今日、井上ひさし作、こまつ座の上演による「きらめく星座」を、Eテレでやっていた。井上の作品は、素晴らしいの一言である。
アジア太平洋戦争が始まる前の戦時体制下、浅草のレコード店に集う人びとの日々を描いたもので、井上作品らしく、楽しく、時に緊張し、その時代の本質をきちっと捉えたもの。
井上作品は、演劇で見るのが一番いいが、戯曲としての完成度も高く、読むだけでも面白い。
最後、このレコード店は統制により閉店を余儀なくされるが、その主人夫妻がその後長崎にいくという台詞から、長崎に落とされる原爆を想起させる、というのもよい。
「大日本帝国」を飾り立てていた虚飾が、つぎつぎと剥がれていく。それが虚飾であることが、日常生活を生きているそのなかで自然に認識されていく、そうでなければいけない。
しかし今は、そうではないなあと思いながら、見ていた。
今年最後の日。戦後の歴史を暗転させる一年だったといえよう。この戯曲で描かれたような時代を、日本人はまた体験することになるのだろうか。
アジア太平洋戦争が始まる前の戦時体制下、浅草のレコード店に集う人びとの日々を描いたもので、井上作品らしく、楽しく、時に緊張し、その時代の本質をきちっと捉えたもの。
井上作品は、演劇で見るのが一番いいが、戯曲としての完成度も高く、読むだけでも面白い。
最後、このレコード店は統制により閉店を余儀なくされるが、その主人夫妻がその後長崎にいくという台詞から、長崎に落とされる原爆を想起させる、というのもよい。
「大日本帝国」を飾り立てていた虚飾が、つぎつぎと剥がれていく。それが虚飾であることが、日常生活を生きているそのなかで自然に認識されていく、そうでなければいけない。
しかし今は、そうではないなあと思いながら、見ていた。
今年最後の日。戦後の歴史を暗転させる一年だったといえよう。この戯曲で描かれたような時代を、日本人はまた体験することになるのだろうか。