2025年3月に見たい展覧会【ミロ/クリント/どこみる】

厳しい寒さが続きましたが、寒暖の差こそ大きいものの、ここ数日はようやく春の息吹を感じられるようになりました。



3月は多くの展覧会がスタートします。気になる展覧会をリストアップしてみました。

展覧会

・『FACE展2025』 SOMPO美術館(3/1~3/23)
・『ヒュッゲな暮らしをデザイン 北欧のあかり展』 日本橋髙島屋S.C.本館(3/5~3/24)
・『円空仏』 三井記念美術館(2/1~3/30)
・『片桐石州の茶』 根津美術館(2/22~3/30)
・『雪村 -常陸に生まれし遊歴の画僧-』 茨城県立歴史館(2/15~4/6)
・『緑の惑星 セタビの森の植物たち』 世田谷美術館(2/27~4/13)
・『エド・イン・ブラック 黒からみる江戸絵画』 板橋区立美術館(3/8~4/13)
・『新版画—風景画の変遷』 川崎浮世絵ギャラリー(2/15~4/20)
・『近藤亜樹:我が身をさいて、みた世界は』 水戸芸術館現代美術ギャラリー(2/15~5/6)
・『百花(ひゃっか)ひらく-花々をめぐる美-』 皇居三の丸尚蔵館(3/11~5/6)
・『時代を映す錦絵ー浮世絵師が描いた幕末・明治ー』 国立歴史民俗博物館(3/25~5/6)
・『メキシコへのまなざし』 埼玉県立近代美術館(2/1~5/11)
・『異端の奇才 ビアズリー展』 三菱一号館美術館(2/15~5/11)
・『桜 さくら SAKURA 2025』 山種美術館(3/8~5/11)
・『松山智一展 FIRST LAST』 麻布台ヒルズ ギャラリー(3/8~5/11)
・『春の江戸絵画まつり かっこいい油絵 司馬江漢と亜欧堂田善』 府中市美術館(3/15~5/11)
・『学習院コレクション「華族文化 美の玉手箱」』 霞会館記念学習院ミュージアム(3/14~5/17)
・『戦後西ドイツのグラフィックデザイン モダニズム再発見』 東京都庭園美術館(3/8~5/18)
・『ブラチスラバからやってきた! 世界の絵本パレード』 千葉市美術館(3/22~5/18)
・『手塚治虫「火の鳥」展』 東京シティビュー(3/7~5/25)
・『北斎×プロデューサーズ 蔦屋重三郎から現代まで』 すみだ北斎美術館(3/18~5/25)
・『相国寺展―金閣・銀閣 鳳凰がみつめた美の歴史』 東京藝術大学大学美術館(3/29~5/25)
・『1975 甦る 新橋 松岡美術館』 松岡美術館(2/25~6/1)
・『ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ』 アーティゾン美術館(3/1~6/1)
・『横浜美術館リニューアルオープン記念  おかえり、ヨコハマ』 横浜美術館(2/8~6/2)
・『民具のミカタ博覧会――見つけて、みつめて、知恵の素』 国立民族学博物館(3/20~6/3)
・『マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート』 森美術館(2/13~6/8)
・『鷹野隆大 カスババ―この日常を生きのびるために―』 東京都写真美術館(2/27~6/8)
・『西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで』 国立西洋美術館(3/11~6/8)
・『ヒルマ・アフ・クリント展』 東京国立近代美術館(3/4~6/15)
・『企画展「ラーメンどんぶり展」』 21_21 DESIGN SIGHT(3/7~6/15)
・『特別展「古代DNA ―日本人のきた道―」』 国立科学博物館(3/15~6/15)
・『アンゼルム・キーファー:ソラリス』 京都 二条城(3/31~6/22)
・『リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s』 国立新美術館(3/19~6/30)
・『ミロ展』 東京都美術館(3/1~7/6)
・『ヤノベケンジ 宇宙猫の秘密の島』 ハイパーミュージアム飯能(3/1~8/31)
・『ACN ラムセス大王展 ファラオたちの黄金』 ラムセス・ミュージアム at CREVIA BASE Tokyo
(3/8~9/7)

ギャラリー

・『シュテファン・バルケンホール「good day」』 小山登美夫ギャラリー京橋(2/14~3/22)
・『第1回 BUG Art Award グランプリ受賞者個展 向井ひかり「ザ・ネイムズ・オン・ザ・ビーチ」』 BUG(2/19~3/23)
・『有楽町ウィンドウギャラリー2025』 丸の内仲通り付近の商業店舗8軒(2/28~3/23)
・『鬼頭健吾 - 和と円』 ケンジタキギャラリー六本木(2/15〜3/29) 
・『江口綾音「絵具のコスモス」』 ミヅマアートギャラリー(2/26~3/29)
・『嵯峨篤「Synchronicity」』 SCAI THE BATHHOUSE(1/25~4/5)
・『第18回 shiseido art egg 大東忍展』 資生堂ギャラリー(3/5~4/6)
・『玉山拓郎個展 Intervenes / Light and Table / Sound as Time / Hole』 ANOMALY(3/15~4/12)
・『ポーラ ミュージアム アネックス展 2025―マテリアルの可能性―』ポーラ ミュージアム アネックス(3/14~4/13)
・『スペクトラム スペクトラム』 銀座メゾンエルメス(3/20~6/29)

今月は西洋美術に関する3つの展覧会をあげたいと思います。まずは東京都美術館です。『ミロ展』が開催されます。



『ミロ展』@東京都美術館(3/1~7/6)

これはスペインの画家、ジュアン・ミロの画業を、海外からの作品を交えて辿るもので、日本でのミロの回顧展としては、存命中の画家自身が協力した1966年の展覧会に並ぶ、過去最大規模の回顧展となります。


「星座」シリーズのうちの3点をはじめ、1920年代の「オランダの室内Ⅰ』や、晩年の『焼かれたカンヴァス2』といった代表作にも注目が集まりそうです。

続いてはモンドリアンらに先駆け、抽象絵画を創案したといわれる画家の展覧会です。東京国立近代美術館にて『ヒルマ・アフ・クリント展』が行われます。



『ヒルマ・アフ・クリント展』@東京国立近代美術館(3/4~6/15)

スウェーデンに生まれたアフ・クリントは、神秘主義思想に傾倒すると、「5人 (De Fem)」というグループを結成して交霊術を行い、その体験を通して独自の抽象表現を生み出しました。


そのクリントのアジアでは初めての展覧会で、画家の存命中、また死後も長くほとんど展示されることのなかった約140点の作品が公開されます。

ストックホルム近代美術館からスタートした回顧展(2013年)では100万人以上を動員したほか、グッゲンハイム美術館 (2018年)で開催された回顧展でも60万人以上の動員を記録しただけに、いよいよ日本でもクリントの芸術へのムーブメントが起こるかもしれません。

最後はユニークな切り口によって西洋絵画の歴史を辿る展覧会です。国立西洋美術館にて『西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで』、略称「どこみる」展が開かれます。



『西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで』@国立西洋美術館(3/11~6/8)

これはサンディエゴ美術館と国立西洋美術館のコレクションを組み合わせ、「作品をどのように見ると楽しめるか」という観点から、ルネサンスから19世紀末までの美術史を紹介するもので、サンディエゴ美術館コレクション全49点は日本で初めての公開となります。


スペインからの植民者によって築かれた町に由来し、スペイン美術が充実しているのも特徴で、エル・グレコ、スルバラン、 ムリーリョ、ソローリャらの名品も楽しむことができます。

2月は久々に少し遠出をして、香川県の四国村ミウゼアムと徳島県の大塚国際美術館などを巡ってきました。またどこかの媒体などでみどころをご紹介できればと思います。

ブログは不定期での更新となります。今月もどうぞよろしくお願いします。
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