高さ30mm、直径280mm、厚さ3,2mmの鉄製。西遊記の孫悟空の緊箍呪でも紅孩児(牛魔王と羅刹女の子、善財童子)の金箍呪でもないよ。
観音菩薩には[緊・禁・金]3っつの悪魔を懲らしめる箍があるんだよ。と、とんでもなく、くだらない方に脱線してしまった。
これは何をするものなのかって言うと、針のダッチオーブンで使うものなのです。本来、オーブンにはキャンプDとキッチンDがあります。キャンプDは、上からブリケッツ・炭を置く為の縁が付いているのだけれど、キッチンDには付いていない。これ室内で調理する為にブリケッツはガスが出る事や、燃える物を裸で使う事を嫌ったからだ。キャンプDは上からの置き炭が出来る利点があるが、キッチンDの蓋裏ついている突起は無い。
このキッチンDの蓋裏の突起を利用しない手は無いぞ。
逆にキッチンDは置き炭するための縁が付いていない。そこで針は少ない脳みそで考えた。キッチンDの上に箍を作れば置き炭を乗せられるんじゃないかって。ただやはり置くだけのものなので細心の注意が必要なんだけどね。最初近くの「一村鉄鋼」さんで昔、バーベキュー用の鉄板を作ってもらったのを、思い出して行ってみたら、もう店じまいなんだってさ。幾ら中国が鉄バブルとはいっても、国内の鉄工所は不景気なんだね。
あ、ナンダナンダ、針の近くにこれを作れる奴が居るじゃん!。その名前はね、ズ・ル・ビ・キ。灯台元暗しとはこの事だ。ズルビキ君の家は製作所なんだ。熔接加工はお手のもんじゃないかよ。これまでに、いろいろの物を作ってもらってるんだよ。
で、出来たのがこれ!。これを使えばキッチンDも野外でキャンプ用の代用として使えるわけだ。ブフフッ。
こんな風に箍を乗せるだけなんだよ
12インチのキッチンDにぴったりでしょ?。鍋自体の隆起があるのでずれにくいんだよ。キャンプDのローストチキンは最後に上からの置き炭によって、皮がパリパリとして、これが案外と美味しいんだよね。
キッチンDでまず蒸して、蓋裏の突起から滴り落ちる雫(旨み)をたっぷり鶏に降りかけて、充分美味しくなったところで、この箍を置いてブリケッツで表面を焦がすのだ。(ちょっと蓋を開ける事を忘れちゃ駄目でっせ)。
ただね、皮はパリッとさせる事は出来るが、いい焦げ色は付き難い。これはキャンプDでも同じかなあ!。沢山ブリケッツを乗せれば焦げるとは思いますがね。
キャンプDで作るローストチキンもとっても美味しいけど、キッチンDの蓋裏の突起から落ちる旨みを充分滲みこませたチキンの皮をこれを使ってパリッとさせれば、もっと美味しいんじゃないかなあ!。と目論んでいます。
さあ、焼くかあ!。