くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

シパダンへ帰る9月(1)~2012/9/22 羽田ー香港ーKK

2012-10-02 23:39:57 | コタキナバル
シパダンへ帰る月、9月。
9月のシパダンなしでは、秋はむかえられない。
というより、ハンマーの群れやニタリとの遭遇など、サメサメ大充実は、過去、9月に集中しているので、完全に過去の栄光を引きずって、柳の下のどじょうねらいもある。
さらに9月のKKでは、中秋名月の月餅も捨てがたいうえに、ランブータンやドリアンなど、南国フルーツも充実している。
夏休みのお楽しみは、最後までとっておいて、9月最終週のシパダン・ウィークのセレベス・エクスプローラーに乗船だ!

コタキナバルへ
GW同様、今回も香港乗り継ぎでKKへ飛ぶ。
羽田ー香港がCX(キャセイパシフィック航空)、香港ーKKがKA(ドラゴン航空)。
昨今の尖閣諸島問題で、反日感情強いところで乗り継ぐのも、なんだかなぁ・・・。
でも、平穏なうちに航空券を購入してしまったし、いたしかたない。
MH(マレーシア航空)は、11月から成田ーKL間に、A380を就航させるというが、そんなKLゆきのキャパを増やすより、KK直行便を、週数回でいいから復活してほしいものだ。

CXといえば、GW初日に、香港の悪天候でディレイ、JALに振り替えられたいわくつき。
おまけに9月は台風シーズン。
MHでの、遠いKL乗り継ぎと、遅いKK着時間がいやで、少しでもKKに早く着きたくてCXにしたものの、な~んだか、いやな予感。


9/22 CX543 羽田1035 香港1425
幸い、薄曇りな感じの朝だ。
CXから不吉なnotiFLYメッセージも届いていない。
きのう、スワローズ戦でジャイアンツがリーグ優勝を決めた朝のニュースに、なんとなく不機嫌なまま出発。
京急で羽田へ着くと、祝日なのに、空港はがらがら。
こんなことでいいのかと、旅行・航空業界を憂う・・・
オンライン・チェックイン済だったので、荷物をドロップして、しばらく出発エリアのショップを散策。
ただ、冷やかす気力すら起こらない店ぞろいなので、展望デッキへ出て、しばし飛行機ウォッチング。
ちょうどこれから乗るキャセイが、ボーディングブリッジに向かって移動をしてきた。
いまどき、ジャンボなんて、めずらしい。


展望台も、羽田は航空会社のヴァリエーションが少なく地味なので、ほどなく引き返し、出国。
羽田をハブとしているJAL・ANAとは違い、CXのゲートは遠い。
途中、M.A.Cを覗いたら、感じの良い男女の店員ふたりに声をかけられ、メイクまでされ、いざ搭乗。
お隣には、エバー航空の、キティちゃんJETが止まっていた。


香港までは、おひとりさまの旅。
お隣は、香港人ビジネスマンふうの人。
日本でたくさんお土産を購入したらしく、大きなペーパーバッグつき。
そして、座った瞬間に、iPadで、電子書籍に没頭。
離陸をすると、外はガスっていて、本州の景色はよく見えない。
まずはドリンク。
よく乗るSQやMHのエコノミークラスでは、最初のドリンクは水、オレンジジュース、ビールをコップについだ状態でトレーに乗せて、好きなものをお客にとらせるサービスだが、CXは、最初からスーパードライ缶がどーんと並んでいたので、迷わずビール。
続いてミール。
「びーふorちきん」ということで、鶏の日々となるであろうマレーシアが待っているので、迷わずビーフ。
出て来たのは、カルビ丼的な・・・


お肉はとてもやわらかいのだが、けっこう脂っぽい。
国際線なのに、デザートがキットカットというのは、しょぼすぎる。
それにサラダはないんかい?
飛行中、けっこう揺れたが、しばし睡眠。
目が覚めたら、お隣は引き続き電子書籍。
私はしょぼくiPhoneで、時間つぶしのために入れて来た、ヒロシの「沈黙の轍 ずんだれ少年と恋心」を読む。
「ヒロシです・・・」のヒロシ著である。
セールで安かったのと、iPhoneアプリでもAmazonでも、意外に(失礼)評価高めだったので、入れてみた。
少年時代を熊本の炭坑の町で過ごしたヒロシの、ダメながらもほほえましい日常が綴られていて、なんだか霞がかかった昭和の情景が浮かび、母は強しで、昭和の記憶がある世代には、なつかしさを覚える話だと思う。
そうこうするうちに、機体は下降をはじめ・・・

到着前になると、ダムが見え・・・


そして、香港らしいビル群も見え・・・


着陸しても、お隣は、依然電子書籍に没頭中。
そんなに面白いのかと、横目でのぞいてみる。
広東語でも、漢字なら意味はわかるんじゃないかと思ったが、まったくわからなかった。
別に扇情的な文字もなかったが、その電子書籍の何が彼をそうも虜にするのか?
空港は、あたりまえだが、キャセイのウィングだらけ。


前回JALで香港に着いたときは、えんえん歩かされたが、さすがキャセイのハブ空港。
到着ゲートから、乗り継ぎのセキュリティチェックまでは、あっという間だった。


香港国際空港トランジット
セキュリティチェックは長蛇の列だったが、流れは早い。
出発階にあがると、記憶に新しい空港の景色。
でも、山が間近に迫る景色も、キャセイグリーンも、見た事のないエアラインが行き交うのも、巨大な空港も、どうもしっくりこない。
そんなところへ、マレー語のアナウンスが聞こえて来て、ちょっとほっとする。
まずは、WiFi。
乗り継ぎ便には、まだまだ時間があるので、本屋で立ち読み。
さっそく、Rolling Stones50周年の写真集を買いたいが、さすがに重いし、帰りにしよう。
Mick Jaggerのレジェンド本も欲しいなぁ。
と、のんきに見ていたら、ウミガメが、赤茶けた島を見上げている雑誌のカバーが目に飛び込んだ。
Senkaku Islandsがフィーチャーされており、日本と中国は尖閣諸島をめぐって戦争するのか、といった類の問いに、ウミガメが、「Sadly yes.」と答えているものだった。
尖閣諸島とは話の規模が違うと思うが、シパダンだって、ずっとマレーシアかインドネシアかという領有権争いの渦中にあったのを思いだした。
シパダンがマレーシア領と認められたのは、まだわずか10年前のこと。
それまでは、日中にはしょっちゅうインドネシアの偵察機がキーンとやって来て、人によっては、パイロットの歯が見えたというほどの低空飛行で威嚇めいたことをしていったものだ。
シパダンの領有権はマレーシアにあると、ハーグの国際司法裁判所で判決が下されたのは。今からちょうど10年前、2002年のこと。
シパダンがインドネシア領にならなくてほっとしたが、マレーシアと決まったとたん、マレーシア政府により。2004年にリゾートがクローズさせられた。
もし、シパダンが、マレーシアともインドネシアとも、どっちつかずの状態だったら、きっと今も、シパダンにはリゾートがあって、セレベス・エクスプローラーなんぞに乗らなくても、楽しい日々を遅れていたに違いない、と思うと、複雑である。
そういえば、キャセイの機内誌で、イケメン・ピアニスト、ユンディ・リーの写真を見たが、彼の日本でのコンサートも、尖閣諸島問題でキャンセルになったらしい。
そんな芸術やカルチャーの領域にまで影響が出るわけで、早く平和裡に解決してほしいのに、戦争をあおるような見出しに不快になったので、本屋は出て、KKゆきの便が出る、サテライトに向かう。

サテライトにゆくには、出発階から、またエスカレーターで下のフロアに降りて、バスを使う。
バスは航空機が通る道を走るので、目の前をA380が通過するときは、大迫力。
航空機が通過するまで、バスは停止するが、スマホで写真をとるチャイニーズが多い。
マニアには、かなり楽しいひとときだろう。

さて、バスを降りたらトイレに寄るが、誰もいない。
しばらくして、天井のランプが、薄紅くチカチカしているのに気がついた。
こんな照明だったっけ?と思いながら悠長に歯磨きをしていると、トイレ番のおばさんが現れた。
外からは、空港内の電動カートの警笛のような音がしてくる。
トイレ番のおばさんがもう一人入って来て、ランプ点滅を見ながら、なにやら会話しながら右往左往。
これは、掃除するから、早く出やがれってこと?
でも、こちらを見るでも、何か言われるでもないので、きちっと歯磨きして外へ出る。

エスカレーターで出発ロビーにあがると、こんどはセキュリティやらポリスが、1ダースほどうろうろ。
でも、みんな表情は「?」
そこでは、警報に混じり、機械的な音声が「Fire Alarm Activated」と言っているのに気がついた。
煙臭くもないし、立ち入らないようにも言われないし、出発待ちの旅行者たちも、くつろいでいる状態。
まあ、誤作動だろう。
うるさいなー、と思いながら、すみっこへゆき、次々と着陸する飛行機を見ていた。



5分ほどでランディングにも飽き、その場を離れた瞬間、警報は鳴り止んだ。
結局、誤作動でしたとも、安全確認ができましたとも、なんのアナウンスもなく、何事もなかったかのように、ふだんの出発ロビーに戻った。
まあ、何事もなかったわけであるが。
搭乗まで、まだ1時間ほどあるので、スタバでコーヒータイム。
別便で来た友だちとも、無事に合流。


9/22 KA65 香港1640 コタキナバル1940
KA65の機内はガラガラ。
前方3列目の左側の窓側にすわったが、みんな後方に詰め込まれたようで、前方の人口密度は超低い。
キャビンクルーが上のコンパートメントをしめても、出発時間間際になっても、ドアクローズにならずいらっ。
しばらくして、全員黄緑色のウェアのチャイニーズ一団体が乗り込んで来た。
どう見ても、大陸のチャイニーズ。
たぶん、乗り継ぎ便が遅れたかなにかで、遅くなったのだろう。
彼らが乗り込んだあとも、依然、前方はガラガラで楽ちん。
離発着の便が多く、なかなか飛び立てない。
滑走路に出る手前で、3機がこんにちわ。



JALとCXカーゴも、反対側で離陸の指示待ち。
こっちとどっちが先かなと思っていたら、こちらのKAが先に飛び立てた。
前の席には、新婚っぽい香港人カップルが、青リンゴを持ち込んでむしゃむしゃ。
離陸すると、ほどなくミールが出るのに。

KAクルーは、日本人を見分けると思ったが、今回は広東語で話しかけられ、「???」
すぐに、「そーりー、びーふorちきん?」ということで、またまたビーフ。
お魚がいいなぁ・・・
ビーフの味付けは、ポークチャップというか甘酢というか、微妙。
とにかく、肉、固すぎ。

やがて、機内は西陽でオレンジに染まった。
右側の窓の外は、とても美しいオレンジの世界で、左側の私は、ちょっとうらやましい。

しかし、わずか3時間の距離なのに、いつまでたっても、着かない感覚がする。
3時間のフライトが、こんな長く感じるなんて。

でも、今回は、イレギュラーなく、KKまでたどりつけて良かった!
途中の揺れを考えると、おそらくKKよりはるか北、沖縄よりはるか南に台風予備軍がいるにちがいない。
台風は来ない、Land Below The Windのサバであるが、それでも、北に台風がいると、天候や海が荒れてしまうので、なんかいやだ。


KKIA
フライトが高度を下げると、ときどき薄雲の固まりはあるが、視界くっきり。
KKは晴れている。
到着後、イミグレ通過、荷物のピックアップまでさくさくすすみ、税関出口を出たら、エレベーターで出発階に上がり、チェックインキオスクで、あしたのタワウゆきの便にチェックインをしておく。
そしてまた到着階に戻って、タクシーでホテルへ移動。


ホライゾン・ホテル・コタキナバル
ゴールデンウィークに引き続き、場所と部屋の感じとコスパのよさがお気に入りのホライゾンへGO!
お部屋は9階、山側。
アゴダで安いスーペリアにしたら、残念ながら、木製の丸バスタブも、ちゃぶ台ふう座りテーブルもなかった。


佑記肉骨茶
機内食ですでにディナーを食べているが、せっかくだから、やはり何かつまみたい。
もう、これは、バクテスープしかない。
金記でも、新記でもなく、やはり佑記。
21時半というのに、佑記の前の歩道に並べられたテーブルには空きがない繁盛っぷり。
すぐにいちばんはじのテーブルがあいたので座ろうとすると、店の女の子から店内をすすめられるが、「外がいい」とお断り。
だって、中は暑いんだもん。
どうやら、営業時間終了にむけて、すみっこのテーブルから、撤収したかったようだ。
さらに、佑記の隣にできた、タヌキのマークのアイスカチャン屋さん「Zen」も、ウェイティングの人多数で大繁盛。
ローカルがあまりに並んでいるので、気になってしようがない。

そうこうするうちに、1年ぶりの佑記のバクテが登場。


おさかな模様に心ひかれるれんげ。


ぐつぐつ度では新記、スープのヴァリエーションでは金記、味加減の絶妙さでは、佑記である。
お肉が入っていないスープをすすると、その神スープぶりは、他店の追随を許さない。
と、私は思う。

2人前で17リンギット。

バクテ完食後、どこかのバーかカフェでビールでも飲もうかと思うが、食べすぎなので、セブンイレブンで、タイガービールをひとり2本ずつ買い、Zenの代替として、ちょっと違うが、マグナム食べながら、ホライゾンへ帰った。

部屋で、台湾の、なんらかの芸能関係の授賞式番組を見ながらビールを飲むうちに、雨が降って来た。
唄う太めの若者に、太った女性バックダンサー、太めの女性芸能人など、なんだか太った芸能人が主流だった。

あー、雨だし、ホテルに帰って来てよかった。
明日のフライトは、午後2時すぎなので、夜ふかし。
1日3食とも肉のうえに、22時すぎのアイスクリーム、そしてビールを飲んだら寝るなんて・・・
せっかくのワークアウトの努力が水の泡と帰す1週間の幕開けである。
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