日本経済新聞に掲載された「随想」を集めたもの。この中に鄭義信のものがあるというので、図書館から借りたのである。
2011年といえば、3・11の「三重の災害」が起きた年である。したがって、三月以降の「随想」には、3・11に関わるものが書かれているのだが、そうではなく、まったく関係ないことを書いている人もいる。
ここに掲載された長田弘氏の文、もちろん文章のうまさは言うまでもないが、それだけでなく幅広い教養を背景にしながら、「福島」に焦点を絞った、素晴らしい内容に心打たれた。長田氏の文は、『私の20世紀書店』(中公新書)から、よく読むが、広汎な読書に裏打ちされた「知」がメタファーとしてつかわれながら、氏の主張を照らし出す。あくまで間接照明である。
梯久美子氏の「インタビュー」のあり方も、とても参考になった。梯氏の作品を読んでみようと思った。
それぞれの人が、それぞれの「想い」を綴っているのだが、そこにも「無知の知」を悟らされた。まだまだ、ボクは「無知」である。
この本から示唆された本を、ボクはまた読んでいかなければならない。
2011年といえば、3・11の「三重の災害」が起きた年である。したがって、三月以降の「随想」には、3・11に関わるものが書かれているのだが、そうではなく、まったく関係ないことを書いている人もいる。
ここに掲載された長田弘氏の文、もちろん文章のうまさは言うまでもないが、それだけでなく幅広い教養を背景にしながら、「福島」に焦点を絞った、素晴らしい内容に心打たれた。長田氏の文は、『私の20世紀書店』(中公新書)から、よく読むが、広汎な読書に裏打ちされた「知」がメタファーとしてつかわれながら、氏の主張を照らし出す。あくまで間接照明である。
梯久美子氏の「インタビュー」のあり方も、とても参考になった。梯氏の作品を読んでみようと思った。
それぞれの人が、それぞれの「想い」を綴っているのだが、そこにも「無知の知」を悟らされた。まだまだ、ボクは「無知」である。
この本から示唆された本を、ボクはまた読んでいかなければならない。