▲オープニングのフェニックス花火@長岡まつり大花火大会 2011/8/2
7月末の新潟・福島豪雨により開催が危ぶまれた長岡まつり大花火大会。
花火打ち上げ会場や桟敷席となる河川敷が信濃川の増水によって完全水没し、後にはなぎ倒された雑木や流されたマス席、そしてヘドロが残った。
それでも長岡まつりは挫けない。そもそもが戦災被害者の追悼と復興を旗印に掲げて打ち上げられている花火である。そこに近年は新潟県中越地震からの復興も重ねられて、フェニックスが打ち上げられている。
誰もが、中止にさせてたまるかの思いで、突貫復旧工事を行った。そのおかげで、前日の8月1日昼には開催の正式決定が広報された。新潟ではニュース番組の冒頭に報じられたほどだ。
それでも、首都圏から団体臨時列車を運ぶ上越線は復旧間に合わず、何千人もの観客がキャンセルの憂き目にあった。そんな状況下での花火大会の開催は、ある意味驚異でもある。
8月1日。東日本大震災の被災地である石巻で、小さな「フェニックス」が打ち上げられた。石巻は不死鳥のようによみがえる…そのメッセージは新潟・長岡に繋げられていく。8月2日は最初に長岡のフェニックスが打ち上げられた。藍色の空をカラフルに染めるフェニックスはまた別な美しさだ。
▲オープニングのフェニックス花火@長岡まつり大花火大会 2011/8/2
フェニックスを打ち上げている間にも刻々と日は落ちていき、最後にはいつもの風景となった。
早朝、5時前から自由観覧席の開放のために並び、太陽にジリジリ焼かれながら待ったかいがあるというものである。おかげで足には変な模様ができたが…(笑)
▲尺玉@長岡まつり大花火大会 2011/8/2
長岡では尺玉は目玉ではない。標準である。スターマインにも何気に尺玉が仕込まれている。
私はそれがフツーのことだと思っていたが、世間ではそんなことはレアケースらしい。だから長岡花火は凄いともいえる。
▲ワイドスターマイン@長岡まつり大花火大会 2011/8/2
おなじみのカラフルな5台同時打ち上げのワイドスターマイン。毎年同じ玉を上げているのだが、この迫力にマンネリという言葉はない。
▲天地人花火@長岡まつり大花火大会 2011/8/2
そして今や長岡の看板に成長しつつある「天地人花火」。2日は山梨県のマルゴーさんが打ち上げ担当。持ち玉である結晶花をふんだんに取り込みながら、美しい天地人花火を打ち上げた。惜しむらくは途中から煙が滞留してしまい、繊細な玉の美しさが存分に発揮できなかったことだろう。こればかりは風神様の御心しだい…。
▲三尺玉@長岡まつり大花火大会 2011/8/2
そして、どんな花火が打ち上げられようと、がっちり横綱の席に座る正三尺玉。今年は小割浮模様も美しく、親星との明るさのバランスも良かったように思う。
気が付けば、あっという間に終了してしまう1万発の花火。
当日昼過ぎにようやく小出まで復旧した上越線(ガラガラ)に乗って小千谷の実家に帰った。
でもって、少し寝たら3日の花火の自由観覧席確保のために再び早朝参戦である。もうバカですね~(笑)