NAO日和

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<2月の鑑賞予定映画>

「1ST KISS ファーストキス」「ショウタイムセブン」「ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻」「ゆきてかへらぬ」「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」「デュオ 1/2 のピアニスト」

「ノルウェイの森」

2010年12月17日 | な~は行の映画

               
~深く愛すること。強く生きること~


2010年  日本     PG12指定 (10.12.11公開)
配給:東宝        上映時間:133分
監督・脚本:トラン・アン・ユン
原作:村上春樹   「ノルウェイの森」
音楽:ジョニー・グリーンウッド
出演:松山ケンイチ・・・・・・・・・・・・・・・・ワタナベ
    菊池凛子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・直子
    水原希子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・緑
    玉山鉄二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長沢
    高良健吾・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キヅキ
     霧島れいか・・・・・・・・・・・・・・・・・レイコ

<見どころ>
1987年に刊行されベストセラーとなった村上春樹の代表作「ノルウェイの森」を、
トラン・アン・ユン監督が映画化。亡くなった親友の恋人との関係を通し、主人公の青年の愛と性、
生と死を叙情的につづる。主人公には松山ケンイチ、大切な人の死をきっかけに主人公と心を
通わせていく女子大生に菊地凛子がふんし、複雑な人間性を繊細に演じる。
トラン・アン・ユン監督のみずみずしい世界観と、深遠な村上春樹ワールドの融合に期待。

<あらすじ>
ワタナベ(松山ケンイチ)は唯一の親友であるキズキ(高良健吾)を自殺で失い、知り合いの誰もいない
東京で大学生活を始める。そんなある日、キズキの恋人だった直子(菊地凛子)と再会。
二人は頻繁に会うようになるが、心を病んだ直子は京都の病院に入院してしまう。
そして、ワタナベは大学で出会った緑(水原希子)にも惹(ひ)かれていき……。(シネマトゥディより)

<感想>
1987年に一世を風靡した小説の映画化。
私は、当時21歳で読んだが、なんだかあんまりピンとこなく、上巻でギブアップしている。
原作に感銘を受けたか否かで、この作品の評価が大きく分かれるように思う。

で、ぶっちゃけ言うと、原作も合わなかったから、映画化にしても私はやっぱりダメだった口。

もともと、トラン・アンユン監督との相性も良くないしな・・・私。
 
相性は良くないけど、「ノルウェイの世界感」っていうのはよく出来ていると思う。
さすがフランス人の監督だわ。繊細な人物像に繊細な映像がプラスされていて良かった。
で、日本の風景も捨てたもんじゃないなぁ~というのが随所に出てくる。
 
これを読んだ(半分だけね^^;)当時は、21歳。
さして深い恋愛経験なんてしたことない当時は、これを読んでも「はぁ~」程度だったが
40代になると、少しは登場人物の気持ちがわかるようになった。
 
振り返ると、いろんな場面での三角関係がみられ、それぞれの立場がわかるんだな。

それぞれの三角関係で登場人物たちは悩むが、共感できるものもあればそうでないのもある。
 
直子は、肉体と精神が同じ比率でないと悩んだ末に死を選ぶが、若い頃の私だったら
「え~なんでそんなぐらいで?」と思うが、この年齢になると、悲しいかななんかわかるわ。
かといって、あそこまでの悲壮感になるか?となると、自分はならないけど。
精神的に壊れていく姿は見ていて痛い。

客観的に見て、一番共感を感じたのは、ハツミ。
好きな人(長沢)の全てが好きだったから、彼の自由恋愛主義も受け入れようと頭の中では
努力するが、やっぱり心の奥は、ものすごく葛藤があったんだと思う。

それを思わせるシーン(ワタナベと3人え食事をする場面)があったが、あのシーンは秀逸。
息を凝らして見てしまった。ハツミ役の初音さん、いい女優さんになると思う。

恋愛哲学っぽい作風なので、私みたいに精神年齢が低い者には合わない作品かも。
それでも、登場人物の気持ちが以前よりもわかっただけ、私も大人になったということか?

「ノルウェイの森」を読破、哲学思考のある人、フランス映画が好きな人は絶対オススメ。
生と死、愛と性を、ユン監督ならではの陰鬱あふれる印象的な映像に仕上がっています。

でも、私のように哲学的思考皆無、登場人物にまったく共感がもてない人はダメだと思います。

私的には、カメオ出演で、ちょい出てたYMOの細野晴臣さんと高橋幸宏さんが出演してたのが
ツボでしたね~。教授(坂本龍一)が出てたら、完璧にYMOだったのにぃ。

点数:5点 (10点満点)    →好みじゃなかった、という点で

コメント (6)
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