自民党の裏金問題、関係者は口をつぐみ、「オレ、知らない」とウソをつきつづける。それでも、選挙民は、そういう自民党の議員を選出し続けることを、かれらは知っている。
裏金は何に使用されたかというと、「政治活動」という名の選挙活動に費消されたようだ。要するに、選挙民に何らかのかたちで裏金が配られたのだろう。
裏金をもらった議員は、そのカネを自由につかう。しかし税務署・国税庁は脱税として調査対象としない。自民党議員は、ウハウハである。
長く続いた自民党政治により、利権でつながる関係が確立しているのである。自民党国会議員、自民党地方議員、各種企業(国や自治体からおいしい仕事をもらう)、そして選挙民との間で、カネでつながった関係があるというわけだ。
この世は、カネ、カネ・・・・。最近報じられる投資詐欺。いとも簡単にだまされている。投資をすればカネが簡単に増殖していくと信じこまされ、多額のカネを犯罪者にプレゼントする。どうしてそんなバカな話にだまされるのかと私には不思議なのだが、しかし多くの人びとは、カネ、カネ、カネ・・・・・・を求め続ける。
生活できるカネがあればいいと欲を持たない私には、そうしたさもしい人びとに驚くばかりだ。
悪しき自民党政治が終わらない背景に、カネにすがりつく日本人の心性があると思う。少しでも、少しでもカネが欲しい・・・・今日生きることも難しい人がそういう気持ちになることは理解できるが、たくさんもっている人が、さらにカネを求める。
投資詐欺で明らかになる金額の大きさに、私は驚く。そんなカネをもっているのか、と。それだけもっているのに、まだ増やしたいのか・・・と。