浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

マイナンバーカードが狙われている!!

2023-06-30 16:27:24 | 社会

裏社会でささやかれる「マイナカードは “宝の山”」8万円で顔写真を変更、偽造カードで病院に

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本の処理

2023-06-30 10:58:24 | 日記

 いよいよ本を整理しないと何もできないという状況となった。某所で歴史講座を引き受けているが、そのレジメを作る際に、必要な本のありかがわからない。今の私の部屋は、本棚はあるが、床に無数の本が積み重なって、どうしようもない状態である。

 今までも、新しいテーマがでてくると、関連する文献を入手し、資料をコピーするなどしてきた。それが積み重なって、もうにっちもさっちもいかなくなっている。

 そこで、本を整理することを決意し、まず雑誌の整理から始めた。

 退職と同時に購読をやめた雑誌として『歴史学研究』がある。そのバックナンバーが実家の書棚に並んでいるが、まずそれを捨てようとしているのだが、なかには読んでしまうものもある。

 今日読んだのは、1988年8月号の小松裕さんの「自由民権運動とは何であったのか」である。小松さんは、私より若いのにもう亡くなってしまった。広島の研究集会で一緒になったとき、江田島を一緒に訪問したことがある、それ以後も、田中正造に関わる書簡の研究などでお世話になった。

 この「自由民権運動とは何であったのか」は、高知で開かれた第三回自由民権全国集会に参加しての批評である。いまさら驚くことではないが、高知では中江兆民や植木枝盛はあまり注目されていないという状況があることを知った。私にとっては、自由民権運動といえば、この二人を想起するほどであるのに、である。自由民権の思想家として、この二人を除外することは決してできない。

 さて小松さんは、この集会での遠山茂樹さんの総括批評を紹介している。もちろんすでに遠山先生もいない。私は、遠山先生の、「歴史研究は現代的な課題を意識しながら行われなければならない」ということばに沿って歴史研究を行ってきた。私にとってもっとも影響を受けた人である。

 遠山先生は、「この自由民権運動の時代というものは実におもしろい時代だと、民衆史あるいは地域史の観点から見て、こんなおもしろい時代はなかったのではなかろうか、というふうなことをやはり感ずるわけでございます。」と言って、次のように語ったようだ。

 ・・・今まで研究者の方もご指摘になっておいででしたけれども、こんなに人々が生き生きできて、その人々が、日本の人民が、様々な階級、様々な職業を持っている日本の人民が、これほどに各自の要求を持ち、そして自分自身が立ち上がって生きる、そういう生き生きと行動した時代は、他にはないのではないかと。20世紀に入って、これに匹敵するような時代が、いったいあったかどうかということになると、私はないのではないかと思います。こういう生き生きとした活動をした時代とはいったい何であろうかということを追求していくことが、やはりこれからも必要ではないか。

 私は、民衆が生き生きと活動した時代は、いわゆる「大正デモクラシー」の時期、そして私たちが生きてきた「戦後民主主義」の時代も、質的には異なっているだろうけれども、あった、ということができると思う。人びとが、未来を信じて、自由に活発に動く時代。

 私の某所での歴史講座のテーマは、「近代日本の転換点」である。「大正デモクラシー」が「戦時体制」に呑み込まれていく歴史をふりかえるとき、「大正デモクラシー」が消されていく契機とはなんであったのかを探ることである。そしてそれとパラレルに、「戦後民主主義」がまたまた「戦争の時代」へと呑み込まれていくその時期が、現在ではないのかという、現在を「現代日本の転換点」としてとらえようとする試みである。おそらくそこには共通点があるはずだというところから、私は話をまとめるつもりである。

 自由民権運動の時代は、これからどのような国家社会ができあがるのか、その像が明確でないときに、民衆は様々に考え、動くことによって、彼らの未来像を描いていたのだろう。そしてその未来は、おそらく明るいものであった。だからこそ、民衆は、遠山先生が指摘するような時代をつくっていたのである。

 もちろん、その後の歴史は、専制的な近代天皇制国家へと帰結したのだが、歴史というのは、民衆が躍動することによって、そして民衆の中に無数の未来像がつくられることで、発展していく。

 そういう時代は、現在では想像すらできなくなっている。啄木が言う「時代閉塞」の状態が、今私たちを取り囲んでいる。 

 小松さんは、この文の末尾にこう書いている。私が属している研究会が忘れ去っていること、わが研究会も「歴史運動」として組織されたはずなのだ。

歴史学が変革をまざす学問でありつづけようとするかぎり、国民の歴史意識の変革にいかに寄与するかという問題は、すべての研究者が避けて通れない問題であり、その方途は多々あるにせよ、「歴史運動」というスタイルが最も新しくかつ有効であることを自由民権百年運動は教えている。だが、一口に地域住民の歴史意識の変革といっても、その困難さは想像を絶する。歴史を学ぶことが歴史意識の変革につながらない、地域をかえてゆこうとする運動にならないのが現実であることは、身近な存在である大学生を例に出すまでもなく明白である。しかし、その困難さにたちむかおうとしないかぎり、展望は切り開かれないだろう。そのためには、職業的研究者一人ひとりが強くならねばならないし、市民の中で、市民の問題関心に学びながら、自らの学問を検証し鍛え上げていくことが大事であろう。私が自由民権100年運動から学びとった最大なものは、これであった。

 小松さんはじめ、私が交流した歴史研究者はほとんど逝ってしまわれた。そうなると、研究会も、研究テーマも、研究スタイルも、変わってしまう。

 

 

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なんだこれは!!!

2023-06-29 22:40:33 | 政治

昭恵夫人に一私人らしからぬカネと力が… 安倍元首相の政治資金「2億4000万円」を“抜け道相続”していた

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『朝日』記者の記事はだめだが、こういう人の文はすばらしい

2023-06-29 20:29:40 | メディア

「人権小国」日本を問い直す視座 意図的に作り出される無知とは

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気が付いた時にはもう遅い・・・

2023-06-29 20:12:03 | 社会

 長野県、愛知県、宮崎県・・・・・どこに行っても、今も町や村はある。しかし、静岡県の西部は、平成の大合併で、町や村がなくなった。天竜川以西では、浜松市と湖西市しかない。中遠に行くと、森町があるが、しかし多くの町や村は市と合併してしまっている。

 私は、合併はしない方がよいと、「平成の大合併」前にそれぞれの住民と話し合ったことがあるが、住民らは、大きな市に合併しないとたいへんなことになる・・・・と、当時の政府の宣伝やメディアの報道にのせられていた。しかし合併したあと、たとえば国保料があがるなど、住民たちは合併なんかしなければよかったといい始めていた。

 広域合併は、地域の切り捨てとなる。人口は合併後に急激に減る。役場もなくなり、企業の出張所もなくなり・・・・

 それらは予想されていたことだ。そしてこうなる。 

「生活面で困ることが出るのでは」人口減少…次の県議選で選挙区がなくなる可能性?=浜松・天竜区

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これが日本の政治

2023-06-29 08:29:32 | 政治

 閣僚だけではない。地方自治体の首長も同じ。議会はすべて官僚が作った文書を朗読するだけの会。その役者たちに、日本国民は多額の税金を納めている。

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人口減と寺院

2023-06-29 08:29:32 | 社会

 日本の人口は急速に減っている。となると、寺院にある墓の後継者がいなくなるということだ。

 私の祖先の墓がある寺院も、墓じまいが行われている。今まであった墓が更地になっている。その理由の一つは、寺院のぼったくりである。その寺院には住職がいないので、近くの寺院の住職が兼務しているが、その住職のぼったくりは、地域の標準をはるかにこえている。その話は地域の寺院でも常識になっており、私の祖先が眠る寺院の住職について話すと、近隣の某寺の住職が同情するほどだ。ぼったくり住職は、先々代は教員として働きながら寺院を維持していたが、その後の世代からはぶらぶらしながら住職をしている。その寺院のぼったくり度は、浜松市内でも一、二位を争う。

 したがって寺院離れは、寺院自らが招いているということも考えるべきだ。寺院から去って葬儀などにカネのかからない神葬祭に転換する人も増えている。とにかく、寺は檀家に対するカネの要求が激しく、その額は半端ではない。寺院も考えるべきだ。ちなみに、その寺院は曹洞宗、曹洞宗系がもっともカネを求めるそうである。

 私はそうした寺院は消えていってもよいと思う。

 

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安倍神社を創建する人とはどんな人?

2023-06-27 13:33:02 | 社会

中国はゴキブリ、韓国はダニ!安倍首相がヘイトスピーチ連発の宮司を大絶賛

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嫌がらせをする者

2023-06-27 11:39:10 | 社会

 おそらく組織的にいやがらせをしていただろうと考えられるが、いやがらせをした者は、いやがらせを受けたくないからという理由で、名前を明かさない。きわめて卑怯である。

 こういう卑怯な者たちが、統一教会党=自民党界隈に棲息しているのだ。

Dappiの投稿者は誰? 被告企業の社長が開示拒否「いろいろな嫌がらせが想定されるので」【東京地裁の尋問】

「Dappi」裁判で被告企業の社長が初出廷 「投稿者」の名前開示を拒否 10月に判決へ

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どうしたらよいのか・・・・

2023-06-24 21:17:03 | 社会

 雨宮処凛さんの考察。難しい問題だ。

なぜ維新なのかについてのロスジェネ的考察。の巻

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日本の国家意思は、アメリカが決める

2023-06-23 22:24:06 | 政治

防衛費倍増「私がキシダを説得した」米バイデン大統領発言で岸田外交の情けなさ浮き彫り

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これも知っておくべきこと

2023-06-21 22:15:27 | 政治

マイナンバー事業1兆円に群がる政官業“腐敗”の三角形…相次ぐトラブルの裏に巨額利権の甘い蜜

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日本人を貧困化させ・・・・

2023-06-21 22:07:53 | 社会

 日本の庶民生活は、物価上昇、賃金の低さでアップ、アップの状態である。

 しかし外国からは富裕層が日本にやってくる。日本は総体として「安い」国になっている。

日本に1週間滞在で1000万円? ケタ違い! 「外国人富裕層」お金の使い方

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「マイナ混乱 底なし」

2023-06-21 22:02:17 | 政治

 今日の『東京新聞』一面の見出しである。しかしそれでも、統一教会党である自民党と創価学会党である公明党政権は、マイナンバーを強行する。政権は、民意を尊重するという気持ちはさらさらもたないようだ。

 現在マイナンバーカードは、「全人口の約73%にあたる9194万枚が交付されている」と、記事には書かれている。そうすると、私は持っていない27パーセントに数えられる。

 問題が次々と明らかになっても、政権はこの制度をあきらめない。なんてことだ。

 私は、とにかくつくらない!!

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2023年 大杉栄・伊藤野枝・橘宗一墓前祭

2023-06-20 14:20:25 | 近現代史

 2013年から続いている大杉栄・伊藤野枝・橘宗一墓前祭は、関東大震災100年の今年も開催される。

 9月16日(土) 11時~ 墓前祭 於:静岡市沓谷霊園

          14時~ 追悼講演会 於:静岡労政会館

             講師 大杉豊氏(大杉栄の甥) 

             演題「大杉栄という生き方ー虐殺100年を迎えて」 

 今年は、全国各地で大杉栄、伊藤野枝、橘宗一虐殺事件に関する集会などが開かれる。

 伊藤野枝の故郷、福岡市では「伊藤野枝100年プロジェクト」として、森まゆみさんらの講演会が予定されている。

 また橘宗一の墓がある名古屋市でも、16日に墓前祭が予定されている。

 静岡では、2013年に再度、大杉栄・伊藤野枝・橘宗一墓前祭実行委員会が結成され、「沓谷だより」(現在12号まで)を発行している。その他にも関東大震災の混乱の中、朝鮮人や中国人が虐殺されたことをまとめた小冊子、伊藤野枝の生の軌跡を追い、その闘いをまとめた「伊藤野枝ーその生と闘いー」という小冊子(残部なし)を刊行している。

 そして今年は、なぜ静岡に大杉らの墓地があるのかなどをまとめた資料集を発行する。

 全国的に、関東大震災100年に関する行事がおこなわれるはずである。大杉栄・伊藤野枝・橘宗一が虐殺された事件の他、平沢計七ら労働運動家らが虐殺された亀戸事件もある。

 関東大震災100年、震災だけに眼を向けのではなく、こうした虐殺事件をも注視することが、現代においてとりわけ重要であると思う。

 

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