『遺言ー原発さえなければ』という映画がある。ボクはまだ見ていない。いつかはみたいと思っているものだ。
制作したのは、豊田直巳さん。中川根町(現在、川根本町)出身のジャーナリスト。問題を抱えた、あるいは戦火に苦しむ世界各地を飛び回り、その現実を写真やペンで報道している。
そして今回目を向けたのが、福島だ。原発事故で今までの生活を一挙に破壊された人々の、現在の生活と苦しみを描いたものだ。
http://yuigon-fukushima.com/introduction/
東京周辺では上映されているので、是非見て欲しい。
いま、こんなにもひどい現実がつくられているのに、日本政府や経済界、官界など、日本の支配層は原発再稼働、原発の輸出に血眼になっている。また原発の立地自治体ならびに住民は、目の前に示されるカネに目がくらんで、政財官界の思惑に乗ろうとしている。
なんという悲劇か。
原発は、本質的に危険であり、事故が起きれば自己の生存の基盤が一挙に流されてしまうことは、すでに実証済みである。
「福島のような事態は起こらないだろう」という根拠なき幻想。
いまこそ、知性と想像力を!それこそが、この否定的な現実を動かしていくのだろうと思っている。