後楽園の池にいたカワセミ
20141012
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>小さい秋みつける散歩(1)文京区後楽園の彼岸花
すみともさんのブログで彼岸花の美しい写真を見て、「わあ、ステキ!私も彼岸花見て秋を感じたいなあと、思いました。
埼玉県日高市には「巾着田」という曼珠沙華群落の名所があるのですが、見たいみたいと思いつつ、まだ訪れたことはありません。いつかそのうち、、、、
せめて、近場で曼珠沙華が咲いているところ、、、、
都内ですぐに行けるところで思いつくのは、いつもの公園。
東京ドームの白い屋根と文京区役所シビックビルがみえる後楽園庭園
9月28日に飯田橋に映画を見に行ったかえりに、後楽園庭園に寄ることにしました。
前回は、2月の梅のころに、教え子のチェコ人一家を案内したのでした。2月の後楽園は冬場の人が少ない時期ゆえに工事があちこちで行われており、池の水は抜かれている状態でした。せっかく日本庭園の美しさを味わってもらおうと思ったのに、ちょっと残念。
今回、後楽園の園内は、3.11の地震で倒れた灯籠や石橋などの修復、耐震化の工事などがあらかた終わっていました。秋の風情、曼珠沙華は盛りを過ぎたところだし、園内の田んぼの稲刈りは一週間前の日曜に終わったところだというし、ちょっと間が悪かったのですが、小さな秋を感じることができました。
日本人は桜のころ、紅葉の頃にこの庭園を訪れるのを楽しみにしていて、他の季節にはあまり来ないということもあるでしょうし、都内公園のデング熱を運ぶ蚊の騒動があったせいか、園内には外国からの観光客らしき人の姿が目立ちました。おそらく、国内在住の人は、「もう絶対に蚊が出ない」という季節まで、都内の公園には近づきたがらないのかと思います。
観光客ではないだろうと思う人たちは、池のまわりに固まっていました。みな、三脚を立て、大型の望遠カメラを構えています。何事かと思っておたずねしたら「かわせみが来ているんです」ということでした。
私も池のふちからのぞくと、いました。
私、生きているカワセミを初めて見ました。カワセミは川の清流で魚をとって生きるため、きれいな川のあるところにしかないだろうと思いきや、ずいぶん前に、白金の自然教育園に住みついているカワセミがいることを、知りました。自然教育園のカワセミ写真の絵はがきを買いましたが、何度自然教育園を散歩しても、実際にみたことはありませんでした。
葛飾区の水元公園は、「カワセミの里」という施設を作って、カワセミが暮らしやすいように水をきれいにしているそうです。明治神宮、港区野鳥の森公園などにも飛んでくることがあるそうです。
写真を撮っている人に「どうやって、どの公園でカワセミの写真が撮れるか情報を集めるのですか」とお聞きしたら、「都内、公園、カワセミ」とでもキーワードを入れると、カワセミ写真を掲載したブログがたくさんヒットするから、バードウォッチャーや野鳥写真趣味の人たちは、毎日情報を見て公園通いをしている、ということでした。
私の荒い画素の写真ではズーム最大にしても、カワセミの姿を鮮明に捕らえることはできませんでしたが、生まれて初めて「鳥の宝石」と呼ばれるカワセミを写真や剥製ではない、生きている姿を見ることができたので、うれしかったです。
後楽園庭園の稲のハサ
彼岸花とカワセミ。小さな秋の一日をすごすことができました。
<つづく>