長い年月が経つと大分記憶があやふやになります。「月下獨酌」の文章が山中與幽人對酌」のものと混同してしまったのだ。こりゃいかん!。と言う訳で、再び復習だ。皆さんにはこんな退屈な話しなど、聞きたくも見たくもないとは思いますが、たまには、見て御覧あそべ。(爆)針が思うのに、漢詩こそ、「スローライフ」の原点を掴むのに役立つものはないのだよ。ギスギスした心を癒すのにもってこいなのだぞ。
[山中與幽人對酌] 盛唐 李白
兩人對酌山花開 (りょうじんたいしゃく山花開く)
山の隠者とふたりで酒をくみかわす。周りには花なんぞ咲いているぞ。
一盃一盃復一盃 (いっぱいいっぱいまたいっぱい)
ほら一盃、そらもう一盃。
我醉欲眠卿且去 (われようて、眠らんとほっす。卿(君)まあ、しばらく帰れ
ああ、オレはもう酔っちゃったよ。君、もう帰れって。
明朝有意抱琴來 (明朝、意あらば、琴を抱きて来るべし)
明朝来る気があるなら琴を抱いてきな。
なんて勝手な奴だと思うでしょうけど、酒のみは勝手なんだよ。琴を抱いて来いと言われた方も、「成る程!」と思うところが、いいね。それこそ「ツーと言えばカー」なのだ。気持ちのチッチャイ奴なら、「コノ野郎!」と怒るところかもしれませんがね。
この人達のレベルになると、それこそ、屁でもないのだ。と言うよりか、酒を飲んで酔っ払って、現実から逃避して、自分の理想郷にフワフワと飛んで行ってるのかもしれない。だから琴を抱いて来いと言われた方も、「俺も帰って寝るよ、俺も夢の中に彷徨いに出掛けるとするかあ」。なんちゃって。