▲10日午後10時打ち上げ 世界一 正四尺玉(横山さん風に)「昇天銀竜黄金千輪二段咲き」@片貝まつり奉納煙火。左端の1本残った杉も切ってしまいたい~。
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週末に実家に帰り、カメラ女子3人展の状況伺いをしてきた。こちらもいろいろ面白い話があるがまた別の機会に…。
そして月曜日、9月9日は片貝まつりの奉納煙火初日である。
さすがに平日開催だからあんまり急がんでもいいだろうと思いつつ、9時前には浅原神社に向かう。新聞には当日桟敷は13時発売と書いてあるが、過去に9時に売り出されたことも知っているので、ついつい。案の定、10時に第1弾の売り上げとなった(以後2、3回に分けて売り出されたみたい)
さて、昼寝でもしに実家に帰るか~って1,000円桟敷の入り口前を見たら、こちらも結構並んでいた。明日はもうちょっと早く来た方がいいかなぁ…。
▲初っ端から時間差色変化で驚かせられた(新玉)(9日)
実家でたっぷり昼寝の二度寝をし、暗くなりつつあるころに花火会場に戻る。
何せ今日は平日、片貝んしょはともかく普通の新潟県民は通常運転である。仕事が終えてからやってくる。だから出足が遅くても焦る必要はない。
そういえば朝、当日桟敷を買う列に並んでいる際、右の方は名古屋から、左は方は東京からのビジターであった。こんな日に桟敷に並ぶなんてもう数寄者しかありえない(笑)
夕方のイオンからのシャトルバスも余裕ある乗車だった(すかすか)。
▲尺玉2段打ち。大柳火の先に方向変化が付いたもの(新玉)(9日)
当日桟敷を買ったものの、桟敷の席に納まるつもりのない私。でも全く関係ないところで三脚を立てたら怒られるかも~って思って(実際、知人が確認したら通路とかで三脚を立てないでほしいと言われた)、当日桟敷のすぐ横にこっそりと立てる。前方は視界良好であったが、後で気づいたら真上に提灯の架線がバッチリ。
ということで、9日の分はよく見てもよく見なくても架線が写っているのであしからず。
▲知人のO様奉納尺玉3発同時打ち。椰子芯彩色千輪×3(9日)
片貝って、のんびり打ち上げで、長丁場だし、私もほぼ毎年来れてしまう(もちろん仕事の段取りは切ってくるのだが)ので、もろもろあんまりガツガツ撮らないのだよね。
しかも本日は写真作品にもならない致命的な場所選定ミスをしてしまっているわけだから、もうギアはローなのである。
そんなギアが激しく回転するのは虫との格闘時。
▲先掛け付三尺玉(9日)
丸々太ったバッタ&カマキリ&コオロギが縦横無尽と飛び回る。もともとここは彼らの住まい。人間様が勝手に草を刈って桟敷を立ててしまっているのだから仕方ない。だが、さすがにでこにムカデの子供(子供だと信じたい)が落ちてきたときは危うく嬌声を上げかけた。最初はアー水が落ちてきたのかと思ったのだが(冷たかったので)それがデコで動いたから虫と判明。さっと手で払った。
それでおしまいのつもりだったのに…。
夜、家に着いてから荷解きをしたら、首に巻いていたタオルの中にしっかり入っていたよ(>Д<;)。多足類はダメだよ~
▲おなじみ「ニャンターマイン」動物病院さん奉納。※2枚合成(9日)今年はついにニャン芯大柳火も登場(笑)
打ち上げ開始後、最初の方でいきなり時間差色変化の尺玉が上がった。昨年まではなかった玉だ。
変わらないようでいて最近の片貝は少しずつ新玉を取り込んでいる。昨年のような大柳火にキラキラをまぶしたのはなかったと思うが、今年の新玉は来年も見たい代物ばかりであった。三重芯もあったし(翌日は4重芯もあった)。もちろん、従来の大柳火や錦冠、錦菊も健在である。この3つに関しては、どれも整然としていて美しい。飽きるほど見ているが、美しいものは美しいのだ。
▲大好き!大好物!大柳火(9日)。とにかく盆がでかく、フレームアウトしてしまう
新潟の花火を見ているとつい見落としがちだけれど、重要な点がある。
それは尺玉がきちんと尺玉の位置に上がること。競技花火大会などを見ていると、同じ尺玉での競技のはずなのに打ち上げ位置が結構まちまちになることを見る。だけど新潟の煙火店はその辺りはまずぶれることはない。私はそれが当たり前だと思っていたが、最近全国の花火を見るにあたり、必ずしも当たり前ではないことに気付いた。
そうやって打ち上げの安定があるからこそ、一旦フレーミングを決めるとほとんどファインダーをのぞくことなく、裸眼で花火を楽しめる、それが新潟の花火である。
尺がデフォルトの片貝を見ていると、その事実を厳然と気づかされる。
▲9日夜10時 世界一 正四尺玉「昇天銀竜黄金すだれ小割浮模様」 当日、祝東京オリンピックと文言が追加され、真に受けたニッポーもそう記事にしたけれど、玉自体は例年と同じだってことを知っている(笑) ※この画像のみあまりにあまりだったのでざっくりレタッチ済み
さて、今年の片貝はいいことばかりではなかった。
著名人の奉納が無くなってしまっている。ここ何年か昼花火スターマインを奉納してきた朝ドラ女優がそれを止めてしまったようだ。もう「おにいちゃんのハナビ」のプロモもしなくていいし…。
唯一なのが大相撲の豊真将による奉納花火。まぁ、これも直後に錣山講演会が奉納する三尺玉があってこそだろうなぁとは思うのだが…。
そして今更気づいた番外。以前って尺玉3発からじゃなかったかなって思っていたら、2発からだったのね。
▲大柳火方向変化の別色バージョン。会社のクライアント様奉納(10日)2日とも同じ玉だったが、新玉だってことを多分担当者は知らないんだろうなぁ~
翌日、始発バスで片貝入り。1,000円桟敷に並ぶ。前には5組ぐらいかな。とりあえず最後列には入れそうだと分かって一安心。
こちらも13時入場予定が11時に早めていただいた。まぁ、行列を作っていた相撲場は12時から奉納相撲があるからそうだろうね~。
そして、いつの間にかこの桟敷席は、最後列に三脚用のスペースが区切られるようになったらしい。そして入場時の奉納金のほかに、三脚用の奉納金も納めねばならなくなっていた。
(ちなみにこの奉納金はその場で賽銭箱に納められるというものである)
前日は暗くなってからもこの桟敷入場希望者が列を成していたという。狭くてもいいからここで見たいという人も少なくない。しかし中には広々と寝転んでみていたものもいたということで、2日目はきっちりと一人あたりの区分が決められていた。
目の前の女の子4人グループは160センチ四方のスペース。身長163センチの子が横になって定規の代わりになっているのもおかしい。そして、社務のおじいちゃんが、そこはもっと畳んでってかなり厳密に指導していく徹底ぶり。
三脚組もサイズが決められているのだが、基本一列なのでそれど程うるさくない。
実際一旦会場を離れて夜に戻ってきてみれば、実に整然と観客がきっちりみっちりと詰められていた。
▲芯入大柳火(新玉)。明るい芯が入った大柳火も撮り方に迷う。くぅ~!
比較的早い順だったので自分では良席と思うところに陣取ったが、いざ花火が上がって見るとそうは問屋が卸さなかった。
幅が広い花火、すなわち大柳火が微妙に左端の1本杉に引っかかってしまう。いや、微妙という表現は私の悔し紛れの言葉である。
まぁ、見ていただければわかるが、左下に黒いこんもりとしたものがその1本杉である。ちょっと前までは3本も木が並んでいたからまだましなのだよっていう声も聞こえてくる。
▲10日夜8時30分打上 日本一正三尺玉 ちょっと重たかったか、上がり切らなかった感じ
今年も2日とも雨の心配もなく良好な花火であった。風は適度に吹き、煙の多くは流れていった。ただ、還暦スタマとか成人スタマとかの特大タイプはさすがに煙がさばききれず、観覧席に押し寄せてくる感じであったが、まぁうっすい煙幕で済んだ。
そんな良好な花火環境なのに、そしてそこに金を突っ込んでいい席を確保したのにちゃんと撮れていないのは全くもって不甲斐ない。まぁ、自力で(自分の金で)桟敷に入ったのって、人生これが初めてであったということを告白しておく。
▲団体ツアー参加者奉納特大スターマイン(10日)。2日目は展開を変えてきた
心配していた桟敷からバス乗り場までも、何とか路線バスの臨時には間に合うことが実証され、ホッとした。なんにせよ私にとって実家の方に帰るただ一つのバスであるからして、これを逃すわけにはいかないのだ。
今まで小学校裏で見ていたのもこのバスのためである
しかし、今後は桟敷席でもバスに間に合うことが分かったから、しばらく続く平日開催はそういうところで楽しむことにしよう
▲お気に入りの千輪。尺玉3段打ち(10日)
密かにあちこち出没しております。
私、人の名前と顔を覚えることがもの凄く苦手なんです。覚えが悪いというレベルではないのです。もう才能がないというレベル。それ以外は覚えているのですが、とかく人に関わることは全くダメでして…。この日も3月の飲み会でお隣だった新潟のカメラマンさんに話しかけられたのですが、忘却の彼方ですっかりガッカリさせてしまいました(ゴメンナサイ)。
何回かお会いして親しくお話しさせていただいている人でも、実は名前が分からない人がたくさんいます(苦笑)。ですので、次にお会いした時に(来年の片貝でしょうか…)覚えていなかったらごめんなさい。先に謝りつつも、懲りずに話しかけていただければと思います。
多分そうだと思います。
おせわになりましたm(_ _)m
2日目は神社脇の桟敷席におりました。実家で昼寝しすぎて、ギリギリになったのでそちらに伺えず申し訳ありません。
提灯 スセリ の電線のかかり具合からしてそうなので。
撮影した構図が近いもので、気になりました。