けさも空はにごっている。海は静か。
1st dive Barracuda Point
けさも来たよ、ギンガメーズ。
アケボノ、さまざまなハナダイ、ムレハタタテダイといった常駐組を通過して、グレーリーフをみたら、黒雲のようにバラクーダの群れが登場。
続いて、カンムリブダイが登場。
みんな競ってロックの下に潜り込んでゆく。
けさは、ここがクリーニング会場らしい。
同じポイントに同じカンムリブダイの群れでも、毎日、行動が微妙に違うのがおもしろい。
一方、アオウミガメたちも、アオウミガメ用クリーニングステーションで、各自マイペースにクリーニング。
2nd dive South Point
朝食後のダイビングは、サウスポイント。
やっとサウスに潜れる海況になった。
母船も島の南側に移動して、南で潜る気まんまん。
エントリー前、「潮はタートルパッチへ流れていると思う」とジェリー。
タートルパッチじゃなくて、スタッグホーンに流れていてほしい。
それか、サウスポイントを右往左往でいい。
タートルパッチは、もういい・・・
エントリーしたら、しめしめ、見事にスタッグホーンに流れていた。
20mほどのカベを、お子様グレーリーフがうようよしていた。
かわいい。
せっかく浅いのに、彼らはまだまだ臆病で、めまぐるしく泳ぎまわり、カメラにも動画にもおさまらない。
ダイビング後半、リーフにあがったら、カンムリブダイが登場。
バラクーダポイントが大型判ばかりなのとはちがい、大小さまざまなのがいる。
みんなお食事中。
意外におちょぼぐちで食べる。
またまた、ビデオや一眼が、わっと突進。
その混雑回避で、迂回しつつ、Bumpheadsに混じるGTに導かれ・・・
予感はしていたが、やっぱりロスト。
流れは一方向。
来た方に戻れば、またみんなにお会いできるでしょうと、バブルを探す。
目を凝らすと、案の定、来た方向にバブルが上がってる。
そのバブルに向かって泳いでゆくと、それは外人グループ。
それもC/Eのヨーロピアンじゃないし、DMはロン毛だ。
他にはバブルは見えないので、水中での再会をあきらめ、45分たつし、浮上することにした。
「はぐれたら1分捜索して、バディがいなかったらあがれ」ではなく、「はぐれたら45分であがれ」という、およそ世間一般の常識とはかけ離れたブリーフィングなので、気楽である。
すると、ロン毛が、ご親切に心配してくれて、さかんにサインを送ってくれる。
もし私がOKでないサインを返したら、どーする?と思ったりもする。
ロン毛、チャラめというのは、C/Eに乗ってると、無縁なので、新鮮。
はいはい、ダイジョーブですよとサインを出して、フロートあげて浮上。
水面に顔を出すと、CEのボートは見えているが、遠い。
すぐにPSRとボルネオ・ダイバーズのボートが見にきてくれたが、あっちにいるので大丈夫と辞退する。
やがてボートがみんなを拾いにゆくのが見え、波もないし、不幸中の幸い、太陽も輝いていないので、しばらく浮いていよう。
先に大人数から拾うのが鉄則だもの。
でも、ボルネオ・ダイバーズのボートマンが拾って送ってくれくれるというので、じゃあお言葉に甘えてと思ったら、ボートが来た。
3rd dive Turtle Patch
なぜこうもタートルパッチが選ばれるのかわからないけど、またまたタートルパッチ。
特に、深い方が、いまいち。
ここで見る水中生物は、シパダン的には普通種ばかり。
それでも、大物・レアもの不在の他の国のメジャーなダイブサイトより、魚影・さんごともに勝るんだけれど。
さて、きのう日本人3名、けさシンガポリアン女子1名が下船して、欠員4名。
クリスチーナボートはヨーロピアン4名+ピンクづくめの日本人女子1名、ジェリーボートはジャパン6名。
しばしすいていた状態だったが、昼前に、日本人男女4名が到着した。
遠目にはカップルかと思ったら、全員お一人様。
男子は、まだ20代っぽくて、レアだな。
女子は、おしゃれな感じの人と、体育会系のさわやかな人で、ふたりとも感じがよい。
朝は静かだった海に、またまたうねりが入ってきた。
せっかく南に移動した母船も移動。
4th dive Barracuda Point
ばりばりHigh Tide。
さすがのバラクーダポイントも、精彩を欠く。
満潮では、魚もカメも、ダイバーのゆけない浅瀬に移動してしまうらしいから、根着きの常駐組だけ。
カレントもないから、流線型も無縁。
だからこそ、到着したばかりの人たちでも、1本目からバラクーダポイントへゆける。
魚影は濃くても地味なバラクーダポイントだった。
ああ、もう明日がダイビング最終日。
ことしのシパダン活動終了、ダイビングも、早くも潜り納めになるだろう。
そして、きょうがサンセットダイブのラストチャンスなのに、4ダイブ終えたら、またも17時。
なぜにこうもスローなのか?
それは・・・
フランス人のキューピーがお疲れで、ちゃんと動かないからだ。
目の焦点はあっておらず、まさに放心状態。
先発ボート組なのに、毎回、後発隊の私たちがウェットを着はじめてから、やっと準備をはじめるありさま。
キューピーと同室のおじさまは、英語が苦手で、キューピーが言葉の面ではアシストをしていたので、おじさまは、キューピーと一緒にセットアップ開始で、やはりスロー。
でも、さすがのおじさまも気づいたようで、キューピーに「時間だよ」と促していたが、キューピーは、ちがうと反抗的リアクションで、海パン一丁のまま、ベンチにボーっとすわっている。
首にはでっかい紅いパッチと、背中には、ひっかききず。
今朝降りた、肉食シンガポリアン、おそるべし。
クリスチーナが歩いてくるのを見て、キューピー、いやそうにやっとウェットを着はじめる。
4本目、キューピーがもたもたしているうちに、時間に几帳面なドイツ人のダンナは、さっさとダイビングボートに乗りこんでいたが、急遽母船を移動することになって、彼ひとり、ダイビングボートにとり残されたまま、母船に牽引され・・・。
それをフランス人のおじさまが楽しそうに撮影し、ダンナはカメラ目線のスマイル。
すっかり仲直りした様子の、メタボな奥さんも.ケラケラ笑ってる。
私たちは、「あの人、古臭いけど、けっこうイケメンだよねー」と眺めていた。
本当に顔が整っていて、ドイツドイツしていないけれど、レトロなのだ。
昔のヒーローもの、石原裕次郎の若い頃の日活映画顔、時代劇、戦争もの・・・
とにかく、「今」な感覚とはちょっとちがう。
やがてバラクーダポイント側に母船が止まり、いざダイビングへ出発となったら、使えないボートマンのロープワークがまずくて、こんどはロープがほどけない。
いったい、どんな結び方したんだろ?
ついには、ナイフで切り離すていたらく。
ボートマンは2人いるが、どちらも新人で、ちょっとうねっていると、母船にボートを満足につけられない。
ベテランダイバーのおじさんは、もう呆れはてていた。
どうみても、操船資格を持っているとは思えず、見よう見まねでやっているとしか思えない。
でも、そんなんで雇われるのか?
1人はまだ黙って働いているからいいが、このロープワークもできないやつは、うざいし最悪だ。
オイルタンクも、みんながダイビングボートに乗ってから用意したりと、なっちゃない。
今思えば、昔のヤンやバイピンは、まともだったんだ。
いなくなった人ってのは、失ってはじめてその大切さがわかる!?
時間を守れないゲスト、
まともに繋留できないボートマン。
むだなロスタイムに、もう、怒り心頭。
あしたはダイビング最終日。
こんなことじゃ、フライトの24時間前までに、何ダイブできるやら。
あまりにひどいので、ジェリーに、毎回ホワイトボートに「Get Ready何時」と書くときに、みんなちゃんと時間に集まるように言ってほしいと頼んでみるが、とりあってくれない。
「飛行機搭乗まで24時間あけなきゃならないし、いつものペースなら、4本行けるんだから、ちゃんとして!」とたのむが、「24時間きってのエキジットでも、自己責任で潜りたかったら潜ってよい」といいだす始末。
確かに昔は、午前中潜って夕方飛ぶってのは珍しくはなかったけど、今の時代に、あんたがそんなこと言っちゃダメでしょ?
ヨーロピアンに嫌われたくないのか、「時間に来るようにゲスト同士で話し合え」と、キレぎみな反応。
自分はいい人でいたいのか?
これには私もムキーっ!
「スケジュール管理はダイブマスターの仕事でしょう?」と逆ギレがえし。
それでも、「ゲスト間での話だ!」と、ありえない主張をされ、交渉決裂。
このやりとりで、ジェリーは、すっかり不機嫌になって、きのうのドイツ人妻なみの出て行き方をした。
本当に、シパダンウィークがなかったら、誰がこんな船、好んで乗るもんか、とあらためて思うのだった。
こうして鼻息荒くしているうちに、「ボートもちゃんとせい!」と伝えるのを忘れてた。
でもそこは根は善人のジェリー。
わざわざオフィスに電話して、相談したらしく、ベストをつくすと言いに来た。
ジェリーは反省したのか、われわれのことはあと1日我慢すればよいからと譲歩することにしたのか、握手とハグを求めてきたが、私はねにもつことにした。
その後、何事もなかったかのように、ジェリーは「GET READY 6:45」とホワイトボードに書き、明日も7時にJettyに行くからと、あえてチームユーロに告知しにいったら、エロキューピーが、早いとクレーム。
するとジェリー、キューピーに、「早起きがいやなら、今夜は早く寝ればいい」とちくり。
そのセリフに、ユーロテーブルからは、爆笑。
特に、ドイツ人イケメンダンナは、テーブルをたたいて喜び。
公然の秘密が暴露された瞬間であった。
本日のお魚、コショウダイ。
マズウィン、頑張ってるな、って盛りつけ。
でも、歯痛としっぽの点々がこわくて、食欲はわかず・・・なさけない。
強力ロキソニン
シパダンで潜っているうちはなんともないのだが、毎晩、就寝時間が近づくと、おやしらずが痛む。
正しく言えば、おやしらずのあった場所だ。
海の日あたりから、微妙に痛くて、歯医者に行かなきゃだめだよなぁ、でも行かねー、と往生際悪くやりすごしてきたが、シパダンに来る1週間ほど前に、抜けてくれた。
そのあと、痛みは違う種類になり、素人判断では、たぶん、抜けたところが炎症を起こした様子。
それが、羽田を出た日から、噓のように痛みはひき、KKではぜんぜん痛まなかった。
もともと、頭痛生理痛フリーなので、鎮痛剤はめったに服用しないが、万が一、おやしらずだと思っているところからの痛みではなく、手前にある、昔治療した歯だったら、歯のスクイズを起こすかもしれない。
もし、オープンウォーターの講習で習ってびびった、歯のつめものが、圧でぽーんと飛び出すのは激痛っていう大惨事になったらどうしよう?と、ロキソニンを持って来た。
幸い、ダイビングのあいだは、なにも痛くないのに、夜になると痛みはじめる。
ビールから十分に間隔をあけて、ロキソニンを飲んで、20-30分も横になれば痛みはひく。
KKでは痛まない、シパダンでも痛まない、でも、夜、部屋に戻る時間が近づくと、ひどく痛くなる。
たぶん、炎症がまた起きてるからなんだろうけど、部屋がいやなことでのC/Eストレス?
本当に、乗らなきゃいーのに、とわかっているのだけれど、シパダン毎日で潜る手段が、ほかにみつからない限り、乗り続けるのだ。
でも、このままロキソニンを飲み続けるわけにもいかないし、歯医者はいやだし・・・
もしかしたら、こんなに痛いのは、別の病かもしれないのに、と悶々としているうちに、眠ってしまった。
21時半頃、友だちが戻って来て、気がつく。
すっかり痛みはひいているが、みんな寝ちゃったというし、このままさっさと寝よう。
それにしても、本当にロキソニンの効きようは、すごい。
1st dive Barracuda Point
けさも来たよ、ギンガメーズ。
アケボノ、さまざまなハナダイ、ムレハタタテダイといった常駐組を通過して、グレーリーフをみたら、黒雲のようにバラクーダの群れが登場。
続いて、カンムリブダイが登場。
みんな競ってロックの下に潜り込んでゆく。
けさは、ここがクリーニング会場らしい。
同じポイントに同じカンムリブダイの群れでも、毎日、行動が微妙に違うのがおもしろい。
一方、アオウミガメたちも、アオウミガメ用クリーニングステーションで、各自マイペースにクリーニング。
2nd dive South Point
朝食後のダイビングは、サウスポイント。
やっとサウスに潜れる海況になった。
母船も島の南側に移動して、南で潜る気まんまん。
エントリー前、「潮はタートルパッチへ流れていると思う」とジェリー。
タートルパッチじゃなくて、スタッグホーンに流れていてほしい。
それか、サウスポイントを右往左往でいい。
タートルパッチは、もういい・・・
エントリーしたら、しめしめ、見事にスタッグホーンに流れていた。
20mほどのカベを、お子様グレーリーフがうようよしていた。
かわいい。
せっかく浅いのに、彼らはまだまだ臆病で、めまぐるしく泳ぎまわり、カメラにも動画にもおさまらない。
ダイビング後半、リーフにあがったら、カンムリブダイが登場。
バラクーダポイントが大型判ばかりなのとはちがい、大小さまざまなのがいる。
みんなお食事中。
意外におちょぼぐちで食べる。
またまた、ビデオや一眼が、わっと突進。
その混雑回避で、迂回しつつ、Bumpheadsに混じるGTに導かれ・・・
予感はしていたが、やっぱりロスト。
流れは一方向。
来た方に戻れば、またみんなにお会いできるでしょうと、バブルを探す。
目を凝らすと、案の定、来た方向にバブルが上がってる。
そのバブルに向かって泳いでゆくと、それは外人グループ。
それもC/Eのヨーロピアンじゃないし、DMはロン毛だ。
他にはバブルは見えないので、水中での再会をあきらめ、45分たつし、浮上することにした。
「はぐれたら1分捜索して、バディがいなかったらあがれ」ではなく、「はぐれたら45分であがれ」という、およそ世間一般の常識とはかけ離れたブリーフィングなので、気楽である。
すると、ロン毛が、ご親切に心配してくれて、さかんにサインを送ってくれる。
もし私がOKでないサインを返したら、どーする?と思ったりもする。
ロン毛、チャラめというのは、C/Eに乗ってると、無縁なので、新鮮。
はいはい、ダイジョーブですよとサインを出して、フロートあげて浮上。
水面に顔を出すと、CEのボートは見えているが、遠い。
すぐにPSRとボルネオ・ダイバーズのボートが見にきてくれたが、あっちにいるので大丈夫と辞退する。
やがてボートがみんなを拾いにゆくのが見え、波もないし、不幸中の幸い、太陽も輝いていないので、しばらく浮いていよう。
先に大人数から拾うのが鉄則だもの。
でも、ボルネオ・ダイバーズのボートマンが拾って送ってくれくれるというので、じゃあお言葉に甘えてと思ったら、ボートが来た。
3rd dive Turtle Patch
なぜこうもタートルパッチが選ばれるのかわからないけど、またまたタートルパッチ。
特に、深い方が、いまいち。
ここで見る水中生物は、シパダン的には普通種ばかり。
それでも、大物・レアもの不在の他の国のメジャーなダイブサイトより、魚影・さんごともに勝るんだけれど。
さて、きのう日本人3名、けさシンガポリアン女子1名が下船して、欠員4名。
クリスチーナボートはヨーロピアン4名+ピンクづくめの日本人女子1名、ジェリーボートはジャパン6名。
しばしすいていた状態だったが、昼前に、日本人男女4名が到着した。
遠目にはカップルかと思ったら、全員お一人様。
男子は、まだ20代っぽくて、レアだな。
女子は、おしゃれな感じの人と、体育会系のさわやかな人で、ふたりとも感じがよい。
朝は静かだった海に、またまたうねりが入ってきた。
せっかく南に移動した母船も移動。
4th dive Barracuda Point
ばりばりHigh Tide。
さすがのバラクーダポイントも、精彩を欠く。
満潮では、魚もカメも、ダイバーのゆけない浅瀬に移動してしまうらしいから、根着きの常駐組だけ。
カレントもないから、流線型も無縁。
だからこそ、到着したばかりの人たちでも、1本目からバラクーダポイントへゆける。
魚影は濃くても地味なバラクーダポイントだった。
ああ、もう明日がダイビング最終日。
ことしのシパダン活動終了、ダイビングも、早くも潜り納めになるだろう。
そして、きょうがサンセットダイブのラストチャンスなのに、4ダイブ終えたら、またも17時。
なぜにこうもスローなのか?
それは・・・
フランス人のキューピーがお疲れで、ちゃんと動かないからだ。
目の焦点はあっておらず、まさに放心状態。
先発ボート組なのに、毎回、後発隊の私たちがウェットを着はじめてから、やっと準備をはじめるありさま。
キューピーと同室のおじさまは、英語が苦手で、キューピーが言葉の面ではアシストをしていたので、おじさまは、キューピーと一緒にセットアップ開始で、やはりスロー。
でも、さすがのおじさまも気づいたようで、キューピーに「時間だよ」と促していたが、キューピーは、ちがうと反抗的リアクションで、海パン一丁のまま、ベンチにボーっとすわっている。
首にはでっかい紅いパッチと、背中には、ひっかききず。
今朝降りた、肉食シンガポリアン、おそるべし。
クリスチーナが歩いてくるのを見て、キューピー、いやそうにやっとウェットを着はじめる。
4本目、キューピーがもたもたしているうちに、時間に几帳面なドイツ人のダンナは、さっさとダイビングボートに乗りこんでいたが、急遽母船を移動することになって、彼ひとり、ダイビングボートにとり残されたまま、母船に牽引され・・・。
それをフランス人のおじさまが楽しそうに撮影し、ダンナはカメラ目線のスマイル。
すっかり仲直りした様子の、メタボな奥さんも.ケラケラ笑ってる。
私たちは、「あの人、古臭いけど、けっこうイケメンだよねー」と眺めていた。
本当に顔が整っていて、ドイツドイツしていないけれど、レトロなのだ。
昔のヒーローもの、石原裕次郎の若い頃の日活映画顔、時代劇、戦争もの・・・
とにかく、「今」な感覚とはちょっとちがう。
やがてバラクーダポイント側に母船が止まり、いざダイビングへ出発となったら、使えないボートマンのロープワークがまずくて、こんどはロープがほどけない。
いったい、どんな結び方したんだろ?
ついには、ナイフで切り離すていたらく。
ボートマンは2人いるが、どちらも新人で、ちょっとうねっていると、母船にボートを満足につけられない。
ベテランダイバーのおじさんは、もう呆れはてていた。
どうみても、操船資格を持っているとは思えず、見よう見まねでやっているとしか思えない。
でも、そんなんで雇われるのか?
1人はまだ黙って働いているからいいが、このロープワークもできないやつは、うざいし最悪だ。
オイルタンクも、みんながダイビングボートに乗ってから用意したりと、なっちゃない。
今思えば、昔のヤンやバイピンは、まともだったんだ。
いなくなった人ってのは、失ってはじめてその大切さがわかる!?
時間を守れないゲスト、
まともに繋留できないボートマン。
むだなロスタイムに、もう、怒り心頭。
あしたはダイビング最終日。
こんなことじゃ、フライトの24時間前までに、何ダイブできるやら。
あまりにひどいので、ジェリーに、毎回ホワイトボートに「Get Ready何時」と書くときに、みんなちゃんと時間に集まるように言ってほしいと頼んでみるが、とりあってくれない。
「飛行機搭乗まで24時間あけなきゃならないし、いつものペースなら、4本行けるんだから、ちゃんとして!」とたのむが、「24時間きってのエキジットでも、自己責任で潜りたかったら潜ってよい」といいだす始末。
確かに昔は、午前中潜って夕方飛ぶってのは珍しくはなかったけど、今の時代に、あんたがそんなこと言っちゃダメでしょ?
ヨーロピアンに嫌われたくないのか、「時間に来るようにゲスト同士で話し合え」と、キレぎみな反応。
自分はいい人でいたいのか?
これには私もムキーっ!
「スケジュール管理はダイブマスターの仕事でしょう?」と逆ギレがえし。
それでも、「ゲスト間での話だ!」と、ありえない主張をされ、交渉決裂。
このやりとりで、ジェリーは、すっかり不機嫌になって、きのうのドイツ人妻なみの出て行き方をした。
本当に、シパダンウィークがなかったら、誰がこんな船、好んで乗るもんか、とあらためて思うのだった。
こうして鼻息荒くしているうちに、「ボートもちゃんとせい!」と伝えるのを忘れてた。
でもそこは根は善人のジェリー。
わざわざオフィスに電話して、相談したらしく、ベストをつくすと言いに来た。
ジェリーは反省したのか、われわれのことはあと1日我慢すればよいからと譲歩することにしたのか、握手とハグを求めてきたが、私はねにもつことにした。
その後、何事もなかったかのように、ジェリーは「GET READY 6:45」とホワイトボードに書き、明日も7時にJettyに行くからと、あえてチームユーロに告知しにいったら、エロキューピーが、早いとクレーム。
するとジェリー、キューピーに、「早起きがいやなら、今夜は早く寝ればいい」とちくり。
そのセリフに、ユーロテーブルからは、爆笑。
特に、ドイツ人イケメンダンナは、テーブルをたたいて喜び。
公然の秘密が暴露された瞬間であった。
本日のお魚、コショウダイ。
マズウィン、頑張ってるな、って盛りつけ。
でも、歯痛としっぽの点々がこわくて、食欲はわかず・・・なさけない。
強力ロキソニン
シパダンで潜っているうちはなんともないのだが、毎晩、就寝時間が近づくと、おやしらずが痛む。
正しく言えば、おやしらずのあった場所だ。
海の日あたりから、微妙に痛くて、歯医者に行かなきゃだめだよなぁ、でも行かねー、と往生際悪くやりすごしてきたが、シパダンに来る1週間ほど前に、抜けてくれた。
そのあと、痛みは違う種類になり、素人判断では、たぶん、抜けたところが炎症を起こした様子。
それが、羽田を出た日から、噓のように痛みはひき、KKではぜんぜん痛まなかった。
もともと、頭痛生理痛フリーなので、鎮痛剤はめったに服用しないが、万が一、おやしらずだと思っているところからの痛みではなく、手前にある、昔治療した歯だったら、歯のスクイズを起こすかもしれない。
もし、オープンウォーターの講習で習ってびびった、歯のつめものが、圧でぽーんと飛び出すのは激痛っていう大惨事になったらどうしよう?と、ロキソニンを持って来た。
幸い、ダイビングのあいだは、なにも痛くないのに、夜になると痛みはじめる。
ビールから十分に間隔をあけて、ロキソニンを飲んで、20-30分も横になれば痛みはひく。
KKでは痛まない、シパダンでも痛まない、でも、夜、部屋に戻る時間が近づくと、ひどく痛くなる。
たぶん、炎症がまた起きてるからなんだろうけど、部屋がいやなことでのC/Eストレス?
本当に、乗らなきゃいーのに、とわかっているのだけれど、シパダン毎日で潜る手段が、ほかにみつからない限り、乗り続けるのだ。
でも、このままロキソニンを飲み続けるわけにもいかないし、歯医者はいやだし・・・
もしかしたら、こんなに痛いのは、別の病かもしれないのに、と悶々としているうちに、眠ってしまった。
21時半頃、友だちが戻って来て、気がつく。
すっかり痛みはひいているが、みんな寝ちゃったというし、このままさっさと寝よう。
それにしても、本当にロキソニンの効きようは、すごい。