▲昇り曲導付八重芯変化菊残光(小松煙火工業)@花火鑑賞士の集い(大曲)
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週末からずっと眠い。寝足りない~。
眠い上にどんより雲がどっしりと上空にかかっていると、いっそうテンションが下がる。
さらに朝から同僚の一言にピキッと切れる。
思わず「ふざけるなよ!」って声が荒ぶるが、「もう樹美さんってば言葉遣いがぞんざいなんですからぁ~」と返され、一向に真剣に受け止めない。
やけに人の仕事に首を突っ込みたがるくせに(私の業務の邪魔になるほどに)、自分では能動的に行動しないし、いざ頼むと別な仕事があるからと引き受けない。電話が鳴れば腕は伸ばすくせに、取る直前に逡巡のポーズを見せる(結局取らない)。
徹底的にイラつくぜ。
こころの病という事で休業した事があるから、あまり高圧的にいう訳にも行かない。ひょっとして「取説」付の人間だった?!
とりあえず今日は腹に据えかねて、半日無視である。
開催前から話題だった「奈良の古寺と仏像―會津八一のうたにのせて」は、結局新潟市美術館から長岡の県近代美術館に会場を移して開催された。先週末までの開催で、大いににぎわったようである。
そして次は「小千谷縮・越後上布展」6月12日(土)~6月27日(日)
http://www.lalanet.gr.jp/kinbi/exhibition/2010/ojiya.html
ユネスコの世界無形遺産に登録された事を記念しての展示である。
小千谷には織物業者が何件もあった。
過去形なのはどんどん減っていってしまっているからである。今は、工業製品としての小千谷縮と文化財としての小千谷縮は、まったくの別物になりつつある。
昔ながらの「いざり機織り」は注文しても何年も待つといわれている。しかも200万とか300万とか…。工業製品は5万円ぐらいから(いやもっと安いのもある)買えることから考えると、まさに天と地ほどの違いである。
実際、反物を見ていいなぁって思うものは、とんでもない値段がついているか「非売品」という札がついている。着物道楽をしてきた母と妹の選ぶものと私が選ぶものは好みが異なるのだが、不思議なもので、値段の高いものを引っ張り出してくるというのは共通。着物を学んでいない私でも、小千谷で縮をチラチラ見てきただけで目が肥えていたのだろうか…。
知人が持っていた小千谷縮の浴衣は、今は織る職人がいない貴重品。そんな失われていく名品を見るにはいい機会である。