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ミンガラ春庭「夜明けのシュエタゴン・パヤー」

2015-12-08 00:00:01 | エッセイ、コラム

夜明け直前のシュエタゴン・パヤー

20151208
ミンガラ春庭ミャンマー便り>ヤンゴンの寺(2)夜明けのシュエタゴン・パヤー

 ヤンゴン市の寺の中で最大であり、もっとも参拝客を多く集めるのは、なんといってもシュエタゴンパヤーです。ヤンゴンの小高いシングッダヤ丘の上に、燦然と黄金の輝きを見せている、ヤンゴンのシンボルであり、人々の信仰を集める祈りの場でもあります。
 6~10世紀に原型が作られたシュエタゴン・パヤー。何度も災害や国をめぐる争いの中で、建設と破壊が繰り返されて、現在の仏塔が建てられたのは、18世紀後半。でもミャンマーの人に尋ねると、たいてい、「創建は2500年前、釈迦牟尼入滅のすぐあと」と、伝説のほうを紹介します。

 私は、3月にヤンゴンに来たとき、夜のライトアップされたシュエタゴンパヤーを訪れました。煌々と輝く仏塔(ストゥーバ=卒塔婆)。高さ100mの仏塔は、圧倒的な存在感があり、お参りにきた人々の背景で輝いていました。

 3月の夜。タバウン満月の仏教行事の日。


 「夜のシュエタゴンパヤーもいいですが、夜明けもいいですよ」というおすすめにより、9月には夜明けに訪れました。
 5時に家を出て、まだ渋滞が始まらない市街をタクシーですすんで、南門に着きました。四方向にある門のうち、どうして南門かというと。ヤンゴンお寺は、カバエー・パヤーもそうですが、ご本尊や仏塔のある中心部は一段と高いところにあり、長い階段が参道となっています。シュエタゴンパヤーの南門は、階段を上らなくてもエレベーターがついています。御利益は階段のぼっていったほうがあるのかもしれませんが、私はエレベーター。

 観光客の入場料は8000チャット800円ですが、5時半に来る観光客はいないので、私も「地元の信仰篤き参拝者」と見なされました。肩にお参り用のスカーフを垂らして、スタイルは地元民です。

 夜明け前、ライトに輝くシュエタゴンパヤー


 だんだん明るくなってきます。




すっかり明るくなりました。


 仏像はほとんどがお釈迦様ですが、月曜日生まれの人のお釈迦様、火曜日生まれの人のためのお釈迦様、水曜日午前中生まれの人のためのお釈迦様、水曜午後の、、、と、八方のお釈迦様がおわします。
 釈迦を守護するかわいい顔のナーガや象もいます。

 まだ暗いなかの仏像。手前の暗がりのなか、ぼんやり白い背中を見せている僧の大きさと比べると5mほどの大きさの大仏かと。 


 ほとけ様は金箔できんぴかにするか、白塗りお顔に金色の衣。鎌倉の大仏も開眼供養のおりは金ピカに輝いていたそうですが、現代の日本で「当初の金ピカに復元するから金箔を張り直そう」という提案があったとしても、賛同者はどれくらいになるものか。私は美男におわす鎌倉大仏が好きですが、金ピカに輝くと違和感があるかも。



 寝仏は、いつでも人気があります。寝転んで説法するお釈迦様


 釈迦の説法を聞く弟子(?)の像


 かわいい守護動物。人面獅子?


 象に乗るブッダ


 供物をささげる信者の像と、「いやあ、まいどドーモ」と言っていそうなブッダ


 ひと部屋にぎゅうぎゅうに立ち並ぶ仏像。全部お釈迦様だと思いますが、「やあやあ、月曜日のお釈迦さん」「おやまあ、金曜日のおしゃかさんじゃありませんか。近頃の信者はドーデスカ」「いやいや、ぼちぼちで、、、」なんて会話しているのかも。していないか。


 釈迦像以外の仏像は少ない。この仏像は、釈迦を守る像のひとつだと思うけれど。釈迦像はたいてい「おめめパッチリ」顔なのですが、こちらは細めのおめめで醤油顔。


 参拝客たち、思い思いに祈りを捧げます。

 僧とともに熱心に祈るご夫婦。


 仏像にささげる供物を朝一番に届ける行列。


 仏像に金箔を貼ると功徳になるので、坊やもお父さんから金箔もらって貼っていました。


 女の子の「修行者」集団が、引率されて参拝に来ていました。





 参拝客のひとり
 

コメント (2)
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