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今年も有給使って片貝花火9/9

2019-09-19 00:02:00 | 花火

▲片貝まつりの裏名物「大柳火」。昔ながらの和火が太く尾を引き、しだれてくる。私は大好きだ!! なおこの花火、開いてみないとわからないのが悩ましく(片貝は番付に花火の名前はほとんど書かれない。書かれていても裏切られること多し)、撮影はこれ専用の設定にしないと難しい。勘だけが頼りの勝負だw

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▲片貝まつりのスタートは前日8日15時、祭り屋台の引き回しから始まる。屋台の上には新潟県の中越に十数体のみ残る巫女爺(みこじい・みっこんじさ)が据えられ、人形舞を見せる。片貝の巫女爺はいったん途切れたが、近年復活したもの。片貝マニアでもここまで見ている人は多くないだろう。私はただのみっこんじさ好きだ!
 じさの前にある半円形の玉は「品玉」という演目に使われるものだが、まだ品玉の舞は復活していない。品玉のオバケたちもそろっているんだけれどなぁ…。

 巫女爺に関しては新潟県のリーフレットを参照→
 「みっこんじさ」は「みこ」と「じさ」がフランス語的リエゾンによってつながった方言である。



 さて、明けて9日
 朝6時から尺万雷が響き渡る片貝上空。実家の方にも聞こえてくる。
 今年は平日のため、朝の通勤通学バスに乗り込んで(通勤通学たって、ほんの数人だ)片貝へ向かう。こんな早くに観覧席は売らないのは知っているが、それでも早く行きたくなるってのが人情。
 到着すると遠来の客や顔見知りなどがすでにおる。まぁ、彼らは車で来ていて、もう私設の有料駐車場に置いてあるからね~。発売時間が来るまで歓談。自分たちの入る観覧席とは別に、当日桟敷席も少量販売されるので、そちらの列も見える。とはいえ、今年は両日とも平日開催だから、平和なものだ。
 観覧席をゲット後、バスに乗って実家に戻って昼寝る。2日目は通し観覧だから、体力温存。

 夕方前に再びバスで片貝へ。
 平日開催だから大混雑というほどではないが、この日も万人単位の観覧客がこの小さな町に押し寄せる。

 徐々に暗くなっていく境内とは裏腹に。騒めきの中にひときわにぎやかな笛や太鼓や木やりの声が聞こえてくる。そしてアナウンスが始まる。
 名物アナウンスの横山さん(素人ですよ)が昨年限りでご勇退されたため、今年から地元(魚沼市)のプロアナウンサー金子さんが登板。初舞台、お疲れさまでした。これからも末永くよろしくお願いします。


▲片貝さんの新旧のスライド変化玉。序盤から尺玉全開だぜ!


▲そして序盤にさりげなく多重芯物がぶっこまれるのもここ数年の傾向
 大曲のものより、ここや柏崎で上がる多重芯物の方がいいと思うw そういうところ大好きだ!


▲八方の種類も多い。この枝垂れる感じが秋花火には合う


▲分砲千輪来たーーー。彩色も鮮やかで宝箱が開いたよう


▲猫玉大玉w 猫芯の尺玉花火である。ほかにもあるんですよ、こういうのw


▲大柳火と言えば10日なんだが、今年は9日の大柳火も多かった


▲八方のスターマイン。色がきれいよね~


▲ヤシ芯彩色千輪×5来たーーーーー。やっぱ千輪は最高だぜ!
(作るの大変だそうです)


▲三尺玉1発目。大きすぎる花火のため、ほかの花火のかなり後ろに設置されている。見た目はそれほど大きくは見えないかもしれないが、遅れて爆発音と衝撃波が体を突き抜けると、さすがの大きさを体感できる。


▲銀菊と彩色千輪のコラボは若々しさを感じさせる


▲片貝ブルーの八方とレモン色の点滅八方は縮緬にも似て、着物の累をイメージさせる


▲初期のスライド変化。たまたま星の配列がいびつになっているが、これを応用すると星型のスライド変化もできるかもなぁと思ったり…。


▲そして9日の名物ニャンターマイン!! 猫の型物花火や、猫芯花火などが上がりまくります。これ、効果音の笛にニャーとか出たら最高だよなぁと思うが、そんなの無くとも会場はいつも大盛り上がりです!


▲猫芯花火、猫玉と言われるもの。星はあえて和火系に寄せて、猫ちゃんが浮かび上がるような配色になっています


▲ヤシ芯の点滅千輪。千輪の芯に紫を配することで、異なる色に調和が生まれる。


▲そして9日の名物と言えば、還暦スターマイン。これでもか、これでもか。これでもかぁ!!!って具合に錦が上がり、そろそろ終わりかなって思わせた後が本気の花火だったりするw


▲なんか珍しいのも上がったw これなんて呼ぶ!?


▲三重芯変化菊


▲四重芯変化菊

 夏、よそ様の花火をたくさん見た後に片貝を見ると、とにかく「片貝って丸いよなぁ」って実感する。当たり前だけれど、たくさんの中にはそうでもないものもあって(初めから丸くない花火ももちろんある)、しみじみと、この煙火店の基礎部分の絶対的信頼感を覚える。


▲彩色八方のスタマから、ジェネリック風味なアレ



 そうこうしているうちに、時刻は夜10時を迎える。7時半からずーーーーーーっと花火上げ続けているのだが、飽きることない。
 そして夜10時は、四尺玉の打ち上げである。
 お立ち台では、木遣りをあげた人々が「あっがっれ!あっがっれ!あっがっれ!あっがっれ!あっがっれ!…」とエンドレスに盛り上がっている。そんな中、四尺玉がするすると…曲導を弾く間もなく

 あ!!!!!!!


 ナ、ナント、打ち上げ失敗。
 過早発らしい。筒からは出たのだが、十分に上に昇る前に芯に火が入って開いてしまった。
 2010年だかに2日続けて黒玉だった以来の珍事で、低空開発とはいえ、上がったのでアナウンスとしては「おめでとうございます!!!!」となる。

 調べてみると、30年以上前の打ち上げ初期の失敗以来らしい?

 ある意味珍しいものを拝ませてもらったという感。一生のうちにもう一度見ることはないのではないだろうか…(あと30年経つと自分は平均余命を軽く超える)。
 まぁ、珍しいものを見せてもらったという感じだ。

 実際、翌日社長は「昨日は珍しい花火上げちゃって…」って言っていたらしい(社務の方の情報)


 ということで、非常に珍しい花火で終わった片貝花火1日目であった。


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