春庭Annex カフェらパンセソバージュ~~~~~~~~~春庭の日常茶飯事典

今日のいろいろ
ことばのYa!ちまた
ことばの知恵の輪
春庭ブックスタンド
春庭@アート散歩

ぽかぽか春庭「東北行き当たりばっ旅」

2014-10-04 00:00:01 | エッセイ、コラム
20141004
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十四事日記9月(1)東北行き当たりばっ旅

 今年の夏休みは、教科書編集の仕事があり、ずっと気が休まらない夏でした。
 編集といっても、私はほんとうにたいしたことができないままでした。
 「タスク型教材を作ります。○日までに○課の文法解説をピックアップしてタスク練習を考案すること」などと割り当てられると、気が小さいために旅行する気も起きませんでした。

 でも、9月最初のミーティングが2日と4日にあって、顔合わせをしてみると、主任の教授は東欧での学会発表に出かけたというし、もう一人の先生は小学生の息子さんとふたり旅でロンドンに1週間滞在したそうです。
 「うちの野生児、大英博物館見せても感激もせず、ロンドンで一番楽しかったのは、ハイドパークを走り回ったことだって。だったら、代々木公園で走り回っても同じだった」「でも、代々木だったら蚊に刺されたかも知れないから、息子さん、お母さんとハイドパークで遊べていい思い出になりましたね」なんて会話を交わし、そうだ、私も旅行しなきゃ、と思いました。

 あらま、10日に青春18切符の期限が切れるまでに、6,7,8の3日間しかないわ。9日にはまた教科書ミーティングだから。
 という具合で、何の計画も宿泊予約もなしに、9月6日の朝、起き抜けでリュックサックしょって出発。

 今年の青春18切符は、8月2日3日に、清里高原に出かけて往復に使い、8月下旬に日帰りで甲府へ行きました。まだ2枚残っていますから、これを「モトがとれるくらい遠くまで」でかけないことには、「乗り鉄」の名折れ。

 130円の初乗り切符で、できるだけ長い距離、電車に乗り続ける一筆書き乗車とか、青春18切符を使って24時間以内にできるだけ長い距離を移動する、とか、乗り鉄チャレンジはいろいろやってきました。
 今年、長距離記録は無理ながら、せめて5枚つづりの青春18切符を使い切らねば。

 昨年は青春18切符で「東北の近代建築を見る旅」に出かけました。
 そこで、東北シリーズ。2013年は日本海側、長野新潟山形。2014年は福島山形の山側、2015年は秋田青森へ、2016年には太平洋側へ。というおおざっぱな計画を立てました。
 今回は福島と山形の山側を歩いてみる、と行っても、宿泊予約もなしの行き当たりばっ旅です。

 朝、起き抜けに家を出て、東北線に乗車。黒磯、宇都宮と乗継いで、お昼に郡山へ着きました。エキナカのうどん屋で腹ごしらえ。きっと町中に出れば、名物のおいしい食べ物屋があるだろうに、「今回は食べ物はなんでもよい、できるだけ建物を見よう」という志。

 まず、駅の観光案内所で市内観光地図をもらい、バス路線を教わりました。駅の西口広場からバスに乗り、開成館前で下車。しかしバス停のまわりをぐるりと見ても、どこに開成館があるのかわかりません。普通、○○前、と言うと、バス停の前に建物があるでしょうに、と文句を言ってもしかたなし。通りがかりの人にたずねると、あそこに交番があるから、その角を曲がればよい、と教えてくれました。

 交番で再度たずねて、開成館へ。
 安積開拓の歴史をしのぶ、開拓者の家、開拓事務所所長の官舎などがまとめて移築されています。目玉は開拓事務所であった擬洋風建築の開成館。
 開成館については、のちほど「東北擬洋風建築散歩」シリーズにまとめようと思います。

<つづく>
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする