9月16日、静岡市の共同墓地・沓谷霊園で墓前祭が開催される。90年前のこの日、大杉栄と伊藤野枝、そして大杉の甥橘宗一が虐殺された。
この墓前祭を中心になって担っていたIさんが昨年亡くなられたことから、急遽ボクがその準備に関わることになった。
ボクはだから、大杉栄の書いたものを、時間があれば目を通している。
今日は大杉が野枝に出した手紙を読んでいた。すると、次の一節を見いだした。
逢いたひ。行きたい。僕の、此の燃えるような熱情を、あなたに浴(び)せかけたい。そして又、あなたの 熱情の中にも溶けてみたい。僕はもう、本当に、あなたに占領されてしまったのだ。
うーん、こういう文を、ボクは書いたことがある。ひょっとしたら、大杉と通ずるところが、ボクにあるのだろうか。
こういうことばかり紹介するわけにはいかない。赤字のところは、まさに同感だ。
奴等の力
なるほど奴等は力を持っている。
一寸でも刃向かえば殴りとばされる。
いかにも奴等は強そうだ。
だから皆んな奴等の前にひこたれてる。
だが本当に奴等は強いだろうか。
そんなに奴等は力があるんだろうか。
これは事実上問題にならん問題のようだ。
しかし僕等にはどうも疑われてならん。
僕等はだいぶん奴等に当たってみた。
そしてそのたんびに僕等は負けた。
だが僕等は只だ負けてしまったんじゃない。
負けるたんびに僕等の心に勝利が萌して来た。
奴等は弱いんだ。奴等は力も何んもないんだ。
只だへこたれてる皆んなで奴等の力を作ってるんだ。
今に僕等が奴等の弱い事を見せてやる。
奴等の力を支えてる皆んなをどけてやる。
この墓前祭を中心になって担っていたIさんが昨年亡くなられたことから、急遽ボクがその準備に関わることになった。
ボクはだから、大杉栄の書いたものを、時間があれば目を通している。
今日は大杉が野枝に出した手紙を読んでいた。すると、次の一節を見いだした。
逢いたひ。行きたい。僕の、此の燃えるような熱情を、あなたに浴(び)せかけたい。そして又、あなたの 熱情の中にも溶けてみたい。僕はもう、本当に、あなたに占領されてしまったのだ。
うーん、こういう文を、ボクは書いたことがある。ひょっとしたら、大杉と通ずるところが、ボクにあるのだろうか。
こういうことばかり紹介するわけにはいかない。赤字のところは、まさに同感だ。
奴等の力
なるほど奴等は力を持っている。
一寸でも刃向かえば殴りとばされる。
いかにも奴等は強そうだ。
だから皆んな奴等の前にひこたれてる。
だが本当に奴等は強いだろうか。
そんなに奴等は力があるんだろうか。
これは事実上問題にならん問題のようだ。
しかし僕等にはどうも疑われてならん。
僕等はだいぶん奴等に当たってみた。
そしてそのたんびに僕等は負けた。
だが僕等は只だ負けてしまったんじゃない。
負けるたんびに僕等の心に勝利が萌して来た。
奴等は弱いんだ。奴等は力も何んもないんだ。
只だへこたれてる皆んなで奴等の力を作ってるんだ。
今に僕等が奴等の弱い事を見せてやる。
奴等の力を支えてる皆んなをどけてやる。