2013/07/30
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2013サマーディナー(3)ペルーランチ
待ちに待った夏休み到来。7月26日金曜日、今期最後の授業を終えました。
月木出講している大学の、恒例期末打ち上げ会。今回は、六本木にあるペルー料理の店「ナスカ」です。
ペルー出身の留学生、スペイン系の先祖を持つ学生は何人か教えましたが、インディオ系の祖先を持つ学生を教えたのは、女性ひとりだけです。インディオ系の人が大学教育まで受けて、留学するのはよほどのことがないと、難しいのだろうと思います。大学推薦、大使館推薦の国費留学(日本の文部科学省から奨学金を給費される)でなければ、私費留学するほどの経済力があるインディオ系出身者が少なく、大学推薦を受けるには、成績優秀というほかに、有力なコネクションが必要とされるところが多いのが、途上国の現実です。
ブラジル、アルゼンチンなど南米の国には、日系の移民を祖先に持つ人も多く、それらの出身者は、日本に出稼ぎにきている人も多い。親は日本語を話せず、子供が地域の学校で日本語が話せないために、いじめにあったりして不登校になった場合、それらの子供たちが通う学校の受け皿がないのが現状で、地域の小中学校での日本語教育の充実が求められています。
このような子供を受け入れている地域の日本語教室が地域にあったら、ぜひボランティアで教える体験をしてほしいと、日本語教育志望の学生たちには話していますが、はたしてこの夏休みに、実践する学生はいるでしょうか。
さて、ペルー料理の「ナスカ」。六本木のミッドタウンの近くにありますから、午前中ミッドタウンのサントリー美術館で「谷文晁展」を見ようと思って午前中に家をでました。しかし、いつもの方向音痴の私。六本木ダイヤビルというビル名を見て、地下鉄の六本木駅で降りたら、違いました。六本木ダイヤビルといっても、いちばん近い駅は乃木坂だったのです。麻布警察署で道をたずねて、それでも遠回りしてしまって、店を確かめてからサントリー美術館に行こうという計画だったのに、店についたら、もうミッドタウンに戻る気力がありませんでした。
そのまま店の中でランチの約束時間まで待たせてもらいました。
店の床にはナスカの地上絵が描かれていたりして、なかなか感じのいい店でした。
ランチコースは、マリネサラダのセビチェから始まりました。セビチェは代表的なペルー料理で、魚介類を中心になんでもマリネすれば、それがセビチェということです。赤だし使っても白みそでも何を具材にしても味噌汁、みたいなもんでしょう。
とり肉のハツの串焼き、ジャガイモのクリームソースがけなどが出て、ピスコサワーというペルーのカクテルと、地ビールを飲みながら、今期のあれこれの失敗の話、会話授業を録音したのに、音がとれていなかった、だとか、宿題を配布したら、ぜんぜん違う課のを配ってしまっただのの話から、身近な社会歴史問題まで、1時から4時半まで、おしゃべりが続きました。
みんな、これで心おきなく夏休みです。
いえ、ふだんだって、心おきなく映画みたり芝居みたりして遊んではいるのですが、やはり学期が終わって成績つけ終わらないと、夏休みになった気がしない。みな、まじめな先生たち。
私は、ふだんの遊び癖に輪をかけて、楽しくぐうたらと夏をすごします。
<おわり>
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2013サマーディナー(3)ペルーランチ
待ちに待った夏休み到来。7月26日金曜日、今期最後の授業を終えました。
月木出講している大学の、恒例期末打ち上げ会。今回は、六本木にあるペルー料理の店「ナスカ」です。
ペルー出身の留学生、スペイン系の先祖を持つ学生は何人か教えましたが、インディオ系の祖先を持つ学生を教えたのは、女性ひとりだけです。インディオ系の人が大学教育まで受けて、留学するのはよほどのことがないと、難しいのだろうと思います。大学推薦、大使館推薦の国費留学(日本の文部科学省から奨学金を給費される)でなければ、私費留学するほどの経済力があるインディオ系出身者が少なく、大学推薦を受けるには、成績優秀というほかに、有力なコネクションが必要とされるところが多いのが、途上国の現実です。
ブラジル、アルゼンチンなど南米の国には、日系の移民を祖先に持つ人も多く、それらの出身者は、日本に出稼ぎにきている人も多い。親は日本語を話せず、子供が地域の学校で日本語が話せないために、いじめにあったりして不登校になった場合、それらの子供たちが通う学校の受け皿がないのが現状で、地域の小中学校での日本語教育の充実が求められています。
このような子供を受け入れている地域の日本語教室が地域にあったら、ぜひボランティアで教える体験をしてほしいと、日本語教育志望の学生たちには話していますが、はたしてこの夏休みに、実践する学生はいるでしょうか。
さて、ペルー料理の「ナスカ」。六本木のミッドタウンの近くにありますから、午前中ミッドタウンのサントリー美術館で「谷文晁展」を見ようと思って午前中に家をでました。しかし、いつもの方向音痴の私。六本木ダイヤビルというビル名を見て、地下鉄の六本木駅で降りたら、違いました。六本木ダイヤビルといっても、いちばん近い駅は乃木坂だったのです。麻布警察署で道をたずねて、それでも遠回りしてしまって、店を確かめてからサントリー美術館に行こうという計画だったのに、店についたら、もうミッドタウンに戻る気力がありませんでした。
そのまま店の中でランチの約束時間まで待たせてもらいました。
店の床にはナスカの地上絵が描かれていたりして、なかなか感じのいい店でした。
ランチコースは、マリネサラダのセビチェから始まりました。セビチェは代表的なペルー料理で、魚介類を中心になんでもマリネすれば、それがセビチェということです。赤だし使っても白みそでも何を具材にしても味噌汁、みたいなもんでしょう。
とり肉のハツの串焼き、ジャガイモのクリームソースがけなどが出て、ピスコサワーというペルーのカクテルと、地ビールを飲みながら、今期のあれこれの失敗の話、会話授業を録音したのに、音がとれていなかった、だとか、宿題を配布したら、ぜんぜん違う課のを配ってしまっただのの話から、身近な社会歴史問題まで、1時から4時半まで、おしゃべりが続きました。
みんな、これで心おきなく夏休みです。
いえ、ふだんだって、心おきなく映画みたり芝居みたりして遊んではいるのですが、やはり学期が終わって成績つけ終わらないと、夏休みになった気がしない。みな、まじめな先生たち。
私は、ふだんの遊び癖に輪をかけて、楽しくぐうたらと夏をすごします。
<おわり>