浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

無症状者はPCR検査はいらない?

2020-10-31 18:43:56 | コロナ

無症状者にはPCR検査はいらない、というのが、日本の専門家の方針。

しかし感染しているのに無症状だという者も、他人に感染させている。だから感染者が減らないのだ。

アメリカでも同じ。cnnのニュース記事。

食品店店員の約20%が新型コロナ感染、大半は無症状 米調査

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トップダウンの時代(2)

2020-10-31 09:14:01 | 現在社会

 大阪市の財政局長は、トップダウンにより、きちんと出した計算を放棄させられた。今何才かはわからないが、局長だからもう年令も高いだろう。私なら辞職する。でも、維新支配下で出世してきたのだから、トップに言われたら撤回謝罪する人なんだろうなあ。

 『毎日新聞』がこれに関する記事を無料で開示している。

大阪市4分割コスト試算「捏造」 市財政局 2日で一変、謝罪 市長面談後

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トップダウン時代(1)

2020-10-31 08:58:06 | 現在社会

トップダウンとは、「企業経営などで、組織の上層部が意思決定をし、その実行を下部組織に指示する管理方式。」とデジタル大辞泉にはある。要するにトップダウンとは、私企業の経営に馴染むものであったが、今やあらゆる分野でこのトップダウン方式が幅をきかせている。

先日言及した『公の時代』(朝日出版社)には、大阪城公園のことが書いてあった。大阪は、新自由主義的な発想を借りた政治家諸氏が「大阪維新の会」をつくり、勝手なことをしている。池田市長の市役所にサウナをもってきたりしたのはまさにそれである。トップは何をしても許されるというのが、「トップダウン」時代の特徴である。

 また大阪城公園には「公」がついているが、民営化されて桜を見るときにはカネを払うんだってさ。「大阪維新の会」の支配下にある大阪市や大阪府は民営化が進み、新型コロナウイルスのPCR検査を行う地方衛生研究所も数が少なく、また民営化されている。これなんかもトップダウン方式でなされたことだろう。ふつうの自治体ではやらないから。

 「公」がトップダウンにより「私」のものにされ、「公」が消し去られる。そして「公」といわれるところのトップが「私」と手を組み、私腹を肥やす。そういう構図が大阪を代表として、全国で蔓延している。

 私は現在の時代を、「トップダウンの時代」と呼びたい。

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美術手帖ウェブの討論

2020-10-30 20:33:00 | 

 美術手帖ウェブサイトで読んだ討論が『公の時代』(朝日出版社)としてまとめられているので、今日、図書館から借りてきた。

 その5「日本現代アートの始祖・望月桂と黒耀会」をもう一度読んだ。『韓国の民衆美術』(岩波書店)を読んで、少し美術に関心を持ってきている。

 韓国だけではなく、日本にも民衆美術の歴史があったことをきちんと認識しなければならないと思うからである。

 こういう問題意識が、対論者にはある(松田修と卯城竜太)。

つまり大正が、強圧的な公権力に対して「個」が自由を獲得しようとチャレンジする「公の時代」なら、戦後は、公権力の監視や検閲も弱くなることで「個」が享受した自由を謳歌したり、それをエクストリームに拡張しようとしたりした「個の時代」とも言えるね。そしていま、僕らは再び「個」よりも「公」が存在感を増しつつある時代に突入したと考えているわけだ。大正時代や昭和初期の「公」の問題は主に公権力の問題で、いまの「公」の問題は公権力による「権力の私物化」だけではなく、さっき話したような、新自由主義を背景にした、大企業の再開発や運営による「公のポリシーの民営化」や「個による公」っていう「閉じた公」の出現、ボトムからの通報や抗議といった「炎上」、そして スペースの運営側から「一般に配慮する」という名のもとに行われる検閲や規制もあるね。

 確かに大正期は、「個」というものの発言が「許された」時代である。「許された」という書き方は、言うまでもなく、公権力の規制が強くあったからだ。しかしその公権力に抗って「個」というものを主張した。大杉栄や伊藤野枝はまさにその典型である。しかしその「個」もつぶされた。

 そして戦後は、「個」が発揮できた時代ではあったが、しかし今やそれは「公権力」と「私企業の権力」により窒息されつつある。

 まさに私の問題意識と共鳴しあうのである。

 現代のアートの最前線と、共鳴するものがあるように思える。

 その「始祖」が望月桂だというなら、望月もアナキストであった。いつ買ったか不明であるが、ここに『漫文漫画』という本がある。大杉栄「著」、望月桂「絵」である。これを読みはじめようと思う。

 

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私は大阪の人を理解できない

2020-10-30 19:01:23 | 政治

大阪の人たちは、どうしてこういう「大阪維新の会」の人を選挙で選ぶの?

特に、池田市長。

“家庭用サウナ”で謝罪した大阪「池田市長」 姑息な隠蔽工作と種子島問題で火に油

 

 

大阪維新・冨田市長の前代未聞の公私混同 都構想に大打撃
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これはどんなことにも言えることだ

2020-10-30 10:02:29 | 政治

「大阪都構想」理解すればするほど反対に回るという結果に、京大調査で判明

 11月1日に行われる投票、大阪市民にはソンしかないし、日本の地方制度の原則を崩すというまったくアホな施策である。

 ぜひきちんと学び、大阪維新の会の無謀な施策に反対していただきたいと思う。

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マスクなしの生活が復活

2020-10-29 22:15:16 | コロナ

 台湾ではもうマスクをしないでも生活できている。PCR検査を広範囲におこない、感染者を発見し隔離し、非感染者に感染させないというあたりまえの方法で、台湾は抑えることができたのだ。日本だってやれないことはないのに、やらない。その責任は、アベ・スカ=自民党・公明党政権であり、また厚労省の医系技官である。

 現状のままなら、感染者数はどんどん増えていくだろう。

台湾内で200日連続感染なし-新型コロナ対応「世界最良」との評価も

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表現と継承

2020-10-29 21:44:07 | 美術

 自分自身を表現する手段として、私は文字しか持っていない。しかし表現の手段はいろいろある。音楽は言うまでもない。このブログで韓国の民衆美術を紹介してきたが、美術もその手段である。

 しかし美術という場合、それは絵画であり、また彫刻や版画である。だがそういうものに包含されない表現もある。『美術手帖』から送られてくる情報に、それを発見した。

それは、

原爆落下中心地に立ち上がる被爆者の「声」。松久保修平評 竹田信平 「声紋源場」プロジェクト

である。

長崎の原爆投下地点に、被爆者が語った被爆体験の声紋を「描き」、そしてその声を聞く。

文字ではなく声紋。声紋ではもちろん何が言われているかはわからない。だが声紋を見る人びとは、おそらく被爆体験を想像するだろう。

そして実際に、その被爆体験を声で聞く。被爆という事実が、重なって、そこにいる人びとをとらえる。

被爆体験の継承、その手段は固定的ではなく、自由に開かれている。どう継承していくか、表現の手段は、きっともっとあるはずだ。

 

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新型コロナウイルス感染者が増えている

2020-10-29 19:08:06 | コロナ

 いったいスカ政権は、新型コロナウイルス感染者の増加をどのようにするつもりなのだろうか、まったく見えないですね。

 

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浜松市の忖度

2020-10-29 17:46:20 | 政治

浜松市政は、浜松商工会議所の要望を受けながら展開されている。まあ商工と商が先に来ているが、浜松市の場合は「浜松工商会議所」というべきかも知れない。

さて、浜松商工会議所青年部が二次会の、おそらく飲み会を開き、それにより新型コロナウイルス感染者が20人にも及んでいる。しかしその店の名は公表されていない。また詳細な患者概要もない。

浜松市は、浜松商工会議所の関連だからということで、ほとんどを秘密にしている。

さて、飲み会を開催したであろうその店舗は、浜松商工会議所青年部の貸し切りであったと当初報じられていた。

ところが、実際は貸し切りではなく、4組12人が同時刻に利用していたという。ならば貸し切りではない。店舗名を公表すべきである。

浜松市がもし公表しないなら、浜松商工会議所関連に対しては「優遇」しているというしかない。

 

 

 

 

 

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【本】松下竜一『久さん伝』

2020-10-29 10:48:32 | 

 もう亡くなった松下竜一は、たくさんの本を出している。私は、若い頃、『豆腐屋の四季』を読んで、彼のファンになり、色々読んできた。しかしこの本ははじめてである。

 河出書房新社が出している『松下竜一 その仕事』、その一冊として『久さん伝』がある。図書館から借りて一挙に読んだ。久さんは、和田久太郎である。大杉栄の仲間の一人である。

 本書は和田久太郎の評伝である。久太郎の人生は波瀾に満ちているが、しかし松下の筆致は落ち着いている。淡々と書いている。久太郎は決して魅力的な人物ではない。しかし存在感がある。しかし存在感といっても、重いものではない。松下の書き方がそうだからかもしれないが、生まれ落ちてからの複雑な身の上、性格的な特徴、身動きの速さ・・・書きようによっては、もっと印象深く書けるかも知れない。だがそうではないのだ。三次元的ではなく、二次元的な描写である。

 大杉栄、伊藤野枝、橘宗一が官憲に虐殺された後、久太郎はその復讐に立ち上がる。だが読んでいて、強い復讐心をもっているようには見えない。ギロチン社の面々に影響を受けてテロに走るのだが、失敗する。失敗を導くほどの復讐心とでも言えるかも知れない。つまり強い殺意を持つことのできない人間なのだ。

 そうした人間が、無期懲役の判決を受ける。中途減刑されるが、収監先の秋田刑務所で自死。無期懲役、つまり行動の自由を奪われる、さらに何と本を読むことすらも禁止される。久太郎はそれに絶望する。

 久太郎は秋田刑務所で差し入れされた本を読む。本を読むということは、みずからの精神に未来を刻むことである。しかしそれが禁止されるということは、未来を閉ざされるということだ。久太郎の絶望を、私は想像できる。

 久太郎は活動家である。活動しているからこそ久太郎なのである。それが懲役刑をくらって刑務所に閉じこめられる。大杉らが虐殺されたときの軍のトップ・福田雅太郎のを暗殺未遂事件を起こすのではなく、活動家で生きていられたら、もっと良い仕事をしたであろう。

 読んでいて、歴史の主役ではない脇役としての久太郎について、よくもたくさんの資料を集めたものだと思った。久太郎が書いたものはすべて収集したようだ。

 久太郎は浜松にも来たようである。1921年2月のことだ。これについては調べてみようと思う。

 松下は、久太郎と野枝とはうまくいっていなかったとして、こう書いている。

もっとも、野枝とうまくいく者はほとんどいなかった。ある意味のエゴイストであり、感情も行動も本能的にふるまう野枝には敵が多く、同性の友はまったくいなかったし、同志の男性たちとも協調できなかった。(207頁)

 これは松下の見解なのだろうが、私はこれには同感できない。

 なお本書には、山口泉の「解説」がついているが、横道がたくさんあって、その横道が私には邪魔に思えた。ただし、ギロチン社をまったく評価しないという意見にはまったく賛成である。

 私は、大杉栄、伊藤野枝に関わった人々について調べてみようという気持がある。その一環でこの本を読んだのだが、和田久太郎という人間像を二次元的に理解できたように思う。

 

 

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COVID-19への「日本モデル」

2020-10-28 09:29:56 | コロナ

「次はもう効かない…」民間臨調が迫った新型コロナ「日本モデル」の功罪

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こんな人が財務大臣

2020-10-28 09:21:14 | 政治

 自由民主党、公明党がダメな理由は、高級料理店で高級料理を政治資金で飲み食いしている麻生を大臣にしているからである。またこのコメントにあるように、なぜこんな奴を当選させているのか、福岡の人びとの気が知れない。

 

麻生財務相「10万円給付、貯金に回った」発言に怒り殺到! 「あんたからもらったカネじゃない」「政治家辞めて!」

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無症状の人が COVID-19を運んでいる

2020-10-27 22:24:47 | コロナ

浜松市で8人が感染した。浜松商工会議所青年部の方々だ。浜松市内でもウィルスがあちこちに存在しているようだ。気を付けなければいけない。

【新型コロナ】浜松で新たなクラスター 静岡県10月27日は9人の感染を確認

 

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『美術手帖』

2020-10-27 22:08:27 | 読書

 『美術手帖』という雑誌がある。私は以前『芸術新潮』を購読していたが、その特集が変化してきたので(要するに美術の範疇を超えていった)やめた(特集をみて、時々買うようにしている)。また時々、図書館から『美術手帖』のバックナンバーを借りるようになった。

 そして『美術手帖』のウエブ上の会員となったら、時々情報を送ってくれる。今日送られたこれがなかなか刺激的であった。

 ポスト資本主義は「新しい」ということを特権としない Vol.1:卯城竜太(Chim↑Pom)

 

 ここで紹介されている望月桂について書いてある本をさがしたり・・・あった、あった。小松隆二さんが書いた『大正自由人物語 望月桂とその周辺』(岩波書店、1988年)である。かつて読んだ本だが、もう一度読もう。

 考えてみれば、日本にも民衆美術の伝統があるではないか。韓国は1980年代からだが、日本では戦前にそういう歴史がある。プロレタリア美術もあったし・・・

 これに関連して色々読んでいったら、白土三平の父親は岡本唐貴といってプロレタリア美術の担い手だったんだ。これも知らなかった。私は白土三平の漫画は、今ももっている。プロレタリア美術についても調べたくなった。

 次々と関心が動いていって、読まなければならないと思っていた本が読めないでいる。頑張らなければ・・・

 

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