くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(2)カンムリブダイ

2012-10-10 10:30:30 | シパダン図鑑
シパダンが誇る三大スター、第二弾。
ぶさいくなのに、そのユニークさと迫力で、大人気のカンムリブダイ。


山渓の「日本の海水魚」も「地味で一様に薄い暗緑色の体色がユニーク」と表現。
同図鑑では、「日中は群れをなして主に礁縁部を遊泳するが、神経質なため近寄りがたい」としている。
でも、シパダンでは、寄れる、寄れる。
それに、あごや鼻面は桃色だ。
ピンクというよりは、桃色。
漢字では冠舞鯛と書くらしいが、英語のBumphead Parrot Fishとか、Buffalo Fishの方がしっくりくる。
Bumpheadのbumpは、コブのbumpなのか、突くのbump意味なのか。
サンゴを頭突いてぼりぼり食べるからbump?
humpheadとも呼ばれて、humpはコブだから、やはりコブ頭?

歯には藻がはえている。


見れば見るほど、歯ブラシでこすりたい衝動に駆られる。
歯の奥で、舌が常に動いている。
光の加減では青い目はつぶらすぎて、ころころとよく動く。




シパダンのカンムリブダイの1日は・・・

早朝、日の出とともに、ドロップオフのくぼみから出て来て、バラクーダポイント方面に移動開始。
でも、起き抜けの動きは緩慢。
そこを巨大なボスらしきやつが叱咤して、いやいや動く。
朝日にぼんやり・・・。


バラクーダポイントの砂地に着くと、流れに逆らってクリーニング。



日が高くなると、ミッドリーフあたりでサンゴをぼりぼり。
意外とおちょぼ口で食べる。


そして、午後。
食後は活発になり、煙幕攻撃。


ものすごい勢いで去ってゆく様は、まさにバファロー。
こんな場所に居合わせた日には、ダイビング後、フンフン鼻歌まじりにシャンプーすると、髪の毛の中から、本物のフンが出てくる!(ダジャレか!?)
きっとサンゴ主食だし、やがて白砂に鳴るんだから、きれいなもんでしょ!?

日差しの強い午後に。下から見上げると、ほとんど雲。


1日かけて、シパダン島を1週すると言われるカンムリブダイたち。
サンセットは帰宅タイム。
ウェストリッジ側からサーっと走って来て、ドロップオフのくぼみへと各自消えてゆく。


そして、今はできないシパダンナイトでは、寝姿が見られた。
ドロップオフの壁をライトで照らすと、くぼみくぼみに、こいつらがうまっていたものだ。

だいたいは、リーフ上にいることが多いが、何を血迷ったか、水深40メートル以深で、ハンマーヘッドの群れに混じって泳いでいたやつを見たことがある。
ときどき、セレベス・エクスプローラーの食卓にものぼる。
単なる白身のお魚だが、この顔を思いだすと食欲減退するような・・・
実際には、乱獲で、枯渇しつつあるらしいので、食べちゃダメ。
ぶさかわいいとのもちがうけれど、妙な愛嬌があって、ついつい見入ってしまうカンムリブダイなのだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする