くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

シパダンへ帰る9月(7)2012/9/28シパダン

2012-10-22 10:14:23 |  ダイビング
もう最終日。
ホリデーはいつだって、あっという間に終わるもの。
C/Eでの毎日4~5本は、けっこうタイトなスケジュールなので、さらに時間がたつのが早い。

Jettyのサバ・パークス窓口でサインをするための順番待ちをしていたとき、私のすぐ前には、話さないでオーラのピンクづくし日本人女子が並んだが、窓口のサバパークスの職員に、「まいねーむいずはなこやまだ(もちろん仮名)、ないすつーみーちゅー。」的な旅の英会話を展開、しぇーくはんずまでしたのに、私は顔色ひとつ変えずにドン引きした。
彼女のことは、昨日乗船したジャパニーズたちも「あの人ナニジン?」というほど、日本人のことはガン無視なのに、ローカルにはフレンドリーな不思議ちゃん。

私もひとりでダイビングに来たとき、日本人ダイバーにありがちな度を超した変人がいると、まるで日本人でないかのようにふるまったものだ。
てことは、反面教師で、われわれが変?
なのかもしれない。
でも、おはようすら言わないのは、気分が悪い。
かといって、こちらから声をかける気は、さらっさらないけれど・・・






1st dive Barracuda Point
デジャヴ?
エントリーしたら真緑。
GWの再来。
そして、けさのバラクーダポイントも、いつもと同じ展開。
順路は、ギンガメ→Bumpheads→バラクーダ→ギンガメ。
もう、文章にするまでもない。
ただし、緑。
































クリスチーナ組がBumpheadsを見ていたところに、われわれジェリー組が追いつくと、クリスチーナ組は去っていった。
けさのBumpheadsの群れは、リーフトップにつながるスロープ側にいたが、ドイツ人カップルは、なぜか水底に1匹佇むやつを凝視していた。
私は浅い方の砂地に着底し、流れているのでロックにつかまって観察。
いつの間にか、ドイツ人カップルが横に移動してきて観察をはじめたが、ヨメが私に何かサインを送ってくる。
なんですと?「中性浮力をとれ!」サインだー。
もしかしたら、サンゴ踏んでるのかと、あわてて足下を見るが、サンゴの「さ」の字もなく砂砂。
着底しちゃいけないような場所じゃない。
それなら、「ロックをつかむな!」ってこと?
私はグローブはしないから、サンゴにさわっているはずはなく、手元を見ればたんなる大石。
もう、意味不明。
思えばこのメタボ嫁、わざわざオープンウォーターマニュアル持参して読んでるし、absolute beginners。
よく言えば、まじめなのだろうが、ファンダイビングをまだわかっちゃいない。
泳ぎには、もちろん両手ひらひら、阿波踊り。
どこでも中性浮力とればいいってもんじゃないの。
去年なんか、みんなの後ろを泳いできた私が最後に着底しようとしたら、手頃なロックにはすでに空きがなく、サンゴと絶対動く石しかなくて、ロックを求めて移動のためにちょっと浮いただけでトムに怒られたのに。
うざいので、Bumpheads観察は、途中で放棄することにした。

そして、このヨメといえば・・・
多くの人がやるように、私もトップデッキに100均の旅行用小型物干を吊るして水着を干しているが、ある朝、黒い水着が巨大化していた。
起き抜けの思考が停止している時間帯だったので、「なんて私はデブなんだろう」とがっくりきたが、はずそうと手にすると、縁日で売っている、らくだ色のおばんブラみたいな形状で、こんな水着買わない!と気づいた。
となると犯人は・・・
去年はフランス人マダムのゴージャスなパレオが私の物干を飾ったが、ことしはLLLサイズ水着。
ステップダウン???
もーーーー。なんでみんな無断で人のもんに干すんだろ?
船の備品と思ってるのかな?

一方、ダンナはダンナで、私たちがイケメン判定をしたのを、どうも感づいたようだ。
私たちの前を通るときには、必ず振り向いてスマイルをふりまくサービス開始。
イケメン判定でも、「お父さん、お母さんの時代の」ってのがつくんだけど・・・
きっと学生時代からそこそこもててただろうから、慣れてんだな。

エキジット後、空も海も青い。
なのに、なんで、緑の潮なのっ???



2nd dive Staghorn Crest
朝食後は、スタッグホーンクレスト。
よしよし。
スタッグホーンといえば、ハンマーリバーのチャンス。
ここでは、群れではなく、超大群が期待できる。
ても、いないものはいない。

グレーリーフはけっこういる。



あとは平凡。でも、スタッグホーンは大好き。


なぜかスパインチークとクマノミが同居。






3rd dive Barracuda Point
そして、バラクーダポイントは、またもかわりばえのしない展開。








もういちど、ハダカハオコゼに会えてよかった。







こんどはバラクーダがクリーニングをしていた。




アオウミガメも、まだクリーニングに会場にいるかな?と思って寄って見ると、しっかりいた。








4th dive Drop Off
4本目が無理だったら、島にあがってドロップオフでシュノーケリングをしようと思っていたが、ジェリーが頑張っているのは見た目に明らかで、さくさくとスケジュールをこなしてゆく。
4本目、「どこに行きたい?バラクーダポイントか、ドロップオフか?」と聞かれ、迷っているうちに「ドロップオフら!」と決められた。
ドロップオフには、通常はカバーンの真上からエントリーするが、ボルネオダイバーズ時代からの習慣で、どうしてもJetty横から入らないといやなのだ。
この、他人にはわかりかねるであろう、こだわり。
Jettyの右側からじゃだめで、PSRの前までいっちゃ行き過ぎで、Jettyの左側から!
これが、シパダンドロップオフの正しい潜り方である。私がそう思ってるだけだが。
でも、この正しい(?)エントリーポイントからスタートしたから、まずはギンガメがお出迎え。
バラクーダポイントよりは、体も群れも小ぶりで、ちょっとよそよそしい。


昔はタンクしょって、リーフエッジまでの移動でいつも見ていた光景だが、クローズ後は、いつも沖からドボンなので、砂地は新鮮ですらある。
でかナポもいるし・・・


オヤビッチャがうようよし、水面にはボラが浮いている。


Jettyの下にはツバメウオの幼魚。


Jettyまわりだけで、実はタンク1本楽しめる要素がつまっていて、なんてすごいビーチなんだとあらためて感心しているうちに、皆はさっさと潜降してしまった。
この砂地を楽しまないのは、もったいないなぁと、浅瀬に後ろ髪をひかれつつ、深度をさげれば、そこはまた、迫力の地形でぞくぞく。


こんどは、壁のハナダイにかかわっているうちに、遅れ気味。


みんながカバーンを見ているあいだもハナダイにロックオン。
アカホシハナゴイを探しているが、どうしてもみつからない。
ジェリーはタートルトムをスルーして、バラクーダポイントへどんどん進んでゆくが、私はオドリーズをたずねることにした。
きょうは、たくさんのオドリハゼが顔を出していたが、みんな警戒心強く半身。


このタートルトムをすぎると、壁の凹凸は地味になり、バラクーダポイントの入口まではちょっと退屈。
リゾートがあった頃のビーチスタイルのようにカバーンあたりでJettyに折り返したいくらいだ。
中層のマダラタルミが増えてくると、ダイビングも終盤。


浅瀬には、ドリーがたくさん泳いでいるが、ちょっとアップカレントありでゆけない。
昨日着いた人々は、流れに翻弄されていた。
中層には、ムレハタタテダイやカスミチョウチョウウオが、カーテンのようなのに、水が緑なのが悔やまれる。

そして、ギンガメに、しばしのお別れを告げにゆく。
すぐには戻って来れないけど、また来年来るからね、






棚の上で、一方的に別れを惜しんでいると、無情にも浮上のカンカン。
安全停止に入るため、リーフを離れると、なんとギンガメたちも、みんないっせいについてくるではないか?
まるで別れを惜しんでくれるかのようだ。


むかしむかし、都市型ショップにすすめられるがままに、アンダーウォーターナチュラリストスペシャルティをとったとき、大瀬崎のネンブツダイが目の前に近づいてくるのは、フレンドリーなのではなく、テリトリーの侵害に抗議していると習った。
もしかしたら、君たちも、まさか怒ってる?
こないだは食べちゃったしねー。
でも、見送ってくれていると思いたい。
見送ってくれてるんなら、いいな。
ありがとう。また来るよ。

とギンガメとのひとときを楽しんでいたら、きのう着いた男子の一人が、ギンガメにダッシュで突っこみ、散らしてしまった。
何すんねん。

明日のフライトは15:30。
エキジットしたら、もう16時をまわっていた。
あららー。
器材をゆすぎ、エリエルにお願いして乾かしてもらう。


HAPPY HOUR IN SMART
最終日には、KKでよく行くカンダマン・スパSMART店でココナッツスクラブを、という野望があった。
初日から、「最終日はスパに行きたいからマブールに送って」とたのんでいる。
エリエルはおとといあたりから、「あさっての夕方、マブールに一緒にいけないかもしれない」と言っていた。
わたしたちの目的は、エリエルとじゃらんじゃらんではなくスパ。
「一緒に来て」ほしいのではなく、「送迎」をお願いしたいだけだ。
そこんとこ、なんか間違っている。
「What we need is a Spa reservation!」
でも、エリエルはもうゲストリレーションズではないので、さすがに頼めない。
新ゲストリレーションズのロナルドに「予約してくれる?」と聞いたとき、「オッケーオッケー」的なノリだったが、実はぜんぜん聞いちゃなかった。
ロナルドは、きのうになって「予約はしてあるの?」とすっとぼけたことを言うので、「だーかーらー、予約をたのんでいるの!」というと、「電話番号がわからない」と。
冷静に考えれば、ここでゲストリレーションズにまともなサービスを期待した私が間違っていたのは明白。
だって、C/Eだもん。
こうなりゃもう、ウォークインでいいや。

ナイトダイビング組のボートに便乗して、SMARTで落としてもらうつもりだったが、母船がマブールに停泊したと思ったら、すぐに島に送ってくれるという。
ロナルドが19:30に迎えにゆくようにと使えないボートマンに伝えて、出発。

時刻は17時45分。
SMARTに着くと、バンガローの屋根の間に、日が沈みゆくところだった。


もっとよく見えるところにゆこうと、jettyをスタスタ歩くが、なんか残念。


スパの玄関につくと、たくさんサンダルが脱ぎ捨ててあり、現在、満員の予感。
中にはいると、案の定、すぐには入れず、19時と20時なら予約できるとのこと。
19:30に迎えが来るから、スパは断念して、バーでくつろぐことにした。
バーテンのお兄さんは、慇懃なおもてなし、顔も整っていて、さすがリゾート。
しかも、快適なバーは、らーがーらーがー。
人っ子一人いない。


ソファに沈みこみ、もう、できるなら、ここに朝までほかしておいてほしい。
タイガー1人2本開けて、ぷち打ち上げ。
おつかれさまっしたー。


そして、日はとっぷりと暮れ・・・




19:30になるので、土産物屋にアイスクリームを買いにゆき、jetty前のベンチで、C/Eのボートを待つ。
しかし、ボートは待てど暮らせど来ない。
レストランでは、ロマンチックだかどうだかわからないけれど、キャンドルディナー実施中。


アイスも食べ終え、いらいらいらいら。
これなら、ココナッツスクラブできたじゃん。
やっとボートが来たのは、20時。
またまた使えないボートマン。
こんどはjettyにボートをつけたら、旋回できずにお尻から出る。
ほんとーにダメ。
でも、こんなんに操船させてる雇用者はもっと悪いといえよう。
こやつ、時間に遅れたことにソーリーでもなければ、こちらもとてもサンキューとは言えない。

今夜もディナー後から、歯がいたい。でも、ロキソニンがついている。

あしたは早朝、5:45下船。
重器材以外のパッキングをおおかたすませて、サバティータイム。
ロナルドとフランス人のおじさまが話をしていて、おじさまが「私の母が」的な話をしたら、ロナルドが、「ユアマザーはまだ元気なんですか?あなたはいくつですか?」「62才です。母は91才です。」と答えていた。
おじさまが、ロナルドに、写真を見せていたので、便乗して私も見せてもらった。
老婦人が3人うつっていたが、お母さんは91、そのお姉さんは92才、妹も90ちょい前とかで、ご長寿家系。
おじさまは、ドクターだそうで、同僚の、セクシーナース、かわいいお孫さん、独身だという38の娘、モルディブ、レッドシーとさまざまな写真を見せてくれた。
おじさまは、やはり英語は苦手だが、すっかりうちとけた。
酒地酒林のゴールデンウィークとはちがい、しずかに最終日の夜はふけた。
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