浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

学費値上げ?

2024-06-07 21:55:19 | 社会

 東京大学が学費を10万円上昇させる、という案を提出した。学費の値上げは、それが少額であっても、学生にとって一大事である。在学しているとき、たしか二度ほど学費値上げ反対闘争があり、私も積極的に参加した。親の仕送りは増えないから、値上げされた分はバイトなどで稼がなければならなくなる。

 私は、夜警と家庭教師のバイトをしていた。夜警は中野文化センターや武蔵野美術大学などでやっていた。前者のほうが楽だった。

 学生だった頃の学費は年間8万円、入学金は10万円だった。国立大学の学費は、もっともっと安かった。12000円ではなかったか。

 新幹線代浜松ー東京間は、1850円、運賃が1050円、特急券が800円だった。学割を利用すれば1640円で、仕送りとアルバイトでなんとか生活はできた。物価もそれなりの水準だった。しかしなかなか書籍代はでなかったので、私は一日の食事代を500円におさえるようにしていた。もちろんそのためには自炊するしかない。同じサークルで、のちに不二家に就職したYくんは、夕食時に食事にありつくため、隣の駅から歩いてよくきていたことを思い出す。

 東大の親の所得は全国の大学生のなかでも最高だといわれる。だが、そういう学生ばかりではないはずだ。経済的に苦しい学生も必ず存在している。「奨学金」という学生ローンもあるが、あれは卒業時にばく大な借金をかかえることになり、その後がたいへんになる。

 OECDの中でも、日本は公教育にカネを出さない国で、確かビリに近いのではないか。

 自民党・公明党政権は、利権に繋がるところにはカネ(もとは税金である)をつぎこむが、そうでないところにはカネを出さない。大学教育は、利権にはつながらない。そこで、自民党・公明党政権は、利権に繋がることが可能となるように、大学改革を進めようとしている。

 嘆かわしい国だ。

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1 コメント

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たしか (能天気)
2024-06-08 01:40:48
学費の1番高いのは、アメリカ。次がチリだったと思います。日本は3位だったと記憶しています。OECD加盟国のおよそ3分の1で公立の授業料が無料で、10カ国で4000ドル(約45万円)以下。フランスが数万円だったかな?台湾の大学が生活費も含めて、コスパが良いので、留学すれば?と薦めた事があります。シンガポールもいいかな?と思ったけど・・・・。日本の大学は、入学したら「寄付のお願い」が多く来ますよね。
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