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ぽかぽか春庭「2003年の漢字クイズ」

2015-12-15 00:00:01 | エッセイ、コラム
20151215
ぽかぽか春庭知恵の輪日記>2003三色七味日記12月(5)2003年の漢字クイズ

 2003年三色七味日記12月の再録を続けています。
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2003/12/18(木)曇り
ニッポニア教師日誌>授業おわり

 日本事情作文2コマ。追試験。ウさん、ランさん。

 ちゃんと採点したらバドさんは、追試対象者じゃなかったのだけど、陽気なバドさんがいたほうが、追試の暗さが緩和できそうなので、いっしょに受けてもらった。

 先週文集を持ってくるのを忘れたシャアさんの作文集にコメントを書いて渡す。
 これで、作文日本事情クラスの授業は全部終わり。

 水曜日授業も昨日で全スケジュールを終えた。
 日本語教授法2コマ。 前半は、模擬授業欠席者のやり残した分の追加模擬授業。
 模擬授業の欠席者は3人いたが、結局今日実施したのはひとりだけ。

 後半はアンケート書き。
 毎年アンケートに「良かった点ひとつ以上。改善して欲しいところ2つ以上書くこと」と要求。改善点を書かない学生は批判力なしと見なし、優はつかないと、おどす。

 けっこう皆シビアに言いたいことを書くので、いい傾向だ。
 模擬授業のやり方で、自分たちのチームは「制限時間ひとり5分~10分」というのを守ったから、用意してきた教材も全部は使いこなせず、悔しい思いをしたのに、制限時間を守らないで悠々と時間オーバーして授業をしていたチームもあった。不公平だ、という意見。

 これまでは、時間オーバーしてまでやりたいチームがなかったのだ。たいてい制限時間前にやることがおわってしまい、たった10分の授業でも、こなすのは難しいということを自覚するための模擬授業だった。

 年ごとに、私もなれてきたし、学生の模擬授業の腕も上がっている。
 来年からはタイムキーパーを付けなければなるまい。
 
 後半は、日本語教育能力試験体験版。できるできないはともかく、日本語教育能力試験では、このような傾向の問題がでるのだということを体験すればよい、という試験。

満点を取れたら、文句なしに優をやると言っておくが、満点とれることはない。めちゃ難しい。1問1点で、100問。最高点が60点台だった。

本日のつらみ:みんなが合格点をとっていれば、今日は私も休みにしたのに、と愚痴をいうと、点数がとれずに追試になったのではないバドが「すみません」とあやまった。ごめんね、つい愚痴を

2003/12/19(金)晴れ
ニッポニア教師日誌>漢字クイズ

 漢字、文化中級3コマ。

 最後はビデオのクラスなので、遊ぶつもりだったが、学生に言われてきづいた。火曜日をビデオクラスに振り替えたので、今日は漢字をやらなくちゃ。

 21課の新出漢字を大急ぎで導入。
 もう、学生は詰め込んでも無駄。この時間が終われば楽しい冬休み。10月の来日以来、あいうえおから詰め込まれて、漢字もいっぱい詰め込まれて、ふうふう言っているところ。冬休みが目前となれば、もう漢字どころじゃない。

 おまけに、昨夜は留学生寮で、年末恒例のパーティがあり、皆飲めや歌えやの大騒ぎをしたらしい。
 漢字小テスト、宿題点検も「先生、漢字の勉強していませんから、今日はやめましょう」と主張する。
 「冬休み中に必ず復習をしてくださいね」と、念をおして小テストは来年まで延期。
 そして、通常の読み練習なども、「宿題です。冬休みに勉強してください」で終わりにする。

 あとの時間は「漢字クイズ」

 12人のクラスを半分に分け、赤いマジックの赤チーム、青いマジックの青チーム。ペアワークで、漢字問題とヒント3つを日本語で考える。

 赤チームの問題「鎌倉の大仏」「東京タワー」「日本酒」
 青チームの出題「年賀状」「新幹線」あとの一題は「秘密」という。

 年賀状のヒント「じゅうしょとなまえを書きます」「お正月にもらいます」「郵便局へいきます」で正解が出た。「新幹線」も「長いです」「とても速いです」「安くないです」というヒントですぐあたった。

 赤チームの問題「日本酒」のヒントは、「日本人はこれが好き」「フィフィさんも好きです」「飲み物です」
 すぐに答えがでた。フィフィさんの日本酒好きは、クラスで有名らしい。

 学生が秘密にしていて、私に問題をみせなかった青チームの出題
 「きれいです」「かわいいです」
 ガブ「わたしです」と言うが、「ちがいます」と、却下。

 最後のヒント「いつも冗談を言います」と青チームの筋肉ンがいう。
 皆笑いながら、「HAL先生」と、口をそろえる。
 「正解です」

 皆大笑い。私の冗談好きを、こんなふうにクイズにできるくらい、学生に日本語の運用力がついたと思うことにして、「よいお年を」のあいさつをかわした。

本日の負け惜しみ:冗談であっても、「きれいでかわいい先生」と言ってくれて、やさしい学生たち

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20151215
 ヤンゴンの学生たちも、私の冗談によく笑ってくれます。
 カタカナ指導の「オ」の語彙例として「tail=尾」を導入し、ビルマ語で尾はなんていうのか知らないから、指示棒をおしりに当てて、「ヒトにはありません。We don't have a tail」と説明したら、受けた。当地の先生は、ジェスチャーとか、授業中のダンス披露とかやらない。上品で厳粛で威厳があるのがセヤマー(おなご先生)だから、品のない先生と思う学生もいたかもしれませんが。

 HAL先生の尾は、この12月、つらいことになっていました。当地に到着した翌朝、ホテルの階段から数段滑り落ちた、と、12月はじめのミンガラ日記で報告しました。おしりで滑り落ちてしたたか打ち、尾てい骨骨折かと覚悟したのですが、レントゲン撮ってもらったら、骨は折れていなくて、ただの打撲。
 
 ただの打撲なのに、半月たってもおしりが痛いのです。が、人間。慣れればさまざまなことを習得する。椅子から立ち上がるときは死ぬほど痛いのに、しゃがみ込み式トイレから立つのはいたくないのはなぜかということについて、研究探求を重ねた結果(というほどのもんではないが)、春庭、おしりの骨をそれほど痛くせずに立ち上がる方法を習得いたしました。 

 しゃがんだ格好から立つとき、膝を伸ばしつつ、おしりは後ろに突き出されます。こうすると、尾てい骨に負担がかからない。椅子から立つときも、思いっきりおしりをうしろにつききだしてから立つというコツを習得。ものすごくおかしなスタイルなので、見た人は笑いますが、痛みが少ないなら、笑われるくらい平気。
 なにごとも学習ですね。
コメント (6)
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