20141026
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十四事日記芸術の秋(8)ヨコハマトリエンナーレ2回目
横浜美術館ヨコハマトリエンナーレ。9月23日と10月8日2回見ても、まあ、わからんものはわからぬ。
両日見たおゲージツの中から、おもしろいと思ったものをご紹介。4つの車がおもしろかった。
エントランス前の錆びた車のようなもの。
ヴィム・デルボア(1965~)「Flatbed Trailer》 2007」
やなぎみわ作「日輪の翼」上演用のトレーラー舞台。
大竹伸郎「濾過された記憶」、
パフォーマンス集団noridanの「楽器カー」
「記憶世界など「忘却の海」に浮かぶちっぽけな島」にすぎない、というヨコトリ2014のコンセプトにてらして述べるなら。
私が気に入った車は、時の流れにのって、車輪を流れによってくるくる回して走る。記憶を乗せて走り、忘却という海に突っ込んでいく。
だが、この海はソラリスの海。突っ込んでいった記憶達は、忘れ去られているようで、すべてが海の記憶となって海に書き込まれている。
元は銀行だったところをアートギャラリーにしたヨコハマバンカートで、150年前にはのどかな漁村の前に広がる海だったヨコハマの港を眺めました。
う~ん、私の記憶力は、毎日めがねを探し、財布を置いた場所がわからなくなって探し、帰宅するとドアの鍵が鞄に入れたはずなのに見つからなくて探す。
私の忘却の海は果てしなく広がる。
<おわり>