つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

グミョンの哀しい恋

2006-09-01 14:57:34 | テレビ
フエ~今回ほどヒヤヒヤしたことはなかった。
禁断の王の秘文書館へチャングムが何度も足を運び、
それだけでも大変な事なのに、あろうことか
その度に王の病歴の記録を持ち出したのである。

発覚すれば即死刑である。無茶するなあとおもいつつ
「エエ、また行くのかい、危ないよう」出入するたびハラハラ。

案の定発覚だ。「それ見ろ!」言わんこっちゃない。
捕まって取り調べを受けた後、「密かにかたづけろ」という恐ろしい
言葉に息をのんだ。
幸い長官に助けられたが、そこへあの女官の悪のボス、チェサングンが…。

このように今回は見所がたくさんあって、チャングムの危機一髪は
もちろんだが、あのチャングムのライバル、グミョンが
「一度でいい王様のためでなく大事な方のために料理を作りたかった。」
と言ってミン・ジョンホに料理を用意し、愛の告白をするときのシーンは、
鬼気迫るものがあった。
王宮の女官は王以外に恋することは許されないのだ。「かなわぬ想いと
知りつつも身を焦がしました。」「知っていただきたいのです、そんな
女官がいたことを、心の置き所のない女官がいたことを…。」

「ウ~こう来られたらどうする、どうするんだ」思わず声を
出したら、身内の流し目がこっちを向き、平手が我が頭にポンときた。
「最後のお願いがございます、心を込めて作りました私の料理を
召し上がっていただけないでしょうか。」と再びグミョン。これは
恋の終わりを告げる最後の晩餐ではないだろうか。
「ウム~食べるべきか食べざるべきかどうする、どうするんだあ」頭にポン。

こうして、この脚本は見ている者にも、男心の決断を迫ってくる。
しかしミン・ジョンホの心はすでにチャングムにあることは
知っているのだ。なんて哀しいグミョンの恋なんだ。

このグミョンはチャングムの本当のライバルで、最後はチャングムと
刺し違えるぐらいの覚悟は持っている最大の敵でもある。
そして、自分がもう本当には幸せになれないことを知っているのだ。

謀略と陰謀で得たサングンの地位に「それで本当に幸せなの」と
チャングムに問い詰められ、胸をえぐられたような表情は忘れられない。
そのグミョンがかなわぬ恋と知りつつ、ミン・ジョンホに想いを
ぶつけたのである。すさまじい迫力だった。そのときに流れた一筋の
涙は血の涙のようにも思えた。

今回はこのグミョンのことが一番印象に残ったが、来週はまた大変だ。
予告では長官の「もうどうすることもできない」
というセリフとチャングムが縛られ猿ぐつわをされているシーンが
映し出されていた。来週こそチャングムの危機一髪だ、もう今から
ドキドキ…。なのだ。
そうこうしているうちに、次の放送は明日になってしまった。
コメント
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