都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
ロストロポーヴィチ氏、逝去
つい先日、80歳の誕生日を迎えられたというニュースがあったばかりです。ロシアより突然の訃報が舞い込んできました。
世界的チェロ奏者、ロストロポービチ氏が死去 80歳(CNN.co.jp)
訃報:ロストロポービチさん80歳=チェリスト(毎日新聞)
チェロ奏者としてはもちろんのこと、近年では指揮でのご活躍も目立っていました。私は残念ながら、彼の演奏をそれほど聴き込むまでには至りませんでしたが、今振り返ると、昨年冬での新日フィルの定期にて唯一実演に接せられたのが、殆ど奇跡的なこととさえ思えてしまいます。演奏の内容云々はともかくも、指揮姿は実にリズミカルで力強く、その後数ヶ月でまさかこのようなことになるとは想像も出来ませんでした。むしろ同オーケストラでは8年ぶりのショスタコーヴィチということで、今後もまた振っていただけるものかと、勝手な期待すら抱いていたほどです。
つい先日より封の切られたドキュメンタリー映画、「ロストロポーヴィチ 人生の祭典」が、はからずも追悼上映の形になってしまいました。まずはご冥福をお祈り申し上げます。
*関連ニュース
ショスタコーヴィッチ生誕100周年コンサートでM・ロストロポービッチが指揮を務める(2006/9/26)
著名チェロ奏者に最高勲章 80歳祝いプーチン大統領(2007/3/28)
ロストロポービッチ氏が再入院(2007/4/23)
*関連リンク
「ロストロポーヴィチ 人生の祭典」(4/21より渋谷・シアター・イメージフォーラムにて上映中。5月より大阪・名古屋でも上映予定。)
ロストロポーヴィチ・プロフィール(EMI)
*関連エントリ
新日本フィルハーモニー交響楽団 「ショスタコーヴィチ:交響曲第10番」他
世界的チェロ奏者、ロストロポービチ氏が死去 80歳(CNN.co.jp)
訃報:ロストロポービチさん80歳=チェリスト(毎日新聞)
チェロ奏者としてはもちろんのこと、近年では指揮でのご活躍も目立っていました。私は残念ながら、彼の演奏をそれほど聴き込むまでには至りませんでしたが、今振り返ると、昨年冬での新日フィルの定期にて唯一実演に接せられたのが、殆ど奇跡的なこととさえ思えてしまいます。演奏の内容云々はともかくも、指揮姿は実にリズミカルで力強く、その後数ヶ月でまさかこのようなことになるとは想像も出来ませんでした。むしろ同オーケストラでは8年ぶりのショスタコーヴィチということで、今後もまた振っていただけるものかと、勝手な期待すら抱いていたほどです。
つい先日より封の切られたドキュメンタリー映画、「ロストロポーヴィチ 人生の祭典」が、はからずも追悼上映の形になってしまいました。まずはご冥福をお祈り申し上げます。
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ショスタコーヴィッチ生誕100周年コンサートでM・ロストロポービッチが指揮を務める(2006/9/26)
著名チェロ奏者に最高勲章 80歳祝いプーチン大統領(2007/3/28)
ロストロポービッチ氏が再入院(2007/4/23)
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新日本フィルハーモニー交響楽団 「ショスタコーヴィチ:交響曲第10番」他
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ハーディングのブルックナー
スウェーデン放送響&ハーディングのコンビはなかなか魅力的です。先日にはロンドン響での来日公演もあった、ダニエル・ハーディングの指揮によるブルックナーを聴いてみました。
NHK-FM ベストオブクラシック(4/26 19:30-)
曲 ブルックナー 「交響曲第5番」
指揮 ダニエル・ハーディング
演奏 スウェーデン放送交響楽団
収録 ベルワルドホール(ストックホルム) 2007/1/26
私はハーディングから、あの先鋭的な「ドン・ジョバンニ」の印象をどうしても拭うことが出来ないのですが、この演奏は、どちらかと言えば正攻法のアプローチによって、オーケストラを力強く鳴らして作り上げた、言わば至極「立派」なブル5だったと思います。第一楽章の序奏も肉厚な表現で、勇壮な金管の響きも刺々しくありません。テンポは、特にスケルツォを始めにやや早めに流れていましたが、ブルックナー休止も長く、終始メリハリのある、構成感に優れた音楽を作り出していました。この演奏を聴くと、例えばついこの間に読響で楽しんだスクロヴァチェフスキが、如何に個性的にブルックナーを料理しているのかが良く分かるような気もします。
ブルックナーの最高傑作(と、勝手に思い込んでいます。)でもある「ブル5」最大の妙味は、やはりフーガの組み込まれたあの長大なフィナーレです。私はここで、その錯綜する主題や旋律を階層的に、言い換えれば整理整頓して示すような演奏が好きなのですが、ハーディングも力任せにグイグイと音を鳴らすことなく、コーダの立体感を巧みに生み出すことに成功していました。ただもう一歩、身を任せられるようなゆったりとした「音楽の流れ」があればと思います。かなり縦方向に意識の働くブルックナーです。
例えば息も詰まるほどの緊張感に満ちたティーレマンなどよりは、思いの外にリラックスして楽しめるブルックナーでした。ハーディングの持つロマン派的な志向は、いわゆる古楽器系らしからぬ濃密な響きの力を借りて、今、とても良い方向へ進んでいるようです。これだけ来日の多い指揮者でもあるので、是非、実演に接したいと思います。
*関連リンク
ダニエル・ハーディング公式HP(一部、日本語です。)
NHK-FM ベストオブクラシック(4/26 19:30-)
曲 ブルックナー 「交響曲第5番」
指揮 ダニエル・ハーディング
演奏 スウェーデン放送交響楽団
収録 ベルワルドホール(ストックホルム) 2007/1/26
私はハーディングから、あの先鋭的な「ドン・ジョバンニ」の印象をどうしても拭うことが出来ないのですが、この演奏は、どちらかと言えば正攻法のアプローチによって、オーケストラを力強く鳴らして作り上げた、言わば至極「立派」なブル5だったと思います。第一楽章の序奏も肉厚な表現で、勇壮な金管の響きも刺々しくありません。テンポは、特にスケルツォを始めにやや早めに流れていましたが、ブルックナー休止も長く、終始メリハリのある、構成感に優れた音楽を作り出していました。この演奏を聴くと、例えばついこの間に読響で楽しんだスクロヴァチェフスキが、如何に個性的にブルックナーを料理しているのかが良く分かるような気もします。
ブルックナーの最高傑作(と、勝手に思い込んでいます。)でもある「ブル5」最大の妙味は、やはりフーガの組み込まれたあの長大なフィナーレです。私はここで、その錯綜する主題や旋律を階層的に、言い換えれば整理整頓して示すような演奏が好きなのですが、ハーディングも力任せにグイグイと音を鳴らすことなく、コーダの立体感を巧みに生み出すことに成功していました。ただもう一歩、身を任せられるようなゆったりとした「音楽の流れ」があればと思います。かなり縦方向に意識の働くブルックナーです。
例えば息も詰まるほどの緊張感に満ちたティーレマンなどよりは、思いの外にリラックスして楽しめるブルックナーでした。ハーディングの持つロマン派的な志向は、いわゆる古楽器系らしからぬ濃密な響きの力を借りて、今、とても良い方向へ進んでいるようです。これだけ来日の多い指揮者でもあるので、是非、実演に接したいと思います。
*関連リンク
ダニエル・ハーディング公式HP(一部、日本語です。)
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新国立劇場の愛称が「オペラパレス」に決定
以前より募集されていた、新国立劇場オペラ劇場の愛称が決まりました。その名は「オペラパレス」(OPERA PALACE Tokyo)です。
愛称は「オペラパレス」 新国立劇場のオペラ劇場(asahi.com)
新国立劇場 オペラ劇場の愛称決定(クラシック・チケット掲示板 Blog)
新国立劇場オペラ劇場 愛称は「オペラパレス」に決定!(新国立劇場公式HP)
報道によると、応募総数約3100件のうち「オペラパレス」は僅か4件に過ぎません。上位にどのような愛称が入っていたのかは分かりませんが、事実上、審査員の方々によって決められた名前とみて良いかと思います。
さすがに決まったばかりなのでその違和感は拭えませんが、愛称は定着してこそ意味のあるものです。それこそ例えば「E電」ではなく、「メトロ」のように広まることを願いたいです。
「チケット掲示板 Blog」によれば、その他に「トペラート」や「トップ」、それに「トペラ」などの愛称(それぞれ審査員特別賞を受賞。)も挙がっていたようです。今更ではありますが、あえてその中で言えば、「トペラ」が意外と良さそう(ただし完全な造語なので、意味は全く不明ですが…。)な気もしました。どうなのでしょうか。
私などはまだこれからも「新国」(シンコク)と呼び続けてしまいそうですが、「オペラパレス」は今後、チラシやポスターでも使用されていくのだそうです。その周知には力が入りそうです。
愛称は「オペラパレス」 新国立劇場のオペラ劇場(asahi.com)
新国立劇場 オペラ劇場の愛称決定(クラシック・チケット掲示板 Blog)
新国立劇場オペラ劇場 愛称は「オペラパレス」に決定!(新国立劇場公式HP)
報道によると、応募総数約3100件のうち「オペラパレス」は僅か4件に過ぎません。上位にどのような愛称が入っていたのかは分かりませんが、事実上、審査員の方々によって決められた名前とみて良いかと思います。
さすがに決まったばかりなのでその違和感は拭えませんが、愛称は定着してこそ意味のあるものです。それこそ例えば「E電」ではなく、「メトロ」のように広まることを願いたいです。
「チケット掲示板 Blog」によれば、その他に「トペラート」や「トップ」、それに「トペラ」などの愛称(それぞれ審査員特別賞を受賞。)も挙がっていたようです。今更ではありますが、あえてその中で言えば、「トペラ」が意外と良さそう(ただし完全な造語なので、意味は全く不明ですが…。)な気もしました。どうなのでしょうか。
私などはまだこれからも「新国」(シンコク)と呼び続けてしまいそうですが、「オペラパレス」は今後、チラシやポスターでも使用されていくのだそうです。その周知には力が入りそうです。
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フローレスの「理髪師」を聴く
メトロポリタン歌劇場インターネットライブ(BartokRadio)
曲 ロッシーニ 歌劇「セビリアの理髪師」
指揮 マウリツィオ・ベニーニ
演奏 メトロポリタン歌劇場管弦楽団
キャスト
アルマヴィーヴァ伯爵 ホアン・ディエゴ・フローレス
バルトロ ジョン・デル・カルロ
ロジーナ ジョイス・ディドナート
フィガロ ピーター・マッティ
BartokRadioのオンデマンドで聴きました。生中継で放送されたメトロポリタン歌劇場の「セビリアの理髪師」です。絶好調とまではいかないようでしたが、フローレスの美声には酔うことが出来ました。
BartokRadioオンデマンド
*Szombat(土曜日)の18時から21時の間に収録されています。放送日より一週間ほど保存されているので、今週末まで聴くことが可能です。
伯爵と言えばやはり第二幕の「Cessa di piu resistere」ですが、さすがのフローレスはここでも全く危なげなく歌い切ってしまいました。私としてはもう少し、アクの強い伯爵が好みではありますが、持ち前の甘くまた艶やかな声で、このヒートアップしたドタバタ劇をまさに諭すように静めていきます。見事です。(ところでここを聴く度に、2002年、新国立劇場の公演で伯爵役を務めたシラグーザを思い出します。ホールいっぱいに響き渡ったその瑞々しい歌声は忘れられません。)
フローレス以外のキャストも十分に務めを果たしていましたが、指揮のベニーニにもう一歩、落ち着いた表現があればより良かったとも感じました。軽やかで溌剌と始まる序曲や、その一方でのテンポをじっくり落とした各アリアでは手堅さを感じさせましたが、一部の重唱になるとややあおり気味になって先を急ぎます。緩急にも激しく、ロッシーニに特有な疾走感を楽しめる演奏ではありましたが、第一幕のフィナーレは少々乱れているようにも思いました。全体の構成を見通すような統率力にやや欠けていたかもしれません。
ちなみにこの公演も、かのMETライブビューイングで上映されていたようです。今回は、会場が映画館ではなくホールだったようですが、どのような反響があったのでしょう。また、以前に上映された「清教徒」や「魔笛」なども、この4月に首都圏郊外のMOVIXにてアンコール上映があるのだそうです。
*関連リンク
オペラキャスト(ネットラジオ全般)
METライブビューイング公式サイト(松竹)
曲 ロッシーニ 歌劇「セビリアの理髪師」
指揮 マウリツィオ・ベニーニ
演奏 メトロポリタン歌劇場管弦楽団
キャスト
アルマヴィーヴァ伯爵 ホアン・ディエゴ・フローレス
バルトロ ジョン・デル・カルロ
ロジーナ ジョイス・ディドナート
フィガロ ピーター・マッティ
BartokRadioのオンデマンドで聴きました。生中継で放送されたメトロポリタン歌劇場の「セビリアの理髪師」です。絶好調とまではいかないようでしたが、フローレスの美声には酔うことが出来ました。
BartokRadioオンデマンド
*Szombat(土曜日)の18時から21時の間に収録されています。放送日より一週間ほど保存されているので、今週末まで聴くことが可能です。
伯爵と言えばやはり第二幕の「Cessa di piu resistere」ですが、さすがのフローレスはここでも全く危なげなく歌い切ってしまいました。私としてはもう少し、アクの強い伯爵が好みではありますが、持ち前の甘くまた艶やかな声で、このヒートアップしたドタバタ劇をまさに諭すように静めていきます。見事です。(ところでここを聴く度に、2002年、新国立劇場の公演で伯爵役を務めたシラグーザを思い出します。ホールいっぱいに響き渡ったその瑞々しい歌声は忘れられません。)
フローレス以外のキャストも十分に務めを果たしていましたが、指揮のベニーニにもう一歩、落ち着いた表現があればより良かったとも感じました。軽やかで溌剌と始まる序曲や、その一方でのテンポをじっくり落とした各アリアでは手堅さを感じさせましたが、一部の重唱になるとややあおり気味になって先を急ぎます。緩急にも激しく、ロッシーニに特有な疾走感を楽しめる演奏ではありましたが、第一幕のフィナーレは少々乱れているようにも思いました。全体の構成を見通すような統率力にやや欠けていたかもしれません。
ちなみにこの公演も、かのMETライブビューイングで上映されていたようです。今回は、会場が映画館ではなくホールだったようですが、どのような反響があったのでしょう。また、以前に上映された「清教徒」や「魔笛」なども、この4月に首都圏郊外のMOVIXにてアンコール上映があるのだそうです。
*関連リンク
オペラキャスト(ネットラジオ全般)
METライブビューイング公式サイト(松竹)
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「熱狂の日」音楽祭2007 プログラム発表
既に先週末に発表されています。今年の「熱狂の日」音楽祭のプログラムです。タイトルは「民族のハーモニー」。主に、いわゆる国民楽派の作曲家たちで彩られていました。
プログラムをざっと眺めてみると、チャイコフスキーやメモリアルのシベリウス、それにフォーレやドビュッシーらのお馴染みの名前が連なっています。とは言え、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番や、シベリウスの「フィンランディア」ばかりが演奏されるわけではありません。意外にも(?)ヤナーチェクのピアノ曲や、シマノフスキのヴァイオリン協奏曲、それにマルティヌーや、何故か武満の名まで挙がっていました。それにストラヴィンスキーのバレエ音楽「結婚」や、ドヴォルザークの「スターバト・マーテル」などもなかなか魅力ある選曲です。残念ながらオペラの上演が一つもない上に、作曲家をやや詰め込み過ぎた感(ショスタコーヴィチからショーソン、ヴィラ=ロボスまで。)も受けますが、まずはあの独特なお祭りの熱気を味わいながら、興味深い公演をハシゴして楽しみたいと思います。
有料プログラム一覧(pdf)
5/2、5/3、5/4、5/5、5/6
*Web上では分かりにくいので、プリントアウトしてご覧になることをおすすめします。
全日出向く気力はありません。今年も、1、2日だけ足を運びたいです。
ところで毎年愛称の付く各ホールですが、今年は不思議にも文豪たちの名が登場していました。(ホールA:ドストエフスキー・ホール、ホールB7:マラルメ・ホールなど。)音楽にも関係のあるマラルメはともかく、カフカやドストエフスキーの名には若干の違和感も覚えます。
チケット発売は、フレンズ会員が今週土曜の24日より、一般前売が来月17日からです。今年は、さすがに去年のような喧噪(Aホールの公演を除き、前売段階にてチケットがほぼ完売していました。)はなさそうな気もしますが、なるべく早めに確保した方が万全でしょう。ご予定の方はフレンズ会員の登録をおすすめします。(メルマガ登録だけで可能です。料金はかかりません。)
*基本情報
タイトル:ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 「熱狂の日」音楽祭2007
テーマ:民族のハーモニー
会場、日時:東京国際フォーラム及び周辺一帯。4/29-5/6
料金:無料~3000円
公演数:約300公演(無料公演も含む。)
出演アーティスト:1500名
*関連リンク
「熱狂の日」音楽祭2007公式HP
*関連エントリ(昨年の音楽祭です。)
70万人のモーツァルト音楽祭全記録 「熱狂の日 2006」
「熱狂の日音楽祭2006」閉幕!
「熱狂の日」の展覧会?! 「モーツァルト展」
モーツァルト市場で見つけたこんなもの…。 「熱狂の日音楽祭2006」
「熱狂の日音楽祭」のあとは「ぶらあぼ」で!
「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン〈熱狂の日〉音楽祭 2006」、ついに開幕!
プログラムをざっと眺めてみると、チャイコフスキーやメモリアルのシベリウス、それにフォーレやドビュッシーらのお馴染みの名前が連なっています。とは言え、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番や、シベリウスの「フィンランディア」ばかりが演奏されるわけではありません。意外にも(?)ヤナーチェクのピアノ曲や、シマノフスキのヴァイオリン協奏曲、それにマルティヌーや、何故か武満の名まで挙がっていました。それにストラヴィンスキーのバレエ音楽「結婚」や、ドヴォルザークの「スターバト・マーテル」などもなかなか魅力ある選曲です。残念ながらオペラの上演が一つもない上に、作曲家をやや詰め込み過ぎた感(ショスタコーヴィチからショーソン、ヴィラ=ロボスまで。)も受けますが、まずはあの独特なお祭りの熱気を味わいながら、興味深い公演をハシゴして楽しみたいと思います。
有料プログラム一覧(pdf)
5/2、5/3、5/4、5/5、5/6
*Web上では分かりにくいので、プリントアウトしてご覧になることをおすすめします。
全日出向く気力はありません。今年も、1、2日だけ足を運びたいです。
ところで毎年愛称の付く各ホールですが、今年は不思議にも文豪たちの名が登場していました。(ホールA:ドストエフスキー・ホール、ホールB7:マラルメ・ホールなど。)音楽にも関係のあるマラルメはともかく、カフカやドストエフスキーの名には若干の違和感も覚えます。
チケット発売は、フレンズ会員が今週土曜の24日より、一般前売が来月17日からです。今年は、さすがに去年のような喧噪(Aホールの公演を除き、前売段階にてチケットがほぼ完売していました。)はなさそうな気もしますが、なるべく早めに確保した方が万全でしょう。ご予定の方はフレンズ会員の登録をおすすめします。(メルマガ登録だけで可能です。料金はかかりません。)
*基本情報
タイトル:ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 「熱狂の日」音楽祭2007
テーマ:民族のハーモニー
会場、日時:東京国際フォーラム及び周辺一帯。4/29-5/6
料金:無料~3000円
公演数:約300公演(無料公演も含む。)
出演アーティスト:1500名
*関連リンク
「熱狂の日」音楽祭2007公式HP
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70万人のモーツァルト音楽祭全記録 「熱狂の日 2006」
「熱狂の日音楽祭2006」閉幕!
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スクロヴァチェフスキの若々しきベートーヴェン
先ほどまで放送されていたFMで楽しみました。昨年12月、初台のコンサートホールにて行われた、ザールブリュッケン放送響の来日公演です。このツアーでは、ベートーヴェンの交響曲が全て演奏されたそうですが、そのうちの1、4、5の各交響曲が取り上げられていました。
NHK-FM ベストオブクラシック(1/29 19:30 - )
曲 ベートーヴェン 交響曲第1番、4番、5番
指揮 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
演奏 ザールブリュッケン放送交響楽団
収録 東京オペラシティコンサートホール 2006/12/3
スクロヴァチェフスキの音楽を聴いていると、巨匠の仲間入りを果たした老齢(大変失礼な話ではありますが…。)の指揮者の演奏を、一概に「円熟」などという文言にて決めつけてはならないということが痛いほど良く分かります。ともかく古楽器演奏も真っ青なほどに激しく、スリリングなベートーヴェンです。あまり技巧には冴えないザールブリュッケン放送響を、どれほど自身の音楽のために叩き上げたのでしょうか。それこそ硬い鉄球のような鈍く、また重々しい響きが、楽譜の上を痛快なほどのスピードにて駆け巡ります。ヴァイオリンが坂道を転がり落ちるかのように進んで、チェロやコントラバスが必至に喰らいついていました。そして時折、乾いた金管とドロドロと轟くティンパニが炸裂します。と言っても、例えば第5番のフィナーレなどは、意表を突くほどにアッサリとした小気味良いテンポで終ってしまうのです。次から次へと繰り出される手品を見るかのような演奏でした。
「ベルリオーズ:幻想交響曲/スクロヴァチェフスキ/ザールブリュッケン放送交響楽団」
ところでご存知の通り、今年はいよいよ読響とスクロヴァチェフスキのコンビが始動します。(読響プログラム)私としては世評の高いブルックナーなどを取り上げる春の定期よりも、秋のショスタコーヴィチの方が楽しみです。彼の動的でクセのある音楽作りが、きっとショスタコーヴィチの面白さを引き出す演奏となるのではないでしょうか。是非ホールへと足を運びたいと思います。
NHK-FM ベストオブクラシック(1/29 19:30 - )
曲 ベートーヴェン 交響曲第1番、4番、5番
指揮 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
演奏 ザールブリュッケン放送交響楽団
収録 東京オペラシティコンサートホール 2006/12/3
スクロヴァチェフスキの音楽を聴いていると、巨匠の仲間入りを果たした老齢(大変失礼な話ではありますが…。)の指揮者の演奏を、一概に「円熟」などという文言にて決めつけてはならないということが痛いほど良く分かります。ともかく古楽器演奏も真っ青なほどに激しく、スリリングなベートーヴェンです。あまり技巧には冴えないザールブリュッケン放送響を、どれほど自身の音楽のために叩き上げたのでしょうか。それこそ硬い鉄球のような鈍く、また重々しい響きが、楽譜の上を痛快なほどのスピードにて駆け巡ります。ヴァイオリンが坂道を転がり落ちるかのように進んで、チェロやコントラバスが必至に喰らいついていました。そして時折、乾いた金管とドロドロと轟くティンパニが炸裂します。と言っても、例えば第5番のフィナーレなどは、意表を突くほどにアッサリとした小気味良いテンポで終ってしまうのです。次から次へと繰り出される手品を見るかのような演奏でした。
「ベルリオーズ:幻想交響曲/スクロヴァチェフスキ/ザールブリュッケン放送交響楽団」
ところでご存知の通り、今年はいよいよ読響とスクロヴァチェフスキのコンビが始動します。(読響プログラム)私としては世評の高いブルックナーなどを取り上げる春の定期よりも、秋のショスタコーヴィチの方が楽しみです。彼の動的でクセのある音楽作りが、きっとショスタコーヴィチの面白さを引き出す演奏となるのではないでしょうか。是非ホールへと足を運びたいと思います。
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2007/2008シーズン オペララインアップ発表 新国立劇場
新国立劇場の次シーズンのラインアップが発表されました。新芸術監督、若杉弘の就任一年目のシーズンです。
開場10周年記念 2007/2008シーズン全ラインアップ発表!(新国立劇場)
2007/10/8-24(6公演) ワーグナー「タンホイザー」(新制作/開場10周年オープニング公演)
指揮:フィリップ・オーギャン 演出:ハンス=ペーター・レーマン
キャスト:ハンス・チャマー(ヘルマン)、ヴォルフガング・ミルグラム(タンホイザー)、マーティン・ガントナー(ヴォルフラム)他
2007/10/18-27(4公演) モーツァルト「フィガロの結婚」
指揮:沼尻竜典 演出:アンドレアス・ホモキ
キャスト:デトレフ・ロート(伯爵)、マイヤ・コヴァレヴスカ(伯爵夫人)、ロレンツォ・レガッツォ(フィガロ)他
2007/11/25-12/9(6公演) ビゼー「カルメン」(新制作)
指揮:ジャック・デラコート 演出:鵜山仁
キャスト:マリーナ・ドマシェンコ(カルメン)、ゾラン・トドロヴィッチ(ドン・ホセ)、アレキサンダー・ヴィノグラードフ(エスカミーリョ)他
2008/1/20-26(4公演) プッチーニ「ラ・ボエーム」
指揮:マウリツィオ・バルバチーニ 演出:粟國淳
キャスト:マリア・バーヨ(ミミ)、佐野成宏(ロドルフォ)、ヴィットリオ・ヴィテッリ(マルチェッロ)他
2008/2/3-11(4公演) R.シュトラウス「サロメ」
指揮:トーマス・レスナー 演出:アウグスト・エファーディング
キャスト:エミリー・マギー(サロメ)、ヴォルフガング・シュミット(ヘロデ)、小山由美(ヘロディアス)他
2008/2/22-24(3公演) 山田耕筰「黒船 - 夜明け」(新制作)
指揮:若杉弘 演出:栗山昌良
キャスト:釜洞祐子/腰越満美(お吉)、青山恵子/天羽明惠(お松)、永田直美/坂本朱(姐さん)他(ダブルキャスト)
2008/3/10-29(6公演) ヴェルディ「アイーダ」(開場10周年記念特別公演)
指揮:リッカルド・フリッツァ 演出:フランコ・ゼッフィレッリ
キャスト:ノルマ・ファンティーニ(アイーダ)、マルコ・ベルティ(ラダメス)、マリアンナ・タラソワ(アムネリス)他
2008/4/10-20(5公演) ウェーバー「魔弾の射手」(新制作)
指揮:ダン・エッティンガー 演出:マティアス・フォン・シュテークマン
キャスト:大島幾雄(オットカール侯爵)、平野忠彦(クーノー)、エディット・ハッラー(アガーテ)他
2008/5/5-10(3公演) ツィンマーマン「軍人たち」(新制作)
指揮:若杉弘 演出:未定
キャスト:鹿野由之(ヴェーゼナー)、クラウディア・バラインスキー(マリー)、山下牧子(シャルロッテ)他
2008/6/5-17(5公演) ヴェルディ「椿姫」
指揮:上岡敏之 演出:ルーカ・ロンコーニ
キャスト:エレーナ・モシュク(ヴィオレッタ)、ロベルト・サッカ(アルフレード)、ラード・アタネッリ(ジェルモン)他
既に告知されていた「タンホイザー」やフリッツァの「アイーダ」、またはエッティンガーの「魔弾の射手」やレア物(?)の「軍人たち」などにまず注目したいところです。また指揮では芸術監督の若杉をはじめとして、沼尻や上岡らの日本人指揮者が今シーズンより多く登場します。ちなみに、キャストでは五十嵐監督時代に登場された方々の名前も散見されました。ただ、全体的に、演目もキャストもかなり控えめな印象を受けます。如何でしょうか。
チケット料金は以下の通りです。かなり強気(?)の設定です。
「アイーダ」:S 28350 A 23100 B 15750 C 10500 D 5250 Z 1500
「タンホイザー」:S 26250 A 21000 B 14700 C 8400 D 5250 Z 1500
「カルメン/魔弾の射手/軍人たち」:S 23100 A 18900 B 12600 C 7350 D 4200 Z 1500
「フィガロの結婚/ラ・ボエーム/サロメ/椿姫」:S 21000 A 15750 B 10500 C 6300 D 3150 Z 1500
「黒船」:S 15750 A 12600 B 8400 C 6300 D 3150 Z 1500
キャスト等については記載ミスがあるかもしれません。詳細は公式HPをご確認下さい。
開場10周年記念 2007/2008シーズン全ラインアップ発表!(新国立劇場)
2007/10/8-24(6公演) ワーグナー「タンホイザー」(新制作/開場10周年オープニング公演)
指揮:フィリップ・オーギャン 演出:ハンス=ペーター・レーマン
キャスト:ハンス・チャマー(ヘルマン)、ヴォルフガング・ミルグラム(タンホイザー)、マーティン・ガントナー(ヴォルフラム)他
2007/10/18-27(4公演) モーツァルト「フィガロの結婚」
指揮:沼尻竜典 演出:アンドレアス・ホモキ
キャスト:デトレフ・ロート(伯爵)、マイヤ・コヴァレヴスカ(伯爵夫人)、ロレンツォ・レガッツォ(フィガロ)他
2007/11/25-12/9(6公演) ビゼー「カルメン」(新制作)
指揮:ジャック・デラコート 演出:鵜山仁
キャスト:マリーナ・ドマシェンコ(カルメン)、ゾラン・トドロヴィッチ(ドン・ホセ)、アレキサンダー・ヴィノグラードフ(エスカミーリョ)他
2008/1/20-26(4公演) プッチーニ「ラ・ボエーム」
指揮:マウリツィオ・バルバチーニ 演出:粟國淳
キャスト:マリア・バーヨ(ミミ)、佐野成宏(ロドルフォ)、ヴィットリオ・ヴィテッリ(マルチェッロ)他
2008/2/3-11(4公演) R.シュトラウス「サロメ」
指揮:トーマス・レスナー 演出:アウグスト・エファーディング
キャスト:エミリー・マギー(サロメ)、ヴォルフガング・シュミット(ヘロデ)、小山由美(ヘロディアス)他
2008/2/22-24(3公演) 山田耕筰「黒船 - 夜明け」(新制作)
指揮:若杉弘 演出:栗山昌良
キャスト:釜洞祐子/腰越満美(お吉)、青山恵子/天羽明惠(お松)、永田直美/坂本朱(姐さん)他(ダブルキャスト)
2008/3/10-29(6公演) ヴェルディ「アイーダ」(開場10周年記念特別公演)
指揮:リッカルド・フリッツァ 演出:フランコ・ゼッフィレッリ
キャスト:ノルマ・ファンティーニ(アイーダ)、マルコ・ベルティ(ラダメス)、マリアンナ・タラソワ(アムネリス)他
2008/4/10-20(5公演) ウェーバー「魔弾の射手」(新制作)
指揮:ダン・エッティンガー 演出:マティアス・フォン・シュテークマン
キャスト:大島幾雄(オットカール侯爵)、平野忠彦(クーノー)、エディット・ハッラー(アガーテ)他
2008/5/5-10(3公演) ツィンマーマン「軍人たち」(新制作)
指揮:若杉弘 演出:未定
キャスト:鹿野由之(ヴェーゼナー)、クラウディア・バラインスキー(マリー)、山下牧子(シャルロッテ)他
2008/6/5-17(5公演) ヴェルディ「椿姫」
指揮:上岡敏之 演出:ルーカ・ロンコーニ
キャスト:エレーナ・モシュク(ヴィオレッタ)、ロベルト・サッカ(アルフレード)、ラード・アタネッリ(ジェルモン)他
既に告知されていた「タンホイザー」やフリッツァの「アイーダ」、またはエッティンガーの「魔弾の射手」やレア物(?)の「軍人たち」などにまず注目したいところです。また指揮では芸術監督の若杉をはじめとして、沼尻や上岡らの日本人指揮者が今シーズンより多く登場します。ちなみに、キャストでは五十嵐監督時代に登場された方々の名前も散見されました。ただ、全体的に、演目もキャストもかなり控えめな印象を受けます。如何でしょうか。
チケット料金は以下の通りです。かなり強気(?)の設定です。
「アイーダ」:S 28350 A 23100 B 15750 C 10500 D 5250 Z 1500
「タンホイザー」:S 26250 A 21000 B 14700 C 8400 D 5250 Z 1500
「カルメン/魔弾の射手/軍人たち」:S 23100 A 18900 B 12600 C 7350 D 4200 Z 1500
「フィガロの結婚/ラ・ボエーム/サロメ/椿姫」:S 21000 A 15750 B 10500 C 6300 D 3150 Z 1500
「黒船」:S 15750 A 12600 B 8400 C 6300 D 3150 Z 1500
キャスト等については記載ミスがあるかもしれません。詳細は公式HPをご確認下さい。
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「シベリウス・ウィーク」 NHK-FM ベストオブクラシック
明日から一週間、NHK-FMのベストオブクラシック(19:30-)では、メモリアルイヤーのシベリウスが集中して取り上げられます。オラモ&フィンランド放送響による、交響曲の全曲放送が最大の聴きどころのようです。
1/15(月) 交響曲第1番/第3番/交響詩「フィンランディア」他
1/16(火) 交響曲第4番/第2番/「鶴のいる風景」他
1/18(木) 交響曲第5番/第6番「「悲しいワルツ」/交響詩「タピオラ」他
1/19(金) 交響曲第7番/「クレルヴォ」
指揮 サカリ・オラモ
演奏 フィンランド放送交響楽団
収録 ベルゲン(ノルウェー):「グリーグホール」
ヘルシンキ(フィンランド):「フィンランディアホール」
2006年6月
もう間もなく始まる来日ツアーに合わせた企画なのかもしれません。ちなみに17日の水曜日は、N響B定期の生中継があるのでお休みです。
また今夜の「N響アワー」(北欧音楽の魅力)でも、シベリウスが一部取り上げられます。こちらは、N響&デュトワの「フィンランディア」と、オラモ&N響の「組曲カレリヤから行進曲風に」が予定されていました。
シベリウスは好きな作曲家の一人です。昨年のショスタコーヴィチのように、実演でも多く接することが出来ればと思います。放送の詳細等については、NHKの番組表をご確認下さい。
「シベリウス:交響曲第1、2、3番/ベルグルンド/ヨーロッパ室内管弦楽団」
1/15(月) 交響曲第1番/第3番/交響詩「フィンランディア」他
1/16(火) 交響曲第4番/第2番/「鶴のいる風景」他
1/18(木) 交響曲第5番/第6番「「悲しいワルツ」/交響詩「タピオラ」他
1/19(金) 交響曲第7番/「クレルヴォ」
指揮 サカリ・オラモ
演奏 フィンランド放送交響楽団
収録 ベルゲン(ノルウェー):「グリーグホール」
ヘルシンキ(フィンランド):「フィンランディアホール」
2006年6月
もう間もなく始まる来日ツアーに合わせた企画なのかもしれません。ちなみに17日の水曜日は、N響B定期の生中継があるのでお休みです。
また今夜の「N響アワー」(北欧音楽の魅力)でも、シベリウスが一部取り上げられます。こちらは、N響&デュトワの「フィンランディア」と、オラモ&N響の「組曲カレリヤから行進曲風に」が予定されていました。
シベリウスは好きな作曲家の一人です。昨年のショスタコーヴィチのように、実演でも多く接することが出来ればと思います。放送の詳細等については、NHKの番組表をご確認下さい。
「シベリウス:交響曲第1、2、3番/ベルグルンド/ヨーロッパ室内管弦楽団」
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ネトレプコの「清教徒」(+METライブビューイング)
メトロポリタン歌劇場インターネットライブ(BartokRadio)
曲 ベッリーニ 歌劇「清教徒」
指揮 パトリック・サマーズ
演奏 メトロポリタン歌劇場管弦楽団
キャスト
エルヴィーラ アンナ・ネトレプコ
アルトゥーロ エリック・カトラー
リッカルド フランコ・ヴにァッサロ
ジョルジオ ジョン・レイリー
お馴染みのBartokRadioのオンデマンドで楽しみました。先日行われたメトロポリタン歌劇場の公演より、ネトレプコ主演の「清教徒」です。
意外にも一番印象深かったのはネトレプコの美声ではなく、公演を手堅くまとめた指揮のサマーズでした。メトの力強いオーケストラを決して無理にドライブすることなく、合唱と歌手のサポート徹して、イタリアオペラ随一の旋律美を思う存分楽しませてくれます。後半こそやや緊張感の削がれた箇所もあったようですが、驚くほど開放的で伸びやかなベッリーニでした。
BartokRadioオンデマンド
*Szombat(土曜日)の19時から22時の部分に収録されています。今週末まで聴くことが可能です。
ところで、今、メトロポリタン歌劇場のホットな話題と言えば、先日より日本でも開催された「METライブビューイング」ではないでしょうか。これは、メトロポリタン歌劇場のオペラ公演が、光ファイバーを経由して世界各国に配信される企画とのことですが、今週の木・金曜日(11日、12日)には、ルテアトル銀座でもこの「清教徒」が上演されます。入場料は4000円です。率直に申し上げて、いくらメトとは言え、スクリーンで観ることを鑑みれば少々高いのではないかと思いますが、これもまたオペラの新しい楽しみ方になるのかもしれません。もし時間に余裕があれば私も足を運びたいです。
*関連リンク
「ネットラジオ関連」
オペラキャスト
番組表wiki - 海外ネットラジオのクラシック音楽番組
「ライブビューイング関連」
歌舞伎座で楽しむ「魔笛」 NY・METが映像配信(asahi.com)
METライブビューイング公式サイト(松竹)
曲 ベッリーニ 歌劇「清教徒」
指揮 パトリック・サマーズ
演奏 メトロポリタン歌劇場管弦楽団
キャスト
エルヴィーラ アンナ・ネトレプコ
アルトゥーロ エリック・カトラー
リッカルド フランコ・ヴにァッサロ
ジョルジオ ジョン・レイリー
お馴染みのBartokRadioのオンデマンドで楽しみました。先日行われたメトロポリタン歌劇場の公演より、ネトレプコ主演の「清教徒」です。
意外にも一番印象深かったのはネトレプコの美声ではなく、公演を手堅くまとめた指揮のサマーズでした。メトの力強いオーケストラを決して無理にドライブすることなく、合唱と歌手のサポート徹して、イタリアオペラ随一の旋律美を思う存分楽しませてくれます。後半こそやや緊張感の削がれた箇所もあったようですが、驚くほど開放的で伸びやかなベッリーニでした。
BartokRadioオンデマンド
*Szombat(土曜日)の19時から22時の部分に収録されています。今週末まで聴くことが可能です。
ところで、今、メトロポリタン歌劇場のホットな話題と言えば、先日より日本でも開催された「METライブビューイング」ではないでしょうか。これは、メトロポリタン歌劇場のオペラ公演が、光ファイバーを経由して世界各国に配信される企画とのことですが、今週の木・金曜日(11日、12日)には、ルテアトル銀座でもこの「清教徒」が上演されます。入場料は4000円です。率直に申し上げて、いくらメトとは言え、スクリーンで観ることを鑑みれば少々高いのではないかと思いますが、これもまたオペラの新しい楽しみ方になるのかもしれません。もし時間に余裕があれば私も足を運びたいです。
*関連リンク
「ネットラジオ関連」
オペラキャスト
番組表wiki - 海外ネットラジオのクラシック音楽番組
「ライブビューイング関連」
歌舞伎座で楽しむ「魔笛」 NY・METが映像配信(asahi.com)
METライブビューイング公式サイト(松竹)
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年末恒例「バイロイト音楽祭」2006 NHK-FM
今年もこの季節がやって来ました。明日から年末恒例、バイロイト音楽祭の録音放送が大晦日まで予定されています。いつもは「年越しワーグナー」さながら、大晦日の深夜から午前0時を超えた元日まで放送されていたかと思いますが、今年は午前0時ピッタリに全て終了するようです。
バイロイト音楽祭2006 NHK-FM
12/25 19:30-23:00 「ラインの黄金」
12/26 19:30-23:30 「ワルキューレ」
12/27 19:30-0:30 「ジークフリート」
12/28 19:30-0:30 「神々の黄昏」
12/29 19:30-22:00 「さまよえるオランダ人」
12/30 19:30-0:00 「トリスタンとイゾルデ」
12/31 19:30-0:00 「パルジファル」
既にネットラジオ等で放送されているので新鮮味こそありませんが、高音質を誇るFMの音源は依然として魅力的です。また今年も年越しをワーグナーで迎えたいと思います。
詳しくはNHK番組表(東京)、または公式HPをご参照下さい。
バイロイト音楽祭2006 NHK-FM
12/25 19:30-23:00 「ラインの黄金」
12/26 19:30-23:30 「ワルキューレ」
12/27 19:30-0:30 「ジークフリート」
12/28 19:30-0:30 「神々の黄昏」
12/29 19:30-22:00 「さまよえるオランダ人」
12/30 19:30-0:00 「トリスタンとイゾルデ」
12/31 19:30-0:00 「パルジファル」
既にネットラジオ等で放送されているので新鮮味こそありませんが、高音質を誇るFMの音源は依然として魅力的です。また今年も年越しをワーグナーで迎えたいと思います。
詳しくはNHK番組表(東京)、または公式HPをご参照下さい。
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モーツァルト全作品の楽譜が、WEB上にて完全無料公開!
これは素直に凄いことです。モーツァルトの全作品の楽譜が、WEB上にて無料公開されました。提供は国際モーツァルト財団です。英語でアクセスすることが出来ます。
モーツァルト生誕250周年で全作品の楽譜をオンラインで公開(ITmedia NEWS)
NMA Online(国際モーツァルト財団提供)
まだ内容を詳しく見ておりませんが、キーワードやケッヘル番号(K.もしくはK.V.)などで検索出来るのはもちろんのこと、オペラやピアノ曲などのジャンル別、または調性などでも検索することが可能なようです。試しに「K.V.」の所へ「527」と入れてみたところ、当然ながら瞬時に「ドン・ジョバンニ」がヒットしました。(さらにクリックすると、デジタル化された楽譜の一ページ目が表示されます。)
「モーツァルト ドン・ジョヴァンニ/小瀬村幸子訳/音楽之友社」
googleの取り組みにも先立つような、楽譜出版社も真っ青な取り組みです。まずはお試し下さい。
モーツァルト生誕250周年で全作品の楽譜をオンラインで公開(ITmedia NEWS)
NMA Online(国際モーツァルト財団提供)
まだ内容を詳しく見ておりませんが、キーワードやケッヘル番号(K.もしくはK.V.)などで検索出来るのはもちろんのこと、オペラやピアノ曲などのジャンル別、または調性などでも検索することが可能なようです。試しに「K.V.」の所へ「527」と入れてみたところ、当然ながら瞬時に「ドン・ジョバンニ」がヒットしました。(さらにクリックすると、デジタル化された楽譜の一ページ目が表示されます。)
「モーツァルト ドン・ジョヴァンニ/小瀬村幸子訳/音楽之友社」
googleの取り組みにも先立つような、楽譜出版社も真っ青な取り組みです。まずはお試し下さい。
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ロベルト・アラーニャがヤジでスカラ座公演を降板?!
スカラ座の長い歴史でも初めての珍事だそうです。先日始まったばかりのスカラ座の「アイーダ」で、テノールのロベルト・アラーニャが、観客の痛烈なヤジを受けて途中退場しました。
「アイーダ」公演中に主役歌手退場 観客のブーイングで(CNN.co.jp)
「In pictures: Zeffirelli's Aida」(公演写真)(BBC)
「L'<Aida> emoziona la Scala e Milano」(一部映像)(Corriere Della Sera)
該当部分の映像(1分強)(YouTube)
リンク先の記事を拝見する限りでは、ヤジは公演時のアラーニャの歌唱に対するものと言うよりも、初日公演後に行われた彼のインタビューに反発したものと考えた方が良さそうです。そもそも以前からスカラ座の聴衆の厳しさ(?)は有名で、中にはブーイングよって降板させられた歌手もいたと聞きますが、今回は反対に歌手が聴衆へ三行半を突きつけた格好となりました。ただ、第一幕の「清きアイーダ」の後に即退場するとは何やら確信犯的です。既にインタビューでは、今後のスカラ出演は全てキャンセルするとも述べていたそうですから、実は意気揚々と退場したのかもしれません。またアラーニャの妻のゲオルギューも、来年の「トラヴィアータ」への出演を止める可能性があると掲載されていました。アラーニャ&ゲオルギューという売れっ子夫妻の出演停止は、スカラ座自体にとっても、さらには聴衆にとっても打撃の大きいことかと思います。どうなのでしょうか。
ちなみに「アイーダ」の初日公演は、バルトークラジオのオンデマンドで聴くことが出来ます。(128kbpsは、放送一週間後まで繋ぐことが可能です。)私もこれからじっくり楽しんでみます。
バルトークラジオ
オンデマンド(128Kbps):「アイーダ」の録音は、Csutortok(木曜日)の18~21時です。
「ヴェルディ:イル・トロヴァトーレ」
「ドニゼッティ:愛の妙薬」
アラーニャとゲオルギューのヴェルディと言えば、やはりまず「トロヴァトーレ」が挙げられますが、それよりもドニゼッティの「愛の妙薬」の方が息の合った素晴らしいコンビネーションを見せています。
「アイーダ」公演中に主役歌手退場 観客のブーイングで(CNN.co.jp)
「In pictures: Zeffirelli's Aida」(公演写真)(BBC)
「L'<Aida> emoziona la Scala e Milano」(一部映像)(Corriere Della Sera)
該当部分の映像(1分強)(YouTube)
リンク先の記事を拝見する限りでは、ヤジは公演時のアラーニャの歌唱に対するものと言うよりも、初日公演後に行われた彼のインタビューに反発したものと考えた方が良さそうです。そもそも以前からスカラ座の聴衆の厳しさ(?)は有名で、中にはブーイングよって降板させられた歌手もいたと聞きますが、今回は反対に歌手が聴衆へ三行半を突きつけた格好となりました。ただ、第一幕の「清きアイーダ」の後に即退場するとは何やら確信犯的です。既にインタビューでは、今後のスカラ出演は全てキャンセルするとも述べていたそうですから、実は意気揚々と退場したのかもしれません。またアラーニャの妻のゲオルギューも、来年の「トラヴィアータ」への出演を止める可能性があると掲載されていました。アラーニャ&ゲオルギューという売れっ子夫妻の出演停止は、スカラ座自体にとっても、さらには聴衆にとっても打撃の大きいことかと思います。どうなのでしょうか。
ちなみに「アイーダ」の初日公演は、バルトークラジオのオンデマンドで聴くことが出来ます。(128kbpsは、放送一週間後まで繋ぐことが可能です。)私もこれからじっくり楽しんでみます。
バルトークラジオ
オンデマンド(128Kbps):「アイーダ」の録音は、Csutortok(木曜日)の18~21時です。
「ヴェルディ:イル・トロヴァトーレ」
「ドニゼッティ:愛の妙薬」
アラーニャとゲオルギューのヴェルディと言えば、やはりまず「トロヴァトーレ」が挙げられますが、それよりもドニゼッティの「愛の妙薬」の方が息の合った素晴らしいコンビネーションを見せています。
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オーチャードホール舞台裏探索ツアーと東京フィルハーモニーゲネプロ公開
超高倍率(40倍!?)の抽選を見事パスされた、「弐代目・青い日記帳」のTakさんのお誘いで行ってきました。Bunkamuraオーチャードホールのバックステージツアーと、東フィルのゲネプロ見学がセットになったイベントです。
「Bunkamuraをより楽しむ、オーチャードホール音の秘密探索ツアー」(公式サイト)
バックステージツアーについてはTakさんの詳細な記事を参照していただきたいのですが、一番意外に感じたのは、てっきり音響反射板と思いこんでいたオブジェ風の吊り板が、とあるデザイナーの手がけた照明だということでした。しかもそれは、あまりにも維持管理に時間や労力がかかるため、開場時などのごく僅かな時間だけしか使用されていないのだそうです。ホール天井から吊るされた照明と言うと、サントリーホールにある泡をイメージしたものが印象的ですが、この階段状の照明もかなり独特な形をしています。私はこの照明が灯っているのを見た記憶がないのですが、次回ホールへ出向いた際には是非確認してみたいと思ました。(いつもステージばかりに目が向いてしまって、天井部分にまでには殆ど頭が回りません。)
ツアーに参加させていただいて申し上げるのも恐縮ですが、オーチャードホールの音響はあまり好きでありません。(ごく一部の座席を除くと、どうしても音圧感に乏しく、音像がぼやけるように感じます。)ただしホール自体は、広いステージやピットなどがあって、様々な形態の公演にも使用可能です。現に例えば、外来オペラの引っ越し公演でここを素通りすることはまずないでしょう。ただその中でも一部、建物の形状の都合上、舞台裏のエレベーター(奥へ向って狭まる形をしています。)などに使い勝手の悪い部分もあると聞きました。そのために、舞台セットなどは小さく解体して搬入するか、時には正面玄関からも運び込むことがあるそうです。ちなみに何年か前のモネ劇場の公演では、一連の「解体+搬入+設置」の作業が現地よりも上手くいったとの評判だったとのことでした。またこれまでのあらゆる公演の中で最も舞台搬入等の工程が大変だったのは、ホールのオープンの際に行われた世界初のバイロイト引っ越し公演なのだそうです。1989年のことです。
オケピットへの入口部分(ステージ側地下より。)にも案内していただきました。このホールは奈落部分が約2メートル程度しかなく、天井の低い空間を這うように進んだ先に入口がありましたが、いつも客席側からしか見たこのない場所を反対から望むのはとても新鮮な感覚がします。残念ながらステージ上から客席を望むことは叶いませんでしたが、ピット部分の衝立てからチラリと見える赤い客席が印象に残りました。まだまだこれからもこのホールのピッドは活躍しそうです。
舞台裏のツアーのあとは、いよいよ東フィルのゲネプロの見学にうつります。曲はこの日公演のプログラムから、メインのバルトークの「管弦楽のための協奏曲」でした。指揮はもちろんチョン・ミュンフンです。ゲネプロということで、楽章の合間などに簡単な指示を与えた以外は、殆ど本番と同じように通して曲が演奏されました。それにしても非常に力強い、まるで大波の押し寄せるような熱い(やや粗さもありましたが。)バルトークです。特に第三楽章の旋律美と、疾走する心地良いフィナーレの部分が耳に残りました。細部の見通しこそやや望めませんが、チョンらしいダイナミクスに長けた音楽だったと思います。(個人的には、カットにはもう目をつぶるしかないセルや、ショルティあたりの冷めながらも激しいバルトークが好きです。)
一通り曲を演奏した後、いくつかの旋律(コントラバス主導?)を丁寧に繰り返してゲネプロ見学は終了しました。約1時間弱ほどです。
見慣れたホールの知らない裏側へ潜り込み、普段着姿のオーケストラメンバーの奏でる音楽に耳を傾けるというのは、とても贅沢な経験です。他のオーケストラ&ホールもこのような企画をやっていただければ、是非参加したいと思います。
「Bunkamuraをより楽しむ、オーチャードホール音の秘密探索ツアー」(公式サイト)
バックステージツアーについてはTakさんの詳細な記事を参照していただきたいのですが、一番意外に感じたのは、てっきり音響反射板と思いこんでいたオブジェ風の吊り板が、とあるデザイナーの手がけた照明だということでした。しかもそれは、あまりにも維持管理に時間や労力がかかるため、開場時などのごく僅かな時間だけしか使用されていないのだそうです。ホール天井から吊るされた照明と言うと、サントリーホールにある泡をイメージしたものが印象的ですが、この階段状の照明もかなり独特な形をしています。私はこの照明が灯っているのを見た記憶がないのですが、次回ホールへ出向いた際には是非確認してみたいと思ました。(いつもステージばかりに目が向いてしまって、天井部分にまでには殆ど頭が回りません。)
ツアーに参加させていただいて申し上げるのも恐縮ですが、オーチャードホールの音響はあまり好きでありません。(ごく一部の座席を除くと、どうしても音圧感に乏しく、音像がぼやけるように感じます。)ただしホール自体は、広いステージやピットなどがあって、様々な形態の公演にも使用可能です。現に例えば、外来オペラの引っ越し公演でここを素通りすることはまずないでしょう。ただその中でも一部、建物の形状の都合上、舞台裏のエレベーター(奥へ向って狭まる形をしています。)などに使い勝手の悪い部分もあると聞きました。そのために、舞台セットなどは小さく解体して搬入するか、時には正面玄関からも運び込むことがあるそうです。ちなみに何年か前のモネ劇場の公演では、一連の「解体+搬入+設置」の作業が現地よりも上手くいったとの評判だったとのことでした。またこれまでのあらゆる公演の中で最も舞台搬入等の工程が大変だったのは、ホールのオープンの際に行われた世界初のバイロイト引っ越し公演なのだそうです。1989年のことです。
オケピットへの入口部分(ステージ側地下より。)にも案内していただきました。このホールは奈落部分が約2メートル程度しかなく、天井の低い空間を這うように進んだ先に入口がありましたが、いつも客席側からしか見たこのない場所を反対から望むのはとても新鮮な感覚がします。残念ながらステージ上から客席を望むことは叶いませんでしたが、ピット部分の衝立てからチラリと見える赤い客席が印象に残りました。まだまだこれからもこのホールのピッドは活躍しそうです。
舞台裏のツアーのあとは、いよいよ東フィルのゲネプロの見学にうつります。曲はこの日公演のプログラムから、メインのバルトークの「管弦楽のための協奏曲」でした。指揮はもちろんチョン・ミュンフンです。ゲネプロということで、楽章の合間などに簡単な指示を与えた以外は、殆ど本番と同じように通して曲が演奏されました。それにしても非常に力強い、まるで大波の押し寄せるような熱い(やや粗さもありましたが。)バルトークです。特に第三楽章の旋律美と、疾走する心地良いフィナーレの部分が耳に残りました。細部の見通しこそやや望めませんが、チョンらしいダイナミクスに長けた音楽だったと思います。(個人的には、カットにはもう目をつぶるしかないセルや、ショルティあたりの冷めながらも激しいバルトークが好きです。)
一通り曲を演奏した後、いくつかの旋律(コントラバス主導?)を丁寧に繰り返してゲネプロ見学は終了しました。約1時間弱ほどです。
見慣れたホールの知らない裏側へ潜り込み、普段着姿のオーケストラメンバーの奏でる音楽に耳を傾けるというのは、とても贅沢な経験です。他のオーケストラ&ホールもこのような企画をやっていただければ、是非参加したいと思います。
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新国立劇場が「愛称」を募集
来年で誕生10周年を迎える新国立劇場が、オペラ劇場の愛称を募集しています。一人5点まで、インターネットでも応募出来るようです。
新国立劇場が愛称募集 オペラ・バレエの拠点、認知を(asahi.com)
「新国立劇場オペラ劇場」愛称募集(応募フォームあり)
新国立劇場では、2007年10月に迎える開場10周年を記念し、わが国で唯一の国立オペラ・バレエ専用劇場である「新国立劇場オペラ劇場」について、皆様から親しみやすくわかりやすい愛称を2006年11月20日より募集いたします(締切:2007年1月31日)。今回この当劇場の愛称募集は、国民の皆様からよりいっそう愛され、親しまれ、また世界への発信力の更なる向上を目指し、今年度より「新国立劇場の活性化計画」を策定し、取り組んでいる活動の一環として展開するものです。(公式サイトより。)
私など、新国立劇場には既に立派な「新国」(しんこく)という愛称があるのではないかと思ってしまいますが、もちろんそれは劇場公認の愛称ではありません。一例として挙げられているMETに倣って「NNT」(?)、ロイヤルオペラハウスより「初台」(ただし実際の所在地は本町でしたが…。)などというのも出てくるかもしれませんが、やはり平凡過ぎる(?)のでしょう。そもそも「新国立劇場」という正式名自体が、何やら正体不明で、とても親しみにくいのですが、そのイメージを覆すような愛称が求められるのかと思います。
まだ何も浮かんで来ませんが、締め切りは来年の1月末日とのことです。気長に考えてみたいと思います。皆さんもどうでしょうか。
新国立劇場が愛称募集 オペラ・バレエの拠点、認知を(asahi.com)
「新国立劇場オペラ劇場」愛称募集(応募フォームあり)
新国立劇場では、2007年10月に迎える開場10周年を記念し、わが国で唯一の国立オペラ・バレエ専用劇場である「新国立劇場オペラ劇場」について、皆様から親しみやすくわかりやすい愛称を2006年11月20日より募集いたします(締切:2007年1月31日)。今回この当劇場の愛称募集は、国民の皆様からよりいっそう愛され、親しまれ、また世界への発信力の更なる向上を目指し、今年度より「新国立劇場の活性化計画」を策定し、取り組んでいる活動の一環として展開するものです。(公式サイトより。)
私など、新国立劇場には既に立派な「新国」(しんこく)という愛称があるのではないかと思ってしまいますが、もちろんそれは劇場公認の愛称ではありません。一例として挙げられているMETに倣って「NNT」(?)、ロイヤルオペラハウスより「初台」(ただし実際の所在地は本町でしたが…。)などというのも出てくるかもしれませんが、やはり平凡過ぎる(?)のでしょう。そもそも「新国立劇場」という正式名自体が、何やら正体不明で、とても親しみにくいのですが、そのイメージを覆すような愛称が求められるのかと思います。
まだ何も浮かんで来ませんが、締め切りは来年の1月末日とのことです。気長に考えてみたいと思います。皆さんもどうでしょうか。
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音楽展望(朝日新聞) 吉田秀和氏の再登板
昨日(11/1)の朝日新聞夕刊に掲載されたコラム「音楽展望」です。かなり前からお休みなさっていた吉田秀和氏が久しぶりにまた筆を取られました。レコ芸に続いての見事な復活劇。今後、年四回ほどのペースで掲載を続けていくのだそうです。楽しみが増えました。
コラムのタイトルは「モーツァルトってだれ?」です。内容は、ワルター指揮のモーツァルトを実際に聴いたというお話から始まり、その他アーノンクール、内田光子、ムターなどの演奏家を引き合いに出しながら、モーツァルト演奏の多様性を簡潔に探っていくものでした。ご本人は不幸だと仰るフルトヴェングラーの「ドン・ジョバンニ」体験など、これまでにも聞いたことのあるエピソードが散見されましたが、お馴染みの流麗で随筆調の文章は至って健在です。あちこちにお話が飛びながらも、いつの間にかその文章の醸し出す上品な雰囲気に飲まれている自分に気がつきます。冒頭にある「長らくお待たせしました。やっとまた身体に暖かいものが流れ出し、音楽がきこえてきた感じ。でも今日はそんなことからぼつぼつ書いてみましょう。」という一文など、吉田秀和氏以外では殆ど書くことが許されないような、どこか達観していながらも親しみやすく、また温かい前口上だと思います。一瞬の澱みもありません。
何はともあれ、未だ氏以上に「読ませる」音楽評論家はいらっしゃらないでしょう。いつまでもお元気で、今は少なき美文(嫌みがないところが他では見られない芸当です。)を拝読出来ればと感じました。
*関連ニュース
文化勲章、吉田秀和氏、瀬戸内寂聴氏ら5人に(asahi.com)
「モーツァルトを求めて/吉田秀和/白水社」
コラムのタイトルは「モーツァルトってだれ?」です。内容は、ワルター指揮のモーツァルトを実際に聴いたというお話から始まり、その他アーノンクール、内田光子、ムターなどの演奏家を引き合いに出しながら、モーツァルト演奏の多様性を簡潔に探っていくものでした。ご本人は不幸だと仰るフルトヴェングラーの「ドン・ジョバンニ」体験など、これまでにも聞いたことのあるエピソードが散見されましたが、お馴染みの流麗で随筆調の文章は至って健在です。あちこちにお話が飛びながらも、いつの間にかその文章の醸し出す上品な雰囲気に飲まれている自分に気がつきます。冒頭にある「長らくお待たせしました。やっとまた身体に暖かいものが流れ出し、音楽がきこえてきた感じ。でも今日はそんなことからぼつぼつ書いてみましょう。」という一文など、吉田秀和氏以外では殆ど書くことが許されないような、どこか達観していながらも親しみやすく、また温かい前口上だと思います。一瞬の澱みもありません。
何はともあれ、未だ氏以上に「読ませる」音楽評論家はいらっしゃらないでしょう。いつまでもお元気で、今は少なき美文(嫌みがないところが他では見られない芸当です。)を拝読出来ればと感じました。
*関連ニュース
文化勲章、吉田秀和氏、瀬戸内寂聴氏ら5人に(asahi.com)
「モーツァルトを求めて/吉田秀和/白水社」
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