くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

シパダンへ帰る9月(3)2012/9/24シパダン

2012-10-09 10:28:37 |  ダイビング
船が走り出したら、けっこううねっている。
ベッド上段の小窓から見える、マブールの景色はグレー。
6時にモーニングコールがあり、ゆるゆると下段経由、床に降りる。
もちろん足下は、DAISO JAPANで購入した、べんじょサンダル。
ラウンジで、いつものとおり、プレ朝食のサバティー、ロールケーキ、バナナ、パンを焼いて食べる。
前は、ダイビング前に食べると気持ち悪くなるという理由で、練乳ひとさじなめるだけだったのに、食べすぎ。

6時45分からブリーフィング。
けさはコーラルガーデンから。
なんとなくがっかりだけれど、シパダンでのボートダイブ1本目には妥当な選択。
そして、JETTYへサインしに出発。
船につけたダイビングボートに乗り移るのが、ややキケンな揺れ。
強風のJetty・・・。


サバ州旗も、はげしくはためく。



1st dive Coral Garden
エントリーすると、透明度は普通。
鼻をつままなくても耳がスポスポ抜ける幸せ。
それに、ホームワークアウトのおかげで筋肉量ふえたせいか、沈みがすごくよい。
ということは、オーバーウェイト。

本来は、ここはホワイトチップアベニュー。
C/Eが、お隣のコーラルガーデンと、勝手にポイント名を入れ替えて、コーラルガーデンにしてしまった。
それほどここのコーラルは美しかったのに、きょう潜ってみたら、リーフエッジから壁の浅めのところには、枝サンゴがひっくりかえってひっかかっていたり、砂をかぶった感じになっていた。
この1か月、ずいぶん台風が発生したから、きっとその影響だろう。
自然のダメージは、どうしようもない。
ふと下を見ると、オニカサゴがちょこん。


リーフにあがると、ところどころいたんでいるところはあるものの、おおむねぴっきぴき。


浅瀬でジェリーが指をさす方向を見ると、ユビエダハマサンゴの間から、オレンジ色の顔が見えかくれ。
マイダスギンポ!?と思うような丸い顔だが、近づけばダルマハゼ。
かわいいんだけれど、とても用心深くて、すぐにかくれてしまう。
ダルマハゼを教えてくれるマレーシア人ガイドは、ジェリーがはじめてだ。

「トロピカルフィシュがキレイでした。」なだけの1ダイブ。



2nd dive Barracda Point
朝食をはさんで2本目。
あいかわらず、食後20分くらいしか休めない。

ギンガメくんたち、ただいま。


ロウニンアジたちは、来るたびごとに巨大化してる。


ナポレオンもいる。


そこにアオウミガメも通り・・・
エントリー後の1分間で、これだけ見られるバラクーダポイントは、やっぱりすごい。

もう少し、キンガメとの旧交を暖めたかったが、毎日見られるからか、グループ全体あっさり潜降。
壁の住人たちは、ギンガメとちがって警戒心が強く、迷惑そうだが、ただいまのご挨拶を。




外洋のグレーリーフに気をとられているうちに、タンクをカンと鳴らす音。
上空を指さされ、いつものことながら、指の先に何がいるのかは見えていない。
でも、信じて泳げば、きっとバラクーダがいるはず。
ジェリーが指差す方向へと泳いでゆくと、だんだん黒いもやもやか見えて来る。
そしてもやもやは、細長い物体の集合体になり、やがて、しましまくっきりバラクーダ。





ロックにつかまってバラクーダを見上げていると、手元を指差され、かげにはハダカハオコゼ。


ハダカハオコゼをもうちょっと見ていたかったが、コーラルガーデン側に流れていた潮がかわり、ドロップオフ側へ押し戻されてゆく。
またグレーリーフがいるし、


頭上では、バラクーダが群れの形をどんどん変えてゆく。

いちどに見るものがいっぱいありすぎて、忙しい。

やがて、バラクーダたちは、ギンガメたちに大接近。





でも、両者の間の溝が埋まることはなかった。

平和な中層のムレハタタテダイになごんでいると・・・


不意に、沖から不適なつらだましいが、ぬっと現れた。


やつは、私たちの至近距離を、大胆に、ふてぶてしくすり抜け、ぶいぶい。


イソマグロとは思えないほど、でかかった。

そして、しめは再びギンガメ。



3rd dive Barracuda Point
立て続けに、バラクーダポイントで3本目。
さっききたばかりじゃん?といわんばかりのギンガメ。


潮は緩慢。
バラクーダやグレーリーフシャークといった、興奮度の高いサカナはいない。

平和にアケボノたちをながめながら、砂地に上がり・・・
オクトパスが出たが、多くのカメラ、ビデオに囲まれていて、好みではないのでスルー。
砂地をはいずりまわる。
クビアカハゼ。だ~れも見ていない・・・


ちんあなご。


海底あるある。ちんあなご兄弟。


うみてんぐ



コーラルガーデンに流れつき、キンギョ萌え。


アオウミガメも、私たちも浮上。



4th dive Drop Off
ランチをはさんで、4本目はドロップオフ。
ジェリー・ボートには8人のダイバーがいる。
でも、私と友だち以外、まさかの全員パス。

ドロップオフの地形がはなつオーラはすごい。
絶対、シバダンの神はここにいる。
パワースポット⁉



オドリハゼは、踊らず、警戒心の固まり。


タートルカバーンの手前には、きれいなベラがいた。


カバーンの入り口には、ムチカラマツエビ。


オーバーハングの下、完全に鳥目状態のところを、ちゃちゃっとライトをあてただけで、秒殺でニシキフウライウオを見つけるジェリー。


入り口のところのギンガメの小群れも健在。



あとは平凡そのもの。
ドロップオフのリーフエッジのキンギョは、とりわけ色鮮やかで美しく、不毛なリーフトップにはゼブラハゼがいて、チョウチョウコショウダイや、スイートリップが緩慢に泳ぎ・・・
ギンガメーズまでには到達しないあたりでエキジット。

相変わらず、食休みもままならぬめまぐるしさだで、あっという間に1日目が終了。
朝、ダスリに、きょうは海が荒れているから、シバダン3本とおどされていたが、シバダンで4ダイブできてよかった。


母船に戻り、シパダンを振り返る。
またあした!



それにしても、この淀んだ空はいったい・・・。
ヘイズっぽい。

本日のマブールダイビングは、ナイト。
1回はニシキテグリが見たいのでサンセットにして~、とたのむが、ニシキテグリは不発の今日この頃らしい。
もちろん、ナイトより、Tiger Beerタイム。

きょうのディナーには、ギンガメアジがあがった。
食べておいしい、見て楽しいギンガメ・・・。
なんて貢献度の高いサカナ。

さてさて、GWとは違い、飲酒&夜更かし人口がきわめて低い。
外人たちは、コーラばっかり飲んでいる。
シンガポリアンは、男の人がいないといやなタイプらしく、キューピーに密着。
トップデッキでビール飲んだ方が気持ちがよいかと、あがってみるが、そうでもない。
星もいまいち。
トップデッキを1周してみると、前方で、リーちゃんがなにやら電話中。
「リーちゃん、彼女に電話して、やらしー」と揶揄すると、電話中なのに、相手に話しながら「ヤラシイ?キャハハハハ・・・」といったノリである。
そのまま下に降りると、やがてエリエルがiPadを持ってやって来た。
自分の写真大好きなナルナルっぷり。
そこにリーちゃんがやってきて、日本語大爆発。
エリエルのFacebookでしばらく遊んでから就寝。
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シパダンへ帰る9月(2)2012/9/23 朝はKK、夜はC/E

2012-10-04 23:14:05 | コタキナバル
ぱぎ・ふじゃん(雨の朝)
夜中に降り始めた雨。
朝には晴れると思っていたのに、いつまでたっても雨音はやまない。
フライトは午後2時すぎだけれど、さすがに8時には起き上がった。

カーテンを開けると・・・
ふじゃんら~!
大粒の雨が窓をたたいている。


雨でも、rainningでもなく、ここでしっくりくるのは、マレー語で雨の意の「hujan」。

雨のアトキンソン時計台。
雨のシグナルヒル。
雨のサンデーマーケット。
当たり前だが、見るものすべてが、雨、雨、雨。
キナバル山の雄姿がおがめない朝のKKなんて・・・

窓から真下をのぞくと。白鷺オブジェのロータリー。

そういえば、この通りでは夕べ、市のものと思しきトラックが、植物に水やりをしていた。
トラックの荷台にホースを持ったおっちゃんが立っていて、まるでおうちの庭に水まきをするかのようなイメージで、街路樹の植え込みごとに水をやっていた。
こんなに雨降るんだから、水まかなくたっていいのに。

GWに、ホテルのごはんがおいしくないことを学習したので、ミースープか粥を求めて、雨でも外出。
レセプションに、傘を貸してとたのんだら、あいにくすべて出払っているとのこと。
さもありなん。

やわな折りたたみ傘を友だちとシェアして、ホテルを出る。
ホテル前のロータリーを横切れば、アーケードになっている。
アーケードーに入ると、すぐにチャイニーズなクダイコピが2件あるが、どちらも満席。
店頭にはナシレマ@1.5リンギットが並んでいたので、部屋ナシレマにすることにして撤収。


イカンビリス(干した小魚)、ピーナツ、ココナッツミルクごはん、ゆで卵、サンバルソース。

40円もしないのに、栄養がぎゅっと濃縮していて、ミネラル豊富な、コスパの高い食べ物。
ナシレマをたいらげたら、せっかくのミールクーポンを無にしないために、1階のカフェで、デザートとコーヒーをいただく。
雨降る通りを、うらめしく眺めながら、コーヒー、フルーツ、ミルク、ヨーグルト、ドーナツをいただく。



雨上がりのじゃらんじゃらん
部屋に戻ってしばらくすると、外が明るくなって来た。
日が高くなる時間だから?
いや、KKツバメも飛んでいる。
これはきっと、晴れるに違いない。
両替や買い物をしたかったので、ベルに荷物を預け、早めの11時にチェックアウトして、サンデーマーケット経由でウィスマ・ムルデカへむかう。
雨で商品にビニールシートをかけたままにしているところも多く、いつもより陳列は縮小モードだが、それでもけっこうな人の流れである。
マーケットのおしまいの方で、「北海道カップケーキ」という文字が目に飛び込んで来た。
横には、プレーンなカップケーキがプラスチックケースに入っているだけだ。
誰かが、台湾では、食品でもTシャツでもグッズでも、「北海道」と書いてあるだけで売れる、と言っていたのを思い出した。
「札幌」ではなく、「北海道」でなければ、ダメなんだそうだ。
ここもそんなノリなのか?
そういえば、GWに、たしかこのケーキ売りのところで、ドリアンケーキが欲しかったが、冷蔵庫が使える環境ではなく、断念したんだった。
あらためてケーキの消費期限をたずねると、常温ならきょう中、きょう食べきれないなら、冷蔵庫に入れて2日とのこと。
ドリアンは売り切れなので、ヤムを買う。
C/Eでカットしてもらお~っと。

マーケットを出て、ウィスマ・ムルデカで無事両替も完了。
1万円で385リンギットも来た!
ヤムケーキがあるのに、ムルデカでヤムアイスもいただく。
ヤム系スイーツに、目がないのだ。

朝食が遅かったので、おなかはすいてこない。
でも、せっかくおいしいKKだし、船の単調な食生活に入る前に、できることなら何か食べておきたい。
それに、C/E生活にあると便利なグッズで、買い忘れていたものもあるので、腹ごなしをかねて、センターポイントへ移動開始。
スリア・サバが近いのに、存在すら忘れていた・・・。

郵便局前は、大雨で水没。


そして、便利グッズはダイソーで。


日本は100均、マレーシアでは5均である。
日本で税込105円のところ、5リンギット約130円だから、高い買い物だ。

さて、便利グッズとは・・・
GWのC/Eでルームシェアした方が、洗面器を持参していて、濡れものを入れたり、お風呂道具をまとめていて、とても便利そうに見えた。
ただ、洗面器は大きいしかさばる。
そこでひらめいたのが、手桶。
最近は、あまり見なくなったが、ちょっと前までは、マレーシアのトイレといえば、必ずあった手桶。
あれがちょうど洗面にぴったりはまって、ちょっとものをすすいだりするときに、超便利なのだ。
あとは、CEの床のカーペットは、ところどころエアコンの水漏れで濡れていたり、素足だと気持ち悪い。
きっと雑菌の温床に違いない。
なので、室内用に便所サンダル的なものを持ってゆきたい。
手桶は、マレースタイル手桶とはちがい、和風であるが、これから「あらものやさん」をさがすのもたいへんなので、ここは妥協し、ダイソーで2点10リンギットの買い物をして、センターポイントをあとにする。

センターポイントを出る頃には、おなかはすいてこないものの、食べようと思えば食べられる状態。
ただ、出発時間もせまってきたし、去年、ナシゴレンをテイクアウトしたら、冷めてもとてもおいしかったことを思い出し、またナシゴレンをテイクアウトすることにした。
ホテルへ戻りがてら、チャイニーズの店を何件かのぞくが、鶏飯激戦区を通ってしまい、ナシゴレンはやっていない店が多い。
そんな中、ショーケースの魅惑のあめいろダックの下に、焼豚いっぱいのお店をみつけた。


お店の名まえは、強記さん。


「焼豚食べたーい!!!」と話していると、すぐに店の女の子が出て来た。
「ナシゴレンある?」と聞いたら、「あだ~(ある)」とのこと。
「ナシゴレン2つ、テイクアウトでお願い!」
女の子が「なしごれん!どぅあ!(ナシゴレンふたつ)」と店主らしきチャイニーズに伝えたら、店主が、「ナシゴレンね」と出て来た。
うなずきながら、「ポークお願いね!」とナシゴレンにポークを入れて、のつもりで言ったら、出来上がってきたのは、白い御飯に焼豚どっさりの、焼豚ごはんだった。
まあいいや。

そのナシポークができるのを待っている間に、横にあった中華まんのケースの前で、店の女の子に質問攻めしている、ローカルチャイニーズのじいさんがいた。
ローカルだし、チャイニーズだし、中華まんの説明聞かなくったってわかるだろうに、からみたいようだ。
そして、じいさんが指差した、薄緑のまんじゅうがどうにも気になる。
ついつい、こちらも、「これなに?」とたずねると、「パンダン」だという。
色もきれいだし、おいしそう。
あんまん苦手なのに、1.2リンギットでしっかりGET。
ヤムケーキといい、パンダンまんといい、日持ちの悪いスイーツを、見境なく持ち歩く愚挙。
ホテルで荷物をピックアップたら、KKIA(コタキナバル国際空港)へ。


MH2137 コタキナバル1415 タワウ1500
KKIAに着き、荷物をあずけたら、ベンチでさっそく豚飯。
うーん、ローカル味。


チリは小さなビニール復路に、つめつめされている。


日本の焼豚とはちょっと違う、独特の風味がよい。
でも、ランチには、ちょっとあっさり。
ナシゴレンだったら、もっとおいしかっただろうなー。

食べ終わったら、ゲートへ移動し、ほどなく搭乗。
依然どんよりしていて、とうとうキナバル山は見えなかった。


タワウ~センポルナ
今回のC/Eゲストは、ほぼ日本人で占有されているにちがいない。
きっと午後着くのはわれわれだけ、とタカをくくっていたら、フランス語を話す男性ふたりと、アジア系女子がひとりいた。
アジア系女子は、SASのキャスターで、見た目は日本人にも見えるが、何も口をきかない。
タイあたりの人かな?
これまで何度か、タイの裕福なお一人様女子に会った事があるが、みな穏やかでおとなしい人だった。
華僑ガールズは、「Hi!」と声をかけてくるが、微笑みの国には、控えめな方が多い。
いずれにしても、5人送迎は想定外。
横になってセンポルナまで眠る予定が、ガタガタと音をたててくずれた。
センポルナでは、C/Eにビールがないことを想定して、ミリメワでビールを2ダース@156リンギットで仕入れ。
シーフェストホテル前から送迎ボートに乗ると、GWに使えなくて困り者だったスキッパーが、ボートマン。
大丈夫かな?


センポルナ~C/E乗船
ポートでは、フランス人ふたりは、すべてが珍しく、うれしそう。
ひとりはおじさま、もうひとりは三十代半ばのキューピー頭。
おじさまは、シーンシーンをとっておきたいらしく、首から下げたオリンパスで、写真をとりまくっている。
島、すれちがうボート、ポリスの船、さらには、キューピーやわれわれまでパチリ。
でも、林家ぺーは彷彿させない、ダンディさはある。
そしてふたりは、とても同じ国の人とは思えないほど、顔の骨格がちがう。
おじさまはフランス人ぽいが、キューピーはドイツ人ぽい。
フランス人は鼻が高いが、キューピーの鼻の高さは、尋常ではない。
それもそのはず。
おじさまはフランスの東、キューピーは西から来たそうだ。
キューピーはストラスブール出身だそうで、長くフランスだ、ドイツだとやっていた国境エリアの人だから、ドイツ顔なのもうなずける。
おじさまは英語が苦手。

やがて、ボルネオメインランド界隈の、島嶼海域から外海に出ると、ポートはバカみたいなスピードを出す。
その暴走の中も、遠くに島影がみえてきたら、おじさまはふんばって撮影。
暴走ボートは、シーベンチャーと母船がみえても、なんか違うんじゃないの?と思える不思議なアプローチ。
そして、やっと方向を変えたと思ったら、こんどは妙にスピードダウン。
これは操舵に自信がないとみた。

母船に近づくと、ジェリーの坊主頭が見えた。
よかった。まだ辞めていなかったんだ。
GWには、7月で多分やめると言っていたのに。
これでまた今回も、水中で、ふつうのDMでは見つけられないものを見られるのだ。
ジェリーとは、FaceBookの友達でもないし、メールのやりとりもしたことない疎遠さ。
風の噂で、お盆にはジェリーがいたと聞いたので、いちかばちかで持ってきた、おみやのカップ麺を、船に乗り移るや否や渡したら、「ポーク?」ときらーん。
ついでに、「パンダン饅どーぞ」とすすめるが、拒否られる。

ラウンジに入り、さっそくゲストカードに記入。
そこでアジア系女子が出したのは、日本国旅券。
ちょっとびっくり。
日本人同士とわかれば、ふつう軽く会釈をかわすぐらいするもんだ。
でも、彼女からは、話したくないオーラが激しく放たれている。
みんな、せっかくのホリデーで来ているんだし、かかわりたくないと思っている人には、かかわらないで過ごすのがいちばん幸せなことだろうと、こちらからも何も働きかけないことに決定。
船のブリーフィング担当は、めずらしくジェリー。
リピーターはさっさと部屋に降りるようにと言われる。

もらったキーは4。
階段からおりてすぐなので、やや広め。
でも、におう。
荷物の整理や着替えをすませたら、ラウンジにあがり、顔見知りのリピーターさん4名に再会。
他には、大柄な白人の若い夫婦と、小柄なアジア女性、細い日本人女性がいた。


C/E人事速報!?
はるかに年上の私たちをいつもバカにしつつ、よくもしてくれる、ゲストリレーションズのエリエルに、「金曜に、マブールのカンダマンスパに行きたいんだけど、予約して~!」とお願いしたら、エリエルは、配置換えでエンジン担当になり、もうゲストリレーションじゃないから、ロナルドにたのんで、とのこと。
ロナルドはGWにはDMしていたし、その前はボートマン、さらに前はコックで、今度はゲストリレーションズ?
ポジティブな表現をすれば、ずいぶんマルチプレーヤーだ。
もうひとりのゲストリレーションズ兼ハウスキーピングで、ガットゥーゾ似と言われたライアンも辞め、今のゲストリレーションは、ロナルドと新たに小柄で黒い、年配のおじさん。
ジェリーが、私たちにわかりやすいように、「シャベラナイ」と呼ぶ聾唖のエンジン担当もやめたんだそうだ。
ついでに、コックも、めがねのアダムがやめ、無表情なマズウィンが残ったんだそうだ。
そして、同じく、絶対辞めると宣言していたキャプテンのダスリもまだいて、「なんで?」

そしてエリエルは、「金曜にマブールに一緒にいけるかどうか、まだわからないけど・・・」と言うが、一緒に来てほしいのではなく、単に、スパの予約とボートをお願いしてほしいだけだ。


前菜にヤムケーキ
やがて多くの人々はナイトに行ってしまった。
ごはんまで、もうちょっとだけど、ケーキを切ってもらうことにした。
セレベス切りされて、超薄切り。

ケーキは予想をうわまわるおいしさ。
その場にいた人々にも大好評。

ディナーがはじまると、小柄なアジア女子が、私たちのテーブルにやってきた。
ルームシェアをしている日本人女性がいたからだろう。
彼女は、シンガポリアンだという。
美人ではないのに、すこぶる感じがよいので、かわいらしい。
見習わないと、いけないね。
仕事をやめて、潜り歩いてるんだそうだ。いいご身分。

一方、話さないでオーラの女子は、スタッフのところで食べていた。
スタッフが好きなのね。


SWV
さて、今回、不幸にも、ロストバゲージにあわれたリピーターの方たちがいて、当面必要なウェアや水着をマブールへ買いに行くという。
行き先は、SWV(シパダン・ウォーター・ヴィレッジ)の土産物屋。
私と友達も便乗して、財布も持たず、Just looking。
SWVに降りると、やっぱり、水上コテージや島っていいもんだ。
土産物屋はリゾート値段の割には、お安く感じるのは、マレーシアなのと円高だから?
2周したら、飽きてしまった。


新人ダイブマスター候補生あらわる
SWVには、ニューなスタッフのチャイニーズの若い男子も1名ついてきた。
リーといい、ぷっくりしている。
日本語で話してくるので、てっきりKKのダイビングサービスか、リゾートで働いていたのかと思い、「どこで働いていたの?」とたずねたら、「?」というリアクション。
「日本語上手だけど、どこで覚えたの?」と聞いたら、「ニホンゴハガッコウノトモダチカラ」と言う。
どんなともだち?とかつっこむところだが、打ち解けてもないので、やめておく。
スタッフもゲストも年齢層高めなのに、こんな若い子がもつのだろうか?

母船に戻ると、ゲストの多くは部屋へ帰っていった。
パンダン饅を、テーブルに放置していたが、それを見つけたリーが、「わお!ぱんだん!」と激しく反応。
ずっしりとした饅頭が入る余地のない私たちは、無駄になっちゃうね、というところに救世主来たる!
「リーちゃん、食べて!」と言ったら、しばらく戸惑っていたが、そのうち、「んー、おいしー、おいしー」と言いながら、たいらげてくれた。
ぷっくりさんなわけだ。
そして、このパンダンまん効果で、なんとなく打ち解けてくれはじめた。

私たちは、明日の朝、シパダンへサインにゆく。
無事、ジェリーボートにもアサインされていた。
ジェリーボートはオールジャパン、クリスチーナボートは外人全員と日本人2名。
まだ初日だし、23時には寝ようと部屋に戻る。
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シパダンへ帰る9月(1)~2012/9/22 羽田ー香港ーKK

2012-10-02 23:39:57 | コタキナバル
シパダンへ帰る月、9月。
9月のシパダンなしでは、秋はむかえられない。
というより、ハンマーの群れやニタリとの遭遇など、サメサメ大充実は、過去、9月に集中しているので、完全に過去の栄光を引きずって、柳の下のどじょうねらいもある。
さらに9月のKKでは、中秋名月の月餅も捨てがたいうえに、ランブータンやドリアンなど、南国フルーツも充実している。
夏休みのお楽しみは、最後までとっておいて、9月最終週のシパダン・ウィークのセレベス・エクスプローラーに乗船だ!

コタキナバルへ
GW同様、今回も香港乗り継ぎでKKへ飛ぶ。
羽田ー香港がCX(キャセイパシフィック航空)、香港ーKKがKA(ドラゴン航空)。
昨今の尖閣諸島問題で、反日感情強いところで乗り継ぐのも、なんだかなぁ・・・。
でも、平穏なうちに航空券を購入してしまったし、いたしかたない。
MH(マレーシア航空)は、11月から成田ーKL間に、A380を就航させるというが、そんなKLゆきのキャパを増やすより、KK直行便を、週数回でいいから復活してほしいものだ。

CXといえば、GW初日に、香港の悪天候でディレイ、JALに振り替えられたいわくつき。
おまけに9月は台風シーズン。
MHでの、遠いKL乗り継ぎと、遅いKK着時間がいやで、少しでもKKに早く着きたくてCXにしたものの、な~んだか、いやな予感。


9/22 CX543 羽田1035 香港1425
幸い、薄曇りな感じの朝だ。
CXから不吉なnotiFLYメッセージも届いていない。
きのう、スワローズ戦でジャイアンツがリーグ優勝を決めた朝のニュースに、なんとなく不機嫌なまま出発。
京急で羽田へ着くと、祝日なのに、空港はがらがら。
こんなことでいいのかと、旅行・航空業界を憂う・・・
オンライン・チェックイン済だったので、荷物をドロップして、しばらく出発エリアのショップを散策。
ただ、冷やかす気力すら起こらない店ぞろいなので、展望デッキへ出て、しばし飛行機ウォッチング。
ちょうどこれから乗るキャセイが、ボーディングブリッジに向かって移動をしてきた。
いまどき、ジャンボなんて、めずらしい。


展望台も、羽田は航空会社のヴァリエーションが少なく地味なので、ほどなく引き返し、出国。
羽田をハブとしているJAL・ANAとは違い、CXのゲートは遠い。
途中、M.A.Cを覗いたら、感じの良い男女の店員ふたりに声をかけられ、メイクまでされ、いざ搭乗。
お隣には、エバー航空の、キティちゃんJETが止まっていた。


香港までは、おひとりさまの旅。
お隣は、香港人ビジネスマンふうの人。
日本でたくさんお土産を購入したらしく、大きなペーパーバッグつき。
そして、座った瞬間に、iPadで、電子書籍に没頭。
離陸をすると、外はガスっていて、本州の景色はよく見えない。
まずはドリンク。
よく乗るSQやMHのエコノミークラスでは、最初のドリンクは水、オレンジジュース、ビールをコップについだ状態でトレーに乗せて、好きなものをお客にとらせるサービスだが、CXは、最初からスーパードライ缶がどーんと並んでいたので、迷わずビール。
続いてミール。
「びーふorちきん」ということで、鶏の日々となるであろうマレーシアが待っているので、迷わずビーフ。
出て来たのは、カルビ丼的な・・・


お肉はとてもやわらかいのだが、けっこう脂っぽい。
国際線なのに、デザートがキットカットというのは、しょぼすぎる。
それにサラダはないんかい?
飛行中、けっこう揺れたが、しばし睡眠。
目が覚めたら、お隣は引き続き電子書籍。
私はしょぼくiPhoneで、時間つぶしのために入れて来た、ヒロシの「沈黙の轍 ずんだれ少年と恋心」を読む。
「ヒロシです・・・」のヒロシ著である。
セールで安かったのと、iPhoneアプリでもAmazonでも、意外に(失礼)評価高めだったので、入れてみた。
少年時代を熊本の炭坑の町で過ごしたヒロシの、ダメながらもほほえましい日常が綴られていて、なんだか霞がかかった昭和の情景が浮かび、母は強しで、昭和の記憶がある世代には、なつかしさを覚える話だと思う。
そうこうするうちに、機体は下降をはじめ・・・

到着前になると、ダムが見え・・・


そして、香港らしいビル群も見え・・・


着陸しても、お隣は、依然電子書籍に没頭中。
そんなに面白いのかと、横目でのぞいてみる。
広東語でも、漢字なら意味はわかるんじゃないかと思ったが、まったくわからなかった。
別に扇情的な文字もなかったが、その電子書籍の何が彼をそうも虜にするのか?
空港は、あたりまえだが、キャセイのウィングだらけ。


前回JALで香港に着いたときは、えんえん歩かされたが、さすがキャセイのハブ空港。
到着ゲートから、乗り継ぎのセキュリティチェックまでは、あっという間だった。


香港国際空港トランジット
セキュリティチェックは長蛇の列だったが、流れは早い。
出発階にあがると、記憶に新しい空港の景色。
でも、山が間近に迫る景色も、キャセイグリーンも、見た事のないエアラインが行き交うのも、巨大な空港も、どうもしっくりこない。
そんなところへ、マレー語のアナウンスが聞こえて来て、ちょっとほっとする。
まずは、WiFi。
乗り継ぎ便には、まだまだ時間があるので、本屋で立ち読み。
さっそく、Rolling Stones50周年の写真集を買いたいが、さすがに重いし、帰りにしよう。
Mick Jaggerのレジェンド本も欲しいなぁ。
と、のんきに見ていたら、ウミガメが、赤茶けた島を見上げている雑誌のカバーが目に飛び込んだ。
Senkaku Islandsがフィーチャーされており、日本と中国は尖閣諸島をめぐって戦争するのか、といった類の問いに、ウミガメが、「Sadly yes.」と答えているものだった。
尖閣諸島とは話の規模が違うと思うが、シパダンだって、ずっとマレーシアかインドネシアかという領有権争いの渦中にあったのを思いだした。
シパダンがマレーシア領と認められたのは、まだわずか10年前のこと。
それまでは、日中にはしょっちゅうインドネシアの偵察機がキーンとやって来て、人によっては、パイロットの歯が見えたというほどの低空飛行で威嚇めいたことをしていったものだ。
シパダンの領有権はマレーシアにあると、ハーグの国際司法裁判所で判決が下されたのは。今からちょうど10年前、2002年のこと。
シパダンがインドネシア領にならなくてほっとしたが、マレーシアと決まったとたん、マレーシア政府により。2004年にリゾートがクローズさせられた。
もし、シパダンが、マレーシアともインドネシアとも、どっちつかずの状態だったら、きっと今も、シパダンにはリゾートがあって、セレベス・エクスプローラーなんぞに乗らなくても、楽しい日々を遅れていたに違いない、と思うと、複雑である。
そういえば、キャセイの機内誌で、イケメン・ピアニスト、ユンディ・リーの写真を見たが、彼の日本でのコンサートも、尖閣諸島問題でキャンセルになったらしい。
そんな芸術やカルチャーの領域にまで影響が出るわけで、早く平和裡に解決してほしいのに、戦争をあおるような見出しに不快になったので、本屋は出て、KKゆきの便が出る、サテライトに向かう。

サテライトにゆくには、出発階から、またエスカレーターで下のフロアに降りて、バスを使う。
バスは航空機が通る道を走るので、目の前をA380が通過するときは、大迫力。
航空機が通過するまで、バスは停止するが、スマホで写真をとるチャイニーズが多い。
マニアには、かなり楽しいひとときだろう。

さて、バスを降りたらトイレに寄るが、誰もいない。
しばらくして、天井のランプが、薄紅くチカチカしているのに気がついた。
こんな照明だったっけ?と思いながら悠長に歯磨きをしていると、トイレ番のおばさんが現れた。
外からは、空港内の電動カートの警笛のような音がしてくる。
トイレ番のおばさんがもう一人入って来て、ランプ点滅を見ながら、なにやら会話しながら右往左往。
これは、掃除するから、早く出やがれってこと?
でも、こちらを見るでも、何か言われるでもないので、きちっと歯磨きして外へ出る。

エスカレーターで出発ロビーにあがると、こんどはセキュリティやらポリスが、1ダースほどうろうろ。
でも、みんな表情は「?」
そこでは、警報に混じり、機械的な音声が「Fire Alarm Activated」と言っているのに気がついた。
煙臭くもないし、立ち入らないようにも言われないし、出発待ちの旅行者たちも、くつろいでいる状態。
まあ、誤作動だろう。
うるさいなー、と思いながら、すみっこへゆき、次々と着陸する飛行機を見ていた。



5分ほどでランディングにも飽き、その場を離れた瞬間、警報は鳴り止んだ。
結局、誤作動でしたとも、安全確認ができましたとも、なんのアナウンスもなく、何事もなかったかのように、ふだんの出発ロビーに戻った。
まあ、何事もなかったわけであるが。
搭乗まで、まだ1時間ほどあるので、スタバでコーヒータイム。
別便で来た友だちとも、無事に合流。


9/22 KA65 香港1640 コタキナバル1940
KA65の機内はガラガラ。
前方3列目の左側の窓側にすわったが、みんな後方に詰め込まれたようで、前方の人口密度は超低い。
キャビンクルーが上のコンパートメントをしめても、出発時間間際になっても、ドアクローズにならずいらっ。
しばらくして、全員黄緑色のウェアのチャイニーズ一団体が乗り込んで来た。
どう見ても、大陸のチャイニーズ。
たぶん、乗り継ぎ便が遅れたかなにかで、遅くなったのだろう。
彼らが乗り込んだあとも、依然、前方はガラガラで楽ちん。
離発着の便が多く、なかなか飛び立てない。
滑走路に出る手前で、3機がこんにちわ。



JALとCXカーゴも、反対側で離陸の指示待ち。
こっちとどっちが先かなと思っていたら、こちらのKAが先に飛び立てた。
前の席には、新婚っぽい香港人カップルが、青リンゴを持ち込んでむしゃむしゃ。
離陸すると、ほどなくミールが出るのに。

KAクルーは、日本人を見分けると思ったが、今回は広東語で話しかけられ、「???」
すぐに、「そーりー、びーふorちきん?」ということで、またまたビーフ。
お魚がいいなぁ・・・
ビーフの味付けは、ポークチャップというか甘酢というか、微妙。
とにかく、肉、固すぎ。

やがて、機内は西陽でオレンジに染まった。
右側の窓の外は、とても美しいオレンジの世界で、左側の私は、ちょっとうらやましい。

しかし、わずか3時間の距離なのに、いつまでたっても、着かない感覚がする。
3時間のフライトが、こんな長く感じるなんて。

でも、今回は、イレギュラーなく、KKまでたどりつけて良かった!
途中の揺れを考えると、おそらくKKよりはるか北、沖縄よりはるか南に台風予備軍がいるにちがいない。
台風は来ない、Land Below The Windのサバであるが、それでも、北に台風がいると、天候や海が荒れてしまうので、なんかいやだ。


KKIA
フライトが高度を下げると、ときどき薄雲の固まりはあるが、視界くっきり。
KKは晴れている。
到着後、イミグレ通過、荷物のピックアップまでさくさくすすみ、税関出口を出たら、エレベーターで出発階に上がり、チェックインキオスクで、あしたのタワウゆきの便にチェックインをしておく。
そしてまた到着階に戻って、タクシーでホテルへ移動。


ホライゾン・ホテル・コタキナバル
ゴールデンウィークに引き続き、場所と部屋の感じとコスパのよさがお気に入りのホライゾンへGO!
お部屋は9階、山側。
アゴダで安いスーペリアにしたら、残念ながら、木製の丸バスタブも、ちゃぶ台ふう座りテーブルもなかった。


佑記肉骨茶
機内食ですでにディナーを食べているが、せっかくだから、やはり何かつまみたい。
もう、これは、バクテスープしかない。
金記でも、新記でもなく、やはり佑記。
21時半というのに、佑記の前の歩道に並べられたテーブルには空きがない繁盛っぷり。
すぐにいちばんはじのテーブルがあいたので座ろうとすると、店の女の子から店内をすすめられるが、「外がいい」とお断り。
だって、中は暑いんだもん。
どうやら、営業時間終了にむけて、すみっこのテーブルから、撤収したかったようだ。
さらに、佑記の隣にできた、タヌキのマークのアイスカチャン屋さん「Zen」も、ウェイティングの人多数で大繁盛。
ローカルがあまりに並んでいるので、気になってしようがない。

そうこうするうちに、1年ぶりの佑記のバクテが登場。


おさかな模様に心ひかれるれんげ。


ぐつぐつ度では新記、スープのヴァリエーションでは金記、味加減の絶妙さでは、佑記である。
お肉が入っていないスープをすすると、その神スープぶりは、他店の追随を許さない。
と、私は思う。

2人前で17リンギット。

バクテ完食後、どこかのバーかカフェでビールでも飲もうかと思うが、食べすぎなので、セブンイレブンで、タイガービールをひとり2本ずつ買い、Zenの代替として、ちょっと違うが、マグナム食べながら、ホライゾンへ帰った。

部屋で、台湾の、なんらかの芸能関係の授賞式番組を見ながらビールを飲むうちに、雨が降って来た。
唄う太めの若者に、太った女性バックダンサー、太めの女性芸能人など、なんだか太った芸能人が主流だった。

あー、雨だし、ホテルに帰って来てよかった。
明日のフライトは、午後2時すぎなので、夜ふかし。
1日3食とも肉のうえに、22時すぎのアイスクリーム、そしてビールを飲んだら寝るなんて・・・
せっかくのワークアウトの努力が水の泡と帰す1週間の幕開けである。
コメント
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