都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
2024年 私が観た展覧会 ベスト10
年末恒例の私的ベスト企画です。2024年に観た展覧会のベスト10をあげてみました。
1.『空海 KŪKAI —密教のルーツとマンダラ世界』 奈良国立博物館(4/13~6/9)
密教の「立体曼荼羅」を多くの仏像や仏画で体感できるだけでなく、インドネシアなどに至る密教のルーツを検証しつつ、空海の足跡を丹念に辿っていた展覧会でした。空海自らが制作を指導した『両界曼荼羅』が修理後、初めてのお披露目となりましたが、見上げると繊細かつ流麗な線によって描かれた諸像が降り注ぐような感覚を受け、えも言えない感動を味わうことができました。また展示室を進むごとに密教のルーツに深く没入していくような、ストーリー性のある内容も面白く感じました。
2.『村上隆 もののけ 京都』 京都市京セラ美術館(2/3~9/1)
ふるさと納税のプランを活用したことでも話題を集めた、村上隆の国内では約8年ぶりの個展でした。岩佐又兵衛の『洛中洛外図(舟木本)』を引用し、新たに描きおろした現代版の「洛中洛外図」をはじめ、度々、大火事や旱魃などに見舞われた京都の歴史を現代に示したかのような『四神と六角螺旋堂』など、京都だけの「新・村上ワールド」とも呼べる世界を展開していて、必ずしも村上ファンとはいえない私でありながら、展示室に渦巻いた凄まじい熱量に身も心も飲み込まれました。
3.『日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション』 東京都現代美術館(8/3~11/10)
精神科医、高橋龍太郎の築いた日本の現代美術コレクションを紹介する展覧会で、3500点を超えるコレクションより選ばれた115組のアーティストの作品が公開されていました。過去、高橋コレクションは何度か公開されたこともあり、その都度見てきたつもりでしたが、特に東日本大震災以降にアップデートされた作品が想像以上に充実していて、東京都現代美術館を埋め尽くさんとばかりに展開するコレクションに圧倒されました。
4.『円空 —旅して、彫って、祈って—』 あべのハルカス美術館(2/2~4/7)
木端仏のような小さな彫刻から通常非公開の秘仏、2メートルを超える大作など約160点あまりの仏像が揃った、関西では約20年ぶりとなる大規模な円空展でした。また単に円空仏の魅力を紹介するだけでなく、絵画、文書、書籍、さらに円空自身が詠んだ和歌までを紹介していて、「円空さん」と親しまれた人となりについても明らかにしていました。荒々しいのノミの跡にたくましさをのぞかせながら、微笑みを浮かべた表情に優しさを見せる円空仏に改めて魅せられました。
5.『没後50年 福田平八郎』 大阪中之島美術館(3/9~5/6)
初期から晩年までの福田平八郎の画業を、代表作や所蔵館以外では初公開となる『雲』など120点の作品を通して明らかにする展覧会でした。「写実に基づく装飾画」を切り開きながらも、思いの外に変化する画風も興味深く、豊富なスケッチ類からは平八郎の対象へのユニークな眼差しを感じ取ることができました。元々、大好きな画家の一人だったこともあり、質量ともに不足のない回顧展が見られて大満足でした。
6.『山武市百年後芸術祭』 千葉県山武市 (4/27~5/19)
今年千葉県にて実施された「百年後芸術祭」のうち、九⼗九⾥平野に位置する山武市にて行われた芸術祭で、JR成東駅を起点に九十九里浜へと至る地域にアート作品が展開されていました。広い空の下に点在する岩塊がユニークな景観を生み出す柴原エリアなど、いわば観光地化されていない、地元の人々だけが知りうるような野趣味のある土地に作品をぶつけていく、保良雄によるディレクションがとても魅力的に感じました。
7.『舟越桂 森へ行く日』 彫刻の森美術館(7/26~11/4)
今年3月、72歳にて亡くなった彫刻家の舟越桂の個展で、立体22点、平面35点などの作品を通し、人間の存在をテーマにしながら多様に変容を遂げていく舟越の制作を紹介していました。このほか、子どもの秘密基地を思わせるアトリエの再現や、『おもちゃのいいわけ』のためのおもちゃなども展示されていて、入院中にティッシュペーパー箱の裏に描いていたというイメージデッサンや、亡くなる数日前に自ら語った映像には胸を強く打たれました。
8.『生誕140年記念 石崎光瑤』 京都文化博物館(9/14~11/10)
富山に生まれ、京都へ移って創作を続けた日本画家、石崎光瑤の国内初の大規模巡回展でした。とりわけ色彩鮮やかで華麗ながらも、まるで熱帯の空気を帯びたようなエキゾチックともいえる花鳥画に強い個性を感じました。またより装飾性を帯びた金剛峯寺奥殿の襖絵や、晩年の静謐でかつはかない花の絵など、変遷する画風も追うことができて、豊富な写生帖などを含めて、画業を実に丹念に検証していたのも好印象でした。
9.『宮永愛子 詩を包む』 富山市ガラス美術館(2023/11/3~2024/1/28)
ナフタリンやガラスの彫刻などの作品で知られる宮永愛子の個展で、ナフタリンや樹脂を用いた代表作はもちろん、富山の水や空気などに着想を得たガラスの新作などを公開していました。富山の薬売りの歴史を連想させるトランクの作品や富山で採取した石や貝殻を用いた作品、また美術館のバックヤードにあった台座を引用したインスタレーションなど、2つのフロアに展開する宮永の作品の表情は意外なほど多面的でした。
10.『アレック・ソス 部屋についての部屋』 東京都写真美術館(10/10~2025/1/19)
アメリカの写真家、アレック・ソスの30年にわたる活動の軌跡を、ソスが初期から一貫して重要だと考えていた内部空間、つまり「部屋」をテーマに紹介する展覧会でした。各地を旅しては出会った人々を捉えるソスの写真は、静謐さと親密さを特徴として、必ずしも明確なメッセージはないものの、写り込んでいるさまざまなものから被写体の人となりが垣間見えるのも魅力に思えました。それぞれの写真の部屋が紡ぎ出す、詩的ともいえるような物語を連想するのも楽しく感じました。
次点.『淺井裕介展 星屑の子どもたち』 金津創作の森美術館(4/27~8/25)
ベスト10以外で特に印象に残った展覧会は以下の通りです。(順不同)
・『HAIBARA Art & Design 和紙がおりなす日本の美』 三鷹市美術ギャラリー(12/16~2024/2/25)
・『サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展』 千葉市美術館(1/6~3/3)
・『本阿弥光悦の大宇宙』 東京国立博物館(1/16~3/10)
・『マティス 自由なフォルム』 国立新美術館(2/14~5/27)
・『アブソリュート・チェアーズ』 埼玉県立近代美術館(2/17~5/12)
・『マツモト建築芸術祭 2024 ANNEX』 旧松本市立博物館ほか(2/23~3/24)
・『ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?—国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ』 国立西洋美術館(3/12~5/12)
・『没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる』 東京都写真美術館(3/16~5/12)
・『第8回横浜トリエンナーレ 野草:いま、ここで⽣きてる』 ヨコハマトリエンナーレ(3/15~6/9)
・『北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画』 SOMPO美術館(3/23~6/9)
・『ホー・ツーニェン エージェントのA』 東京都現代美術館(4/6~7/7)
・『ブランクーシ 本質を象る』 アーティゾン美術館(3/30~7/7)
・『宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO』 東京オペラシティ アートギャラリー(4/11~6/16)
・『青山悟 刺繍少年フォーエバー』 目黒区美術館 (4/20~6/9)
・『シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝』 森美術館(4/24~9/1)
・『デ・キリコ展』 東京都美術館(4/27~8/29)
・『カルダー:そよぐ、感じる、日本』 麻布台ヒルズギャラリー(5/30~9/6)
・『石川九楊大全』 上野の森美術館(6/8~7/28)
・『内藤コレクション 写本 — いとも優雅なる中世の小宇宙』 国立西洋美術館(6/11~8/25)
・『フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線』 SOMPO美術館(6/22~9/23)
・『フィリップ・パレーノ:この場所、あの空』 ポーラ美術館(6/8~12/1)
・『PROJECT UMINOUE「五十嵐靖晃 海風」』 千葉県立美術館(7/13~9/8)
・『空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン』 東京ステーションギャラリー(7/13~9/23)
・『須田国太郎の芸術―三つのまなざし』 世田谷美術館(7/13~9/8)
・『石田尚志 絵と窓の間』 神奈川県立近代美術館 葉山(7/13~9/28)
・『田名網敬一 記憶の冒険』 国立新美術館(8/7~11/11)
・『SIDE CORE 展|コンクリート・プラネット』 ワタリウム美術館(8/12~12/8)
・『Nerhol 水平線を捲る』 千葉市美術館(9/6~11/4)
・『北アルプス国際芸術祭2024』 長野県大町市(9/13~11/4)
・『GO FOR KOGEI 2024』 富山県富山市、石川県金沢市(9/14~10/20)
・『没後300年記念 英一蝶 ―風流才子、浮き世を写す―』 サントリー美術館(9/18~11/10)
・『田中一村展 奄美の光 魂の絵画』 東京都美術館(9/19~12/1)
・『挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展「はにわ」』 東京国立博物館(10/16~12/8)
・『ハニワと土偶の近代』 東京国立近代美術館(10/1~12/22)
・『かみがつくる宇宙―ミクロとマクロの往還』 市原湖畔美術館(10/19~2025/1/13)
・『モネ 睡蓮のとき』 国立西洋美術館(10/5~2025/2/11)
・『ベル・エポック ― 美しき時代展』 パナソニック汐留美術館(10/5~12/15)
・『ONE PIECE ONLY展』 PLAY! MUSEUM(10/9~2025/1/31)
・『オタケ・インパクト』 泉屋博古館東京(10/19~12/15)
・『かみがつくる宇宙―ミクロとマクロの往還』 市原湖畔美術館(10/19~2025/1/13)
・『没後100年 中村彝展―アトリエから世界へ』 茨城県立近代美術館(11/10~2025/1/13)
・『浅井忠、あちこちに行く-むすばれる人、つながる時代―』 千葉県立美術館(10/30~2015/1/19)
・『須田悦弘展』 渋谷区立松濤美術館(11/30~2025/2/2)
・『ザ・キャビンカンパニー大絵本美術展〈童堂賛歌〉』 千葉市美術館(11/16~2025/1/13)
・『ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ』 森美術館(9/25~2025/1/19)
たくさんの展覧会をあげてしまいましたが、今年はライターとしてお声がけいただき、東京以外の地域の芸術祭や美術館へ取材できたのも良い思い出となりました。
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この一年、どのような美術との出会いがありましたでしょうか。このエントリをもちまして年内のブログの更新を終わります。今年も「はろるど」とお付き合い下さりどうもありがとうございました。それではどうぞ良いお年をお迎え下さい。
*過去の展覧会ベスト10
2023年、2022年、2021年、2020年、2019年、2018年、2017年、2016年、2015年、2014年、2013年、2012年、2011年、2010年、2009年、2008年、2007年、2006年、2005年、2004年(その2。2003年も含む。)
1.『空海 KŪKAI —密教のルーツとマンダラ世界』 奈良国立博物館(4/13~6/9)
密教の「立体曼荼羅」を多くの仏像や仏画で体感できるだけでなく、インドネシアなどに至る密教のルーツを検証しつつ、空海の足跡を丹念に辿っていた展覧会でした。空海自らが制作を指導した『両界曼荼羅』が修理後、初めてのお披露目となりましたが、見上げると繊細かつ流麗な線によって描かれた諸像が降り注ぐような感覚を受け、えも言えない感動を味わうことができました。また展示室を進むごとに密教のルーツに深く没入していくような、ストーリー性のある内容も面白く感じました。
2.『村上隆 もののけ 京都』 京都市京セラ美術館(2/3~9/1)
ふるさと納税のプランを活用したことでも話題を集めた、村上隆の国内では約8年ぶりの個展でした。岩佐又兵衛の『洛中洛外図(舟木本)』を引用し、新たに描きおろした現代版の「洛中洛外図」をはじめ、度々、大火事や旱魃などに見舞われた京都の歴史を現代に示したかのような『四神と六角螺旋堂』など、京都だけの「新・村上ワールド」とも呼べる世界を展開していて、必ずしも村上ファンとはいえない私でありながら、展示室に渦巻いた凄まじい熱量に身も心も飲み込まれました。
3.『日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション』 東京都現代美術館(8/3~11/10)
精神科医、高橋龍太郎の築いた日本の現代美術コレクションを紹介する展覧会で、3500点を超えるコレクションより選ばれた115組のアーティストの作品が公開されていました。過去、高橋コレクションは何度か公開されたこともあり、その都度見てきたつもりでしたが、特に東日本大震災以降にアップデートされた作品が想像以上に充実していて、東京都現代美術館を埋め尽くさんとばかりに展開するコレクションに圧倒されました。
4.『円空 —旅して、彫って、祈って—』 あべのハルカス美術館(2/2~4/7)
木端仏のような小さな彫刻から通常非公開の秘仏、2メートルを超える大作など約160点あまりの仏像が揃った、関西では約20年ぶりとなる大規模な円空展でした。また単に円空仏の魅力を紹介するだけでなく、絵画、文書、書籍、さらに円空自身が詠んだ和歌までを紹介していて、「円空さん」と親しまれた人となりについても明らかにしていました。荒々しいのノミの跡にたくましさをのぞかせながら、微笑みを浮かべた表情に優しさを見せる円空仏に改めて魅せられました。
5.『没後50年 福田平八郎』 大阪中之島美術館(3/9~5/6)
初期から晩年までの福田平八郎の画業を、代表作や所蔵館以外では初公開となる『雲』など120点の作品を通して明らかにする展覧会でした。「写実に基づく装飾画」を切り開きながらも、思いの外に変化する画風も興味深く、豊富なスケッチ類からは平八郎の対象へのユニークな眼差しを感じ取ることができました。元々、大好きな画家の一人だったこともあり、質量ともに不足のない回顧展が見られて大満足でした。
6.『山武市百年後芸術祭』 千葉県山武市 (4/27~5/19)
今年千葉県にて実施された「百年後芸術祭」のうち、九⼗九⾥平野に位置する山武市にて行われた芸術祭で、JR成東駅を起点に九十九里浜へと至る地域にアート作品が展開されていました。広い空の下に点在する岩塊がユニークな景観を生み出す柴原エリアなど、いわば観光地化されていない、地元の人々だけが知りうるような野趣味のある土地に作品をぶつけていく、保良雄によるディレクションがとても魅力的に感じました。
7.『舟越桂 森へ行く日』 彫刻の森美術館(7/26~11/4)
今年3月、72歳にて亡くなった彫刻家の舟越桂の個展で、立体22点、平面35点などの作品を通し、人間の存在をテーマにしながら多様に変容を遂げていく舟越の制作を紹介していました。このほか、子どもの秘密基地を思わせるアトリエの再現や、『おもちゃのいいわけ』のためのおもちゃなども展示されていて、入院中にティッシュペーパー箱の裏に描いていたというイメージデッサンや、亡くなる数日前に自ら語った映像には胸を強く打たれました。
8.『生誕140年記念 石崎光瑤』 京都文化博物館(9/14~11/10)
富山に生まれ、京都へ移って創作を続けた日本画家、石崎光瑤の国内初の大規模巡回展でした。とりわけ色彩鮮やかで華麗ながらも、まるで熱帯の空気を帯びたようなエキゾチックともいえる花鳥画に強い個性を感じました。またより装飾性を帯びた金剛峯寺奥殿の襖絵や、晩年の静謐でかつはかない花の絵など、変遷する画風も追うことができて、豊富な写生帖などを含めて、画業を実に丹念に検証していたのも好印象でした。
9.『宮永愛子 詩を包む』 富山市ガラス美術館(2023/11/3~2024/1/28)
ナフタリンやガラスの彫刻などの作品で知られる宮永愛子の個展で、ナフタリンや樹脂を用いた代表作はもちろん、富山の水や空気などに着想を得たガラスの新作などを公開していました。富山の薬売りの歴史を連想させるトランクの作品や富山で採取した石や貝殻を用いた作品、また美術館のバックヤードにあった台座を引用したインスタレーションなど、2つのフロアに展開する宮永の作品の表情は意外なほど多面的でした。
10.『アレック・ソス 部屋についての部屋』 東京都写真美術館(10/10~2025/1/19)
アメリカの写真家、アレック・ソスの30年にわたる活動の軌跡を、ソスが初期から一貫して重要だと考えていた内部空間、つまり「部屋」をテーマに紹介する展覧会でした。各地を旅しては出会った人々を捉えるソスの写真は、静謐さと親密さを特徴として、必ずしも明確なメッセージはないものの、写り込んでいるさまざまなものから被写体の人となりが垣間見えるのも魅力に思えました。それぞれの写真の部屋が紡ぎ出す、詩的ともいえるような物語を連想するのも楽しく感じました。
次点.『淺井裕介展 星屑の子どもたち』 金津創作の森美術館(4/27~8/25)
ベスト10以外で特に印象に残った展覧会は以下の通りです。(順不同)
・『HAIBARA Art & Design 和紙がおりなす日本の美』 三鷹市美術ギャラリー(12/16~2024/2/25)
・『サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展』 千葉市美術館(1/6~3/3)
・『本阿弥光悦の大宇宙』 東京国立博物館(1/16~3/10)
・『マティス 自由なフォルム』 国立新美術館(2/14~5/27)
・『アブソリュート・チェアーズ』 埼玉県立近代美術館(2/17~5/12)
・『マツモト建築芸術祭 2024 ANNEX』 旧松本市立博物館ほか(2/23~3/24)
・『ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?—国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ』 国立西洋美術館(3/12~5/12)
・『没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる』 東京都写真美術館(3/16~5/12)
・『第8回横浜トリエンナーレ 野草:いま、ここで⽣きてる』 ヨコハマトリエンナーレ(3/15~6/9)
・『北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画』 SOMPO美術館(3/23~6/9)
・『ホー・ツーニェン エージェントのA』 東京都現代美術館(4/6~7/7)
・『ブランクーシ 本質を象る』 アーティゾン美術館(3/30~7/7)
・『宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO』 東京オペラシティ アートギャラリー(4/11~6/16)
・『青山悟 刺繍少年フォーエバー』 目黒区美術館 (4/20~6/9)
・『シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝』 森美術館(4/24~9/1)
・『デ・キリコ展』 東京都美術館(4/27~8/29)
・『カルダー:そよぐ、感じる、日本』 麻布台ヒルズギャラリー(5/30~9/6)
・『石川九楊大全』 上野の森美術館(6/8~7/28)
・『内藤コレクション 写本 — いとも優雅なる中世の小宇宙』 国立西洋美術館(6/11~8/25)
・『フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線』 SOMPO美術館(6/22~9/23)
・『フィリップ・パレーノ:この場所、あの空』 ポーラ美術館(6/8~12/1)
・『PROJECT UMINOUE「五十嵐靖晃 海風」』 千葉県立美術館(7/13~9/8)
・『空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン』 東京ステーションギャラリー(7/13~9/23)
・『須田国太郎の芸術―三つのまなざし』 世田谷美術館(7/13~9/8)
・『石田尚志 絵と窓の間』 神奈川県立近代美術館 葉山(7/13~9/28)
・『田名網敬一 記憶の冒険』 国立新美術館(8/7~11/11)
・『SIDE CORE 展|コンクリート・プラネット』 ワタリウム美術館(8/12~12/8)
・『Nerhol 水平線を捲る』 千葉市美術館(9/6~11/4)
・『北アルプス国際芸術祭2024』 長野県大町市(9/13~11/4)
・『GO FOR KOGEI 2024』 富山県富山市、石川県金沢市(9/14~10/20)
・『没後300年記念 英一蝶 ―風流才子、浮き世を写す―』 サントリー美術館(9/18~11/10)
・『田中一村展 奄美の光 魂の絵画』 東京都美術館(9/19~12/1)
・『挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展「はにわ」』 東京国立博物館(10/16~12/8)
・『ハニワと土偶の近代』 東京国立近代美術館(10/1~12/22)
・『かみがつくる宇宙―ミクロとマクロの往還』 市原湖畔美術館(10/19~2025/1/13)
・『モネ 睡蓮のとき』 国立西洋美術館(10/5~2025/2/11)
・『ベル・エポック ― 美しき時代展』 パナソニック汐留美術館(10/5~12/15)
・『ONE PIECE ONLY展』 PLAY! MUSEUM(10/9~2025/1/31)
・『オタケ・インパクト』 泉屋博古館東京(10/19~12/15)
・『かみがつくる宇宙―ミクロとマクロの往還』 市原湖畔美術館(10/19~2025/1/13)
・『没後100年 中村彝展―アトリエから世界へ』 茨城県立近代美術館(11/10~2025/1/13)
・『浅井忠、あちこちに行く-むすばれる人、つながる時代―』 千葉県立美術館(10/30~2015/1/19)
・『須田悦弘展』 渋谷区立松濤美術館(11/30~2025/2/2)
・『ザ・キャビンカンパニー大絵本美術展〈童堂賛歌〉』 千葉市美術館(11/16~2025/1/13)
・『ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ』 森美術館(9/25~2025/1/19)
たくさんの展覧会をあげてしまいましたが、今年はライターとしてお声がけいただき、東京以外の地域の芸術祭や美術館へ取材できたのも良い思い出となりました。
千葉県にて新たな芸術祭がスタート!『内房総アートフェス』で注目したいスポットとは|Pen Online
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この一年、どのような美術との出会いがありましたでしょうか。このエントリをもちまして年内のブログの更新を終わります。今年も「はろるど」とお付き合い下さりどうもありがとうございました。それではどうぞ良いお年をお迎え下さい。
*過去の展覧会ベスト10
2023年、2022年、2021年、2020年、2019年、2018年、2017年、2016年、2015年、2014年、2013年、2012年、2011年、2010年、2009年、2008年、2007年、2006年、2005年、2004年(その2。2003年も含む。)
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『アレック・ソス 部屋についての部屋』 東京都写真美術館
東京都写真美術館
『アレック・ソス 部屋についての部屋』
2024/10/19~2025/1/19
アメリカ・ミネソタ州ミネアポリスに生まれ、現在も同地で活動を続ける写真家、アレック・ソス(1969年〜)の展覧会が、東京都写真美術館にて開かれています。
今回の個展ではソスが初期より一貫して捉えてきた室内空間、つまり部屋をテーマに約30年にわたる活動を振り返っていて、室内でのポートレイトを中心とした作品が6つの部屋に分けて展示されていました。
アメリカ国内を旅しながら撮影を行ってきたソスは、初期の「Sleeping by the Mississippi」のシリーズにおいてミシシッピ川流域のに住む人々に取材していて、いずれも部屋の中で真っ直ぐレンズに向き合う人が写し出されていました。
1990年代後半に撮影されたモノクロの「Looking for Love」とは、まだ20代半ばだったソスが、地域のバーで出会った人やダンスパーティーなどを撮影したシリーズで、中には結婚式の後に自らの姿を写したセルフポートレイトも見ることができました。
アメリカの詩人ウォレス・スティーヴンスの詩「灰色の部屋」の一節からタイトルをつけた「I Know How Furiously Your Heart is Beating」は、ソスのキャリアにとって一つの転換点ともなった作品で、静謐な室内空間における被写体から醸し出される親密さを魅力としていました。
2015年に東京・新宿のパークハイアットに滞在した際に手がけた作品は、同ホテルを舞台にした映画『ロスト・イン・トランスレーション』(2003年)に着想を得ていて、いずれもソスがネットで検索して招いた呼んだ茶道家やアイドルグループらをホテルの室内にて撮影していました。
「ポートレイトや風景、静物などを定期的に撮影しているが、最も親しみを感じるのは室内の写真だ」 アレック・ソス
一つとして同じ室内空間のない作品を見ていると、ソスが旅して出会った人々が持つ無数の物語が浮かび上がってくるような気持ちにさせられるかもしれません。
アレック・ソスの写真がつむぐ、さまざまな部屋に息づく物語。東京都写真美術館にて展覧会が開催中!|Pen Online
「TOPのお正月2025」の開催に伴い、2025年1月2日と3日は無料で観覧することができます。
2025年1月19日まで開催されています。*写真はすべて『アレック・ソス 部屋についての部屋』展示作品
『アレック・ソス 部屋についての部屋』 東京都写真美術館(@topmuseum)
会期:2024年10月19日(木)~2025年1月19日(日)
休館:月曜日。
*月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館
*年末年始(12/29〜1/1)
時間:10:00~18:00
*木・金曜日は20時まで。ただし7/20〜8/31の木・金は21時まで。
*入館は閉館の30分前まで。
料金:一般800(640)円、学生640(510)円、中高生・65歳以上400(320)円。
*( )は20名以上の団体料金。
*1月2日(木)、3日(金)は無料
場所:目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
交通:JR線恵比寿駅東口より徒歩約7分。東京メトロ日比谷線恵比寿駅より徒歩約10分。
『アレック・ソス 部屋についての部屋』
2024/10/19~2025/1/19
アメリカ・ミネソタ州ミネアポリスに生まれ、現在も同地で活動を続ける写真家、アレック・ソス(1969年〜)の展覧会が、東京都写真美術館にて開かれています。
今回の個展ではソスが初期より一貫して捉えてきた室内空間、つまり部屋をテーマに約30年にわたる活動を振り返っていて、室内でのポートレイトを中心とした作品が6つの部屋に分けて展示されていました。
アメリカ国内を旅しながら撮影を行ってきたソスは、初期の「Sleeping by the Mississippi」のシリーズにおいてミシシッピ川流域のに住む人々に取材していて、いずれも部屋の中で真っ直ぐレンズに向き合う人が写し出されていました。
1990年代後半に撮影されたモノクロの「Looking for Love」とは、まだ20代半ばだったソスが、地域のバーで出会った人やダンスパーティーなどを撮影したシリーズで、中には結婚式の後に自らの姿を写したセルフポートレイトも見ることができました。
アメリカの詩人ウォレス・スティーヴンスの詩「灰色の部屋」の一節からタイトルをつけた「I Know How Furiously Your Heart is Beating」は、ソスのキャリアにとって一つの転換点ともなった作品で、静謐な室内空間における被写体から醸し出される親密さを魅力としていました。
2015年に東京・新宿のパークハイアットに滞在した際に手がけた作品は、同ホテルを舞台にした映画『ロスト・イン・トランスレーション』(2003年)に着想を得ていて、いずれもソスがネットで検索して招いた呼んだ茶道家やアイドルグループらをホテルの室内にて撮影していました。
「ポートレイトや風景、静物などを定期的に撮影しているが、最も親しみを感じるのは室内の写真だ」 アレック・ソス
一つとして同じ室内空間のない作品を見ていると、ソスが旅して出会った人々が持つ無数の物語が浮かび上がってくるような気持ちにさせられるかもしれません。
アレック・ソスの写真がつむぐ、さまざまな部屋に息づく物語。東京都写真美術館にて展覧会が開催中!https://t.co/W26ybTlo7h
— Pen Magazine (@Pen_magazine) November 11, 2024
アレック・ソスの写真がつむぐ、さまざまな部屋に息づく物語。東京都写真美術館にて展覧会が開催中!|Pen Online
「TOPのお正月2025」の開催に伴い、2025年1月2日と3日は無料で観覧することができます。
2025年1月19日まで開催されています。*写真はすべて『アレック・ソス 部屋についての部屋』展示作品
『アレック・ソス 部屋についての部屋』 東京都写真美術館(@topmuseum)
会期:2024年10月19日(木)~2025年1月19日(日)
休館:月曜日。
*月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館
*年末年始(12/29〜1/1)
時間:10:00~18:00
*木・金曜日は20時まで。ただし7/20〜8/31の木・金は21時まで。
*入館は閉館の30分前まで。
料金:一般800(640)円、学生640(510)円、中高生・65歳以上400(320)円。
*( )は20名以上の団体料金。
*1月2日(木)、3日(金)は無料
場所:目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
交通:JR線恵比寿駅東口より徒歩約7分。東京メトロ日比谷線恵比寿駅より徒歩約10分。
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『ポケモン×工芸展 ― 美とわざの大発見 ―』 麻布台ヒルズギャラリー
麻布台ヒルズギャラリー
『ポケモン×工芸展 ― 美とわざの大発見 ―』
2024/11/1〜2025/2/2
国立工芸館にはじまり、日本各地やアメリカを巡回して話題を集めた『ポケモン×工芸展 ― 美とわざの大発見 ―』が、東京・虎ノ門の麻布台ヒルズギャラリーにて開かれています。
満田晴穂『自在ギャラドス』 2022年
今回の展覧会では、若い世代から人間国宝までの20名のアーティストが、ポケモンをテーマにした工芸の作品を制作していて、陶芸、漆芸、木工、金工、染織などの多様なジャンルが一堂に公開されていました。
また単にポケモンがテーマといえども、姿かたちを模ったものから、気配を呼び起こした作品、さらに技などのゲームを引用したものなど多様なモチーフが展開していて、想像以上にバリエーションが豊かでした。
葉山有樹『森羅万象ポケモン壺』 2022年
有田に生まれた葉山有樹は『森羅万象ポケモン壺』において、更紗で知られる「アラス・アラサン文様」に着想を得ると、無数の植物と500匹を超えるポケモンを壺の表面に染付の技法にて描きました。
吉田泰一郎『ミュウツー』 2024年
金属彫刻を手がける吉田泰一郎は、イーブイと進化形の3匹を造形化すると、東京会場での新作として全長約2メートルにも及ぶミュウツーを展示していて、迫力のある姿を見ることができました。
今井完眞『フシギバナ』、『キングラー』 ともに2022年
フシギバナやコイキングなどをリアルに表現した、陶芸家の今井完眞の作品も大変な力作といえるかもしれません。
須藤玲子『ピカチュウの森』 2023年
このほか、綿とニードルレースなど素材に、アーチ型の小道に小さなピカチュウが吊した須藤玲子の『ピカチュウの森』や、金色に輝くタイルと大小さまざまなカップやボウルにピカチュウを転写した桑田卓郎の作品も目立っていました。
12月26日からの後期展示より植葉香澄の『星氷裂文ミミッキュ』といった新作の展示が開始されるほか、7点の作品の展示替えが行われます。
桑田卓郎、作品展示風景
ポケモンを通して、アーティストの卓越した技と工芸の新たな魅力を感じられるような展覧会だったかもしれません。金沢や巡回先にて大変な人気を博したということにも納得させられました。
東京での会期がスタート! 大人気の『ポケモン×工芸展』の見どころとは?|Pen Online
葉山有樹『キューブ型「バイオレット未来と現在の共存」』 2024年
2025年2月2日まで開かれています。
『ポケモン×工芸展 ― 美とわざの大発見 ―』 麻布台ヒルズギャラリー(@ah__gallery)
会期:2024年11月1日(金)〜2025年2月2日(日)
休館:12月31日。
時間:月/火/水/木/日 10:00〜19:00、金/土/祝前日 10:00〜20:00
料金:一般1600円、専門・大学生1400円、高校・中学生1100円、4歳〜小学生400円。
*前売チケット料金(日時予約制)
*チケット在庫が残っている場合にのみ、当日窓口にて「窓口チケット」を販売
住所:港区虎ノ門 5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザ A MB 階
交通:東京メトロ日比谷線 神谷町駅5番出口地下1階から直結
『ポケモン×工芸展 ― 美とわざの大発見 ―』
2024/11/1〜2025/2/2
国立工芸館にはじまり、日本各地やアメリカを巡回して話題を集めた『ポケモン×工芸展 ― 美とわざの大発見 ―』が、東京・虎ノ門の麻布台ヒルズギャラリーにて開かれています。
満田晴穂『自在ギャラドス』 2022年
今回の展覧会では、若い世代から人間国宝までの20名のアーティストが、ポケモンをテーマにした工芸の作品を制作していて、陶芸、漆芸、木工、金工、染織などの多様なジャンルが一堂に公開されていました。
また単にポケモンがテーマといえども、姿かたちを模ったものから、気配を呼び起こした作品、さらに技などのゲームを引用したものなど多様なモチーフが展開していて、想像以上にバリエーションが豊かでした。
葉山有樹『森羅万象ポケモン壺』 2022年
有田に生まれた葉山有樹は『森羅万象ポケモン壺』において、更紗で知られる「アラス・アラサン文様」に着想を得ると、無数の植物と500匹を超えるポケモンを壺の表面に染付の技法にて描きました。
吉田泰一郎『ミュウツー』 2024年
金属彫刻を手がける吉田泰一郎は、イーブイと進化形の3匹を造形化すると、東京会場での新作として全長約2メートルにも及ぶミュウツーを展示していて、迫力のある姿を見ることができました。
今井完眞『フシギバナ』、『キングラー』 ともに2022年
フシギバナやコイキングなどをリアルに表現した、陶芸家の今井完眞の作品も大変な力作といえるかもしれません。
須藤玲子『ピカチュウの森』 2023年
このほか、綿とニードルレースなど素材に、アーチ型の小道に小さなピカチュウが吊した須藤玲子の『ピカチュウの森』や、金色に輝くタイルと大小さまざまなカップやボウルにピカチュウを転写した桑田卓郎の作品も目立っていました。
⚡️ポケモン×工芸展 展示替え作品7点&新作のご紹介⚡️展覧会後期となる12/26(木)より一部作品の入れ替えを行います。さらに、新作の公開も決定!同日から展示される作品をご紹介します✨💡水橋さおりさん《友禅訪問着「雲の間に」》《友禅帯「煌めき」》💡小宮康義さん《江戸小紋… pic.twitter.com/PvR6hhZBPY
— 麻布台ヒルズ ギャラリー (@ah__gallery) December 18, 2024
12月26日からの後期展示より植葉香澄の『星氷裂文ミミッキュ』といった新作の展示が開始されるほか、7点の作品の展示替えが行われます。
桑田卓郎、作品展示風景
ポケモンを通して、アーティストの卓越した技と工芸の新たな魅力を感じられるような展覧会だったかもしれません。金沢や巡回先にて大変な人気を博したということにも納得させられました。
東京での会期がスタート! 大人気の『ポケモン×工芸展』の見どころとは?|Pen Online
葉山有樹『キューブ型「バイオレット未来と現在の共存」』 2024年
2025年2月2日まで開かれています。
『ポケモン×工芸展 ― 美とわざの大発見 ―』 麻布台ヒルズギャラリー(@ah__gallery)
会期:2024年11月1日(金)〜2025年2月2日(日)
休館:12月31日。
時間:月/火/水/木/日 10:00〜19:00、金/土/祝前日 10:00〜20:00
料金:一般1600円、専門・大学生1400円、高校・中学生1100円、4歳〜小学生400円。
*前売チケット料金(日時予約制)
*チケット在庫が残っている場合にのみ、当日窓口にて「窓口チケット」を販売
住所:港区虎ノ門 5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザ A MB 階
交通:東京メトロ日比谷線 神谷町駅5番出口地下1階から直結
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『かみがつくる宇宙―ミクロとマクロの往還』 市原湖畔美術館
市原湖畔美術館
『かみがつくる宇宙―ミクロとマクロの往還』
2024/10/19~2025/1/13
紙を素材に作品を手がける3名のアーティストを紹介する展覧会が、千葉県の市原湖畔美術館にて開かれています。
それが『かみがつくる宇宙―ミクロとマクロの往還』で、会場では布施知子、安部典子、柴田あゆみが三者三様に多彩な作品世界を見せていました。
まず無限折りなどの折りの作品で知られ、世界的折り紙作家として活動する布施知子は、『むくむくとねじねじ』と題したインスタレーションを展開していて、多様な折りによる紙が縦横に連なっては、さも美術館の周辺の里山のような景色を作り上げていました。
紙を重ねては切り込み、彫刻的な表現を手がける安部典子は、特殊照明作家の市川平とコラボレーションした『White Niget(白夜)』と題した作品を展開していて、紙によって生み出された地層が大陸のように広がる光景を見ることができました。
吹き抜けの空間へ繊細かつ大掛かりなインスタレーションを展示した、柴田あゆみの切り絵による『いのちの詩』も見応えがあったかもしれません。
わずかに揺れながら、シャンデリアのように吊るされた切り絵を見ていると、あたかも生命の源が地の底から噴き上がる光景を前にしているかのようでした。
紙が織りなす神秘の世界を体感!『かみがつくる宇宙―ミクロとマクロの往還』が開催中|Pen Online
12月21日(土)には、市原鶴舞バスターミナルと市原湖畔美術館を行き来する無料のシャトルバスが運行されます。
シャトルバス運行のお知らせ(12/21)
東京駅、及び横浜駅からの高速バスにて市原鶴舞バスターミナルまで行くことができます。詳しくは上記リンク先をご覧ください。
撮影も可能です。2025年1月13日まで開催されています。
『かみがつくる宇宙―ミクロとマクロの往還』 市原湖畔美術館(@LSM_ICHIHARA)
会期:2024年10月19日(土)~2025年1月13日(月・祝)
休館:月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日〜1月3日)。
時間:10:00~17:00(月~金)、9:30~19:00(土曜・祝前日)、9:30~18:00(日曜・祝日)
*入館は閉館の30分前まで
料金:一般1000(800)円、65歳以上、大学・高校生800(600)円。
*( )内は20名以上の団体料金。
住所:千葉県市原市不入75-1
交通:JR線五井駅から小湊鉄道にて高滝駅下車、徒歩約20分。
『かみがつくる宇宙―ミクロとマクロの往還』
2024/10/19~2025/1/13
紙を素材に作品を手がける3名のアーティストを紹介する展覧会が、千葉県の市原湖畔美術館にて開かれています。
それが『かみがつくる宇宙―ミクロとマクロの往還』で、会場では布施知子、安部典子、柴田あゆみが三者三様に多彩な作品世界を見せていました。
まず無限折りなどの折りの作品で知られ、世界的折り紙作家として活動する布施知子は、『むくむくとねじねじ』と題したインスタレーションを展開していて、多様な折りによる紙が縦横に連なっては、さも美術館の周辺の里山のような景色を作り上げていました。
紙を重ねては切り込み、彫刻的な表現を手がける安部典子は、特殊照明作家の市川平とコラボレーションした『White Niget(白夜)』と題した作品を展開していて、紙によって生み出された地層が大陸のように広がる光景を見ることができました。
吹き抜けの空間へ繊細かつ大掛かりなインスタレーションを展示した、柴田あゆみの切り絵による『いのちの詩』も見応えがあったかもしれません。
わずかに揺れながら、シャンデリアのように吊るされた切り絵を見ていると、あたかも生命の源が地の底から噴き上がる光景を前にしているかのようでした。
紙が織りなす神秘の世界を体感!『かみがつくる宇宙―ミクロとマクロの往還』が開催中|Pen Online
紙が織りなす神秘の世界を体感!『かみがつくる宇宙―ミクロとマクロの往還』の見どころhttps://t.co/2xwCMin0RM
— Pen Magazine (@Pen_magazine) December 10, 2024
12月21日(土)には、市原鶴舞バスターミナルと市原湖畔美術館を行き来する無料のシャトルバスが運行されます。
シャトルバス運行のお知らせ(12/21)
東京駅、及び横浜駅からの高速バスにて市原鶴舞バスターミナルまで行くことができます。詳しくは上記リンク先をご覧ください。
撮影も可能です。2025年1月13日まで開催されています。
『かみがつくる宇宙―ミクロとマクロの往還』 市原湖畔美術館(@LSM_ICHIHARA)
会期:2024年10月19日(土)~2025年1月13日(月・祝)
休館:月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日〜1月3日)。
時間:10:00~17:00(月~金)、9:30~19:00(土曜・祝前日)、9:30~18:00(日曜・祝日)
*入館は閉館の30分前まで
料金:一般1000(800)円、65歳以上、大学・高校生800(600)円。
*( )内は20名以上の団体料金。
住所:千葉県市原市不入75-1
交通:JR線五井駅から小湊鉄道にて高滝駅下車、徒歩約20分。
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2024年12月に見たい展覧会【永遠のミュシャ/カラーズ/歌川国芳】
早いもので今年も残り1ヶ月となりました。12月に入っても、年末年始をまたいで、いくつかの展覧会がスタートします。気になる展覧会をリストアップしてみました。
展覧会
・『レオ・レオーニと仲間たち』 板橋区立美術館(11/9~2025/1/13)
・『没後100年 中村彝展―アトリエから世界へ』 茨城県立近代美術館(11/10~2025/1/13)
・『平安文学、いとをかし』 静嘉堂@丸の内(11/16~2025/1/13)
・『ザ・キャビンカンパニー大絵本美術展〈童堂賛歌〉』 千葉市美術館(11/16~2025/1/13)
・『グラン・パレ・イマーシブ 永遠のミュシャ』 ヒカリエホール(12/3~2025/1/19)
・『西川勝人 静寂の響き』 DIC川村記念美術館(9/14~2025/1/26)
・『ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ』 森美術館(9/25~2025/1/19)
・『唐ごのみ』 三井記念美術館(11/23~2025/1/19)
・『眠れよい子よ よい子の眠る/ところ』 神奈川県民ホールギャラリー(12/15~2025/1/25)
・『田村友一郎 ATM』 水戸芸術館現代美術ギャラリー(11/2~2025/1/26)
・『小杉放菴展』 八王子市夢美術館(11/16~2025/1/26)
・『三菱一号館美術館 再開館記念 『不在』―ソフィ・カルとトゥールーズ=ロートレック』 三菱一号館美術館(11/23~2025/1/26)
・『儒教のかたち こころの鑑―日本美術に見る儒教』 サントリー美術館(11/27~2025/1/26)
・『須田悦弘展』 渋谷区立松濤美術館(11/30~2025/2/2)
・『ひとを描く / ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子—ピュシスについて』 アーティゾン美術館(11/2~2025/2/9)
・『古筆切』 根津美術館(12/21~2025/2/9)
・『そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠』 東京都庭園美術館(11/30~2025/2/16)
・『漫画家・森薫と入江亜季展』 世田谷文学館(11/2~2025/2/24)
・『特別展「鳥 ~ゲノム解析で解き明かす新しい鳥類の系統~」』 国立科学博物館(11/2~2025/2/24)
・『HAPPYな日本美術―伊藤若冲から横山大観、川端龍子へ』 山種美術館(12/14~2025/2/24)
・『小西真奈 Wherever』 府中市美術館(12/14~2025/2/24)
・『歌川国芳展 ―奇才絵師の魔力』 大阪中之島美術館(12/21~2025/2/24)
・『生誕120年 人間国宝 黒田辰秋―木と漆と螺鈿の旅―』 京都国立近代美術館(12/17~2025/3/2)
・『読み解こう!北斎も描いた江戸のカレンダー』 すみだ北斎美術館(12/18~2025/3/2)
・『T2 Collection「Collecting? Connecting?」/奥中章人「Synesthesia ーアートで交わる五感ー」展』 WHAT MUSEUM(10/4~2025/3/16)
・『MOTアニュアル2024 こうふくのしま』 東京都現代美術館(12/14~2025/3/30)
・『坂本龍一 | 音を視る 時を聴く』 東京都現代美術館(12/21~2025/3/30)
・『動き出す浮世絵展 TOKYO』 寺田倉庫 G1ビル(12/21~2025/3/31)
・『カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ』 ポーラ美術館(12/14~2025/5/18)
ギャラリー
・『ささめきあまき万象の森』 Yutaka Kikutake Gallery Kyobashi(11/2~12/21)
・『ヴァジコ・チャッキアーニ「Big and Little hands」』 SCAI THE BATHHOUSE(11/6~12/21)
・『千住博・四代田辺竹雲斎 二人展「Beyond Nature」』 YUKIKOMIZUTANI(11/6~12/21)
・『野田幸江展「きれいな場所」』 ミヅマアートギャラリー(11/20~12/21)
・『杉戸洋 「apples and lemon」- 「りんごとレモン」』 小山登美夫ギャラリー京橋(11/2~12/27)
・『髙山陽介 個展「かえり」』 ANOMALY(12/14〜2025/1/18)
・『ミスマルノタマ - 神聖幾何学 Flower of Life -』 GYRE GALLERY(12/7~2025/1/26)
・『菊地敦己 グラフィックデザインのある空間』 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(12/10~2025/2/1)
まずは近年人気の高まる没入型(イマーシブ)の展覧会です。渋谷・ヒカリエホールにて『グラン・パレ・イマーシブ 永遠のミュシャ』が開かれます。
『グラン・パレ・イマーシブ 永遠のミュシャ』@ヒカリエホール(12/3~2025/1/19)
これはパリのグラン・パレ・イマーシブとミュシャ財団の監修のもと、アルフォンス・ミュシャの作品世界を大画面の映像と音楽にて紹介するもので、あわせてミュシャのアトリエ写真とともに、作品のモデルの写真を映像で紹介するコーナーや、ポスターの人物像を実在する俳優に置き換えた3Dアニメーションなども公開されます。
パリでは人気を博した展覧会を日本向けにアレンジした内容ということもあり、今回だけのオリジナルなコンテンツにも期待が持てそうです。
続いては箱根のポーラ美術館の展覧会です。『カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ』が行われます。
『カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ』@ポーラ美術館(12/14~2025/5/18)
ここでは19世紀の印象派以降、フォーヴや抽象、そして現代へ至るアート作品を色に着目して紹介するもので、色彩論や素材との関係にふれながら、色彩の役割について解き明かします。
定評のあるポーラの絵画、彫刻コレクションを、シンプルに色の視点より改めてじっくり向き合える良い機会となりそうです。
ラストは大阪では実に13年ぶりとなる大規模な国芳の展覧会です。大阪中之島美術館にて『歌川国芳展 ―奇才絵師の魔力』が開催されます。
『歌川国芳展 ―奇才絵師の魔力』@大阪中之島美術館(12/21~2025/2/24)
これは武者絵・説話、役者絵、美人画をはじめとする7つのセクション、及び特別展示の肉筆などにて約400点の作品を公開するもので、 『流行猫の変化』といった新発見の作品も展示されます。
国芳の作品を見る機会は少なくありませんが、まさに質量ともに回顧展の決定版といえる内容になるかもしれません。
ブログは不定期での更新となります。今月もどうぞよろしくお願いします。
展覧会
・『レオ・レオーニと仲間たち』 板橋区立美術館(11/9~2025/1/13)
・『没後100年 中村彝展―アトリエから世界へ』 茨城県立近代美術館(11/10~2025/1/13)
・『平安文学、いとをかし』 静嘉堂@丸の内(11/16~2025/1/13)
・『ザ・キャビンカンパニー大絵本美術展〈童堂賛歌〉』 千葉市美術館(11/16~2025/1/13)
・『グラン・パレ・イマーシブ 永遠のミュシャ』 ヒカリエホール(12/3~2025/1/19)
・『西川勝人 静寂の響き』 DIC川村記念美術館(9/14~2025/1/26)
・『ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ』 森美術館(9/25~2025/1/19)
・『唐ごのみ』 三井記念美術館(11/23~2025/1/19)
・『眠れよい子よ よい子の眠る/ところ』 神奈川県民ホールギャラリー(12/15~2025/1/25)
・『田村友一郎 ATM』 水戸芸術館現代美術ギャラリー(11/2~2025/1/26)
・『小杉放菴展』 八王子市夢美術館(11/16~2025/1/26)
・『三菱一号館美術館 再開館記念 『不在』―ソフィ・カルとトゥールーズ=ロートレック』 三菱一号館美術館(11/23~2025/1/26)
・『儒教のかたち こころの鑑―日本美術に見る儒教』 サントリー美術館(11/27~2025/1/26)
・『須田悦弘展』 渋谷区立松濤美術館(11/30~2025/2/2)
・『ひとを描く / ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子—ピュシスについて』 アーティゾン美術館(11/2~2025/2/9)
・『古筆切』 根津美術館(12/21~2025/2/9)
・『そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠』 東京都庭園美術館(11/30~2025/2/16)
・『漫画家・森薫と入江亜季展』 世田谷文学館(11/2~2025/2/24)
・『特別展「鳥 ~ゲノム解析で解き明かす新しい鳥類の系統~」』 国立科学博物館(11/2~2025/2/24)
・『HAPPYな日本美術―伊藤若冲から横山大観、川端龍子へ』 山種美術館(12/14~2025/2/24)
・『小西真奈 Wherever』 府中市美術館(12/14~2025/2/24)
・『歌川国芳展 ―奇才絵師の魔力』 大阪中之島美術館(12/21~2025/2/24)
・『生誕120年 人間国宝 黒田辰秋―木と漆と螺鈿の旅―』 京都国立近代美術館(12/17~2025/3/2)
・『読み解こう!北斎も描いた江戸のカレンダー』 すみだ北斎美術館(12/18~2025/3/2)
・『T2 Collection「Collecting? Connecting?」/奥中章人「Synesthesia ーアートで交わる五感ー」展』 WHAT MUSEUM(10/4~2025/3/16)
・『MOTアニュアル2024 こうふくのしま』 東京都現代美術館(12/14~2025/3/30)
・『坂本龍一 | 音を視る 時を聴く』 東京都現代美術館(12/21~2025/3/30)
・『動き出す浮世絵展 TOKYO』 寺田倉庫 G1ビル(12/21~2025/3/31)
・『カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ』 ポーラ美術館(12/14~2025/5/18)
ギャラリー
・『ささめきあまき万象の森』 Yutaka Kikutake Gallery Kyobashi(11/2~12/21)
・『ヴァジコ・チャッキアーニ「Big and Little hands」』 SCAI THE BATHHOUSE(11/6~12/21)
・『千住博・四代田辺竹雲斎 二人展「Beyond Nature」』 YUKIKOMIZUTANI(11/6~12/21)
・『野田幸江展「きれいな場所」』 ミヅマアートギャラリー(11/20~12/21)
・『杉戸洋 「apples and lemon」- 「りんごとレモン」』 小山登美夫ギャラリー京橋(11/2~12/27)
・『髙山陽介 個展「かえり」』 ANOMALY(12/14〜2025/1/18)
・『ミスマルノタマ - 神聖幾何学 Flower of Life -』 GYRE GALLERY(12/7~2025/1/26)
・『菊地敦己 グラフィックデザインのある空間』 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(12/10~2025/2/1)
まずは近年人気の高まる没入型(イマーシブ)の展覧会です。渋谷・ヒカリエホールにて『グラン・パレ・イマーシブ 永遠のミュシャ』が開かれます。
『グラン・パレ・イマーシブ 永遠のミュシャ』@ヒカリエホール(12/3~2025/1/19)
これはパリのグラン・パレ・イマーシブとミュシャ財団の監修のもと、アルフォンス・ミュシャの作品世界を大画面の映像と音楽にて紹介するもので、あわせてミュシャのアトリエ写真とともに、作品のモデルの写真を映像で紹介するコーナーや、ポスターの人物像を実在する俳優に置き換えた3Dアニメーションなども公開されます。
ミュシャの神秘的な世界観に没入できる! 体験型展覧会『グラン・パレ・イマーシブ 永遠のミュシャ』が、12月3日から東京・渋谷のヒカリエホールにてスタート!https://t.co/qq2rWU4A6L pic.twitter.com/f1cprdKk5J
— madame FIGARO japon (@madameFIGARO_jp) October 22, 2024
パリでは人気を博した展覧会を日本向けにアレンジした内容ということもあり、今回だけのオリジナルなコンテンツにも期待が持てそうです。
続いては箱根のポーラ美術館の展覧会です。『カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ』が行われます。
『カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ』@ポーラ美術館(12/14~2025/5/18)
ここでは19世紀の印象派以降、フォーヴや抽象、そして現代へ至るアート作品を色に着目して紹介するもので、色彩論や素材との関係にふれながら、色彩の役割について解き明かします。
今週末の紅葉風景をお届けます。カフェ チューンのピクチャーウィンドウからの眺めは、例年よりも色づきはゆっくりなものの、日ごとに目に鮮やかに🍁✨紅葉を眺めながらのティータイムにぴったりな季節です😊エントランス付近では落葉が進んでいますが、 #森の遊歩道… pic.twitter.com/LiszebAGE2
— ポーラ美術館【公式】 (@promotion_pma) November 23, 2024
定評のあるポーラの絵画、彫刻コレクションを、シンプルに色の視点より改めてじっくり向き合える良い機会となりそうです。
ラストは大阪では実に13年ぶりとなる大規模な国芳の展覧会です。大阪中之島美術館にて『歌川国芳展 ―奇才絵師の魔力』が開催されます。
『歌川国芳展 ―奇才絵師の魔力』@大阪中之島美術館(12/21~2025/2/24)
これは武者絵・説話、役者絵、美人画をはじめとする7つのセクション、及び特別展示の肉筆などにて約400点の作品を公開するもので、 『流行猫の変化』といった新発見の作品も展示されます。
【#歌川国芳展 作品紹介】国芳といえば大の猫好き。そんな彼は猫を描いた作品も制作しています🖌️例えば、《日本駄右ェ門猫之古事》には大きな化け猫が!大きな化け猫に目がいきますが、手前には愉快に踊る猫の姿も🐈よく見ると、他にも猫の姿が…?👀… pic.twitter.com/eKKqtQ2Mjb
— 歌川国芳展 ー奇才絵師の魔力 (@kuniyoshi2024) November 20, 2024
国芳の作品を見る機会は少なくありませんが、まさに質量ともに回顧展の決定版といえる内容になるかもしれません。
ブログは不定期での更新となります。今月もどうぞよろしくお願いします。
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