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ぽかぽか春庭「2003年の500色の色鉛筆」

2015-12-19 00:00:01 | エッセイ、コラム
20151219
ぽかぽか春庭知恵の輪日記>2003三色七味日記12月(7)2003年の500色の色鉛筆

 2003年三色七味日記12月の再録を続けています。
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2003/12/26(金)
日常茶飯事典>500色の色えんぴつ

 一日中、十二宮の少女たちを書く。

 ひつじのイラストと500色の色鉛筆の色の名がうまくマッチングするのもあるし、どの色を選んでいいのか、困るのもあった。「十二月の少女たち」も色が決まり、500色シリーズを続けることにした。

 色の名を12ずつ集めて、シソーラスに編集。1ダースごとにケースタイトルをつける。とても楽しい遊び。結局色のネーミングで一番多いのは花の名前だった。

本日の負け惜しみ: 5万円もするので私には買えなかった500色鉛筆で、こんなに遊べるとは思わなかった


2003/12/27(土)
日常茶飯事典>伯母の入院

 東京にも、朝は雪がぱらついたようだが、私が起きたときには溶けていた。

 アヤ伯母は、ICUから出て一般病棟へ移れそうだというが、脳の半分が機能しなくなっているので、顔つきが変ってしまったという。顔の筋肉も脳がコントロールしているから、顔半分の制御がきかないと、半分だけ筋肉がだらっと落ち込んだ状態になり、表情が変るのだという。

 かわいそうなアヤ伯母。いろんなチューブにつながれていて、それを引っこ抜こうとするので、しばりつけられているという。

本日のうらみ:最後くらいはつらい思いをせずにぽっくりいかせてやりたかたったのに

2003/12/28(日)
日常茶飯事典>見舞い

 東京にも、朝は雪がぱらついたようだが、私が起きたときには溶けていた。
アヤ伯母の病院へ。 蜜柑一家、すももとランチのあと、娘息子といっしょにアヤ伯母を見舞う。
 車椅子にすわり、両手にはミトンをはめられている。手をつかえるようにすると、点滴の注射針を抜こうとするのだという。
 「これは、包帯だからね、とっちゃうと病気がなおらないんだよ。早く病気をなおして帰ろうね」と、言い含めるが、こちらの言うことを理解しているのかどうかは、わからない。

 もう、私の顔も忘れているのかもしれない。この世でいちばん大好きだった柿実さんに先立たれてしまい、もう誰のことも用はないと思っているのかも知れない。
 蜜柑が、柿実ママのかわりになってアヤ伯母の世話をよくしてくれる。看護婦さんが食べさせようとしても、はねのけて食べようとしなかったゼリーを、蜜柑が「ちゃんと食べないと、もうお見舞いにこないよ」と、言ったら、食べたのだという。

 アヤ伯母は、ICUから出て一般病棟へ移れそうだというが、脳の半分が機能しなくなっているので、顔つきが変ってしまったという。顔の筋肉も脳がコントロールしているから、顔半分の制御がきかないと、半分だけ筋肉がだらっと落ち込んだ状態になり、表情が変るのだという。

 かわいそうなアヤ伯母。いろんなチューブにつながれていて、それを引っこ抜こうとするので、しばりつけられているという。

本日のうらみ:最後くらいはつらい思いをせずにぽっくりいかせてやりたかたったのに


2003/12/29(月)
ジャパニーズアンドロメダシアター>踊る大捜査線ムービー1

 ついに大掃除をしないままになりそう。掃除よりご飯を作ることより、ご飯を食べることより書いていたい。

 夜、娘息子が『踊る大捜査線ムービー1』を見ているのを横目で見ながらもキーボードを打ち続ける。

 稲垣吾郎の犯人役。もうちょっと「イッちゃている人」っぽい演技でもよかったかな。犯行動機が「クスリ」だけっていう感じだったけれど、もう少し「学校へのうらみ」とか、犯行背景があってもよかったと思うが、この映画は犯人はどうでもよくて、刑事達がドタバタすればいいのだから、ま、これはこれで面白かった。

 7年前の映画だから、ケイタイがやたらにでかかったりするし、広末凉子や仲間由起恵がういういしかったりする。

 7年前かあ、と思いながら来し方ふりかえり、最後の特殊部隊突入のシーンで第九が流れるのをききながら、これが我家の年忘れ。

本日のそねみ:書くことだけやってすごせる人


2003/12/30(火)
日常茶飯事典>年賀状

 娘は夫の事務所の年賀状作りを頼まれて、プンプン怒りながら事務所へ行く。なぜ怒っているかと言うと、午後いっしょに映画を見に行こうと言っていたのに、私がおこさなかったから。

 うちの分の年賀状はどうしよう。まったく何もやっていない。第一、プリンターの接続をまだしていない。

 娘は「ビッグファットウェディング」が見たい。私は併映の「フリーダ」が見たい。それで年末忘年会として、いっしょに見るつもりだったのに、「お母さんは、そうやってパソコン遊びばかりしていて、ほかのことは全部ほったらかしで。ちゃんとやることやってから遊びなさいよ!」と、すごい怒りよう。

 たしかに今、私は書くこと以外に何もしたくない。ああ、お金持ちで、家事を全部やってくれるお手伝いさんがいて、書くことだけやれる生活だったらどんなにいいだろうか。

本日のひがみ:リストラされてますます貧しい来年になる。お手伝いをやとうどころか、年収穴埋めにお手伝いさんになって働きにでなければならないかもしれない現実


2003/12/31(水)
日常茶飯事典>来年は

 ついに大晦日。

 今年のベストスリー
1,娘20歳、成人。ようやく子育てもゴールに。
2,息子が中学校水泳区大会で、リレー1位になった。
3,自分のホームページを開き、いろんな人とネットで交流できた。

 ワーストスリー
1,うさぎタイム急死
2,アヤ伯母脳梗塞で倒れる
3,独立行政法人化に伴う合理化として、授業もちコマ数をへらされ、時給もダウン

 と、なんだかんだ言っても、生きているのだし、しょうもない人生であっても、楽しみはいろいろ見つかるし。

 2003年は「イラク問題、派兵」という世の中の事象と関係なく自分のことだけで言うと、トータルそう悪い年でもなかった。

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20151219
 友人青い鳥さん、500色ではないでしょうが、カラフルなペンで絵を描いていらっしゃる。 Facebookに載せた「今年1年の締めくくり」を転載させていただきます。gooブログにはまだ載っていなかったので。

 2015年の締めくくりです。
 来年は、素晴らしい年になりそうです。
 2009年から続いた出来事も、今では、ワッハッハッハ~と、笑い飛ばせるようになりました、
 わが人生も、捨てたものじゃーないなぁと思います。


 こんなふうに今年1年を締めくくることのできた青い鳥さんに、拍手拍手です。
 傷害を持ちながら、ひたむきに生きている青い鳥さん。今年も、良いことばかりではなかったはず。今年65歳になったことから、障害者介助と老人介護の2本立てになって、ヘルパーさんの体制が変わり、なにかと不自由になりました。
 ヘルパーさんが不足し、妹さんに悲鳴のような「早く来て」という連絡をしたことも書いてありましたし、「トイレが間に合わない」ということもありました。

 これまでのように、慣れたヘルパーさんとの暮らしだったら、考えられなかった、「自宅にしまっておいたお金が封筒ごとそっくり消えてしまった」という残念な事件もありました。老人介護派遣で、不特定多数の人が出入りするようになったため、起きた事件のような気がします。老人ホームで老人を虐待する事件も起きている世の中、心優しく献身的なヘルパーさんばかりではないことは承知ですが、現実に悲しい事件が起きてしまい、心ふさがれました。

 それでも、青い鳥さんは「来年は素晴らしい年になりそうです」「我が人生も捨てたものじゃない」と書いていらっしゃる。
 すごいなあ、と、いつも青い鳥さんの絵や文を見るたびに、励まされます。
 私の、いつもネガティブな、不平不満の、文句たらたらの、愚痴人生に比べると、反省しきり。

 私も「我が人生、捨てたものじゃない」と、思わなければね。
 今年1年、よいことばかりではありませんでした。いてもたってもいられないけれど、ヤンゴンの地からどうすることもできない出来事もあったのです。
 でも、やっぱり私も青い鳥さんを見習って、来年はよい年になると信じようと思います。
 我が人生、悪いことばかりじゃない、、、、と信じたい。 
コメント (2)
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