政界の動きは、新聞とネットでさぐる。テレビには受信機能がないので、テレビ画面ではニュースその他を見ないで済んでいる。少なくとも、安倍や小池の顔は見たくはない。
今週は原稿の締め切りに追われて、今まで通りにこのブログを書く余裕はなくなる。今日も、そして明日も一日原稿書きにでかける。
前原らの動きは、民進党内の粛清であると記したが、いろいろなところからその観測が案外正しかったのではないかと思うようになった。民進党内のどちらにも転ぶような者を釣り上げて、そうでない者は排除する。そうでない者はできるだけ少ない方がよい。それも選挙直前にそういうことをすることによって、粛清された者たちが浮かび上がってこないようにする、そういう策動が行われたのだ。要するに、民進党の極右勢力が小池等と組んで、民進党内で粛清クーデターを起こしたのである。
私たちは、こうしたクーデターに反旗を翻す必要がある。全国の選挙区でリベラル勢力が立候補することはないだろうが、反安倍・反希望の党の政治勢力を全力で支えなければならない。市民運動の中で共産党にはしごを外された経験がある私は、共産党が好きでない。しかしこの時にあたり、共産党でも何でも、リベラル勢力の力を拡大しなければならない(共産党がリベラル勢力なのか若干疑念はあるが)。
民進党のなかから、おそらく排除されるであろう者が、「希望の党」には行かないと態度表明を始めた。私は、前原がこのクーデターを起こしたときに、民進党内でもっと抵抗があってもよかったと思っているが、あまりの急な事態に対応できなかったのでは、と善意に解釈しよう。しかし、行かない者たちは、手をつなぎ、リベラル勢力を担ぎ上げようとした市民たちともしっかりと手をつなごう。
今度の選挙では、一歩も、二歩も後退するかもしれない。しかし、前進するための後退は、許される。なぜなら戦術的な後退であるからだ。
政界には、極右の策略家がいる。だからこそ、そうした策略家よりも私たちが賢くなって、きちんとした戦術をつくりあげなければならない。
どうするか、もう選挙の準備は始まっている。私たちも選挙の準備だ。
今週は原稿の締め切りに追われて、今まで通りにこのブログを書く余裕はなくなる。今日も、そして明日も一日原稿書きにでかける。
前原らの動きは、民進党内の粛清であると記したが、いろいろなところからその観測が案外正しかったのではないかと思うようになった。民進党内のどちらにも転ぶような者を釣り上げて、そうでない者は排除する。そうでない者はできるだけ少ない方がよい。それも選挙直前にそういうことをすることによって、粛清された者たちが浮かび上がってこないようにする、そういう策動が行われたのだ。要するに、民進党の極右勢力が小池等と組んで、民進党内で粛清クーデターを起こしたのである。
私たちは、こうしたクーデターに反旗を翻す必要がある。全国の選挙区でリベラル勢力が立候補することはないだろうが、反安倍・反希望の党の政治勢力を全力で支えなければならない。市民運動の中で共産党にはしごを外された経験がある私は、共産党が好きでない。しかしこの時にあたり、共産党でも何でも、リベラル勢力の力を拡大しなければならない(共産党がリベラル勢力なのか若干疑念はあるが)。
民進党のなかから、おそらく排除されるであろう者が、「希望の党」には行かないと態度表明を始めた。私は、前原がこのクーデターを起こしたときに、民進党内でもっと抵抗があってもよかったと思っているが、あまりの急な事態に対応できなかったのでは、と善意に解釈しよう。しかし、行かない者たちは、手をつなぎ、リベラル勢力を担ぎ上げようとした市民たちともしっかりと手をつなごう。
今度の選挙では、一歩も、二歩も後退するかもしれない。しかし、前進するための後退は、許される。なぜなら戦術的な後退であるからだ。
政界には、極右の策略家がいる。だからこそ、そうした策略家よりも私たちが賢くなって、きちんとした戦術をつくりあげなければならない。
どうするか、もう選挙の準備は始まっている。私たちも選挙の準備だ。
私は、筋を通すことが大切であると思っている。
みずからの考えを語るとき、ある人には「赤」と言い、ある人には「青」といい・・・・というように、相手にあわせて言うことを変える人がいる。
私の高校時代の「友人」(まあ同じ年に卒業したくらいのレベル)にそういう人がいた。私は彼を信用しなくなった。私は、某宗教を信じている人、考え方が私とは全く異なる人、そういう人ともつきあう。考え方が異なっても、異なる考え方を前提につきあうことができる。
自分自身の考えをころころ変える人は信用できない。
しかし人間というのはおそろしいもので、自らの利益のために一度自らの考えを変えると、その後はあんがい平気に考えを変えていくものだ。
民進党の議員で、きっとそういう人が出て来る。「希望の党」、あるいは小池百合子と正反対の考え方をもっていても、「私も入れてください」と平身低頭する人間がでてくるはずだ。
一度変節した人は、変節を何度も繰り返す。変節に良心の抵抗がなくなるからだ。そして良心はすり減っていく。現実に負けた人は、現実が変わればさらに負け続ける。
ころころと落ち続ける。しかし本人は、議員を続けるために,その状態でも笑みを浮かべる。
自分自身の尊厳を、みずからの利益のために傷つける人は、尊厳に意を用いなくなる。
私は、悲しい眼でもって、その人を見つめる。そして言う、もうあなたを信用できません、さようなら、と。
みずからの考えを語るとき、ある人には「赤」と言い、ある人には「青」といい・・・・というように、相手にあわせて言うことを変える人がいる。
私の高校時代の「友人」(まあ同じ年に卒業したくらいのレベル)にそういう人がいた。私は彼を信用しなくなった。私は、某宗教を信じている人、考え方が私とは全く異なる人、そういう人ともつきあう。考え方が異なっても、異なる考え方を前提につきあうことができる。
自分自身の考えをころころ変える人は信用できない。
しかし人間というのはおそろしいもので、自らの利益のために一度自らの考えを変えると、その後はあんがい平気に考えを変えていくものだ。
民進党の議員で、きっとそういう人が出て来る。「希望の党」、あるいは小池百合子と正反対の考え方をもっていても、「私も入れてください」と平身低頭する人間がでてくるはずだ。
一度変節した人は、変節を何度も繰り返す。変節に良心の抵抗がなくなるからだ。そして良心はすり減っていく。現実に負けた人は、現実が変わればさらに負け続ける。
ころころと落ち続ける。しかし本人は、議員を続けるために,その状態でも笑みを浮かべる。
自分自身の尊厳を、みずからの利益のために傷つける人は、尊厳に意を用いなくなる。
私は、悲しい眼でもって、その人を見つめる。そして言う、もうあなたを信用できません、さようなら、と。
『信濃毎日新聞』
斜面
希望という名のあなたをたずねて/遠い国へとまた汽車にのる…シャンソン歌手岸洋子さんの「希望」は情感込めて歌う。遠い日の思い出、ふるさとの夢、初恋。大人になった日に黙って立ち去った「あなた」にいつか会いたい、と
◆
東京芸大卒業後、オペラ歌手を目指したが病気のため断念。シャンソンに出合い道を開いた。「希望」で1970年のレコード大賞歌唱賞を受賞。膠原(こうげん)病と闘いながら歌手を続け92年に58歳で亡くなった。希望との再会は〈終わりのない旅〉なのだろう
◆
人生の希望は追いすがっても手が届かず、過度に期待すれば裏切られる。政治の「希望」はどうだろう。小池百合子都知事はよほどこの言葉がお気に入りなのか、新党の党名にした。設立のあいさつでも「日本には希望が足りない」「国民に希望を届けていく」と繰り返し使った
◆
日本をリセットするという。パソコンの再起動とは違ってこの国が抱える難題は手軽なキー操作では解決できまい。「希望行き」の列車の旅を勧められても日程や経路が示されなければ安易に乗り込めない。何よりどこに連れて行かれるのか分からない
◆
民進党の前原誠司代表は希望の党への合流を推し進めている。安保関連法廃止や護憲を主張する議員は列車に乗車を拒まれるらしい。「安倍1強」批判票を結集するといわれても乗り込めない有権者は多いはず。保守勢力ばかりが肥大化し多元性を失う。政治はそんな終着駅に向かうのか。 (9月29日)
『中日新聞』
米国の政治ジョークを集めた本で、こんな小咄(こばなし)を読んだ。子どもが政治家の父親に、「裏切り者って何?」と尋ねた
▼父の答えは、「裏切り者というのはこっちの党からあっちの党に行くやつのことだ」。子どもが「じゃあ、あっちの党からこっちの党に来る人は?」と聞くと、父は答えた。「それは、改心者っていうんだ」
▼つい先日、民進党の一部議員が離党し、「小池新党」に加わろうとした時、彼らは「裏切り者」扱いされた。だが、政界の秋空の何と移ろいやすいことか。民進党全体が「こっちからあっちに行く」ことになりそうだというのだから、小咄の子どもならずとも、目を白黒させるしかない
▼衆院が解散されたきのう、民進党は新党「希望の党」への「合流」を打ち出した。だが、それで、どういう方向に向かう流れができるのか。政権交代可能な二大政党制を再び目指すというが、たとえば世論を二分してきた改憲や安全保障法制をめぐり、どんな流れをつくるのか
▼こんな政治小咄もある。激しい選挙戦の中、ある候補者が「当選したら、まず何をしますか」と尋ねられた。候補者の答えは、「当選したら何をするかは今の私の心配事じゃない。私を今、悩ませているのはもし当選しなかったら何をするかってことです」
▼「合流」の向かう先をきちんと示せなければ、この候補者を笑うことはできまい。
『高知新聞』
小社会 「パルタイ」というドイツ語を知ったのは…
「パルタイ」というドイツ語を知ったのは香美市出身の作家、倉橋由美子さんの同名の短編小説でだった。小説は具体的な組織を暗示しているが、党や党派といった意味だ。
改めて辞書を引くと、党とは主義・思想などを同じくする者によって組織される政治結社などとある。政党なら、政権の獲得という目標も加わるだろう。むろん、そこは人間の集団。それぞれの考え方に違いがあるのは当然だから、時にびっくりするような動きもあり得よう。
衆院が解散されたきのう、来月の衆院選で台風の目になりそうな、小池東京都知事が率いる新党「希望の党」に、野党第1党の民進党が合流することになった。「何でもあり」の世界とはいえ、理念や政策がまだはっきりしない新党に一気に流れ込むとは…。
民進党は前原新体制になっても、支持率は上向かず、離党者が相次ぐ。このまま座して死を待つより勢いのある新党へ、ということなのだろう。希望の党に立候補者の公認を申請する考えのようだから、事実上の解党といってよい。
小池代表は「候補者として選ぶかどうかだ」と選別の意向を示す。希望の党の内実はさておき、政党トップとしては間違ってはいまい。はじかれた前議員らに志があるなら、仲間とともに踏ん張るしかないだろう。
衆院本会議場に響いた「バンザイ」の声に、「大義なき」解散や離合集散への違和感と、「国民不在」が膨らんだ。
『神戸新聞』
人さし指をぺろっとなめて、「この指とまれ」のように1本立てる。風の向きを調べる方法の一つだが、実際にやってみると、強い風ならともかく、微風のときは分かるようで分からない
◆風を読むのがうまい、機を見るに敏な人は「風見鶏」とやゆされる。わが国の首相にもいたが、フランスの元首相エドガール・フォールもそう呼ばれた。変節ぶりを批判されて、氏は切り返している。「風見鶏は自分で回らない。風がそうさせるのだ」
◆衆院の解散で、事実上の選挙戦が始まった。「国難だ」「リセットだ」と政界の人たちは風をあおり、波を立て、あるいはその読み解きに忙しい。自分で回ったか、風がそうさせたか、民進党は名を捨てて小池新党の「この指」にとまりたいと願い出た
◆果たして有権者はどうだろう。試しに指を立ててみる。風を感じるか? 意味がさっぱり分からない突然の解散に戸惑い、野党第1党の“身売り”にはあっけにとられている。今はそんなところではなかろうか
◆わざわざ風など吹かせてくれなくてもいい。人々の暮らしやあしたを見つめ、雨風をしのげるように傘を用意する。求めているのは、そんな政治であり、政治家だろう
◆さてどこにいる? 私たちの眼力も試される短期決戦である。2017・9・29
斜面
希望という名のあなたをたずねて/遠い国へとまた汽車にのる…シャンソン歌手岸洋子さんの「希望」は情感込めて歌う。遠い日の思い出、ふるさとの夢、初恋。大人になった日に黙って立ち去った「あなた」にいつか会いたい、と
◆
東京芸大卒業後、オペラ歌手を目指したが病気のため断念。シャンソンに出合い道を開いた。「希望」で1970年のレコード大賞歌唱賞を受賞。膠原(こうげん)病と闘いながら歌手を続け92年に58歳で亡くなった。希望との再会は〈終わりのない旅〉なのだろう
◆
人生の希望は追いすがっても手が届かず、過度に期待すれば裏切られる。政治の「希望」はどうだろう。小池百合子都知事はよほどこの言葉がお気に入りなのか、新党の党名にした。設立のあいさつでも「日本には希望が足りない」「国民に希望を届けていく」と繰り返し使った
◆
日本をリセットするという。パソコンの再起動とは違ってこの国が抱える難題は手軽なキー操作では解決できまい。「希望行き」の列車の旅を勧められても日程や経路が示されなければ安易に乗り込めない。何よりどこに連れて行かれるのか分からない
◆
民進党の前原誠司代表は希望の党への合流を推し進めている。安保関連法廃止や護憲を主張する議員は列車に乗車を拒まれるらしい。「安倍1強」批判票を結集するといわれても乗り込めない有権者は多いはず。保守勢力ばかりが肥大化し多元性を失う。政治はそんな終着駅に向かうのか。 (9月29日)
『中日新聞』
米国の政治ジョークを集めた本で、こんな小咄(こばなし)を読んだ。子どもが政治家の父親に、「裏切り者って何?」と尋ねた
▼父の答えは、「裏切り者というのはこっちの党からあっちの党に行くやつのことだ」。子どもが「じゃあ、あっちの党からこっちの党に来る人は?」と聞くと、父は答えた。「それは、改心者っていうんだ」
▼つい先日、民進党の一部議員が離党し、「小池新党」に加わろうとした時、彼らは「裏切り者」扱いされた。だが、政界の秋空の何と移ろいやすいことか。民進党全体が「こっちからあっちに行く」ことになりそうだというのだから、小咄の子どもならずとも、目を白黒させるしかない
▼衆院が解散されたきのう、民進党は新党「希望の党」への「合流」を打ち出した。だが、それで、どういう方向に向かう流れができるのか。政権交代可能な二大政党制を再び目指すというが、たとえば世論を二分してきた改憲や安全保障法制をめぐり、どんな流れをつくるのか
▼こんな政治小咄もある。激しい選挙戦の中、ある候補者が「当選したら、まず何をしますか」と尋ねられた。候補者の答えは、「当選したら何をするかは今の私の心配事じゃない。私を今、悩ませているのはもし当選しなかったら何をするかってことです」
▼「合流」の向かう先をきちんと示せなければ、この候補者を笑うことはできまい。
『高知新聞』
小社会 「パルタイ」というドイツ語を知ったのは…
「パルタイ」というドイツ語を知ったのは香美市出身の作家、倉橋由美子さんの同名の短編小説でだった。小説は具体的な組織を暗示しているが、党や党派といった意味だ。
改めて辞書を引くと、党とは主義・思想などを同じくする者によって組織される政治結社などとある。政党なら、政権の獲得という目標も加わるだろう。むろん、そこは人間の集団。それぞれの考え方に違いがあるのは当然だから、時にびっくりするような動きもあり得よう。
衆院が解散されたきのう、来月の衆院選で台風の目になりそうな、小池東京都知事が率いる新党「希望の党」に、野党第1党の民進党が合流することになった。「何でもあり」の世界とはいえ、理念や政策がまだはっきりしない新党に一気に流れ込むとは…。
民進党は前原新体制になっても、支持率は上向かず、離党者が相次ぐ。このまま座して死を待つより勢いのある新党へ、ということなのだろう。希望の党に立候補者の公認を申請する考えのようだから、事実上の解党といってよい。
小池代表は「候補者として選ぶかどうかだ」と選別の意向を示す。希望の党の内実はさておき、政党トップとしては間違ってはいまい。はじかれた前議員らに志があるなら、仲間とともに踏ん張るしかないだろう。
衆院本会議場に響いた「バンザイ」の声に、「大義なき」解散や離合集散への違和感と、「国民不在」が膨らんだ。
『神戸新聞』
人さし指をぺろっとなめて、「この指とまれ」のように1本立てる。風の向きを調べる方法の一つだが、実際にやってみると、強い風ならともかく、微風のときは分かるようで分からない
◆風を読むのがうまい、機を見るに敏な人は「風見鶏」とやゆされる。わが国の首相にもいたが、フランスの元首相エドガール・フォールもそう呼ばれた。変節ぶりを批判されて、氏は切り返している。「風見鶏は自分で回らない。風がそうさせるのだ」
◆衆院の解散で、事実上の選挙戦が始まった。「国難だ」「リセットだ」と政界の人たちは風をあおり、波を立て、あるいはその読み解きに忙しい。自分で回ったか、風がそうさせたか、民進党は名を捨てて小池新党の「この指」にとまりたいと願い出た
◆果たして有権者はどうだろう。試しに指を立ててみる。風を感じるか? 意味がさっぱり分からない突然の解散に戸惑い、野党第1党の“身売り”にはあっけにとられている。今はそんなところではなかろうか
◆わざわざ風など吹かせてくれなくてもいい。人々の暮らしやあしたを見つめ、雨風をしのげるように傘を用意する。求めているのは、そんな政治であり、政治家だろう
◆さてどこにいる? 私たちの眼力も試される短期決戦である。2017・9・29
リテラの考えに同感である。
http://lite-ra.com/2017/09/post-3480.html
そしてもうひとつ。
http://buzzap.jp/news/20170928-minshin-annihilation/
http://lite-ra.com/2017/09/post-3480.html
そしてもうひとつ。
http://buzzap.jp/news/20170928-minshin-annihilation/
今、メディアに大々的に取り上げあられている「希望の党」、はたして長期間存続するか、という問いを立ててみる。するとすぐに回答がでる。長くはないだろう、という答えだ。
それは、早くに小池百合子にはせ参じた細野という代議士、まさか女性好きが高じてこうなったのではないと思うが、彼ですら、「希望の党」で立候補した方が当選しやすいだろうという打算で民進党から離れたのだろう。
都議選の際の「都民ファーストの会」に次々と参加していった者たちも、そこに入れば当選しやすいだろうという打算的な考えがあったはずだ。それと同じ。
政治家は当選しなければならない、当選しなければ「タダの人」。「タダの人」になりたくない、地位も名誉もカネも欲しいという人が選挙に向かう。もちろん世のため、人のためという高い志をもった人もいるだろうが、多くは私利私欲であって、とりわけ選挙時に人気ある政党政派にはせ参じるのがそういう志向をもった人たちである。
したがって、その政党政派が人気がある期間はそこに留まるが、そうでなくなったらはいおさらばよ、である。細野、それから前原なんぞはその類いである。それにぞろぞろと続いた者たちも同類である。
当選するには、どの政党政派がよいか、それだけが基準である。今までも、政党政派を渡り歩く人がたくさんいただろう。
さて、いまある政党。かなり前にできて現在残っているのは、自由民主党、日本共産党、公明党、それに社会民主党。社会民主党は、日本社会党が名前を変えた政党であるが、いちおうものすごく小さな政党ではあるが残っている。
かつてあった新自由クラブ、新進党、さきがけ、国民新党、みんなの党・・・・こうした政党は、長期間存在したためしがない。その時々の選挙で当選するために結成された政党は、軒並み消えている。民主党(民進党)も、小選挙区制という選挙制度ができたときに結成されたもので、この政党が解党してもまったく不思議ではない。
となると、「希望の党」も遅かれ早かれ消えていくはずだ。この党にいるものの多くは、本当は自民党の議員になりたいのだけれど、選挙区に自民党議員がいたりするので、やむなく他の政党から立候補している者たちばかりだ。「希望の党」の議員たち、その多くはいずれ自民党に吸収されるだろう。
しばらくの間、極右二大政党がどういう政治を繰り広げるか。
さて、合流を考えている民進党議員、「希望の党」は選別すると宣言しているよ。
みずからの意思で、「希望の党」にはいかない、という決意を示し、今度の選挙では落選するかもしれないが、無所属か、あるいは民進党内のリベラル議員で新しい政党政派をつくるべきではないか。その方が、政治家として将来性があるはずだ。長期的に見る視点をもったほうがよいだろう。
「希望の党」は、一時の「流行」である。こういうときこそ、腰を落ち着けるべきなのだ。
自民党や共産党、腰を落ち着けているから、長い間存続しているのだ。新しい事態に右往左往するのではなく、みずからの政治意思をもとに行動するしかないのである。もちろん自らの政治意思をもっていれば、ではあるが。
それは、早くに小池百合子にはせ参じた細野という代議士、まさか女性好きが高じてこうなったのではないと思うが、彼ですら、「希望の党」で立候補した方が当選しやすいだろうという打算で民進党から離れたのだろう。
都議選の際の「都民ファーストの会」に次々と参加していった者たちも、そこに入れば当選しやすいだろうという打算的な考えがあったはずだ。それと同じ。
政治家は当選しなければならない、当選しなければ「タダの人」。「タダの人」になりたくない、地位も名誉もカネも欲しいという人が選挙に向かう。もちろん世のため、人のためという高い志をもった人もいるだろうが、多くは私利私欲であって、とりわけ選挙時に人気ある政党政派にはせ参じるのがそういう志向をもった人たちである。
したがって、その政党政派が人気がある期間はそこに留まるが、そうでなくなったらはいおさらばよ、である。細野、それから前原なんぞはその類いである。それにぞろぞろと続いた者たちも同類である。
当選するには、どの政党政派がよいか、それだけが基準である。今までも、政党政派を渡り歩く人がたくさんいただろう。
さて、いまある政党。かなり前にできて現在残っているのは、自由民主党、日本共産党、公明党、それに社会民主党。社会民主党は、日本社会党が名前を変えた政党であるが、いちおうものすごく小さな政党ではあるが残っている。
かつてあった新自由クラブ、新進党、さきがけ、国民新党、みんなの党・・・・こうした政党は、長期間存在したためしがない。その時々の選挙で当選するために結成された政党は、軒並み消えている。民主党(民進党)も、小選挙区制という選挙制度ができたときに結成されたもので、この政党が解党してもまったく不思議ではない。
となると、「希望の党」も遅かれ早かれ消えていくはずだ。この党にいるものの多くは、本当は自民党の議員になりたいのだけれど、選挙区に自民党議員がいたりするので、やむなく他の政党から立候補している者たちばかりだ。「希望の党」の議員たち、その多くはいずれ自民党に吸収されるだろう。
しばらくの間、極右二大政党がどういう政治を繰り広げるか。
さて、合流を考えている民進党議員、「希望の党」は選別すると宣言しているよ。
みずからの意思で、「希望の党」にはいかない、という決意を示し、今度の選挙では落選するかもしれないが、無所属か、あるいは民進党内のリベラル議員で新しい政党政派をつくるべきではないか。その方が、政治家として将来性があるはずだ。長期的に見る視点をもったほうがよいだろう。
「希望の党」は、一時の「流行」である。こういうときこそ、腰を落ち着けるべきなのだ。
自民党や共産党、腰を落ち着けているから、長い間存続しているのだ。新しい事態に右往左往するのではなく、みずからの政治意思をもとに行動するしかないのである。もちろん自らの政治意思をもっていれば、ではあるが。
価値観が多様化している、という時代背景があったにもかかわらず、日本の政界は小選挙区制という制度を採用した。1994年3月のことだった。
小選挙区制は、小選挙区で当選する議員は、他の候補より1票多ければ当選するという、死に票が多い、反民主的な制度であった。もちろん反対も多かった。現在指摘されている小選挙区制がもつ問題点は当時も指摘されていた。しかし、過去熊本県知事であった細川護煕連立内閣は強い決意で成立させた。山口二郎という政治学者、テレビメディアなどは、これに賛成しない者は「非国民」であるかのようにはやし立てた。
小選挙区制では、保守的な政党、組織票をもつ政党が有利であり、またみずからの政治意思を殺してまで他の政治勢力と連携しなければ当選せず、基本的な方向としては、政権交代可能な保守二大政党による政治をつくりだすものであった。
当初から、自民党と公明党(保守党と組織票を持つ政党)の政治勢力と、おのれの政治意思を殺した人、政治家にでもなろうという政治意思をもたない野望をもった者の政治勢力(民主党)とが争うこととなった。
しかし小選挙区制にもとづく政治がいかに大きな問題を生み出すかの認識が国民の間に生まれ(多数の議席を占有するがために独裁的な私的利益にもとづいた政治が行われる)、民主党議員のなかには、政治意識が強い人々と連携する動きがでてきた。独裁的な、私的利益にもとづく政治を改革しようという勢力がひとつにまとまりかけていたとき、前原という人物が、そうした動きを封じようと、今回の暴挙にでたのだ。
東京都の問題を、あたかも自分しか解決できないかのような錯覚をもった女性政治家が都知事となって、その錯覚をもとに、自分自身の力を過信し、首相にでもなろうかと野望をもった。
そうした野望をもった「野望の党」と、小選挙区制による二大保守党の復活をもくろむ前原らが手を結び、さらに小選挙区制の導入の旗振り役だった小沢という古い政治家(一時は「革新」めいたことを口走っていたが政権を取るためには何でもする政治家で彼の本質は新自由主義的な保守主義者)とが手を結んだのが、今回の事態である。
民進党では、心中反対の意思を持った者もいたのだろうが、そもそも小選挙区制は自分自身の政治意思を殺して一定の政治勢力に加わることでしか当選はできない。政治家よりも、政治屋でいることを担保するのが小選挙区制である。
かくて、保守、といっても「極右」の二大政党が、日本を支配することになる。民意は、泥靴で踏みにじられるのである。しかしその泥靴こそ、小選挙区制という制度である。この制度を導入した政治勢力は、日本の民主主義に泥を塗ったのである。
小選挙区制は、小選挙区で当選する議員は、他の候補より1票多ければ当選するという、死に票が多い、反民主的な制度であった。もちろん反対も多かった。現在指摘されている小選挙区制がもつ問題点は当時も指摘されていた。しかし、過去熊本県知事であった細川護煕連立内閣は強い決意で成立させた。山口二郎という政治学者、テレビメディアなどは、これに賛成しない者は「非国民」であるかのようにはやし立てた。
小選挙区制では、保守的な政党、組織票をもつ政党が有利であり、またみずからの政治意思を殺してまで他の政治勢力と連携しなければ当選せず、基本的な方向としては、政権交代可能な保守二大政党による政治をつくりだすものであった。
当初から、自民党と公明党(保守党と組織票を持つ政党)の政治勢力と、おのれの政治意思を殺した人、政治家にでもなろうという政治意思をもたない野望をもった者の政治勢力(民主党)とが争うこととなった。
しかし小選挙区制にもとづく政治がいかに大きな問題を生み出すかの認識が国民の間に生まれ(多数の議席を占有するがために独裁的な私的利益にもとづいた政治が行われる)、民主党議員のなかには、政治意識が強い人々と連携する動きがでてきた。独裁的な、私的利益にもとづく政治を改革しようという勢力がひとつにまとまりかけていたとき、前原という人物が、そうした動きを封じようと、今回の暴挙にでたのだ。
東京都の問題を、あたかも自分しか解決できないかのような錯覚をもった女性政治家が都知事となって、その錯覚をもとに、自分自身の力を過信し、首相にでもなろうかと野望をもった。
そうした野望をもった「野望の党」と、小選挙区制による二大保守党の復活をもくろむ前原らが手を結び、さらに小選挙区制の導入の旗振り役だった小沢という古い政治家(一時は「革新」めいたことを口走っていたが政権を取るためには何でもする政治家で彼の本質は新自由主義的な保守主義者)とが手を結んだのが、今回の事態である。
民進党では、心中反対の意思を持った者もいたのだろうが、そもそも小選挙区制は自分自身の政治意思を殺して一定の政治勢力に加わることでしか当選はできない。政治家よりも、政治屋でいることを担保するのが小選挙区制である。
かくて、保守、といっても「極右」の二大政党が、日本を支配することになる。民意は、泥靴で踏みにじられるのである。しかしその泥靴こそ、小選挙区制という制度である。この制度を導入した政治勢力は、日本の民主主義に泥を塗ったのである。
これは読むべき。
http://buzzap.jp/news/20170928-minshin-annihilation/
前原君の提案に、「提案は最終的に拍手で満場一致で了承されたということです。」に驚く。なんとまあ、民進党は全員「政治屋」だったんだ。
http://buzzap.jp/news/20170928-minshin-annihilation/
前原君の提案に、「提案は最終的に拍手で満場一致で了承されたということです。」に驚く。なんとまあ、民進党は全員「政治屋」だったんだ。
『毎日新聞』記事。一部。
<民進党>前原代表、希望との合流提案 両院議員総会で
民進党の前原誠司代表は28日午後の党両院議員総会で、希望の党との事実上の合流を提案した。前原氏は「我々の理想の社会を作るため、好き勝手な安倍政権を終わらせるため、もう一度2大政党を作るために、名を捨てて実を取る。その決断をご理解いただきたい」と出席者たちに訴えた。(毎日新聞)
前原君、君には最初から「実」なんかないんだよ。「実」のない「名」だけを求めて、君は政治家になったんだよ。「実」がないから、どういう「名」であっても、最初から「名」なんかどうでもよいのだよ。
<民進党>前原代表、希望との合流提案 両院議員総会で
民進党の前原誠司代表は28日午後の党両院議員総会で、希望の党との事実上の合流を提案した。前原氏は「我々の理想の社会を作るため、好き勝手な安倍政権を終わらせるため、もう一度2大政党を作るために、名を捨てて実を取る。その決断をご理解いただきたい」と出席者たちに訴えた。(毎日新聞)
前原君、君には最初から「実」なんかないんだよ。「実」のない「名」だけを求めて、君は政治家になったんだよ。「実」がないから、どういう「名」であっても、最初から「名」なんかどうでもよいのだよ。
「吹けよ あれよ 風よ あらしよ」と記したのは、伊藤野枝だ。国内的な平和と民主主義と一定の経済的豊かさを享受しながら生育してきた私の前に、強い逆風が吹き、嵐も近づいているようだ。
こういう時代が来るとは思わなかった、というのは、私の知る同世代の人々だ。
生きてくる中で、多くの人々が目の前に餌を吊され、ひとりひとり、権力の側に寝返っていった人々を見てきた。私の回りだけではなく、どこでもそういうことが行われただろう。
飴と鞭。闘い続ける者には鞭を、闘い続けるかどうか分からない不安定な者には飴を、それによって少しずつ闘う者を減らしてきた。私の周囲には、昔・・・・・という人物がたくさんいる。
またみずからにいかなる理想も思想も持たない者が、名誉や地位、カネを求めて政治の世界へ入っていく者が増えた。そういう者が、国会の赤絨毯の上で饗宴をくりひろげようとしている。
希望は、自ら創りあげていくものだと思ってきた。いくら絶望的な状態であっても、たとえ小さくても希望はつくることができる、それは「大日本帝国」の時代に生きた人々から学んだことだ。
しかし現実はあまりにお粗末である。こういう現実のなかを生きていかなければならないとすれば、とても苦しい。
こういう時代が来るとは思わなかった、というのは、私の知る同世代の人々だ。
生きてくる中で、多くの人々が目の前に餌を吊され、ひとりひとり、権力の側に寝返っていった人々を見てきた。私の回りだけではなく、どこでもそういうことが行われただろう。
飴と鞭。闘い続ける者には鞭を、闘い続けるかどうか分からない不安定な者には飴を、それによって少しずつ闘う者を減らしてきた。私の周囲には、昔・・・・・という人物がたくさんいる。
またみずからにいかなる理想も思想も持たない者が、名誉や地位、カネを求めて政治の世界へ入っていく者が増えた。そういう者が、国会の赤絨毯の上で饗宴をくりひろげようとしている。
希望は、自ら創りあげていくものだと思ってきた。いくら絶望的な状態であっても、たとえ小さくても希望はつくることができる、それは「大日本帝国」の時代に生きた人々から学んだことだ。
しかし現実はあまりにお粗末である。こういう現実のなかを生きていかなければならないとすれば、とても苦しい。
民進党の前原誠司代表は、民進党の議員を民進党からではなく、「希望の党」から立候補させるとのこと。しかし、昨日も記したように、「希望の党」は、その際に選別すると言っている。
民進党は「公認候補」は出さないと言明しているから、民進党内のリベラル派は、無所属か立候補を断念するか、それともみずからの思想を抛擲して「希望の党」から立候補するか、を迫られる。
総選挙直前のこの騒動、前原氏による政党の右翼的再編である。選択肢は、自民党・公明党の私益政党か。「希望の党」という右翼政党か、ということになる。双方とも再びの帝国主義的・国家主義的な政治への道であり、「戦後理念」の放棄につながる。
前原誠司は、「よくやった」とほめられるであろう。もちろんアメリカにである。
日本はこれにより、さらなる対米従属へと舵を切り、アメリカの従僕として、カネも出し、兵も出し、属国化を推進し、世界から相手にされなくなる道に入る。
小選挙区制導入の結果が、これである。しかしこの道は小選挙区制導入の時点で予想されていたことだ。
今、いろいろなところで活躍している政治学者・山口二郎氏に、あなたが導入を煽ったこの選挙制度が、この今をつくり出したのですよ、と言ってあげたい。
民進党は「公認候補」は出さないと言明しているから、民進党内のリベラル派は、無所属か立候補を断念するか、それともみずからの思想を抛擲して「希望の党」から立候補するか、を迫られる。
総選挙直前のこの騒動、前原氏による政党の右翼的再編である。選択肢は、自民党・公明党の私益政党か。「希望の党」という右翼政党か、ということになる。双方とも再びの帝国主義的・国家主義的な政治への道であり、「戦後理念」の放棄につながる。
前原誠司は、「よくやった」とほめられるであろう。もちろんアメリカにである。
日本はこれにより、さらなる対米従属へと舵を切り、アメリカの従僕として、カネも出し、兵も出し、属国化を推進し、世界から相手にされなくなる道に入る。
小選挙区制導入の結果が、これである。しかしこの道は小選挙区制導入の時点で予想されていたことだ。
今、いろいろなところで活躍している政治学者・山口二郎氏に、あなたが導入を煽ったこの選挙制度が、この今をつくり出したのですよ、と言ってあげたい。
『朝日新聞』記事の一部。
希望への参加条件、安全保障と憲法への姿勢重視 小池氏
2017年9月27日22時59分
希望の党代表の小池百合子・東京都知事は27日夜、BSフジの番組に出演し、同党参加の条件について「基本的には憲法(改正)への対応。それは安全保障にも関わる」と述べ、改憲と安全保障に対する姿勢を重視する考えを示した。「一人一人の考え方を確認する」とも話し、個別に選別する意向を明かした。
出演後、民進党内の旧社会党出身議員との合流について記者団に質問され、「そういう方は、そもそも(希望の党に)来られないんじゃないか」と話した。
民進党を分裂させ、民進党内のリベラル勢力を国会から追放する作戦かな。右からの民進党の再編ということだろう。民進党内のリベラルな人々は、どう対応するのか。
しかしすでに道はつくられたようだ。
民進党から離れて、新しい政治勢力をつくるのかな。それしかないだろう。しかし従来型の選挙態勢はできなくなるから、とにかく早く態勢をつくりあげて、選挙準備をしなければ完全に出遅れるだろう。
前原氏は、なかなかの策士である。民進党からのリベラル勢力の放逐を、この選挙間際にやってのけたのだから。アメリカから褒美が与えられるだろう。
政治の世界は、共産党を除き、一元化するだろう。
希望への参加条件、安全保障と憲法への姿勢重視 小池氏
2017年9月27日22時59分
希望の党代表の小池百合子・東京都知事は27日夜、BSフジの番組に出演し、同党参加の条件について「基本的には憲法(改正)への対応。それは安全保障にも関わる」と述べ、改憲と安全保障に対する姿勢を重視する考えを示した。「一人一人の考え方を確認する」とも話し、個別に選別する意向を明かした。
出演後、民進党内の旧社会党出身議員との合流について記者団に質問され、「そういう方は、そもそも(希望の党に)来られないんじゃないか」と話した。
民進党を分裂させ、民進党内のリベラル勢力を国会から追放する作戦かな。右からの民進党の再編ということだろう。民進党内のリベラルな人々は、どう対応するのか。
しかしすでに道はつくられたようだ。
民進党から離れて、新しい政治勢力をつくるのかな。それしかないだろう。しかし従来型の選挙態勢はできなくなるから、とにかく早く態勢をつくりあげて、選挙準備をしなければ完全に出遅れるだろう。
前原氏は、なかなかの策士である。民進党からのリベラル勢力の放逐を、この選挙間際にやってのけたのだから。アメリカから褒美が与えられるだろう。
政治の世界は、共産党を除き、一元化するだろう。
『日本経済新聞』記事。「民進 希望に事実上合流 前原氏、党内意見集約へ」
2017/9/27 20:33 (2017/9/27 23:23更新)
民進党の前原誠司代表は27日、小池百合子東京都知事が率いる新党「希望の党」との事実上の合流を党内で提案した。(1)次期衆院選では民進党から公認候補を出さず、希望の公認候補として擁立する(2)選挙後に民進党所属の衆参両院議員が希望に移る――との内容だ。小池氏は合流を希望する議員のうち、公認対象を選別する考えを示した。
野党第1党の民進党が希望の党に合流すれば、2003年に旧民主、自由両党が合併して以来の本格的な野党再編となる。28日の衆院解散を控え、前原氏は党内で意見集約を進め、小池氏の決断を促す。野党候補を一本化して与党に対抗する。
これでは、与党に属していない与党人間の政党になってしまう。「野党」的な姿勢はない。
前原氏は27日、党幹部らと相次ぎ会い、希望の党との選挙協力を巡って協議した。10月10日公示―22日投開票の衆院選では、民進党候補が希望の党の候補として戦うことを想定している。前原氏だけが無所属で出馬する案も検討している。前原氏はかねて「選挙区で与野党が一対一になる構図が必要だ」との認識を示していた。28日の党両院議員総会で正式に提案する。
前原氏は26日夜に小池氏と合流を巡って協議。これに先立ち最大の支持団体、連合の神津里季生会長とも会談した。小沢一郎氏が率いる自由党との合流も検討中だ。前原氏は27日、仙台市の会合で「これから我々が歴史をつくっていくための努力をする。この選挙で安倍政権を終わらせる」と訴えた。
自由党が合流するということは、山本太郎も?
民進党内には小池氏や小沢氏との連携に慎重論もある。同党参院議員は27日夜に緊急で集まり、対応を話し合った。
一方、小池氏は27日夜のBSフジ番組で、民進党が希望の党に事実上合流する案について「集団で来られても一人ひとり、こちらが仲間として戦えるか決める」と述べ、公認する候補者を選別する考えを示した。安全保障や憲法を挙げ「党内で右だ、左だというのは正しくない。一人ひとりの考えを確認する」と語った。現時点で擁立できる候補予定者について「かなりの規模だ。3桁はいく」と強調した。
民主党が結成されるとき、日本社会党から民主党に入る人物を、小沢一郎という政治家が選別したことがあった。日本社会党の議員は全員民主党に入ると思っていたのに、入れてくれなかった。その人たちが日本社会党に残り、後に社会民主党に党名を変えた。民主党への思慕が社会民主党とさせたのか。小沢と同じことをするのか。すると、「危望の党」に入らない者は、選挙は自分で闘うことになる。
希望の党は同日、都内のホテルで記者会見を開き、党の基本方針となる綱領を発表した。記者会見には現職の国会議員として衆院11人、参院3人の計14人が出席した。小池氏は会見で「北朝鮮情勢がこういう中で政治空白があっていいはずがないが、首相が解散・総選挙をうたっている。改革のチャンスだ」と強調。「これからも多くの仲間が増えていく」との見通しを示した。
「希望の党」は、「野望の党」になる。安倍から小池に変わる?しかし政治の内容はほとんど変わらない。
この動きは、共産党や社民党、現状に疑問を抱いている市民とは、「共闘」をしないということだ。改憲が実現するかもしれないなあ。
2017/9/27 20:33 (2017/9/27 23:23更新)
民進党の前原誠司代表は27日、小池百合子東京都知事が率いる新党「希望の党」との事実上の合流を党内で提案した。(1)次期衆院選では民進党から公認候補を出さず、希望の公認候補として擁立する(2)選挙後に民進党所属の衆参両院議員が希望に移る――との内容だ。小池氏は合流を希望する議員のうち、公認対象を選別する考えを示した。
野党第1党の民進党が希望の党に合流すれば、2003年に旧民主、自由両党が合併して以来の本格的な野党再編となる。28日の衆院解散を控え、前原氏は党内で意見集約を進め、小池氏の決断を促す。野党候補を一本化して与党に対抗する。
これでは、与党に属していない与党人間の政党になってしまう。「野党」的な姿勢はない。
前原氏は27日、党幹部らと相次ぎ会い、希望の党との選挙協力を巡って協議した。10月10日公示―22日投開票の衆院選では、民進党候補が希望の党の候補として戦うことを想定している。前原氏だけが無所属で出馬する案も検討している。前原氏はかねて「選挙区で与野党が一対一になる構図が必要だ」との認識を示していた。28日の党両院議員総会で正式に提案する。
前原氏は26日夜に小池氏と合流を巡って協議。これに先立ち最大の支持団体、連合の神津里季生会長とも会談した。小沢一郎氏が率いる自由党との合流も検討中だ。前原氏は27日、仙台市の会合で「これから我々が歴史をつくっていくための努力をする。この選挙で安倍政権を終わらせる」と訴えた。
自由党が合流するということは、山本太郎も?
民進党内には小池氏や小沢氏との連携に慎重論もある。同党参院議員は27日夜に緊急で集まり、対応を話し合った。
一方、小池氏は27日夜のBSフジ番組で、民進党が希望の党に事実上合流する案について「集団で来られても一人ひとり、こちらが仲間として戦えるか決める」と述べ、公認する候補者を選別する考えを示した。安全保障や憲法を挙げ「党内で右だ、左だというのは正しくない。一人ひとりの考えを確認する」と語った。現時点で擁立できる候補予定者について「かなりの規模だ。3桁はいく」と強調した。
民主党が結成されるとき、日本社会党から民主党に入る人物を、小沢一郎という政治家が選別したことがあった。日本社会党の議員は全員民主党に入ると思っていたのに、入れてくれなかった。その人たちが日本社会党に残り、後に社会民主党に党名を変えた。民主党への思慕が社会民主党とさせたのか。小沢と同じことをするのか。すると、「危望の党」に入らない者は、選挙は自分で闘うことになる。
希望の党は同日、都内のホテルで記者会見を開き、党の基本方針となる綱領を発表した。記者会見には現職の国会議員として衆院11人、参院3人の計14人が出席した。小池氏は会見で「北朝鮮情勢がこういう中で政治空白があっていいはずがないが、首相が解散・総選挙をうたっている。改革のチャンスだ」と強調。「これからも多くの仲間が増えていく」との見通しを示した。
「希望の党」は、「野望の党」になる。安倍から小池に変わる?しかし政治の内容はほとんど変わらない。
この動きは、共産党や社民党、現状に疑問を抱いている市民とは、「共闘」をしないということだ。改憲が実現するかもしれないなあ。
民進党に関連したニュースが飛び交っている。民進党が「危望の党」に合流するとか・・・・・
そもそも前原氏は、自由民主党から出馬しても何ら違和感のないひと。したがって、「極右」(?)とみなされる「危望の党」と合流するというニュースも、まったく驚かない。
民進党の前身である民主党は、小選挙区制で当選するために野合してできた政党であるから、ばらばらになるのも仕方がない。こうして分裂して民進党は消えるだろう。
今までも、選挙のために多くの政党が生まれた。しかし消えていった。名前を変えた政党もある。
政党として残っているのは、自由民主党、公明党、日本共産党。そのほかはすべて落ち着かない政党で、離合集散、党名変更をしてきた。政党は政党としてまとまって活動していることにより存続できるのだ。
「危望の党」もいずれ消えていく。「危望の党」に合流するのも選挙のため。多くの議員は、議員として何をしたいかなんかない。とにかく議員になりたいのだ。
したがって、当選する、議員になることができれば、政党なんかどうでもいいのだ。そういう輩ばかりが集まるところが国会となっているので、投票率が下がるのである。
民進党よ、さようなら。
そもそも前原氏は、自由民主党から出馬しても何ら違和感のないひと。したがって、「極右」(?)とみなされる「危望の党」と合流するというニュースも、まったく驚かない。
民進党の前身である民主党は、小選挙区制で当選するために野合してできた政党であるから、ばらばらになるのも仕方がない。こうして分裂して民進党は消えるだろう。
今までも、選挙のために多くの政党が生まれた。しかし消えていった。名前を変えた政党もある。
政党として残っているのは、自由民主党、公明党、日本共産党。そのほかはすべて落ち着かない政党で、離合集散、党名変更をしてきた。政党は政党としてまとまって活動していることにより存続できるのだ。
「危望の党」もいずれ消えていく。「危望の党」に合流するのも選挙のため。多くの議員は、議員として何をしたいかなんかない。とにかく議員になりたいのだ。
したがって、当選する、議員になることができれば、政党なんかどうでもいいのだ。そういう輩ばかりが集まるところが国会となっているので、投票率が下がるのである。
民進党よ、さようなら。