もと朝日新聞記者で軍事評論家の田岡俊次さんが、『週刊金曜日』で「中国空母のお寒い「戦闘能力」」という短い文を書いている。
その空母「遼寧」という。先頃太平洋に出て大騒ぎになった代物だ。田岡氏によると、この空母、実は戦闘能力がおそろしく低いのだそうだ。カタパルトがないので、力任せで戦闘機を発艦させるため、戦闘機は燃料が少なく、ミサイル、爆弾は少ししか積めない。また1万メートル上空から空母上空を警戒する早期警戒機はカタパルトなしでは発艦できないため、中国はヘリコプターを飛ばしているのだそうだ。飛行高度は低く、滞空時間も短く、レーダーも非力で、敵機が低空できた場合、対艦ミサイルを防ぐのは無理だという。
遼寧の戦闘機は、飛行甲板の後部から滑走するために甲板上には数機しかおけない、同時に発艦できる機数は限られ、アメリカの航空母艦と比較すると、おそろしく低能力だそうだ。
中国の「遼寧」が太平洋上に進出し、日本が「危機」だと騒いでいたが、きっと自衛隊なんかは、その脅威が高くないことは知っていただろう。マスメディアやネットだけが、中国への恐怖心や敵愾心を煽っていた。
こういう軍事情報も知っておかないと、だまされてしまうことがよくわかった。
その空母「遼寧」という。先頃太平洋に出て大騒ぎになった代物だ。田岡氏によると、この空母、実は戦闘能力がおそろしく低いのだそうだ。カタパルトがないので、力任せで戦闘機を発艦させるため、戦闘機は燃料が少なく、ミサイル、爆弾は少ししか積めない。また1万メートル上空から空母上空を警戒する早期警戒機はカタパルトなしでは発艦できないため、中国はヘリコプターを飛ばしているのだそうだ。飛行高度は低く、滞空時間も短く、レーダーも非力で、敵機が低空できた場合、対艦ミサイルを防ぐのは無理だという。
遼寧の戦闘機は、飛行甲板の後部から滑走するために甲板上には数機しかおけない、同時に発艦できる機数は限られ、アメリカの航空母艦と比較すると、おそろしく低能力だそうだ。
中国の「遼寧」が太平洋上に進出し、日本が「危機」だと騒いでいたが、きっと自衛隊なんかは、その脅威が高くないことは知っていただろう。マスメディアやネットだけが、中国への恐怖心や敵愾心を煽っていた。
こういう軍事情報も知っておかないと、だまされてしまうことがよくわかった。
こういうウソを平気でつく輩は、それだけで信頼できないし、政治権力を持たせるなんてとんでもないことだ。
https://www.buzzfeed.com/bfjapannews/president-trump-lie-list-jp?utm_term=.fiyVKPNb6#.mo9Jq9Zg3
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アリス・フェルネ『本を読むひと』を読み終えた。昨晩、布団の中で読んでいた。早朝、目が覚めると、その後を知りたくなって読んだ。そして読み終えた。おそらくパリ郊外の野外に暮らすジプシー一家、アンジェリーヌばあさんを筆頭とするその息子と家族。その家族にとって「外人」である本を読むひと・エステールの毎週水曜日の訪問が、大きな、しかし静かな変化をもたらす。
その家族にとって、今まで知らなかった文字によって創造される別の豊かな異次元の世界を知る。子どもたちがその世界に入り込み、現実との齟齬を知り、それをそのままにしながら自由に想念の世界で飛翔する。そういう体験を知った子どもは、もうそれがない世界は考えられなくなる。
文字のない、野生の生活、そこでは生を維持していく生活だけがある、その家族が、今後文字のある生活へと大きく変わっていくことが予想される。
子どもの頃に、児童文学の世界を知る知らないが、その後の人間に大きな相違を生むのだろう。児童文学の世界は、豊穣で自由だ。しかし、そこにはヒューマニズムや正義、他者への愛が宿ってる。知らず知らずのうちに、子どもたちはそうした精神を育んでいくのだろう。
もちろん、児童文学は成人してから読んでも楽しい。私は学生時代、とてもお金持ちの児童文学の好きな女性を知った。彼女から、次々と紹介される児童文学の作品を読み、児童文学の世界に耽ったことがあった。そのとき購入した本は、ホコリまみれになりながら書棚にある。
新聞を読むと、トランプに関する記事がとても多い。この人は、児童文学なんか読んだことがないんだろう。彼には、ヒューマニズムや正義、愛、そして「仁」がない。
新自由主義の権化のように見える。カネと愛欲だけが、かれを突き動かす。アメリカ入国を禁止されたイスラムの国には、トランプのホテルなどがないようだ。
下劣この上ない。トランプが、『本を読むひと』を読んだら、どんな生活をしている人でも、このアンジェリーヌの家族のように、貧しくく、野性的な生活でも、人間の尊厳があり、未知の可能性をいっぱいもっているのだということを理解できるのではないか。
その家族にとって、今まで知らなかった文字によって創造される別の豊かな異次元の世界を知る。子どもたちがその世界に入り込み、現実との齟齬を知り、それをそのままにしながら自由に想念の世界で飛翔する。そういう体験を知った子どもは、もうそれがない世界は考えられなくなる。
文字のない、野生の生活、そこでは生を維持していく生活だけがある、その家族が、今後文字のある生活へと大きく変わっていくことが予想される。
子どもの頃に、児童文学の世界を知る知らないが、その後の人間に大きな相違を生むのだろう。児童文学の世界は、豊穣で自由だ。しかし、そこにはヒューマニズムや正義、他者への愛が宿ってる。知らず知らずのうちに、子どもたちはそうした精神を育んでいくのだろう。
もちろん、児童文学は成人してから読んでも楽しい。私は学生時代、とてもお金持ちの児童文学の好きな女性を知った。彼女から、次々と紹介される児童文学の作品を読み、児童文学の世界に耽ったことがあった。そのとき購入した本は、ホコリまみれになりながら書棚にある。
新聞を読むと、トランプに関する記事がとても多い。この人は、児童文学なんか読んだことがないんだろう。彼には、ヒューマニズムや正義、愛、そして「仁」がない。
新自由主義の権化のように見える。カネと愛欲だけが、かれを突き動かす。アメリカ入国を禁止されたイスラムの国には、トランプのホテルなどがないようだ。
下劣この上ない。トランプが、『本を読むひと』を読んだら、どんな生活をしている人でも、このアンジェリーヌの家族のように、貧しくく、野性的な生活でも、人間の尊厳があり、未知の可能性をいっぱいもっているのだということを理解できるのではないか。
童話は、動物が話し、動物同士も弱肉強食ではない世界を描く。子どもに読み聞かせる童話の世界は、現実からみれば奇想天外である。しかし、そこには想像上の豊かな別の世界が描かれる。おそらく子どもたちは、話しを聴きながら語られるその世界に入り込み、それぞれが個性的な世界を描くのだろう。
今、『本を読むひと』のⅢ章を読み終えたところだが、本を読むひと・エステールが、子どもたちとその母親とともに動物園に行く場面があった。この本はフィクションであるが、その箇所を読みながら、童話の世界しか知らなかった子どもたちが、現実に動物たちをはじめてみたときには、どんな驚き方をするのだろうと思ってしまう。
この本の世界に、私自身が入り込んでしまっている。
2017年はじめに、とてもよい本に出会った。
浜松市の図書館はこの本を9冊買っている。私がこの本の予約をしたときは、そのほとんどが予約可であった。しかし今、一冊だけ〇印である。『週刊金曜日』以外に紹介したところがあるのだろうか。
今、『本を読むひと』のⅢ章を読み終えたところだが、本を読むひと・エステールが、子どもたちとその母親とともに動物園に行く場面があった。この本はフィクションであるが、その箇所を読みながら、童話の世界しか知らなかった子どもたちが、現実に動物たちをはじめてみたときには、どんな驚き方をするのだろうと思ってしまう。
この本の世界に、私自身が入り込んでしまっている。
2017年はじめに、とてもよい本に出会った。
浜松市の図書館はこの本を9冊買っている。私がこの本の予約をしたときは、そのほとんどが予約可であった。しかし今、一冊だけ〇印である。『週刊金曜日』以外に紹介したところがあるのだろうか。
今日も、大量の本を捨てた。もう読まないだろう、きっと。
整理をしないと、必要な本がどこにあるのかがわからなくなってきたから、不要な本は捨ててすぐに取り出せるようにしなければ。
そして今年は、「書く」ことに専念しなければならない仕事がある。そのために、実家の離れをここ一週間くらい片付けている。資料をひろげておける空間、それが必要だ。
昨日も、今日も一冊ずつ本が届いた。とにかく捨ててしまわなければ収容ができない。。捨てて、捨てて、そして新しい本を買う。
先週届いた『週刊金曜日』に、アリス・フェルネ『本を読むひと』(新潮社)の書評が載った。無性に読みたくなって、昨日浜松市の図書館から借りてきた。原文は、「みごとな文体」で「歌うような調子」だそうだ。日本文はそうでもない。
読み始めて、その世界に入り込む。フランスのあるところに住むジプシーの一家。そこに一人の女性が、子どもたちに本を読み聞かせようと通うようになる。ただそれだけの話だ。単調にならざるをえないsituationだが、中身はそうではない。静かな魅力がある。読みとおさせようとする力を感じる。
人生には本が必要だし、生きているだけでは十分じゃない(29)
本というのは、ただ言葉やお話の書いてある紙っぺら以上のものであり、要するに生き方の一つであること(40)
本には、いろいろなものが詰め込まれている。中学生の頃から、本を読んできた。高校1年生になったら、友人等と昨夜読んだ本(ほとんど文学)について、語りあうという日々があった。毎日学校の帰りに書店により、友人が紹介した本を買って帰った。そして深夜放送を聴きながら、その本を読んだ。睡眠時間はとても少なかった。そして翌日、読んだ感想を交換する。そういう日々があったことに感謝しつつ、毎日毎日、今も活字に目を通す。
昨夜、某所で「トランプ政権の行方」というテーマで話した。一つのテーマで話すために、膨大な資料に目を通す。毎月ひとつ時事問題を1600字にまとめる仕事、そして1時間半、別の時事問題で話すという仕事がある。そのための本が、次々と届けられる。
知は力なり、POST―TRUTHと闘うために、読み続ける。
整理をしないと、必要な本がどこにあるのかがわからなくなってきたから、不要な本は捨ててすぐに取り出せるようにしなければ。
そして今年は、「書く」ことに専念しなければならない仕事がある。そのために、実家の離れをここ一週間くらい片付けている。資料をひろげておける空間、それが必要だ。
昨日も、今日も一冊ずつ本が届いた。とにかく捨ててしまわなければ収容ができない。。捨てて、捨てて、そして新しい本を買う。
先週届いた『週刊金曜日』に、アリス・フェルネ『本を読むひと』(新潮社)の書評が載った。無性に読みたくなって、昨日浜松市の図書館から借りてきた。原文は、「みごとな文体」で「歌うような調子」だそうだ。日本文はそうでもない。
読み始めて、その世界に入り込む。フランスのあるところに住むジプシーの一家。そこに一人の女性が、子どもたちに本を読み聞かせようと通うようになる。ただそれだけの話だ。単調にならざるをえないsituationだが、中身はそうではない。静かな魅力がある。読みとおさせようとする力を感じる。
人生には本が必要だし、生きているだけでは十分じゃない(29)
本というのは、ただ言葉やお話の書いてある紙っぺら以上のものであり、要するに生き方の一つであること(40)
本には、いろいろなものが詰め込まれている。中学生の頃から、本を読んできた。高校1年生になったら、友人等と昨夜読んだ本(ほとんど文学)について、語りあうという日々があった。毎日学校の帰りに書店により、友人が紹介した本を買って帰った。そして深夜放送を聴きながら、その本を読んだ。睡眠時間はとても少なかった。そして翌日、読んだ感想を交換する。そういう日々があったことに感謝しつつ、毎日毎日、今も活字に目を通す。
昨夜、某所で「トランプ政権の行方」というテーマで話した。一つのテーマで話すために、膨大な資料に目を通す。毎月ひとつ時事問題を1600字にまとめる仕事、そして1時間半、別の時事問題で話すという仕事がある。そのための本が、次々と届けられる。
知は力なり、POST―TRUTHと闘うために、読み続ける。
今日の『日経』記事の一部。
「トランプの科学」に懸念 実現性・証拠を無視
2017/1/30 0:37日本経済新聞 電子版
【ワシントン=川合智之】トランプ米政権の科学技術政策に、研究者らの懸念が広がっている。宇宙開発で実現可能性の薄い目標を掲げる一方で、ワクチンへの懐疑を表明するなど、科学的証拠を無視した発言を続ける。地球温暖化にも否定的で、関連する研究成果の公表は停止された。世界中の頭脳をひき付け、米国の国力の源泉となってきた科学に、逆風が吹き付けている。
ニューヨーク市立大学名誉教授靏見芳浩氏の、トランプ評。
ドナルド・トランプ共和党、71才。ペンシルバニア大不動産学科卒。公職、軍事、教職経験はなし。これまで所得税は払わず、「税金を払うやつはバカ」と言う。所得税確定申告の公表を拒んでいる。カジノ経営と不動産(ホテル、高級マンション、オフィスビル、ゴルフ場)デヴェロッパーで4回の計画倒産の詐欺師。被害者からの二千件以上の訴訟を抱えたまま。ミスユニバースの興行師とテレビの自作自演の迫真劇の主人公。
名うての姦通者。現在の三人目の夫人のメラニアは46才でスロベニア出身。リュブラニヤ大卒はウソ。元ポルノ女優で全身整形手術の見本(全裸ヌードがインターネットで流されている)。対抗馬の民主党のヒラリー・クリントンに3回のテレビ討論で完敗し、内外策の無知と大ボラふきを露呈。白人至上主義のレイシスト(人種偏見)で女性蔑視者。五年前にファッションモデル志望の13才の少女をレイプし、恫喝でもみ消す。ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正日主席を尊敬。空疎なスローガンと批判者罵倒をツイッターで流すだけで内外策の具体策はなし。科学オンチ。どうして、こんな欠陥人間がクリントン候補を相手に投票日直前に逆転勝利をつかんだのか。
「トランプの科学」に懸念 実現性・証拠を無視
2017/1/30 0:37日本経済新聞 電子版
【ワシントン=川合智之】トランプ米政権の科学技術政策に、研究者らの懸念が広がっている。宇宙開発で実現可能性の薄い目標を掲げる一方で、ワクチンへの懐疑を表明するなど、科学的証拠を無視した発言を続ける。地球温暖化にも否定的で、関連する研究成果の公表は停止された。世界中の頭脳をひき付け、米国の国力の源泉となってきた科学に、逆風が吹き付けている。
ニューヨーク市立大学名誉教授靏見芳浩氏の、トランプ評。
ドナルド・トランプ共和党、71才。ペンシルバニア大不動産学科卒。公職、軍事、教職経験はなし。これまで所得税は払わず、「税金を払うやつはバカ」と言う。所得税確定申告の公表を拒んでいる。カジノ経営と不動産(ホテル、高級マンション、オフィスビル、ゴルフ場)デヴェロッパーで4回の計画倒産の詐欺師。被害者からの二千件以上の訴訟を抱えたまま。ミスユニバースの興行師とテレビの自作自演の迫真劇の主人公。
名うての姦通者。現在の三人目の夫人のメラニアは46才でスロベニア出身。リュブラニヤ大卒はウソ。元ポルノ女優で全身整形手術の見本(全裸ヌードがインターネットで流されている)。対抗馬の民主党のヒラリー・クリントンに3回のテレビ討論で完敗し、内外策の無知と大ボラふきを露呈。白人至上主義のレイシスト(人種偏見)で女性蔑視者。五年前にファッションモデル志望の13才の少女をレイプし、恫喝でもみ消す。ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正日主席を尊敬。空疎なスローガンと批判者罵倒をツイッターで流すだけで内外策の具体策はなし。科学オンチ。どうして、こんな欠陥人間がクリントン候補を相手に投票日直前に逆転勝利をつかんだのか。
無法国家日本。沖縄平和運動センターの山城さんが長期勾留されている問題で、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルが動き出した。国内の抗議にはまったく耳を貸さない無法国家・日本。反対運動を圧殺するために、理由もなく長期間拘束されている山城さんの解放に向けた活動が活発化している。
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-434782.html
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-434782.html
こういう記事をみつけた。学校PTAに関するものだ。
https://www.buzzfeed.com/akikokobayashi/pta-yameta?utm_term=.ysm60OdzW#.nrjVRe37m
PTAの創設時の理念は肯定できるが、現在では学校の補助機関となってしまっている。たとえばPTA会費。本来は設置者である市区が支出しなければならないものを、PTAに出させたり、公費でやれないところをPTA会費や後援会費でまかなうということになっている。
日本のような社会では、PTAのようなものは、すぐに権力の翼賛機関に成り下がってしまうのだ。この場合の権力とは、教育委員会ー校長につながる学校権力である。
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PTAの創設時の理念は肯定できるが、現在では学校の補助機関となってしまっている。たとえばPTA会費。本来は設置者である市区が支出しなければならないものを、PTAに出させたり、公費でやれないところをPTA会費や後援会費でまかなうということになっている。
日本のような社会では、PTAのようなものは、すぐに権力の翼賛機関に成り下がってしまうのだ。この場合の権力とは、教育委員会ー校長につながる学校権力である。
副題に「資本主義後の世界を想う」となっているが、最初にそうした記述が簡単にあるだけで、本文にはない。その内容も具体的ではなく、まさに「想う」だけ。
本書は、フランス革命、ロシア革命をふり返り、それは今、どう捉えられるかというものである。おそらく著者はマルクス主義者。本書の最後の文、「先人に革命思想を学ぶべきです」に、若かりし頃、革命に夢を抱いた世代の願望が記されている。
ソビエトが崩壊し、この地球上で社会主義がほとんど消え去った現在、マルクスを講じていた学者たちは、多くはその立場を変え、あるいは研究分野を他に変え、マルクスから遠ざかっていった。しかし著者は、マルクスを棄てていない。マルクス主義者として、過去の革命を再考し、そこから何らかのものを引き出そうとしてこの本を記したのだろうが、フランス革命、ロシア革命を検討した部分では具体的な叙述はあったが、それ以外は抽象的な「ことば」で終わっている。たとえば、
「革命という言葉が意味するのは、現に見えているものを変革するということではなく、見えないものをくみ取り、それを変えていくということです」
その前に、「真実を見抜くには、理論的に社会を見通すことが必要になってきます」(246頁)という文もあった。
書名に引きずられて書店で購入した私も、カクメイということばに郷愁を抱く者である。
フランス革命の際のジャコバン独裁、ロシア革命後のスターリン独裁、革命とともに生じる独裁がなぜ生じ、それは避けられなかったのか、など考えさせられる点はあった。トロツキーに言及する中で、「革命は、思いつきで起こせるものではなく、背後に大衆の支持がなければならない」(174頁)という記述に首肯するのだが、それはしかし、途轍もなく大きな難題である。それを解くことができれば、革命は成就するがはずなのだが・・・・・・
読んで損はしないという本。
本書は、フランス革命、ロシア革命をふり返り、それは今、どう捉えられるかというものである。おそらく著者はマルクス主義者。本書の最後の文、「先人に革命思想を学ぶべきです」に、若かりし頃、革命に夢を抱いた世代の願望が記されている。
ソビエトが崩壊し、この地球上で社会主義がほとんど消え去った現在、マルクスを講じていた学者たちは、多くはその立場を変え、あるいは研究分野を他に変え、マルクスから遠ざかっていった。しかし著者は、マルクスを棄てていない。マルクス主義者として、過去の革命を再考し、そこから何らかのものを引き出そうとしてこの本を記したのだろうが、フランス革命、ロシア革命を検討した部分では具体的な叙述はあったが、それ以外は抽象的な「ことば」で終わっている。たとえば、
「革命という言葉が意味するのは、現に見えているものを変革するということではなく、見えないものをくみ取り、それを変えていくということです」
その前に、「真実を見抜くには、理論的に社会を見通すことが必要になってきます」(246頁)という文もあった。
書名に引きずられて書店で購入した私も、カクメイということばに郷愁を抱く者である。
フランス革命の際のジャコバン独裁、ロシア革命後のスターリン独裁、革命とともに生じる独裁がなぜ生じ、それは避けられなかったのか、など考えさせられる点はあった。トロツキーに言及する中で、「革命は、思いつきで起こせるものではなく、背後に大衆の支持がなければならない」(174頁)という記述に首肯するのだが、それはしかし、途轍もなく大きな難題である。それを解くことができれば、革命は成就するがはずなのだが・・・・・・
読んで損はしないという本。
今日の『中日新聞』(東海本社)の一面は、湖西市職員の贈収賄事件。しかし読んでみて、悪文である。書いた記者と、もちろん校閲したはずのデスクは反省すべきである。
リードはよい。しかし本文の最初の文は、きわめて長文であり、「自宅新築の際」以下の文は、文意を読み取れない。新聞記事は、長文にしないほうがよい。この文、なんと17行。
そして第一社会面にも続きがある。そのなかで、誰かが話したことを記事にしているところ、「業者が市職員を呼び捨てにする関係には入札に参加するだけではならない。」、文意は読み取れるだろうか。
そして逮捕された市職員の新居についての記述もある。「新居の外壁はベージュ系で落ち着きがあり・・・」なんていう描写はいらないのではないか。
リードはよい。しかし本文の最初の文は、きわめて長文であり、「自宅新築の際」以下の文は、文意を読み取れない。新聞記事は、長文にしないほうがよい。この文、なんと17行。
そして第一社会面にも続きがある。そのなかで、誰かが話したことを記事にしているところ、「業者が市職員を呼び捨てにする関係には入札に参加するだけではならない。」、文意は読み取れるだろうか。
そして逮捕された市職員の新居についての記述もある。「新居の外壁はベージュ系で落ち着きがあり・・・」なんていう描写はいらないのではないか。
私は、この件について、MCをしている長谷川幸洋(中日新聞・東京新聞の論説委員)、そしてTOKYO-MXに出資している中日新聞・東京新聞の責任も問われていると思う。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/27/news-joshi-bpo_n_14429510.html?utm_hp_ref=japan
http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/27/news-joshi-bpo_n_14429510.html?utm_hp_ref=japan