2013/07/14
ぽかぽか春庭知恵の輪日記>10年前の夏(2)2003年のたなばた
10年前、2003年日記、つづきです。息子は中学生。娘は大学生でした。
私は相も変らぬ「非情勤」講師生活。情けもあらず。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
2003/07/07 月 雨
日常茶飯事典>アルタイルデート不可ピザ
漢字、作文2コマ。
息子はやっと期末テスト終了。
一太郎の英単語校正機能、スペルがあっていない語の下に波線が出るだけ。校正というからには、クリックすれば正しいスペルに変わる機能もほしいのに。もしかして私がその機能をしらないだけなのか。
息子は「将来はスペルを丸暗記する必要はなくなる。英語文章中にI habe a kyatto.と打ち込んでもワープロが I have a cat.と、直してくれるようになる」というのだ。「パソコンが全部処理するから」と判断して、スペリング練習しない息子の成長速度と、ワープロソフトの進化と、どちららが先か。
ともかく、無事1学期の山を越えたし、七夕なのに雨でデートができないアルタイルのためにという理由をつけ、娘の希望で夕食はピザ宅配。ピザとアルタイルに何の関係があろうか。ないけど。
我が家ではピザの宅配は「ぜいたく」夕食の部類なのだ。カマンベールミルフィーユMとポテトピザSとエビとチキンの唐揚げで4500円。1500円分のクーポン券を使って、消費税込み3200円。一人分は1066円。
「たまには、いいよね。でもこの次ピザ頼むのは、またクーポン券もらったときだね」といいながら食べた。
本日のうらみ:1年に1度くらいは会わせてやろう
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2003/07/08 火 小雨ふったりやんだり
ニッポニア教師日記>「行ったことがあります」授業
漢字とSFJ、3コマ。
「~ことがあります」の文型の練習。「日本でした経験をいってください」と指示して、「北海道へ行ったことがありません」「さしみを食べたことがあります」などを言わせる。
「日光へ行ったことがありません」とホンジュラスのゲールがいうと、アルゼンチンのアルが「先生は夏休みに日光へ行きますか」と質問してきた。「私は日光へ行ったことがあります。でも、夏休みにいくかどうかわかりません」と、前の課の「~か、どうか」もついでに復習。
しかし、学生が知りたかったのは、私に日光へ行った経験があるかどうかではなく、「先生は学生といっしょに、留学生研修旅行にいくか、どうか」ということだった。
9月の留学生研修旅行、今年は日光へ行く。予備コースの学生はほとんどが参加するらしい。その際、引率の教師として「私たちは先生といっしょにいきたい」と言うのだ。「私は非常勤講師なので、いっしょに行くことができません。たぶん、朱賀先生か状先生がいっしょにいけるから大丈夫でしょう」と伝える。
「トキ先生、いっしょに行ってください」と、ご指名を受けるのはうれしいけれど、非常勤の仕事ではない。すなわち、指名料バックはない。
数年前の夏のこと。今オーストリアで仕事をしている先生が、富士山登山に留学生の希望者を連れて行った経験を話してくれたことがあった。
「富士山は日本で一番高い山だと説明したので、わかると思ったけれど、留学生たちは登山に対して何の知識も持たずに集まってきた。登山の装備も靴も用意できていなくて、ふだんのままのスニーカーにジーンズ。隣町に遊びに行くスタイルで、高山どころか、とにかく山と名前が付くものに登るのも初めて、と言う人もいて、たいへんだった。」と、いかに留学生の引率がたいへんだったか、話していた。
非常勤の教師が、個人的に留学生を連れて外出するとき、困るのが事故が起きた場合。大学の行事として出かけるのなら、保険などの措置もとれるけれど、個人的な企画の場合、事故対策などが何もない。
日本事情クラスで、毎年博物館見学に行くのだって、去年は「それぞれが自由に博物館へ遊びにきたら、偶然クラスメートに会った、ということにしてください」と話しておいた。上野の博物館では事故の可能性は低いけれど、万が一事故がおきたとき、私個人では何の保証もできないからだ。
今年は、一応日本語学科長の「暗黙の了解」を得た、という形になっているが、それでも別段何の保証もない。
本日のひがみ:通勤中事故の保証もない非情勤の非常勤
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2003/07/09 水 曇り
ニッポニア教師日誌>日本語音声表現
午後、水曜日春学期授業最終日。日本語音声表現発表会。教師として必要な、声の訓練の一環として、3分間自己表現を行う。一生懸命準備してきたスピーチあり、適当に体験談を語る気軽なのもあり。実家がお寺だからと般若心経の朗読あり、徒然草の朗読あり。
本日のたしなみ:社会人学生多摩川おじさんは、茶道お手前を披露
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2003/07/10 木 雨
ニッポニア教師日誌>博物館見学
木曜日、日本語Eクラス。東京国立博物館見学。
予想通り、スーとリューが欠席。スーは欠席の電話をかけてきたが、リューは連絡なし。
1時集合。1時半から、平成館の考古出土品を見た。教科書の写真で見たものが目の前に本物として並んでいることに、皆感激。本館へ行って、一階二階を見て、3時にいったん集合、3時半から4時まで東洋館見学。4時に解散。
私ひとりで、もう一度本館2階へ戻って、ゆっくり回った。信長、秀吉、家康の手紙が三通並んでいる所など、息子にみせたかった。信長の野望も太閤立志伝もエンディングクリアしたら、次は変体仮名手紙読解にでも挑戦して欲しい。
本日のてがみ:祐筆が書いた手紙か、自筆なのか。誰が書いたかより文字そのものが読めないのだが
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<つづく>
ぽかぽか春庭知恵の輪日記>10年前の夏(2)2003年のたなばた
10年前、2003年日記、つづきです。息子は中学生。娘は大学生でした。
私は相も変らぬ「非情勤」講師生活。情けもあらず。
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2003/07/07 月 雨
日常茶飯事典>アルタイルデート不可ピザ
漢字、作文2コマ。
息子はやっと期末テスト終了。
一太郎の英単語校正機能、スペルがあっていない語の下に波線が出るだけ。校正というからには、クリックすれば正しいスペルに変わる機能もほしいのに。もしかして私がその機能をしらないだけなのか。
息子は「将来はスペルを丸暗記する必要はなくなる。英語文章中にI habe a kyatto.と打ち込んでもワープロが I have a cat.と、直してくれるようになる」というのだ。「パソコンが全部処理するから」と判断して、スペリング練習しない息子の成長速度と、ワープロソフトの進化と、どちららが先か。
ともかく、無事1学期の山を越えたし、七夕なのに雨でデートができないアルタイルのためにという理由をつけ、娘の希望で夕食はピザ宅配。ピザとアルタイルに何の関係があろうか。ないけど。
我が家ではピザの宅配は「ぜいたく」夕食の部類なのだ。カマンベールミルフィーユMとポテトピザSとエビとチキンの唐揚げで4500円。1500円分のクーポン券を使って、消費税込み3200円。一人分は1066円。
「たまには、いいよね。でもこの次ピザ頼むのは、またクーポン券もらったときだね」といいながら食べた。
本日のうらみ:1年に1度くらいは会わせてやろう
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2003/07/08 火 小雨ふったりやんだり
ニッポニア教師日記>「行ったことがあります」授業
漢字とSFJ、3コマ。
「~ことがあります」の文型の練習。「日本でした経験をいってください」と指示して、「北海道へ行ったことがありません」「さしみを食べたことがあります」などを言わせる。
「日光へ行ったことがありません」とホンジュラスのゲールがいうと、アルゼンチンのアルが「先生は夏休みに日光へ行きますか」と質問してきた。「私は日光へ行ったことがあります。でも、夏休みにいくかどうかわかりません」と、前の課の「~か、どうか」もついでに復習。
しかし、学生が知りたかったのは、私に日光へ行った経験があるかどうかではなく、「先生は学生といっしょに、留学生研修旅行にいくか、どうか」ということだった。
9月の留学生研修旅行、今年は日光へ行く。予備コースの学生はほとんどが参加するらしい。その際、引率の教師として「私たちは先生といっしょにいきたい」と言うのだ。「私は非常勤講師なので、いっしょに行くことができません。たぶん、朱賀先生か状先生がいっしょにいけるから大丈夫でしょう」と伝える。
「トキ先生、いっしょに行ってください」と、ご指名を受けるのはうれしいけれど、非常勤の仕事ではない。すなわち、指名料バックはない。
数年前の夏のこと。今オーストリアで仕事をしている先生が、富士山登山に留学生の希望者を連れて行った経験を話してくれたことがあった。
「富士山は日本で一番高い山だと説明したので、わかると思ったけれど、留学生たちは登山に対して何の知識も持たずに集まってきた。登山の装備も靴も用意できていなくて、ふだんのままのスニーカーにジーンズ。隣町に遊びに行くスタイルで、高山どころか、とにかく山と名前が付くものに登るのも初めて、と言う人もいて、たいへんだった。」と、いかに留学生の引率がたいへんだったか、話していた。
非常勤の教師が、個人的に留学生を連れて外出するとき、困るのが事故が起きた場合。大学の行事として出かけるのなら、保険などの措置もとれるけれど、個人的な企画の場合、事故対策などが何もない。
日本事情クラスで、毎年博物館見学に行くのだって、去年は「それぞれが自由に博物館へ遊びにきたら、偶然クラスメートに会った、ということにしてください」と話しておいた。上野の博物館では事故の可能性は低いけれど、万が一事故がおきたとき、私個人では何の保証もできないからだ。
今年は、一応日本語学科長の「暗黙の了解」を得た、という形になっているが、それでも別段何の保証もない。
本日のひがみ:通勤中事故の保証もない非情勤の非常勤
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2003/07/09 水 曇り
ニッポニア教師日誌>日本語音声表現
午後、水曜日春学期授業最終日。日本語音声表現発表会。教師として必要な、声の訓練の一環として、3分間自己表現を行う。一生懸命準備してきたスピーチあり、適当に体験談を語る気軽なのもあり。実家がお寺だからと般若心経の朗読あり、徒然草の朗読あり。
本日のたしなみ:社会人学生多摩川おじさんは、茶道お手前を披露
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2003/07/10 木 雨
ニッポニア教師日誌>博物館見学
木曜日、日本語Eクラス。東京国立博物館見学。
予想通り、スーとリューが欠席。スーは欠席の電話をかけてきたが、リューは連絡なし。
1時集合。1時半から、平成館の考古出土品を見た。教科書の写真で見たものが目の前に本物として並んでいることに、皆感激。本館へ行って、一階二階を見て、3時にいったん集合、3時半から4時まで東洋館見学。4時に解散。
私ひとりで、もう一度本館2階へ戻って、ゆっくり回った。信長、秀吉、家康の手紙が三通並んでいる所など、息子にみせたかった。信長の野望も太閤立志伝もエンディングクリアしたら、次は変体仮名手紙読解にでも挑戦して欲しい。
本日のてがみ:祐筆が書いた手紙か、自筆なのか。誰が書いたかより文字そのものが読めないのだが
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<つづく>