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ぽかぽか春庭「虹のずっとずっと彼方in府中美術館」

2013-07-03 00:00:01 | エッセイ、コラム
府中美術館「虹の彼方」展

2013/07/03
ぽかぽか春庭@アート散歩>春庭の現代ゲージツ入門(11)虹のずっとずっと彼方in府中美術館

 今年初め、2013年1月には府中美術館に出かけました。「ぐるっとパス」にチケットが入っていたので、仕事帰りに「タダが損しないように」出かけていったのですが、展示されていた「虹の彼方」展は、ぐるっとパスで100円割引きになるだけだと言われました。常設展だけならぐるっとパスで見ることができるんじゃないの?と訊ねたら、常設展も特別展も同じフロアなので、常設展だけ見ることはできないという。なんだかだまされた気もするが、ショウがないので一般700円から100円割り引いてもらって入りました。

 10人の「現代ゲージツ」を見たのですが、まあ、おもしろいっちゃおもしろいし、ナニコレ?と思えば、全部「なにこれso what?」
 現代美術ってのはそういうもん。

 常設展示のひとつ。三木富男(1937-1978)「耳」
 ナニコレ?と思うまでもなく、耳です。三木富男は、いろんな耳を彫刻で表現したけれど、全部左耳。ドーシテ右耳は彫りたくなかったんだろう。
三木富男「耳」

 一番面白かったのは、入り口ホールの床に敷いてあった敷物で、平らな床にただ広げられているんだけれど、これをカメラで写すと、あら不思議、モニターに映るのは、立体に見えるのです。
 Rocca SPIELEによる「府中でRocca」

平面の床が
モニターの中では立体に見える


 館内撮影禁止ですが、自分が映ったモニターを自分で撮影するのはお構いなしとのことで、写しました。平らなところを行ったり来たりするだけで、モニターには、高い台をよじ登ったり、低い台へ飛び降りたりするみたいに見えるのです。おもしろいから、しばらくこれで、遊んでいました。

 ここで遊ぶだけだったら、700円払わんでもよかったんだけど、「虹の彼方」展に入室する前、ここを通り過ぎたときは、この床が立体に見えるということに気づかなかった。「虹の彼方」展示の一画にモニターがあって、札幌だかどこかでこの床を展示して撮影したビデオを見て、実物が玄関ロビーにあることに気づいたのです。700円は、これに気づくための費用だったと思うことにします。あ、100円割り引いてもらったので600円でした。

 やっぱ、私にとって現代芸術は、虹のずう~っとずうっとと彼方にあって、近づけば近づくほど遠くに見えるもんだなあと、思って帰りました。

<つづく>
コメント (4)
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