まさに日本の極端音楽の代表格と言える両者の作品が海外の音楽ファンに届けられる意義は非常に大きい。デジタル配信やストリーミングが主流の欧米の音楽マーケットでは、音楽マニアの関心はアナログレコードに注がれている。アナログレコードを手に入れることでアーティストと音楽への愛情が高まり、熱心なファンが生まれるのである。売上やヒットだけを求めて活動をしていない表現者にとっては、一過性のブームよりも心から応援してくれる真のファンこそ重要である。そういうファンに支えられてネクロ魔は2019年7月UKヨーロッパツアーを行う。川島誠の2度目の海外ツアーも話が進んでいるようだ。レコードの次に生のライヴパフォーマンスを経験することで、海外リスナーのファン心理はますます高まるに違いない。日本の現代地下音楽への評価は黒船のように海外からもたらされるのかもしれない。

●川島誠『HOMO SACER(ホモサケル)』

Black Editions ‎– BE-006/0211 / US

今は亡き日本の地下音楽の代表レーベルPSFレコードの最後の作品として2015年にリリースされたソロ・アルバム。現在まで活動拠点のひとつとなっている越生の山猫軒で雨の夜にレコーディングされた。使ったリードは、70年代日本フリージャズ界の伝説的サックス奏者、故・阿部薫が使っていたものだという。切れ味と深みを兼ね備えた川島のサックスには、彼が育った環境や知り合った人々や聴いて来た音楽の精神が宿っている。自己のレーベルHomosacer Records(ホモ・サケルレコード)を主宰し、現代を生きる表現者として進化と深化を続ける川島の原点と呼べる作品である。

Makoto Kawashima solo @ Downtown Music Gallery 1-29-17

JazzTokyo Disc Review#1603 『Makoto Kawashima / HOMO SACER』


●NECRONOMIDOL『VOIDHYMN(ヴォイドヒム)』

Specific Recordings – SPCFC044_2019 / France

暗黒系アイドルユニットNECRONOMIDOL(ネクロノマイドル)、通称・ネクロ魔の2018年の3rdアルバム。デビュー時に追求していたブラックメタル/ダークウェイヴからヘヴィメタル/ハードロックへと拡張してきた音楽性がひとつのベクトルに統合され、メランコリックなメロディとクリスタルなヴォーカルに貫かれた高次元なサウンドクリエーションにより、唯一無二のゴシックホラーアイドルの世界観を作り上げている。丸尾末広のアートワークはもちろん、CDにはない黒を基調とした裏ジャケット、ディープパープル・カラーヴァイナルという30センチLPならではのアート作品。本作リリース後メンバーチェンジがあったが、進化を止めない不屈の創造精神は、2019年4月30日平成最後の日に開催された東京キネマ倶楽部ワンマン公演で証明された。

NECRONOMIDOLギュウ農フェス‬@新木場スタジオコースト2019-05-06


地下音楽
アナログレコード
世界征服

川島誠は1981年生まれ、ネクロ魔のプロデューサーのリッキー・ウィルソンは1983年生まれ。川島が現在の楽器であるアルトサックスと出会ったのは2007年、リッキーが日本に移住したのは2006年。方や実演家、方やプロデューサーと立場は異なれど、自分の信じる音楽世界を一貫して追求している。まさに「信念こそ力なり」である。

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