<3月の鑑賞予定映画>
~必ず、生きて還る~
小学生時代、「宇宙戦艦ヤマト」にどっぷりハマッていたんですもの、見に行くでしょ!!
2010年 日本 (10.12.1公開)
配給:東宝 上映時間:138分
監督・VFX:山崎貴
製作:中沢敏明、濱名一哉
原作:西崎義展
脚本:佐藤嗣麻子
音楽:佐藤直紀
出演:木村拓哉・・・・・・・・・古代進 (戦闘斑班長)
黒木メイサ・・・・・・・・森雪 (戦闘斑ブラックタイガーのエースパイロット)
柳葉敏郎・・・・・・・・・真田志郎 (技術斑班長・技師長)
西田敏行・・・・・・・・・徳川彦左衛門 (機関長)
高島礼子・・・・・・・・・佐渡先生 (軍医)
緒方直人・・・・・・・・・島大介 (航海斑班長)
マイコ・・・・・・・・・・・・相原 (航海班通信全般・索敵・情報解析担当)
波岡一喜・・・・・・・・・加藤 (戦闘斑ブラックタイガー隊員)
堤真一・・・・・・・・・・・古代守 (古代進の兄・駆逐艦ゆきかぜ艦長)
池内博之・・・・・・・・・斉藤始 (空間騎兵隊隊長)
橋爪功・・・・・・・・・・・藤堂平九郎 (地球防衛軍司令長官)
山崎努・・・・・・・・・・・沖田十三 (ヤマト艦長)
<見どころ>
国民的アニメの金字塔として、1974年の放送当時から長年にわたって愛されてきた
テレビアニメ「宇宙戦艦ヤマト」を実写映画化。地球からはるか彼方のイスカンダル星を目指し、
古代進ら宇宙戦艦ヤマトの乗組員たちが戦いの旅を繰り広げる。
督は、『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎貴。主人公の古代進を木村拓哉、女性パイロットの森雪を
黒木メイサが演じる。日本最高峰のVFXチームを率い、最新技術を駆使した圧巻のCG映像が見どころ。
<あらすじ>
2194年、外宇宙に突如として現れた敵・ガミラスが地球への侵攻を開始し人類の大半が死亡してしまう。
5年後、地球が放射能で汚染される中、かつてエースパイロットとして活躍していた古代進(木村拓哉)は
はるか彼方のイスカンダル星に放射能除去装置がある事実を知り、宇宙戦艦ヤマトで仲間と共に
イスカンダル星へ向かう。
<感想>
*原作と人物像が違う点*
・佐渡先生:男⇒女に性別変更
・森雪 :生活斑班長⇒戦闘斑に変更
・古代進 :訓練学校を卒業したばかりの新人⇒軍を退役しその後復隊に設定変更
・相原 ;通信担当 ⇒原作の森雪の仕事も兼任に設定変更 男⇒女に 性別変更
・原作では、古代と森は、同じぐらいの年齢だったが、映画では古代の方が上になっている
「宇宙戦艦ヤマト」「さらば宇宙戦艦ヤマト」とタイムリーで観ていた世代なのでどうしても気になる作品。
とりわけ、昨年の劇場版「ヤマト復活篇」には大きく失望したので、果たして実写版はどんなものに
なるのかいな?と期待と不安が半分という思い。
おまけに、あの古代進をキムタクがやる!というのだから、大勝負に出たなというのが正直な気持ち。
で、率直な感想。
キムタクは、やはりキムタクだった・・・。
彼は、どんな役やったって「キムタク」になってしまうのよね。
かといって、それが今作で失敗だったか?というと、個人的にはそう思わなかった。
考えてみれば古代進も、ある意味スーパーヒーローな存在だったし
どんなクサイ台詞でも古代進だから許される特異な?キャラだったから、それをキムタクが
演じても、あまりそれがマイナスに感じることはないからだ。これはこれでいいのだと思う。
個人的に、え~っと思ったのが森雪の性格。
こんな気の強い森雪、やだな。。。。 戦闘斑に設定変更なったからおのずとこんな気の強い
姉ちゃんになってしまったのかしら??性格はともかく、アニメのような細い体型は文句なしに合格。
その他のキャラを見ても、アニメファンが納得するようなキャスティングになっていた。
沖田艦長は、実写にしたら山崎努さんか原田芳雄さんだろう!と思っていたので満足。
空間騎兵隊の斉藤始も、池内博之さんは体型も風貌も似ているからOK。
徳川機関長の西田敏行さんも、イメージに合っていた。
で、一番おっ!ときたのが、真田志郎を演じた柳葉敏郎さん。
アニメでも真田さんが一番好きだったNAOさんは、もぅうれしい!
顔も似てるし、声も真田担当だった声優・青野武さんに似ているんだもん。
原作では「さらば宇宙戦艦ヤマト」でもあった名シーン、斉藤と二人で敵の中枢に
爆弾を設定し、自爆するシーンは、映画とアニメのシーンが交差して思わず涙が・・・・。
出来たら、斉藤が弁慶のように死んで倒れていくのをみて、「隊長、ありがとう・・」という台詞を
本編でも入れて欲しかった。
映画の内容は、「宇宙戦艦ヤマト」1作目を中心に「さらば~」と「完結篇」が入り混じったものに。
ガミラス帝国が白色彗星のような強い敵になっていた・・・。
で、人型ではなく、精神生命体という設定だった・・デスラーがああいう形で登場とは。
伊武さんの声は、やはりいい。イスカンダルの声(あたしゃスターシャにしか思えないけど)は
アニメと同じ、上田みゆきさん。オールドファンの心くすぐるねぇ~。
古代進が年上設定になっているとはいえ、やはり雪の「古代クン」は聞きたかった。
最後まで、「古代さん」だったもんなぁ・・・・。
第1艦橋が狭すぎっ! メイン艦橋なんだから広くしようよ。でかい戦艦なのにあの狭さはないっしょ。
アナライザー・・・・なんかスターウォーズみたい。 最後は・・・・・・涙。
エンディングがエアロスミスの曲・・・・おいおい、これは「アルマゲドン」とちゃうでぇ~。
良かったのは、本編で、アニメの台詞が多く使われていたこと。オリジナルファンには嬉しい限り。
「波動エンジン120%!」「ターゲットスコープ、オープン」 「波動砲発射!」
いや、こりゃたまらん!
「佐渡先生・・・・ありがとう」 「地球か・・・・なにもかもみな懐かしい」
泣けてくるねぇ・・・。
で、最後は、「さらば宇宙戦艦ヤマト~愛の戦士たち」と同じような終わり方。
やっぱ、ヤマトはこの終わり方でしょう!
ストーリー的には、長期にやっていたアニメを2時間ちょいでまとめるのはやはり無理というもの。
14万8千光年というとてつもない距離だったのに、それが感じられなかったのは否めない。
ただ、作り手が「ヤマト」というアニメを充分理解し、大真面目に作ったというのが
ちゃんと映像に表れている作品だと私は思う。
さすが、「クレしん」を実写映画化した山崎監督。その点は、拍手を送りたい。
最後に、公開前に不慮の事故でお亡くなりになった原作者の西崎義展氏には心からご冥福を祈りたい。
点数:8.5点 (10点満点)
↓ 映画冒頭シーン
↓ 予告編 (「無限に広がる大宇宙 +アニメ効果音付)
やっぱ、この音楽が流れないとヤマトじゃない。バックにこれがもっと流れて欲しかった。
これがあるのとないのでは、かなり思いいれが変わるというもの。宮川泰さんの曲はやはり良い。