半沢直樹最終回を観た。
わたしは、初回から何度となく
観ている大ファンである。
がしかし、最終回に関しては、大いに
釈然としていないのだ。
同期の友、近藤は本当に裏切るのかどうか、
すでに我が家の話題であったが、あっさり
裏切ってしまったではないか。
その後、半沢の温情もあって元の友情の
鞘に収まったのであるが、これは、まさに半沢に
とって致命傷になる裏切りなのだ。
いわば、自分の身分保障と友の職場での
命を引き換えたのである。
この事実は一生近藤が背負う十字架になるだろうし、
半沢らにしたって、裏切られたという事実が、忘れようと
しても忘れられない思いが、心の片隅でくすぶる
のは避けられないだろう。
①これが第一に釈然としない。
②続いて、追い詰めてた常務の大和田を
取締役員会の万座で土下座を強要したこと。
さすがに、嫌らしい感じで見るのが辛かった。
③また、その強要に大和田が従ったことも
ちと不可解。
土下座をしても何ら軽減されるものは
なかったのであるから、彼としてはドアを蹴って
出て行ってもよかったのである。
そして、人事である。
最後の半沢の人事は、まあ、わからないでは
ないとして、またそれなりの頭取の考えが
あるとして、こちらはよしとできるのだ。
しかし、常務大和田の軽微降格は大いに
釈然としない。
④頭取がその理由として、「わたしは、あなたを
銀行員として尊敬している」と言ったが、
彼のやった所業は、銀行員としてあるまじき
行為ではないか。
おまけに、白状した部下を出向させたのである。
どこに尊敬する行為があるのか彼の行状を
みれば不可解。
行内の政治的思惑はあったとしても、
みなさん、ああやっても大したことないんだ、と
保障したようなものである。
行内融和どころか、不満、欺瞞のマグマが
渦巻いて、それこそ伏魔殿そのものの
一丁上がりではないか。
ウ~悔しいところだが、釈然といないまま
続編を待ってしまうのだった。