20141007
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十四事日記秋の小さな旅(3)3時間ホームレスin 山形市
郡山での建物見学、安積開拓資料館から歩いて安積高校へ。ここでの旧福島県立尋常中学校(現・安積歴史博物館)については、学校校舎シリーズで紹介しました。
http://blog.goo.ne.jp/hal-niwa/e/aa0e21d97714e45c6714a08f81bca5cb
郡山で泊まってもいいかなと思いましたが、時刻表を買って検討すると、夕方の鈍行で進んでも山形まで行きつくとわかりました。青春18切符利用者は、少しでも一日分の距離を伸ばしたいのです。2100円でできるだけ遠くに行けると得した気がします。
夜7時すぎに山形駅に着きました。おなかもすいたけれど、まずは寝る場所を確保しようと、駅の周辺をぐるりと回ったのですが、ホテルサンルートやらルートインやら、ビジネスホテル、軒なみ断られました。
4軒目のフロントさんが「9月第一週の土日6日7日は、3つの学会が山形市で開催されるので、どのホテルも満員ですよ。たぶん空室はなしでしょうね」と、予約もなしに泊まろうとしているリュックかついだおばはんの無知無謀をあざ笑うかのように教えてくれました。う~、ほんと無知でした。
日本語学会も日本語教育学会も、年会費高いから退会してしまって、学会なんぞと縁がない私。9月第一週というのは、大学関係者にとって学会開催にちょうどいい時期だということに、思い及びませんでした。夏休みも終わったことだし、東北の県庁所在地、どこか泊まれるだろうとタカをくくったバチがあたりました。
夜もどんどん更けていく見知らぬ街で、泊まるところのないホームレス気分、ほんとうにわびしくせつなく、とぼとぼと歩きつづけました。温泉宿などでは女性一人客は泊めたがらないところが多いけれど、最近のビジネスホテルは女性一人客でも泊まりやすい。ほんと、一人旅がしやすくなってありがたいと思っていたのですが、そういえば、去年はさすがに泊まるところの予約はネットでしておいたのだっけ。
ま、駅前のカラオケ店は朝5時まで営業と出ていたから、いざとなったら、朝までひとりカラオケでもやっていよう、と覚悟を決めて、山形駅の一番近く、駅前徒歩1分のビジネスホテルに飛び込みました。フロントさんは「満室です」といいます。ま、そうだろうと思ったよ。
戻ろうとするとフロントさんが「エアコンなしの部屋だったら、ご利用いただけるのですが」と声をかけてくれました。
おお、ありがたい。9月の山形、そんなに暑くもない晩です。エアコンなくたって、平気ヘーキ。おふろに入れて、ベッドがあれば、あとは贅沢言いません。しかも、前払い金「4700円」というのを、「エアコンなしなんだから、4500円でいいでしょ!」と、交渉するずうずうしさ。
朝、ホテルの値段表みたら、会員一泊3800円という激安ホテルでした。ほんとに狭かったし、部屋の無線ランとか設備も整っていないし、サービス朝食はおにぎりと味噌汁のみだし、そりゃ高いホテルに比べたら、サービス抜群とはいえなかったけれど、ソーレインホテルズさん、飛び込み客を泊めてくれてありがとう。何かの用で山形市に行くことがあったら、お礼にまた泊まるからね。
まあ、ホテルとしては、エアコン壊れていて予約入れてない部屋を埋められれば、稼働率UPで損はないしね。
おなかすいたので、駅前をもう一周したけれど、居酒屋さんにはひとりで入りにくかったし、チェーン店のファストフードではいくらなんでもつまらないし、と思って、屋台の焼き鳥屋で焼き鳥10本買いました。コンビニで発泡酒やサラダなどを買って、夕食としてはしょぼいけれど、デザートは、乗り継ぎの福島駅ナカの果物店で買った洋梨とぶどう。とりあえずの腹は満たしました。
フロント脇のパソコンは客が自由に使えるみたいだから、ネット検索で山形市内の近代建築所在地を確認。私のお目当ては「済生館」という明治時代の病院兼医学校の建物でしたが、ほかにも古い建物があるに違いない。明治11年建設の済生館のほか、県庁や県議会が大正時代のもの、古い教会もあるということがわかりました。
翌日の建物探訪に備えて、発泡酒カンひとつで、ソッコー寝付く。なにせ、速読と速タイピング、早食い早寝つきは、自慢の得意技。
エアコンない部屋でぐっすり睡眠。すっきり目覚め。さあ、無料レンタル自転車を借りて、出発です。
駅の観光案内所でもらった観光地図を自転車前かごに放り込んで、まずは、城跡の公園へ。
霞城公園入口

<つづく>
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十四事日記秋の小さな旅(3)3時間ホームレスin 山形市
郡山での建物見学、安積開拓資料館から歩いて安積高校へ。ここでの旧福島県立尋常中学校(現・安積歴史博物館)については、学校校舎シリーズで紹介しました。
http://blog.goo.ne.jp/hal-niwa/e/aa0e21d97714e45c6714a08f81bca5cb
郡山で泊まってもいいかなと思いましたが、時刻表を買って検討すると、夕方の鈍行で進んでも山形まで行きつくとわかりました。青春18切符利用者は、少しでも一日分の距離を伸ばしたいのです。2100円でできるだけ遠くに行けると得した気がします。
夜7時すぎに山形駅に着きました。おなかもすいたけれど、まずは寝る場所を確保しようと、駅の周辺をぐるりと回ったのですが、ホテルサンルートやらルートインやら、ビジネスホテル、軒なみ断られました。
4軒目のフロントさんが「9月第一週の土日6日7日は、3つの学会が山形市で開催されるので、どのホテルも満員ですよ。たぶん空室はなしでしょうね」と、予約もなしに泊まろうとしているリュックかついだおばはんの無知無謀をあざ笑うかのように教えてくれました。う~、ほんと無知でした。
日本語学会も日本語教育学会も、年会費高いから退会してしまって、学会なんぞと縁がない私。9月第一週というのは、大学関係者にとって学会開催にちょうどいい時期だということに、思い及びませんでした。夏休みも終わったことだし、東北の県庁所在地、どこか泊まれるだろうとタカをくくったバチがあたりました。
夜もどんどん更けていく見知らぬ街で、泊まるところのないホームレス気分、ほんとうにわびしくせつなく、とぼとぼと歩きつづけました。温泉宿などでは女性一人客は泊めたがらないところが多いけれど、最近のビジネスホテルは女性一人客でも泊まりやすい。ほんと、一人旅がしやすくなってありがたいと思っていたのですが、そういえば、去年はさすがに泊まるところの予約はネットでしておいたのだっけ。
ま、駅前のカラオケ店は朝5時まで営業と出ていたから、いざとなったら、朝までひとりカラオケでもやっていよう、と覚悟を決めて、山形駅の一番近く、駅前徒歩1分のビジネスホテルに飛び込みました。フロントさんは「満室です」といいます。ま、そうだろうと思ったよ。
戻ろうとするとフロントさんが「エアコンなしの部屋だったら、ご利用いただけるのですが」と声をかけてくれました。
おお、ありがたい。9月の山形、そんなに暑くもない晩です。エアコンなくたって、平気ヘーキ。おふろに入れて、ベッドがあれば、あとは贅沢言いません。しかも、前払い金「4700円」というのを、「エアコンなしなんだから、4500円でいいでしょ!」と、交渉するずうずうしさ。
朝、ホテルの値段表みたら、会員一泊3800円という激安ホテルでした。ほんとに狭かったし、部屋の無線ランとか設備も整っていないし、サービス朝食はおにぎりと味噌汁のみだし、そりゃ高いホテルに比べたら、サービス抜群とはいえなかったけれど、ソーレインホテルズさん、飛び込み客を泊めてくれてありがとう。何かの用で山形市に行くことがあったら、お礼にまた泊まるからね。
まあ、ホテルとしては、エアコン壊れていて予約入れてない部屋を埋められれば、稼働率UPで損はないしね。
おなかすいたので、駅前をもう一周したけれど、居酒屋さんにはひとりで入りにくかったし、チェーン店のファストフードではいくらなんでもつまらないし、と思って、屋台の焼き鳥屋で焼き鳥10本買いました。コンビニで発泡酒やサラダなどを買って、夕食としてはしょぼいけれど、デザートは、乗り継ぎの福島駅ナカの果物店で買った洋梨とぶどう。とりあえずの腹は満たしました。
フロント脇のパソコンは客が自由に使えるみたいだから、ネット検索で山形市内の近代建築所在地を確認。私のお目当ては「済生館」という明治時代の病院兼医学校の建物でしたが、ほかにも古い建物があるに違いない。明治11年建設の済生館のほか、県庁や県議会が大正時代のもの、古い教会もあるということがわかりました。
翌日の建物探訪に備えて、発泡酒カンひとつで、ソッコー寝付く。なにせ、速読と速タイピング、早食い早寝つきは、自慢の得意技。
エアコンない部屋でぐっすり睡眠。すっきり目覚め。さあ、無料レンタル自転車を借りて、出発です。
駅の観光案内所でもらった観光地図を自転車前かごに放り込んで、まずは、城跡の公園へ。
霞城公園入口

<つづく>