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ぽかぽか春庭「サクラさんのかき氷」

2013-07-20 00:00:01 | エッセイ、コラム
2013/07/20
ぽかぽか春庭HALシネマパラダイス>かき氷映画(1)サクラさんのかき氷

 映画の中に出てくるかき氷で最高においしそうな、といえば、No.1は荻上直子『めがね』でしょう。

 南の島((主なロケ地は与論島)の浜辺のペンション「ハマダ」に疲れを癒しにやってくる都会からの客たち。
 そのなかのひとり、サクラさん(もたいまさこ)は、都会からプロペラ飛行機でやってきます。
 サクラさんは、まず朝は浜辺にでて「メルシー体操」をします。このメルシー体操は、「珍しいきのこ舞踊団」の伊藤千枝が振り付けしているユニークな動き。
 島の人たちはひとりふたりと集まって、このふしぎな動きの体操をいっしょにやっています。

 昼間のサクラさんは、ボランティアの「かき氷屋さん」。まず、ゆっくりじっくりと小豆を煮て、極上の煮豆を作ります。浜辺の小屋に機械をすえると、たっぷりと煮豆をいれた器にシャカシャカと氷を削り盛り上げます。お代は、島の農産物だったり、かわいい女の子が折った折り紙細工だったり。

 都会での仕事に疲れてしまったタエコ(小林聡美)も、浜辺で「たそがれて」すごし、最初は「かき氷は頭がキ~ンってなるから苦手」と言って食べなかったかき氷だったけど、一口サクラさんのかき氷を食べるうちに大ファンに。
 島に着いたときとは体の細胞が一新されたような気分で、都会へ戻っていくのです。

 去年も今年も、サクラさんの「夏休み限定かき氷屋」は店開きし、そして次の年も、、、、。

 画面に出てくるかき氷は、いままで食べたどのかき氷よりもおいしそうに見えます。南の島で、食べてみたい極上小豆煮のかき氷。

 サクラさんの「煮豆のコツ」は、小豆煮立てて沸騰したら一度ゆでこぼして、もう一度水からことこと煮るってこと。あともうひとつは、豆の分量の半量の砂糖を入れるのだけれど、それは「白砂糖」と「きび砂糖」が半分ずつ。塩のひとつまみも忘れずに。という作り方。

 でも、小豆がうまく煮えたとしても、やはり東京の熱暑の中で食べたのでは、映画の中のあのうまそうなかき氷にはならないのでしょうね。

 南の島の浜辺で食べてみたいです。


 東京、今日も35度C。でも、政治家と官僚と東電幹部は「気温40度の日が3日続けば、みんな熱中症になり、原発でもなんでもいいから電気がほしい、エアコンがんがんつけたい、原発再稼動してくれぇ、と言い出すだろうから、熱暑待望中」なのですって。

 う~ん、こっちも意地です。氷を口に含み、冷やしたタオルを首に巻き、水張ったバケツに足突っ込み、うちわ片手にテレビ放映を録画した『めがね』を見てすごそう、、、、と思ったのに。この夏、我が公団団地は外壁とベランダ防水工事をしています。南のベランダ側も北の廊下側も、すっぽりと工事足場とネットに覆われてしまい、頼みの風通しがゼロ。はい、エアコン遠慮しいしい使っております。う~、我が家に届ける電気、原発で作ったのじゃありませんように。電気、独占事業じゃなく、業者を選べる方式にしてほしい。

 あれれ、『めがね』のかき氷について、前にも書いたことあるなあと思って検索してみたら、2008年4月に書いていました。
http://hal-niwa.blog.ocn.ne.jp/blog/2008/04/post_09c1.html

 夫から「若い頃のあなたは、小林聡美に似ていた」と言われたのを真に受けて書いた一文でした。アホやね。
 そういや、小林聡美は三谷幸喜と離婚してさっさと出て行ったのよね。
 わたしゃ未だに与論島へかき氷を食べに行く旅もできず、ひとつ120円のアイスが、5つ買うと500円に割引というのをスーパーで買ってきて、娘むすこと分け合って食べるのがせいぜいです。

 おいしいかき氷食べたい。

<つづく>
コメント (7)
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